ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

アンケートにムキになって答える

理学研究科内で「公的研究費の取り扱いに関する理解度チェクシート」なるものに回答するという催しがありました。いや,正確には,アンケートみたいなものに紙で答えるというもので,締め切りはまだ先ですが私は昨日それを秘書さんに提出しました。

ぶっちゃけてしまうと,普通の人はそんなに真面目に答えず流すのかもしれませんが,私はバカ真面目に答えました。というか,真面目に答えようとすると設問の意図を理解できないものが結構あって,その辺は読み流して適当に「はい」か「いいえ」に◯をつけるということもできるのですが,これこれこういう理由で何を答えるべきなのか,何を問うているのかわからない,なんていうクレーマーばりのコメントをきっちりと書いて回答しました。

自分でも大人げないなぁとは思っていたのですが,それを見た秘書さんと話してわかったのは,Y教授も全く同じようなことをしていたということ。さすがは5X歳児と4X歳児のコンビです。示し合わせたように同じことをしてしまいました。あ,ちなみに,こういうことを言うのは,自分の名前を名乗るアンケートだからです。匿名のアンケートでももちろんそういうこと言っていいのかもしれませんが,クレーマー的な発言をするときはちゃんと自分の素性を明かしたいので。

アンケートで思い出しましたが,なんというか,導き出したい結論に向けて一生懸命頑張って設問を作っているアンケートって鬱陶しくないですか。おもいっきり自分がかかわった実例ですが,とあるスクールのアンケートに正確な表現は忘れましたが(そもそも英語だし)「講義のスライドのコピーをハンドアウトとして配るのはよかったか?」みたいな設問がありました。でも,この設問を作った人は,多くの反対を振り切って膨大なコピーを配ることを主張した人なんですね。そういう質問をされたら普通は,って何が普通かはわかりませんが,自分が参加した催しに否定的なことは書きにくいので,多くの学生はなんとなくイエスと答えてしまします。でも,実際には紙にして数100ページにもなるコピーなんてみんなゴミにしてしまうわけですね。だって,同じ内容が講義の後にはPDFとしてウェブにアップロードされているのですから。

こういう誘導アンケートってどうなのよ,と思うのです。

ちなみに,私は紙で講義に使ったスライドを配布するのは2つの理由で反対でした。一つ目は教育効果です。講演で使うスライドというのは,基本的に喋りを補完するつもりで私は作っています。文字はなるべく少なく,情報もなるべく少なく,印象に残したいことだけを写真や絵で伝える。そういうスタイルです。で,問題なのは,講演スライドを配布すると,話しているのよりはるかに少ない情報量しかないそのスライドのコピーを講演の最中に見てしまうことです。一瞬で消えてしまう音声情報を聞き逃す確率が非常に高くなってしまうんですね。ですので,講演者の話に100%集中してもらうために,資料は配りたくないと思っています。そこで,仮に資料を配る場合は,講演に使ったスライドとは別のもっとたくさんの情報を載せた別のスライドを配ったり,学会なんかでいうところのproceedingsみたいなちゃんとした文章になったものを最近は配ったりもしています。それも,講演の後に配ります。講演に集中してもらうために。

もう一つ反対の理由は,なんといっても紙がもったいないです。このブログの読者ならご存知かと思いますが,私はエコとか言って資源の節約を頑張ろうなって言う気はまったくありません。でも,そういう理由抜きに貧乏性なので,PDFとして存在するものを大量の紙にプリントアウトするというのは感覚的に許せないんですね。しかも,その手間と金のかかること。プリントアウトするだけで事務局の人は毎日プリンターの前につきっきりでした。予算も膨大です。数字は出しませんが,本当に驚くほど莫大です。

このプリントアウト問題はホント参りました。まず,洋の東西をとわず,年配の方のほうがプリントアウトするのが好きな気がします。どこかの講演会でも私は資料を配布するのに反対したのに,ノーベル賞受賞者の主張で結局講演スライドのコピーを配ることになりました。別にこれだけでなく,普通に生活していても年配の方はプリントアウトするのが好きな人が多いように思います。年配の人のほうが紙がもったいないと感じてプリントアウト嫌いなような気もするのですが不思議なところです。私が電子書籍が嫌いで紙を好むのと同じような感じなんでしょうかね。でもって,そのプリントアウト問題のときはもったいないという感覚の希薄な欧米人相手だったので,物凄く強硬にプリントアウトすることを主張され,援護射撃を得られなかった私の主張は残念ながら通りませんでした。

おっと,アンケートから大きく脱線しましたが,結論ありきのアンケートは詰まらないなぁというのが最初に言いたかったことです。ちょっと前にやったアンケートで感じたのは,男女共同参画に関する意識調査だかなんだかです。物理学会だったかなんだったか忘れましたが,そういう依頼がたくさんの人にばらまかれ,その手の話に興味のある私はまたも真面目にアンケートに取り組んだのですが,なんというか,誘導的な設問と選択肢ばかりで,ちょっと残念な気がしたのでした。

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