FC2ブログ

ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

プロのプレー

最近は科学のアウトリーチ活動盛んですし,まあ,私も結構アクティブにやってるほうだと思うのですが,最近読んだ本で「なるほど,そういうのもありかも」と思ったのは,プロのプレーを生で見せる,ということです。

たとえば,スポーツはなんというかデフォルトでそのプレーを観客に見てもらいます。テレビもありますが,やはり一番は生でそのプレーを見ると,迫力や凄さが全然違います。テレビで見てると打てそうに見える(?)ピッチャーの球も,生で近くで見るととてつもない速さ,とてつもない変化球のキレに驚きます。音楽なんかも同様ですよね。

これらとは違うカテゴリーで,今まで一般の人が見る機会がなかったことを見せるということの筆頭に,将棋ファンなのでは私は将棋の観戦を思い浮かべます。プロ同士が対峙している静かな対局室の見学を一般の人ができる棋戦があります。短い見学時間の間に手が進むことはありませんし,見学できるのは大抵序盤のそれほど重要ではない局面なのですが,実際に生で対局を見ると,座っているだけの対局者から凄いオーラが出ていて,非常にインプレッシブなのだそうです。まあ,もちろん,熱心な将棋ファンが見学するからなのではありますが。

で,話が冒頭に戻ってきますが,研究者同士が学会などで議論してるのを一般の人が見る,というも一興なのではないか,というようなコメントを本で読んだのです。その人自身の経験で,子供の頃だかに専門家同士が議論する場に遭遇する機会があったのだそうです。子供ですし,専門家の会話なんて,当事者以外には宇宙人が喋ってるくらいチンプンカンプンですから,その場にいた当時子供の著者は内容なんて全く理解できなかったのですが,専門家の会話がとにかくカッコ良く感じたのだそうです。さっきの将棋ファンと同じで,その分野について子供ながらに興味があったからカッコ良く感じたということはあるのでしょうが,熱心な一般の人,特に若い人に専門家同士の会話を見せる,聞かせる,というのは,プロスポーツ選手のプレーを見せるのと同じようなに結構エキサイティングなのではないでしょうか。

ここKEKではそこらじゅうから,そういう専門家同士の会話が聞こえてきます。一般の人にとっては,もしかすると,凄く厳しいやりとりのように感じることがあるかもしれません。もちろん,内容は理解不能でしょう。けど,そのテンポというか,日常生活では体験できない議論の進め方,などなど,その場にいたら結構新鮮だったりするのではないかと思うのです。

というわけで,学会を一般の人に見てもらうというアイデアに「なるほど」と思った次第です。研究者の研究に関する議論の雰囲気を味わってもらう企画というのもアウトリーチになりうるのではないか,と思ったのでした。いや,まあ,わざわざそういう企画に参加してくれるマニアがどれくらいいるかは謎ですが。

研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<荷電レプトンフレーバー振動 | HOME | KEKにて>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |