FC2ブログ

ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

グリッドその後のその後

グリッドが先週末再び使えるようになりました。この話はすでに3度目になりますが、結局問題解決までに2週間近くかかりました。って、ほとんどの時間はATLASの担当者のレスポンス待ちだったわけですが…(催促のメールも何度か送った)。

その遅さにはイライラするわけですが、少し冷静に考えると、こういうのはヨーロッパ人(フランス人か?)の考え方が端的に表れているのかもしれません。何でも自動化するのが好きで、そのシステムが思惑通り動いていれば(まあ、動いていることがないのですが)、なかなかに斬新な良いシステムだったりします。例えば、CERNでの安全講習というのは完全に無人で、人と接することなく教育ビデオを見せられ、ウェブ上でテストを受け、最終的にいつの間にか安全講習をパスしたことになります。人員削減にもなるし、合理的なシステムなわけです。でも一旦トラブルが起きると、教育ビデオはすでに見ててもデータベース上で見たことになるまでに何日も待たされる、という今回の私のグリッドの話と同じようなことが起こります。で、繰り返しますが、その頻度が高いのです。おっと、それは話のポイントではないですね。

そういうわけで、自動化、合理化が好きで、トラブル対処みたいなつまらない仕事にはあんまり人員を割いていないのかな、なんて思います。つまらない仕事をするより、クリエイティブな仕事に人を充てたほうがいいと考えているのかもしれません。一緒に研究してても、同じことを感じます。例えばソフトウェアの開発なら、面白そうなアルゴリズムの開発はみんな一生懸命やりますが、実際に使うためのデバッグ(そっちのほうが10倍も時間がかかる大変な仕事なわけですが)はほとんどしないというタイプの人が多いです。

さて、そんな苦労をして再び使えるようになったグリッドですが、何をしようとしているかというと、もちろんグリッド上にジョブを投げようとしています。私たちのグループの研究員の人が、bquark起源のジェットを同定するソフトウェア関係の仕事をしています。大勢の人によって開発されているのでソフトウェアその他が頻繁にアップデートされます。そこでソフトウェアそのものにバグがないか、あるいは新しいアルゴリズムで性能が劣化していなか、等々を日夜モニターしていかないとなりません(この作業をvalidationと呼びます)。どっかにバグがあると、それが別のソフトウェアに影響を及ぼすという連鎖もありますし、解析をしている大勢の人にも影響を与えてしまいますから。

そこで、毎週のようにvalidation用データ(=シミュレーションデータ)というものが生成されるので、それを使って性能評価を延々と行います。これはbquak起源のジェット同定用ソフトウェアだけでなく、無数にあるソフトウェアに対して作業分担で行われています。今は研究員の人が一人でbquark同定ソフトウェアのvalidationを担当していますが、ゆくゆくは私たちのグループで担当しようと考えており、そのために私や他の学生も性能評価のためのプログラムの走らせ方を練習しています。validation作業では、短期間にわりと大量のデータを処理しないとならないので、どうしてもグリッドを使う必要があります。というわけで、グリッドと格闘…ではなく、担当者に早く登録して欲しかったわけです。

今日はその作業を行い、珍しく研究関連の仕事をした気がします。


研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<これから会議とゼミ | HOME | イベント盛り沢山>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |