ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

そろそろ修論へ向けて

Collaboration meeting に参加,そして何人かの人と話をするなどして,それなりの収穫を得た今回のCERN出張ですが,それと並行して修士課程2年の学生二人の指導も白熱しています。

彼らは来年3月の終了に向けて,正確には2月の修論審査に向けて,研究を進めています。JくんはATLASアップグレード用ピクセル検出器の読み出しシステムの開発,Hくんはシリコン検出器などを試験するときに使う,粒子の入射位置を測定するためのテレスコープと呼ばれる検出器を開発しています。Jくんの研究に関しては,ハードウェア自身はKEKのIさんが面倒をみてくれているので,Jくんはもっぱらファームウェアとソフトウェアの開発。やりたいことも明確で,とにかく頑張って作業をしてくれればよいという状況なので,私としてはJくんにハッパをかけるのが主な仕事。こちらにいる間も無数のメール交換で研究の指示を出しまていました。

ところがHくんの場合は,ファームウェア,ソフトウェアだけでなくハードウェアまで含めて一切合切を作らなければならないので,なかなかに高いハードル設定となっています。これまでに,信号読み出し用のSVX4を試験するためのボードを作り,SVX4からの信号の読み出しに成功。SVX4を読み出せることがわかった今は,複数のSVX4をdaisy chainで繋ぎ,かつテレスコープの用途として必要な電気的な回路を組み込んだボードの設計を始めました。それが上手くいって初めてシリコンセンサーをつけたテレスコープの試作という段取りになりますから,修論提出が4ヶ月先とはいえ,かなりタイトなスケジュールになってます。

また電気回路に関しては私はアマチュアな上,身近にもエキスパートがいません。ですので,KEKのエレキのエキスパートにアドバイスをもらったりしなければならず,スケジュール以外にも色々と苦労があります。修論というプレッシャーを受けていない私にとっては色々と勉強になって面白いのですが,Hくん本人はここ数ヶ月は心身ともに不可のかかった状態で頑張らなければなりません。

そんなわけで,修士の学生の指導を遠隔で行っていたのですが,ふと気になるのは学部4年生の卒業研究。当人たちは研究テーマを決めたと言ってきましたが,それを本当にやれるかどうかのきちんとした見積もりがなく,まずは実現可能かどうか,実現するにはどういう大きさのどういう検出器が必要なのか見積もってみるべしとアドバイスしたのですが,その後反応がなく,どうなっているのか気になるところです。来週大学に戻っても,ラジオ出演その他諸々でなかなか時間がないのですが,彼らと相談する時間をなんとかして作らなければならなそうです。

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