ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

Daya Bayでのθ_{13}測定

Nさんをはじめ,複数の方から表題のニュースを教えてもらいました。

Daya Bayというのは中国での原子炉を使ったニュートリノ実験で,Double Chooz同様,原子炉で生成される反電子ニュートリノの消失を検証し,混合角度θ_{13}測定を目指していました。そこで,sin^{2}2θ_{13} = 0.092 +/- 0.016 +/- 0.005 という測定結果が発表されました。私個人的にはノーマークだったので驚きです。5.2σだそうです。

http://dayawane.ihep.ac.cn/twiki/bin/view/Public/

に行くと,発表で使われたスライドやら論文があります。今スライドを見始めたところですが,去年の年末から2月中旬までの55日間のデータだそうで,データ総量がたったの15TBというのにささやかに驚きました。これだったら,私たちのグループのしょぼいクラスターでも楽々全データが乗ってしまいます。Calibration constantを変えてreprocessするのも楽でしょうね。

肝心の内容については,ちゃんと見ていないのでざっくりとした印象なのですが,データとシミュレーション等による予言が合ってない分布があったりするのに,そこにわざわざconsistentと書いてあるあたりが微妙です。でも,結果を信じるなら,系統誤差は十分抑えられているということなのでしょう。

ところで,今回の結果の中心値は,T2KやDouble Choozの結果と一致してます。まあ,(他の実験の)誤差が大きいので何でも一致してしまうとも言えますが,それにしても真の値が0.09くらいだったとすると,T2Kは非常に残念,というか不運でした。でも,0.09ならCP非保存の測定を将来的にはやれそうですので(原子炉の実験ではCP非保存の測定はやれません),ぜひ頑張って欲しいです。と,こう書いて気づきましたが,Double Choozは苦しくなりますね。

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