ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

Moriondでの結果

今開かれているMoriondという国際会議のサイトから,発表のスライドを見ることができます。

会議のサイトはここ。
スライドの置いてある場所はここ。

かくいう私もヒッグスのセッション分だけ,ちらっと今眺めてみました。CMSはbb,ττともに更新するのかと思っていましたが,H→bbの結果はATLAS同様更新せず,秋の国際会議以降での大きな更新はH→ττだけでした。そのττは質量の分解能が,γγのようによくはないので,綺麗にピークが見えるというわけではありませんが,どう見ても信号があるように見えます。ττだけではないのですが,どのチャンネルも標準模型の予言とほぼ同じような量の信号がどのチャンネルでも見えている感じです。

ヒッグスの生成は,標準模型ではトップクォークのループを介して生成される確率が大きいので,標準模型という仮定を置けばヒッグスが発見された時点でフェルミオンと結合していることになります。が,現状のように,発見されたヒッグスらしき新粒子が何者かを調べるという観点からは,その新粒子がフェルミオンと直接結合するかどうかを確認することが重要です。ということで,H→ττっぽいものが見えているというのは,今の統計では確定的ではないにしても非常に重要な結果です。

それからもう一つ,現状で大切なのが新粒子のスピンとパリティの測定です。これに関しては,ATLASもCMSもありとラッキー(?)で,今の統計量で予想される確度よりも高めの確度で0+を示唆しています。CMSは95%CLでスピン2を排除したと言ってますね。

というようなことで,色々調べてみたところ,標準模型の予言するヒッグスと無矛盾はないことがわかったが,ヒッグスと断定はしない。みたいな,1年ちょい前くらいの灰色なメッセージが公式(?)見解と今のところなっています。

ちょっと話はズレますが,ATLASとCMSのスライドを並べて眺めていると,CMSのスライドに比べてATLASのスライドのほうがごちゃごちゃしてる傾向があるような気がします。スポークスパーソンを見習って(?)敢えてごちゃごちゃしたスライドを作っているのでしょうか。検出器もCMSに比べてATLASは数と種類が多く,継ぎはぎだらけかのようにごちゃごちゃしているのですが,そのゴチャゴチャ感,ケイオスなところというのは,研究の進め方にも現れていますし,スライドにも現れているのかなぁ,と興味深く眺め比べています。

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今(8時48分)、FireFoxでスライドを見に行ったら次のようなメッセージが出ました。


接続の安全性を確認できません


indico.in2p3.fr に安全に接続するように求められましたが、接続の安全性が確認できませんでした。
安全に接続する場合は通常、あなたが適切な相手と通信することを確認できるように、信頼できる証明書を提供してきます。しかし、このサイトの証明書は信頼性を検証できません。

どうすればよいのか?

これまでこのサイトに問題なく接続できていた場合、このエラーが表示されるのは誰かがこのサイトになりすましている可能性があるということであり、接続すべきではありません。

大丈夫でしょうか?
2013-03-08 Fri 08:51 | URL | 中川慶太 [ 編集]

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