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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

事務方人事異動

毎年のことですが,年度が変わると事務方では人事の配置移動があります。この3月から4月にかけては,私が直接お世話になっている人の中でも最もお世話になっている何人かの人がごそっと配置変換になりました。お役所では通常のことですし,KEKも事務方はお役所ですので,配置変換は仕方のないことなのですが,たまたま,お世話になってる複数の人が同時に配置変えになったので,今回はちょっと動揺しました。

ただまあ,配置変換は仕方なのないことですから,これからお世話になる方々との信頼関係を築いていくのが私の仕事の一つとなります。そんなわけで,今日も主計課の人々と予算執行の技術的なことに関して打ち合わせをしました。予算はなければもちろん困るものですが,予算があっても,その予算の性質によって執行できるものできないものがありますし,執行するにしても色々クリアしなければならない手続きがあるので,今日打ち合わせをした主計の人たち以外にも,多くの部署の人にお世話にならないと大きなプロジェクトは進められません。

そして今日はもう一つ,管理局長という事務方のトップの人にHL-LHCの説明をしてきました。この4月に着任された方なのですが,いや,驚きました。何に驚いたかって,非常に熱心に話を聞いてくださるし,科学技術関係に詳しく,最後には一般向け講演のようなものがあればそれも聞きに行きたいのでぜひ声かけして欲しいとまで言われて。もしかするとリップサービスなのかもしれませんが,受けた質問やコメントも熱意に満ちたもので,一般講演等で聴衆が熱心に話を聞いてくれたときと同じような嬉しい気持ちになりました。講演でも授業でもなんでもそうですが,聴衆がよい反応をしてくれると元気になります。

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荷物を取り出せない

今ジュネーブ空港で飛行機を待っているのですが,今日はネタとしてはオイシイ事件がありました。CERNから空港へ平日に移動するときはCERNのシャトルバスを使うことがあります。1時間に1本しかないので,時間に余裕のある時か,出発時間がタイミングいい時かのどちらかの時に利用します。

今回は,時間に余裕があったので,通常よりもかなり早めのシャトルに乗り,予定通りかなり余裕を持って空港に着きました。が,ここでトラブル。シャトルは大型のバスで荷物室が座席の下にあるのですが,スーツケースを載せたその荷物室の蓋が開きません。最初は操作方法を誤っているだけだろうと思ってみんな余裕をかましていたのですが,どうやら,真に故障の模様。荷物室の蓋の鍵とドアは空気か何らかのガスか油だか知りませんが,とにかく,電気ではなく圧力でコントロールするものらしく,その圧力計も運転席に着いています。が,その圧力が極めて低く,荷物室の鍵が開かないだけでなく,ドアすら自動では動きません。

となると,なんとか手動で鍵を開けたいのですが,驚くべきことにその荷物室の蓋には,キーで開けられるような構造がありません。車内のとこかに手動で鍵を開閉するギミックがあるのではないかと,荷物を待ってる人たち一同で探すも見つかりません。運転手に車のマニュアルがないか聞いても持ってないとのこと。電話で助けを呼んで,別のシャトルがやってきましたが,その運転手にもどうすることもできず。。。フライトが迫っている人は荷物は諦めて立ち去り始めます。そして,30分くらい経つと流石にフライトに間に合わない人が増えてきて,流石に皆慌て始めます。

で,結局。若い兄ちゃんたちが力を合わせて蓋を力づくで開けようとします。ラッチを壊そうというわけです。運転手も応援。開くには開いても車のダメージ大きそうだなと見ていると,以外にもラッチ部分が簡単に壊れてめでたく開きましたっ。時間にすること,40分くらい。今日はたまたま余裕があったからよかったですが,そうじゃなかったら相当慌てたに違いありません。

ちなみに,荷物室が開くのを待っていた人たちの中にはフランス語を話せる人間だ誰もいなくて,運転手とのコミュニケーションは,その辺にいたフランス語とスペイン語を話せる人を捕まえて,英語→スペイン語→フランス語という変換を行いました。あ,最初の英語→スペイン語は,乗客に何人かスペイン人がいたので問題ありませんでした。

