ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

シリコンセンサー

最悪だった体調が段々よくなりつつあり,ようやくブログを頻繁に更新しようか,という気になってきています。マイコプラズマの後,いくらか良くなったかと思ったのも一瞬で,5月はどうも夕方になると毎日発熱していたようです。体温を測って熱があるのを確認しちゃうと精神的にキツくなるので,なるべく体温計は使わないようにしているのですが,シンドイのがあまりに長いこと続くので体温を日々測ってみたところ,毎日39℃前後になっているのには参りました。そのせいで,先々週末の研究室旅行はあまり楽しめず,残念なことをしました。しかし,先週から今週にかけてはおもいっきり体を休め,そのおかげか,昨日くらいからようやく夜になっても熱がでなくなりましました。

そういうわけで今日のネタ。ATLASのシリコンストリップ検出器にはセンサーのベンダーが何種類か使われているのですが,その中にCiSというベンダーがあります。そのCiSのセンサーのleakage currentが最近大きくなって,それがどういう影響を与えているのかは完全に理解できていないのですが,CiSのhigh currentセンサーがついているモジュールが,正確にはまあASICでしょうね,DAQをこけさせているというトラブルが発生しています。ビームがLHCに入ると徐々にcurrentが増え,ビームがなくなるとcurrentが下がる,というdischargeっぽい挙動を示しているのは,私にとってはDzeroでの経験とダブります。

DzeroではMicronという会社のセンサーが同様の振る舞いをして,当時シリコン検出器運転に携わっていた私たちを悩ませました。そういう振る舞いがあるとシリコン関連の国際会議で発表すると,Micronを使っている他の実験グループからも全く同じ報告があったりして,うーんMicron,と思った記憶があるのですが,今回はそれがCiSに代わりました。で,現場で検出器の運転に関わっている人間から出る意見はいつも一緒。「高くても浜松にしとけば。」

今回はなんだか他人事のようですが,実はそうでもなかったりします。先週末はデータクオリティモニターのシフトで,そのときはDAQのトラブルだらけ。スムーズに走っているときよりもだいぶ苦労しました。でもまあ,現場で検出器を動かしている人々はもっと大変なので,これくらいのことでオフラインシフターが文句を言ってはいられないのですが,それでもやっぱり思ってしまうのです。「浜松にしとけば」と。

いや,しかし,スペックでは計り知れないクオリティの高さは,さすがmade in Japanです。

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