ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

スクール雑感

2週間弱の国際スクールが終わりました。金曜日最終日には,午前中村山さんの講義を2つ。午後にはCERN所長とKEK機構長それぞれの講演という豪華版で幕を閉じました。細かいトラブルは幾つかありましたが,大きな問題は起きず,全体的には非常にスムーズでした。KEKの事務方の二人の女性が非常に頑張ってくれたのと,一緒に仕事してるとあまりの仕事の細かさに私みたいな大雑把な人間は閉口してしまうのですがCERNのNEさんの異常に細かなto do listのおかげだったのかな,と改めて感じています。

NEさんは,CERN関連の幾つものスクールをすでに20年以上運営しているまさにスクールの専門家。とにかく細かくて,準備段階の細かな議論には私はまったくついていけませんでした。そんなのどっちだっていいじゃん,学生に好きにさせればというような内容まで細かく指示。小学生の遠足のしおりよりも細かな指示内容で,それに関する議論に付き合うのは私にとってはかなりの修行でした。でも,20年以上かけて培ったノウハウは流石で,生徒の募集から選抜にかけての手際の良さは見事でした。Indico上にすでにセットアップされた応募様式を使い,生徒の情報すべてが(私の嫌いな)エクセルに自動的にまとめられ,それを使って国際運営委員会のメンバーが採点。その結果も簡単に集計できるようになっていて,生徒選抜の委員会では,合否の線上の生徒について重点をおいて議論することができました。

会場のホテルは,このテのスクールをやるには非常に贅沢なホテルでした。大きな国際スクールのシリーズ第1回をホストするため,その他私の知らなかった政治的思惑がからんで,KEKが予算を頑張って出したおかげで,そのようなホテルでの開催を実現することができました。ただ,豪華ホテルであればこその問題も幾つかありました。日本で次回以降開催するときは,もう少し肩の力を抜いて学生が心地よく合宿することのできるような場所でもいいのかもしれません。今回は,第1回を日本でホストするためにかなり無理をしてファンシーな会場を選んだという面があります。次回以降ではそこまで頑張らなくてよいので,もう少し身の丈に合った運営をできるかもしれません。

そして,一番気になるのは,学生にとって有意義なスクールとなったかどうかです。アンケートを取ってこれから解析することになりますが,アンケートではわからない,本当に生徒にとって教育的であったのかどうか,そこが気になります。そしてもう一つ大事なのは,こういう合宿(?)生活を通して同世代の研究者仲間を作ることだと思うのですが,それができていたのか,特に日本人学生はそれができていたのか気になるところです。

第2回はインドで開催されることがほぼ確定しました。先週木曜日に委員会があって,その線で進むことになりました。とはいえ,インド開催には小さな問題,宿題があることもわかりました。ビザです。パキスタンはもちろんのこと中国の人にもビザがなかなか発給されないんだそうです。国際的な政治問題と科学は切り離して考えたい,考えるべきだと科学者は考えるわけですが,そうは行かない現実があります。でも,フェアウェルパーティのときに,パキスタンの学生が司会役で場を盛り上げ彼自身が歌を歌い,続いてインドの学生が歌を歌う光景というのは,まさに国際親善という感じがしました。JEが歌を歌い踊ったことの次にインプレッシブな場面でした。

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