ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

ロシアの火星探査機

今新聞で読んだのですが,ロシアの火星探査機が予定していた軌道に乗ることができず,太平洋に落下したんだそうです。その理由が,コンピュータが宇宙線による誤作動を起こしたからだとか。そんなことあるんでしょうか。いや,人工衛星では,シングル・イベント・アップセット(SEU)と言って,宇宙線がコンピュータのICと相互作用を起こし,レジスタの値なんかが書き変わってしまい誤作動することがよくあり,というか,宇宙線のレートが高いのでそういう誤作動を起こさないように,耐放射線性の高いICを開発するのが至上命令だったりします。

私たちのように,高エネルギー物理で厳しい放射線環境で検出器を動作させる必要がある人間にとっても耐放射線性の高いIC開発というのは重要なのですが,上記の理由で人工衛星開発でも,SEUを起こさないICの開発とか,SEUが起きてもトラブルが起きないような仕組みを作ることが不可欠と考えられています。それなのに,誤作動で落下。ロシア,恐るべし,です。しかも新聞記事の表現では,マイクロチップが粗悪だったとか。粗悪だったって…テストせずに使うのか,ありえないだろう,というのが素直な感想です。

しかし,その落下地点は太平洋だそうですけど,落ちてくる時にはちゃんと燃え尽きてくれたんでしょうか。どこらへんまで行ってから落ちたのか知りませんが,ちょっと恐ろしい話です。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<LHCの今年の予定 | HOME | 映画2つ>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |