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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

CMB観測家と酒を飲む

昨日は,CMB観測をやっているKEKのHさんと酒を飲みに行きました。大学にセミナーをやりに来て,かつ,その主催が私たちの研究室だったので,私を含めた研究室のスタッフ3人とHさんで飲みに出かけたというわけです。お互いよく知ってる間柄なので,久しぶりに遠慮なく色々な話ができて,非常に楽しい時間を過ごしました。

Hさんはもともと高エネルギーをやっていた人で,10年くらい前にCMBに転向し,今や日本のCMB観測の第1人者と呼んでいい人です。組織が巨大化して個が埋没するのが嫌なのか,素粒子物理に先がないと感じるのか,純粋に宇宙が面白いと感じるのか,理由はわかりませんが,高エネルギーから宇宙観測に転向する人が最近多いのですが,Hさんはその流れを後押しした人の一人という言い方もできます。あ,いや,別に毒ではなく,いい意味で新しい流れを作ったと私は思っています。

実際,彼の話は面白く,若い人にはCMB観測が魅力ある分野に映ることでしょう。宇宙のインフレーションに関するモデルに制限を付けられる,かもしれない,って言われたら,ちょっとドキドキしてしまいます。ただ,今のところ素粒子物理を辞めると思っていない私にとっては,素粒子物理だって宇宙のはじまりを理解する上に不可欠な内容盛りだくさんで,面白さで決して負けてるとは思っていなくて,勝負はこれからだと思っています。だって,それこそLHCで何か見つかれば,この分野はお祭りですよ。

しかし,まあ,物理の内容はさておき,ニュートリノの実験を南極でやってるのありますが,彼らの観測もかなりの厳しい場所でやっていて,チリの山の上,標高5000m(?)だかのところで観測を行っていて,そういう滅多に行けないところに行けるのは,個人的には非常に興味を持ちました。まず,観測してる場所に日本から行く大変さがいい感じですし,酸素ボンベを持って行くとか,観測施設の中は加圧はしてないけど酸素濃度が上げてあって,その酸素濃度の高さがグループの金持ち具合の尺度になってるとか,行ってみたいなぁと思う場所です。

ってなことを昨日話していた時にも言ったのですが,この業界に入って何が良かったって,好きな物理を職業とすることができた,というのはもちろんなのですが,それ以外で良かったなって思うのは,世界の色々な場所に行け,色んな国の人と友達になって一緒に酒を飲める,ということです。金と時間があれば実現可能ですが,金も時間もない職業なのに,そういう経験ができるのは,この分野に来てよかったと感じる副産物です。

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