いやー,こんなことがあるんだな,となかなか感慨深いです。もひとつ,ちなみに,ですが,そのバスはベンツでした。はるか大昔,私が子供の頃(?)はドイツ車は故障が少ないと言われていたみたいですが,大人になってから身の回りの人の話を聞くと,少なくともベンツとフォルクスワーゲンは日本車よりも圧倒的に故障が多い印象です。私の身近な人でも,その2つのメーカーの車に乗ってて故障ばかりだったと文句を言ってる人を何人か知っています。浜ホトのセンサー同様,日本メーカーのQCは最強のように思います。

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RRB終了

RRBが無事終わり,無茶苦茶ホッとしているところです。今日のATLASのセッションでは,スポークスパーソンがアップグレードの予算についての説明をしたとき,日本の予算が一番の懸念材料だというコメントをわざわざしたので,他の国のfunding agencyから日本に対して説明を求められるのではないかと超ドキドキしました。私の主観で現状を説明することは簡単ですが,予算の権限を持ってない私が何か言っても意味があるのかどうか謎ですし,下手なことを言って他の国のfunding agencyを刺激するのも嫌ですし...と心配していましたが,結局そこにツッコマれることはなく,無事会議が終わりました。昨日も似たシーンがあったので,2日間連続のヒヤヒヤでした。

そんなRRBでしたが,一つ面白いことがありました。LHCの一部で,ビームロスの大きい場所があり,なんとか軌道を調整することでビームロスを回避してここ数年ずっと運転していました。何らかの物質,まあ,ゴミですね,がビームパイプ中に残ってしまっているのだろうと推測されていましたが,中を覗いてみないことには確定的なことはわかりませんでした。長期シャットダウンのため,LHCの双極電磁石を今はすべて常温にして整備作業をしていまして,その一環で,そのビームロスの大きい箇所を調べたところ
ビームパイプ中のゴミ
(↑)このような金属(?)屑が見つかったそうです。長いこと,Unidentified Falling Object (UFO)と呼ばれ,その後,落ちてこないである場所に居座っていることから Unidentified Lying Object (ULO) と呼ばれてきたのですが,それがとうとうIdentifyされました。予想通りだったとはいえ,こんなものがビームパイプ中にあったのですね。

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映画三昧

先週がATLASアップグレードのcollaboration meeting,今週がATLASの予算に関するミーティング,ということで週末もCERNで過ごしました。処理すべき大型(?)事務仕事が先週一杯でひと段落したこともあり,時間に追われる雑務がなく,のんびりとした週末となりました。

金曜の晩は,CERNにいる人々と一緒に,私の定番コースであるフォー+バー。土曜日は洗濯をしたり,買い物に出かけたり,ボーッとしたり,という感じでゆったりとした時の流れ。日曜はさらに何もせず,アマゾンプライムでひたすら映画を観ていました。自分がアマゾンプライム会員になっていることにわりと最近まで気づいていなくてほとんど利用していませんでしたが,タダで見ることのできる映画やテレビ番組がかなり多くて,見始めるとやめられません。

タイトルを書くと恥ずかしいので書きませんが,若者の恋愛モノ2本を連続で見てどちらも号泣。現代の恋愛モノは,男女に対する制約がほぼない現代では,どちらかが死ぬか,ファンタジーじゃないと成立しないと思うのですが,他に男女がくっつくのを妨げる制約ってありますかね。昨日見たのはどちらもファンタジーで,その無理やりな世界観に入り込めるかどうかが感動できるかどうかの分水嶺。普通に考えると矛盾だらけだったり,クエスチョンマークだらけなのですが,映画を見る時には素直にその世界観に入り込んでしまう私には,どちらも思いっきり楽しめました。

上記2本以外にも,以前観て面白いと思ったものを数本観て,非常に贅沢な時間の使い方をした週末でした。
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ブラックホールを見る?

