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日本学術会議

新聞等を読んでるとよく識者の意見とか,識者からなる事故調査委員会,みたいな表現を目にします。今朝の新聞だと,原発の事故調査委員会なんちゅうのがありました。誰がどうやってその識者というのを選ぶのかわかりませんが,これまた今朝の新聞だとその調査委員の委員長は元学術会議会長でした。きっと,今回に限らず,いわゆる学者からそういう人が選ばれる際には,学術会議のメンバーが選ばれることが多いのではないかと勝手読みしていますが,世間の人に日本学術会議というのはどれくらい認知されているんでしょうね。

かく言う私も,そんな偉そうな組織があるのを知ったのはここ2,3年のことです。そういうわけで,そのウェブサイトに行ってみると,「日本学術会議は、わが国の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関です。」という物凄い上投げな自己紹介がありました。事故調査委員だけでなく,この団体というのは政府だか国に対する窓口みたいになっていて,私たちのような下っ端学者には縁遠い世界なのですが,国の科学政策に関してそれなりの発言力を持ってるらしいのです。

ところが,驚きなのは,上記のように「我が国の科学者の意見をまとめ」と謳っているくせに,その会議の構成委員の選び方が無茶苦茶。選挙ではなく,現行の委員による推薦で次の委員が決まるという,どっかの国の世襲制みたいなシステムなんです。穿った見方をすれば,典型的な御用学者集団に見えなくもありません。だって,委員が選挙で決まったわけでもないし,分野を構成する下っ端の意見を組み上げるタウンミーティングのようなものがあるわけでもなく,にもかかわらず,自ら「科学者の意見をまとめ」とか言っちゃうんですよ。で,そういう会議のメンバーが「識者」として政治家だか役人に意見をするって…相当胡散臭いなぁと思う今日この頃です。

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