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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

今日の授業

午後は工学部の1年生相手の物理実験の授業だったのですが、いやー、楽しかった。まず、教室に入って実験内容を説明するためのトラペやらOHPを準備していると、最前列に座っている女子学生から「先生かっこえぇ」という耳を疑うようなコメントが…。お調子者の私はもう舞い上がります。その後に「ピアスが」という一言もあったのですが、そこは耳から脳味噌へ行く間にfilteringされて、脳味噌には「かっこえぇ」という関西弁だけがインプットされました。ははは。

と、最初から気分よくなった授業ですが、実験も非常に盛り上がり、学生も私も楽しんで実験をすることができました。内容は1年生相手の基礎的な実験の中でも、さらに基礎実験と呼ばれる内容で、具体的には発信器あるいはマイクからの信号を入力として、オシロスコープの使い方をマスターするのが目的です。授業の最後に学生一人一人にオシロスコープを操作してもらい、滞りなく操作できたら合格で帰ってよい、というスタイルです。

オシロスコープの使い方を説明したり実際に操作してみせるのですが、今回は質問も多いし、何かをやってみせたり回答したときの学生の反応が非常に良くて、教えている側の私にとって非常に楽しいものでした。今回に限らず、盛り上がって楽しい授業というのが年に数回ありますが、その理由を少し考えてみます。

1番大きな理由と思われるのは、学生側の理由。私は同じ実験を担当しているのですが、学生は週ごと、あるいは2週で1つのテーマの実験を行います。私にとっては毎週のように違うクラスを相手にしているわけですね。で、それぞれのクラスにムードメーカー的な明るい学生がいるわけです。想像できるかもしれませんが、多くの場合、今時の若者で、真面目に勉強一筋というのとは違うタイプの学生がそいう役回りだったりします。そういう学生(達)が興味をもってくれたときは、やはりクラス全体が盛り上がって実験に取り組みます。今日の授業でも、そういう明るい学生がオシロの使い方を瞬時にマスター理解してくれたおかげで、クラスの雰囲気が明るくなりました。また別の学生ですが、明るい学生というのは積極的に質問をしてくれるので、他の学生に対する教育効果も高くなります。

そしてもう一つ学生側に盛り上がるかどうかの原因があると思われます。1年生相手の学生実験は今年で3度目なのですが、各クラスの女子学生の比率と授業の盛り上がり方には、強い相関関係があります。いや、定量化できないので、あくまで私の感想なのですが、他の教員に聞いても似た意見を聞きます。2人あるいは3人で一つの班を作って実験をするのですが、女子学生がいる班といない班でも盛り上がりに違いがあると感じられます。単なる感触ですが、あまりに強い相関を感じるので、その相関をなんとか定量的に算出して、授業を盛り上げるために、もうちょっと真面目に言うと授業の習熟度を上げるために、理科系の入試の基準を男女で変えたらどうかと提案したいくらいです。…なんてことを大声で言うと、各方面から怒られてしまうのかもしれませんが。でも、それくらい違いを感じます。

今度は逆に私の問題について考えると、私のテンション、あるいは緊張度、というのも授業の盛り上がり方に影響してるのかもしれません。例えば研究に関して、他の共同研究者と熱い議論になった後にイライラしてるとか、解決できない問題があってそれが気になってるときとか、精神的に微妙に安定していないときもあります。表面的にそれが表れるほど精神的に不安定ということはありませんが、それでも本人の中では微妙に精神状態の揺れというのはあります。あと最初の数回の授業では、初めて担当する実験だと進め方がまだ自分の中で確立されてないので、緊張してるということもあります。そういうわずかな精神的なブレも授業の盛り上がりに影響あるのかもしれません。プロフェッショナルとしてはそういうことを避けなければなりませんね。一応は気を遣って、授業の前はイライラすることや自分の不安をかき立てる可能性のあることはなるべくしないようにはしているのですが。

ということを書いていて思ったのは、突然ですが、私はかなりの将棋ファン、いや将棋マニアです。自分で将棋を指すわけではなく、プロの将棋を観戦するだけなのですが(何かのファンって基本的に観戦ファンですよね。野球ファンと言うのは自分で野球をするわけではなく、野球を観るファンが多いですよね。それと同じです。)、強い人というのはやはり精神的にブレがないんですね。1回の対戦を見ても、長期に渡る成績を見ても、強い人は精神的に非常に安定している感じがします。まあ、将棋に限らず勝負事ってそうですよね。冷静沈着さを失ったら負けというか、あるいは失敗したときに、それを引きずらず気分の切り替えができるとか。そういう精神的なブレのなさというのは実は研究生活でも重要だと前から思っていましたが、最近は授業でもそういう精神的な太さが必要だなぁ、と感じるようになりました。

最後に、懸命な、いや私をよく知っている方はこういう感想を持ったかもしれません…女子学生が多いと単にお前のテンションが高いんだろう、って。ですが、そういうことはないと自分では思ってますし、仮にそういう効果があったとしてそれを差し引いても、女子学生の比率と盛り上がり方には相関があるように思えるんですよ。


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