数日前に,ブラックホールを初観測っ,みたいなニュースがたくさんの記事になっていました。日本の新聞の記事には,ブラックホールの影を見た,みたいな表現でも説明されていました。その道の人には,「見えた」感覚があるのかもしれませんが,分野外の素人には何が見えたのかよくわかりません。

私たちが肉眼で見えない素粒子を「見た」と感じるのは,共鳴が見えたときです。理論のKさんなんかは,素粒子の講義で,particle = pole だと力説してるぐらいで(散乱振幅を計算するとピークがあるということは,そこに粒子がいることを意味してると真面目に証明もしてくれます),共鳴があるとなんらかの粒子がいるんだなと肌で感じます。

ブラックホールの場合は,電波やX線の分布を観測してるのだと思いますが,その分布の特異性から「見えた」感じがするのですかね,専門家的には。今回のニュースでは,強い電波を放出しているソースの中心部に逆に電波を出していない部分があるのがわかった,というようなニュアンスで書かれています。それで「見えた」感じがするかどうかはその道の専門家じゃないとわからないのは仕方ないとして,素朴な疑問としては,ブラックホールの大きさがどれくらいか知りませんが,むっちゃ遠いところを見て,ブラックホールの大きさ(に相当する電波の分布?)がわかるほど分解能があるものなのですかね。でも,影(=ブラックホールの実態)を見たというからには,きっとそういうことなんですよね。

しかし,太陽が数kmの大きさになるとブラックホールになる,なんて話をよく聞くので,いくらなんでもその大きさのものは見えんだろうと思い,今ググってみると,M87のブラックホールの大きさ...むっちゃ大きいのですね。半径が,太陽から海王星軌道までの4倍とかなんとか。いや,その大きさは驚きですが,でも,その大きさだったとしても,うん千万光年も離れているのに,その大きさを識別できる分解能というのはやっぱり凄いです。

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プラスマイナス2秒

ウェブ上の記事を読んで驚きました。

”JR東海は、15秒単位で設定された定刻に対してプラスマイナス2秒以内であれば、新幹線の列車が途中駅を定時で通過したと見なしている。”(その記事からの引用)

マジですか???
プラスマイナス2秒ってスゴ過ぎです。さらに引用しちゃうと

”「東海道新幹線の運転実績データに刻み込まれた運転士の技量向上・意識向上の軌跡」(谷欣哉、石野雅美、柿内慶久、吉野京太郎、大石康義、「鉄道サイバネ・シンポジウム論文集」、日本鉄道サイバネティクス協議会、2018年11月)によると、列車が定時で通過した割合は2017年3月には約60パーセントであった”

60%の新幹線が定時とは。。。言葉を失います。

それに比べて,RとFが仕切るミーティングは昨日,始まるのが20分遅れ。終わるのは40分遅れ。そのRさん,今日のミーティングでの自分のトークでは,30分のところが1時間。JR東海ほどではないですが,日本人の時間感覚を持ってる人にはなかなかお付き合いするのが大変です。

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機内での出来事

今週は検出器アップグレードのcollaboration meeting,来週はATLAS全体で年2回行われている予算に関するミーティング,ということで,今CERNにいます。土曜日に移動したのですが,機内でプチトラブルがありました。

東京からヘルシンキに向かう便の着陸前の食事のときのこと。私が炭酸水を頼んだところ,ステュワーデスが炭酸水の入ったコップを私の座席のテーブルに置こうとしたところ,というか,彼女は置いたつもりだったのでしょうが,目線を切るのが早く,かつ,わりと勢いよくテーブルに置いたため,テーブルに置かれたコップは一瞬たりともテーブルの上に止まることなく滑って私の膝の上に落ちてきました。。私はすぐに水がこぼれと訴えったのですが,そのステュワーデスは状況を一切把握せず,私が勝手に水をこぼしたと思ったようで,一言の詫びもなく薄い小さな布巾を2枚私に手渡すのみ。

毛布を膝に掛けていたので,ズボンの膝付近は濡れませんでしたが,機内で使うその毛布は非常に撥水性が高いため,毛布から流れ落ちが水は私の足と腰にかかり,片方の足(靴と靴下)がびしょびしょ。尻のあたりもびしょびしょとまではなっていませんが,それなりに濡れて不快な状態になりました。もっと布巾か何か拭くものが欲しいと思いましたが,そのステュワーデスはその後も一切の対応なし。仕方ないのでとりあえず飯を食べて不貞腐れていました。というか,コップいっぱいの水がこぼれたのに小さな布を2枚渡されただけなので,床もまだだいぶ濡れていたため,せめて雑巾をもう少し欲しいなと思っていました。

