ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

ヒッグス粒子の不思議さ

今日もまた東京に来ています。高エネルギー委員からは解放され,将来計画検討小委員会なるものの活動も答申を出したことで一区切り。とうわけで,これらの委員会活動が最近はなかったのですが,今日は,高エネルギー委員会と小委員会の合同委員会があって,それで例のごとくT大学に来ました。

そこで人と会えば当然出る話題はヒッグス探索の現状。素粒子物理をやってる人間なら当然気になる話題ですし,新聞報道などもされてますので一般の人でも興味を持ってる方多いのではないかと思います。嫁の母親ですらヒッグスについて言及してたそうですし。けれども,周囲の学生からはなんにも聞かれないんですよね。ATLASをやってる学生やってない学生にかかわらず,Y研究室かそうでないかにかかわらず,誰からも全く何も聞かれません。そこら辺のメンタリティがどうなってるのか私には分からず不思議なのですが,まあ,それは今書こうとしていることではありません。

ヒッグス探索をしてる人間が言うのは妙かもしれませんが,いや,探しているからこそより強くそう感じるのかもしれませんが,ヒッグスボソンってもし存在したとしたら相当不思議な粒子です。まず,素粒子物理学上未確認のスカラーの素粒子です。でもって,力を媒介するゲージボソンではないのにボソンなんですよ。ボソンってことは排他原理が働きませんから,複数の粒子が同じ状態に入れます。無茶苦茶不思議です。私には直感的にそれがどういう状態なのかイメージすらできません。しかも,よく言われますが,ヒッグスボソンはフェルミオンと相互作用するとき相手が誰かわかるんですよね。素粒子には顔も名札もついていないのに,相互作用する相手が誰か区別できるという極めて不思議な性質を持っています。

よくそんな無理矢理な粒子の存在を仮説とはいえ考えたものだと感心します。そんな怪しげな粒子の存在の有無に結論が出るのか,7月4日のセミナーは私自身も本当に楽しみです。

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