ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

修論と卒業研究の進み具合

修論で忙しいはずのHくんですが,SVX4からの信号読み出しに苦労しています。最終目標により近い電子回路を持つ基板を開発,先週書いたようにKEKでその基板にSVX4をマウントし,さあいよいよ読み出すぞというところでケーブル関連でかなり面倒なトラブル。相当面倒な手作業をこなさなければ修正できない設計ミスがあったのですが,彼は根性でそれをクリア。よし今度こそ,というところなのですが,諸手を上げて喜べるような結果がまだ出ていません。

部分的に成功とでも言えばよいのでしょうか。信号を完全に読み出せないわけではないのですが,理解できない振る舞いがあり,なんらかのコンディションで信号を読み出せなくなる,という状況です。そのコンディションが何かはわかるのですが,でもなぜそのコンディションでそういう振る舞いになるのかわからないという状態がここ数日続いています。修論を書き進めなければならない一方でこういう厄介な問題を抱え込んでしまったので,私も昔の知識を総動員して原因を考えているのですが,まだ解決にいたっていません。でも,色々なことを系統的に調べることで問題解決の網は絞れてきているので,あともう一踏ん張りで問題を突きとめられるのではないかという感じがしています。

ATLAS実験で使っているシリコンストリップ検出器を使った実験をしようとしている4年生は,3人で力を合わせているだけあって,ここ最近は順調に進んでいるようです。学生さんは追い込まれてから本気を出す人が多いわけですが,一つの研究を3人で協力してやっているので,みなが本気を出すとそのパワーはなかなかのものがあります。まだ目は離せませんが,信号読み出しに関しては実験をやれないような大きな問題は,検出器を壊すとかしなければもうなさそうなので,今の調子で頑張っていれば卒業研究発表会までにそれなりのデータは取れそうな勢いです。ただ,指導教員的にはデータが取れないと困る,逆にデータさえ取れればあとは彼らの頑張りに任せるというスタンスですが,実際に実験結果をだすためには,さらに検出器の位置決めや解析など,これまでにやっていないこともこなさなければならないので,そういう意味ではまだまだこれから頑張らなければなりません。

この時期は,学生部屋に行っても,実験室に行っても,高い頻度で学生がいるので,研究室に非常に活気がある感じがします。おまけにATLASグループのHくんだけでなく,KOTOグループの博士課程の学生SくんとLくんもD論を書くために実験現場であるJ-Parcではなく大学の研究室にいるので,最近の研究室はなんというか非常に賑やかです。

大学 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<D論の審査 | HOME | 負の温度>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |