ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

来週土曜に向けて

今年度は私はノータッチですが,物理学科では今年も高校生を対象にした6回連続の講義シリーズを開催しています。実際には講義だけでなく,簡単な物理実験や大学の施設見学などもあり,非常に充実した内容となっています(Saturday Afternoon Physics)。今年は自分がタッチしていないので言ってしまいますが,この内容の体験学習が無料で受けられるというのは物凄いお得です。大学業務のほとんどがそうだと言えばそうなのですが(なにせ,常勤の教員は死ぬまでコキ使って大丈夫な裁量労働制ですから,ははは),この企画運営も基本的には有志によるボランティアで,それを毎年続けてらっしゃる方はエラいなぁと感心します。

その体験学習は毎週土曜6回連続なのですが,来週の土曜は研究室見学が予定されています。見学とは書きましたが,実際には研究室を見て回るだけではなく,各研究室で実習みたいなことをやって楽しんでもらうという企画です。その企画の準備をかねて,今日はY教授と二人で簡単な実験を幾つかやりました。内容的には学部1年生の物理学実験相当の内容ですが,それを与えられた器材でやるのではなく,そこら辺に落ちてるシンチ+PMTでどんなことができるか色々試してみました。いや,これが非常に面白くて,1時間半程度でしたが,今日は非常に楽しみました。こうやって実験してるだけだったら,給料泥棒と言われても仕方がないくらい楽しいです。

で,色々やってみた結果,まずは宇宙線が降り注いでいることを複数のシンチを使うことで実感してもらい,その後,線源を使って,受け取る粒子の数が距離の2乗分の1に比例していること,つまり,私たちの空間が3次元であることの説明,それから時間があれば,物質の吸収係数でも測ってもらおうということになりました。ちなみに今日のハイライトは,距離依存性を測っていたら,距離を大きくしていくと2乗分の1よりもやや急に落ちていくんですね。そこで空気による吸収を疑い,空気の物質量を計算。さらに,Y教授がいつも持ち歩いているフェルミのログブックのページ数を変化させることで,炭素での吸収係数を測定。物質量の概算から,空気で吸収されてると仮定した場合とほぼ一致していることを確認。二人で納得して実験をやめました。

これらをもちろん精度よくやったわけではありません。測定時間は私の腕時計。距離の測定はそこら辺にあった巻き尺。というように,非常に大雑把なものです。個々の測定の時間だって非常に短いです。それでも手順を間違えずにやるとちゃんと解釈可能な結果が出るもんだなぁ,と自分たちでやっておきながら感心してしまいました。それにしてもY教授,ログブックにlog-logのグラフ用紙まで常備しているんだそうです。相変わらず,やります。

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