するとしばらくして,私が座っていたあたりを担当している別のステュワーですがやってきて,「先ほど水をこぼされたみたいですが,大丈夫ですか?」と声を掛けてきたので,水をこぼしたのは自分ではないこと,そして,水がこぼれたときの状況を説明して,とりあえず雑巾をもっとくれと頼みました。そしたら,当然ですが,そのステュワーデスは平謝り。布をたくさんもってきてくれてまだ湿っている床を一生懸命拭いてくれます。自分が客だからと踏ん反り返るわけではありませんが,まあ普通の対応ですよね。向こうのミスで水をこぼして,しかも,床がまだ濡れているのですから。

これで一件落着と思い,私は靴を脱ぎ,靴と靴下を拭き,着陸までのわずかな時間でそれらが乾くことを祈っていました。そしたら,恐れていたことが起こりました。クレーマーと見なされた(?)私のところに,チーフパーサーらしき人と,さっき私に一生懸命謝ってたステュワーデスの2人がやってきて,さらに謝り,クリーニングのクーポンなるものを渡されました。以前,エンターテイメントシステムが故障して映画も音楽も一切楽しめないときに,別の種類のクーポン(?)をもらったことがありましたが,そのとき同様,周囲の目が気になって仕方ありません。周りの客は絶対私のことを柄の悪いクレーマーだと思ってるに違いありません。こうならないように,状況を説明するときも極めて冷静に話したはずだったのですが,結局,プチクレーマーと見なされてしまいました。。

今回,クレーマー疑惑は向こうにしたらマニュアル通りの対応なので仕方ないのだと思いますが,最初に水をこぼしたステュワーデスの対応の悪さはかなり驚きでした。飛行機のテーブルの上のコップが滑りやすいのはわかっていることなのに,雑に置いてそのまま水をこぼしてしまったこと自体プロとしては微妙。さらにその事実に気づかず,私はその瞬間にそう指摘したのに私が水を勝手にこぼしたと判断する阿呆さ。コップ1杯分の水がこぼれているのに小さな布を2枚私に渡しただけで,自分では床を拭くことすら一切しない事後処理の拙さ。もし客が勝手にこぼしたのだとしてももうちょっときちんと対応してくれるでしょ,普通は。そして,その後状況を一切確認しに来ない点。何重にもダメダメさが積み重なっていて,日本の航空会社の客室乗務員としてはあり得ないレベルの人でした。

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総研大ATLAS新入生

今年はATLASグループに来る総研大新入生がいます。昨日顔合わせ。と言っても,受験前にも,受験の後の合格発表後にも会って話をしているので,初対面ではありません。

KEKの総研大は学生数が少ないことが一番の弱みだと思っているので,なんとか学生を増やせないかと色々な人が努力を続けています。高専の文化祭で講演をしたり,インターン受け入れをしたり,等々やっているので,その努力が徐々に実を結んでくれればと思っています。

私たちATLASグループは,博士課程になるとCERNに長期滞在してしまうので,新入生にとってはより自分以外の学生との交流の機会が減ってしまいます。他の大学に比較的長期で出張してもらうなどして学生交流も図っていますが,まあ,普通の大学院生よりは学生交流の機会が少ないのは否めません。

ところが,今回は,博士課程の学生がD論を書くためにCERNでの長期滞在をやめてKEKに戻ってきています。これは,新入生Mくんにとってラッキーです。近くに先輩がいるのは,私なんかがいるよりもずっと心強いはずです。昨日も,私がパソコンを用意するのを忘れていたことをHくんが指摘してくれて,急ぎMくん用のパソコンを発注しました。オフィススペースについては,他の研究グループの教員とあらかじめ調整をしておいたのですが,パソコンのことは頭から抜け落ちていたので,指摘してもらい助かりました。というわけで,早速,周囲に学生がいることのメリットがありました。

来年度もより多くの新入生を獲得したいところです。

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人生色々

昨日はYくんの送別会。初出勤の前日だったので,昼間に集まり若干控えめ(?)に飲みました。新しい職場での活躍を祈るばかりです。

年度末の人の異動では,年度の最終日である29日に驚きが一つありました。詳細は書きませんが,本当に人生色々,今自分が研究に没頭していられるのは,多くの人の理解と様々なミラクルが重なったおかげなんだということを強く意識しました。予算獲得がままならなくても,自分が選んだ道を進めるありがたさと幸運をこの2,3日はずっと感じていました。

別れと出会いの季節である春は,色々と考えさせられます。

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