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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

Tevatronヒッグスの結果

明日のCERNでのヒッグスセミナーを前に,Tevatronが最終結果(?)を公表しましたね。プレスリリースされてますし,2012夏の結果というサイトもありました。

今から授業なので,最後の結果と各チャンネルでの結果のプロットを眺めただけですが,LHCのようにmass peakを作るモードで信号らしきものが見えてるわけではないので,最近のFermilab,というかCDFの無茶苦茶な結果同様,かなり微妙だという印象を受けます。以下感度がありそうなモードの結果に対する感想です。

CDFのH->bb:上ブレしているが,質量分解能が悪いからか,分解能以上の幅で上ブレしてるのかわかりませんが,とにかくenhancementの領域が非常に幅広いので信号らしく見えない。
CDFのH->WW:背景事象と無矛盾。
DzeroのH->bb:背景事象と無矛盾。
DzerのH->WW:上ブレしてるが,分解能がないので判断しずらい。

一目気になったのは,上記2012夏の結果の一番したのほうにある背景事象を引いた後のH->bbの質量分布。実データの分布を半ビン分くらい左にズラすとexpectationとよく合うようになって,130GeV付近のenhancementが消えてしまいそうに見えます。最初はジェットエネルギースケールかと思いましたが,CDFとDzeroの結果のコンビネーションなので,そういう話ではありませんよね,きっと。見せているピークは物凄ーく莫大な,しかもフラットではない背景事象を引いた後の分布なので,形があっていないのかもしえません。そういえば,CDFにはb-tagなしのときに130GeV付近にenhanceありましたよね。そういう胡散臭いものを平気で公表しているだけに,信憑性が下がってしまいます。

LHCのH->γγ,あるいはZZのように,ピークを作り,ある程度その分解能がよくないと,信号かどうかの判断というのは博打みたいなものですね。背景事象よりも単に数が多いというだけでなく,そのenhancementのある領域の幅が,検出器の分解能と一致しているかどうかというのは,信号っぽいかそうでないかの判断の重要な材料となります。

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