ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

吠える(拍手数を見て)

日曜が移動日でCERNに来ています。修論と卒論研究が終わり,かつ3月末の学会までのこの時期が大学教員にとっては通常一番忙しくない時期なので,毎年この時期はcollaboration meetingなどに合わせてCERNに来るようにしています。今回も物理解析が中心のcollaboration meetingに合わせての出張です。でも,一番重要なのはやはりCERNに長期滞在中の博士課程の学生とのコミュニケーションと,現地研究者との雑談。雑談というのはもちろん世間話という意味ではなくて,研究に関する様々な雑談という意味です。今回は特に4月からの新メンバーの研究テーマを考える材料を集めるべく,何人かの人と話をするというのも重要なミッションです。

とまあ,そんなわけでCERNに来ているのですが,土曜日の怒りがまだ収まりきりません。このままだと本当に精神的に病んでしまうのではないかと自己分析するほど精神的に安定しきれません。という話から,いきなりタイトルに繋げてしまうのですが,最近のエントリーで泊週数が多かったエントリーに特徴があることに気づきました。いや,その前に,最近拍手数が多いなぁとは思っていたのですが。

私が着目したエントリーは,車の運転をしていて激怒した話,とりとめのない話というタイトルで学内人事の理不尽さに腹を立てている話,デパートで順番を飛ばされて店員に説教(?)した話の3つです。どれも私のブログとしては拍手数が多いのです。デパートのときの話では,なんでこんなに拍手が多いのだろうとちょっと不思議に思いました。私が腹を立てている様子がなんで面白いのか,とちょっと不思議でした。でも,この3つのエントリーには理不尽さに対する怒りという共通点があります。少なくとも書いてる私にとってはそれが共通点です。読者のみなさんも普段そういう理不尽さに腹を立てることがあり,その怒りを自己表現している(?)私に自分自身を重ねてそれで拍手してくれてるのかな,というのが私が考えたことです。指摘も受けましたし,自分でもわかってはいますが,私みたいに,変だ,理不尽だ,と思うことをその場で訴えることのできる人は世の中には,特に日本人にはあまり多くないですよね,きっと。だからこそ,理不尽な場面で吠えている私に拍手してもらえたのかなぁ,と分析したのでした。ま,勝手な分析,推測なので的外れかもしれませんが。

ちなみに,冷静に考えて一番困るのは,大学の中の理不尽な人事です。何人かの人々からもご意見をもらいましたが,他の研究機関では,外に人が出て行った研究室には新しいポストを付けるが,外に出て行かない研究室にはポストを付けない,学生を付けない,というような措置をしているのが普通のようです。当然ですよね,アクティブじゃない人を選択的に残すというのは,組織としてどう考えてもありないオプションです。内部の教員が困るだけではなく,学生に対して誠意のないやり口ですし,大袈裟に言うと公共の福祉に反しています。

教員の働きを採点するのだって,ラフでいいなら皆難しいとは思っていません。たとえば,競争的外部資金の獲得額なんてプロゴルファーみたいですが,非常にわかりやすい指標です。分野の違い等を考慮する必要はありますが,少なくとも同じ分野であれば有効な指標です。ちなみに,今日聞いたのですが,ドイツでは教員が指導できる学生数は,その教員の資金獲得額に比例するのだそうです。金がなければ研究できないし,学生に研究環境を提供できないから,だそうで,あまりにも正論で唸りました。あるいは,ポストをどこに付けるかという議論で,外に出て行く人がいる研究グループにポストを付けるのが常識だという考え方に基づくなら,個々の教員のヒストリーでスコアを付けることもできます。学位取得後に何回研究機関を変えたか,ただしポスドク→ポスドクは数えない,ということを得点化してそれを研究グループ毎に合算すれば,どこの研究室がアクティブであり,人が出て行く可能性が高いか,ということが数値化されます。なぜこういう簡単なことができないのか,不思議です。

おっと,拍手数を見て考えたことを書こうと思って書き始めたのに,今日もまた吠えてしまいました。

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