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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

毎晩(朝?)雪

今週はATLASアップグレード用シリコン検出器グループのcollaboration meetingがあってCERNに来ています。このグループは,大雑把に言うと,ピクセルとストリップという2種類の検出器グループからなっています。日本グループは,ピクセルのほうに集中しているのですが,歴史的経緯等もあって,ストリップセンサーも担当しています。

前回の似たようなミーティングでもピクセル開発の遅れが各所で問題となっていましたが,今回初めて知ったのは,ピクセル検出器のMoUだけを大幅に遅らせるということです。ストリップのほうは小さな問題は当然常に抱えてはいますが,総じて順調。MoUの完成が近く,極めて近い将来,各国にサインを求めることになります。予定ではピクセルも同時期のはずだったのですが,全然間に合わないことが明らかになり,最低でも半年は遅らすことになりました。現場サイドから見ても色々な所で大幅な予定遅れがあり,スケジュール間に合うのだろうかとずっと言われていましたが,とうとう,という感じがします。大量のデータを極めて高い放射線環境で送受信しなければならないのがやはり一番難しく,フロントエンドからのデータ送信のところの設計が全く定まりません。タスクフォースを組んだり,organizationを刷新したりと,managementは色々テコ入れしようとしているので,なんとか,良い方向に向かって欲しいところです。

前置きが非常に長くなりましたが,今週は,CERNではたくさんの大きなミーティングやワークショップが開かれているらしく,宿舎の確保がままなりません。我々だけでなく,CMSも同じようなcollaboration meetingをやっている上に,DUEのcollaboration meeting,そして,理論の大きな研究会が開かれているらしく,宿舎だけでなく食堂も大混雑。6泊全部をCERN宿舎で確保することができず,火曜と水曜は外のホテルに泊まりました。ジュネーブは毎日寒くて,ホテルからCERNに来る時,昨日も今日も雪でした。こっちにいる人の話によると,先週はもっと寒くてもっと雪が降ったとか。つくばが寒いとよく言ってますが,今回はジュネーブも寒いです。とはいえ,天気予報で気温を調べると,最低気温だったらつくばのほうが低いくらいなんですよね。冷静になると,やっぱり,つくばのほうが寒いのか。。

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勤労統計不正問題

最近よく報道されている,勤労統計不正問題についてNさんがしょっちゅう言及するので,この前ちょっとだけニュースを読んでみましたが... 驚くほど何が問題なのかわかりませんでした。詳しくフォローすればわかるのかもしれませんが,幾つかの記事を読んだだけでは,全数調査すべきところをさぼってサンプル調査したことが問題なのか,そのサンプリングにバイアスがあることが問題なのか,イマイチわかりませんでした。

所得が大きいと思われる大きな事業所のサンプルを意図して減らしたことが問題なのかな,と自分では勝手に推測しましたが,そういうことなのですかね。あるいは,恣意的に所得の大きい事業所をサンプルから外した,とか?

とにかく,何が問題かわからず,奥歯にものが詰まったような不快感の生じる報道内容だということはよくわかりました。Nさんもそういうことを言いたかったんだな,ということがようやくわかりました。しかし,平均出すなら,事業所の雇用者数に応じたweighted averageにそもそもなってるんだろうか,とか,集計方法そのものも明確に説明されてないし,何が悪いのか全くわからないので,批判をする気にはなれないのですが,これを批判する人は統計処理を全部理解してるのか,それのほうが興味があります。

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スクール関連

慌ただしい日々を送っていまして,どうも,このブログの更新が滞りがちです。。それだけならまだしも,色々ありすぎて,重要なイベントを忘れてしまいすっぽかしたり,締め切りの迫っている書類を書くのをすっかり忘れていたり...と,ここ1,2週間は,完全にぼけぼけ状態になっています。出張すら忘れそうになっていて,来週CERNへ行くこともすっかり忘れていました。

そんな中,スクール関連でちょいちょい動いています。一つ目は,毎年恒例(と自分たちでは思っている)春の学校の準備を始めました。今回も実務はNさんが仕切り,予算獲得ではTくんが頑張っています。先週から講師選びと依頼を始めていて,ほぼほぼ講師陣が固まりつつあります。

二つ目は,CERNの夏の学校です。毎年,KEK内の予算を獲得して,その金で日本人をCERNの夏の学校に送っています。ちょっと前までは5人送っていたのですが,予算確保が難しくなり,数年前から4人。今年もまだ予算確定はしていないのですが,本家であるCERNには今月末までに参加者を決めて連絡をしなければならないので,その選考を一昨日は行いました。まる1日かけて20人以上の学生を面接。みんなモチベーションが高く優秀な学生が多いので,面接は普通そんなに面白くないのですが,この面接は面接する側が結構楽しいです。

春の学校も同じですが,イキのいい若手と接するのは楽しいです。

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HL-LHC予算化

色々あってブログの更新をサボっていたら,いつの間にか2019年になっていました。今年もよろしくお願いします。

まず一番大きなニュースは,概算要求に乗っていたHL-LHCがめでたく予算化されました。高エネルギー物理のプロジェクトは,ここ何年も新しいプロジェクトが始まっていなかったので,その意味では極めて幸運で,これまでの長い努力が実を結んだ形となり素直に喜びたいところです。

が,その予算額が極めて小さくて泣きそう。2019年度どうやってATLASを続ければいいのか色々な人と相談。その対応策に頭を悩ませていたら正月休みが終わってしまっていた,というのが実情です。国内では,KEK機構長と何度も会談,これから大学関係者ともたくさん話をしなければなりません。対ATLASでは,予算状況の説明,今年から始まるHL-LHCへ向けた量産のための物品調達をどうするのか,その説明と相談。日欧米からの参加者によるテレビ会議なので,深夜一人で家から接続するので,余計に気が滅入ってきます。。

そんなわけで,めでたいのかめでたくないのかよくわからないニュースに振り回されています。そのせいかどうかわかりませんが,去年から体調が悪く,色々治療しなければならない案件が積み重なっていて,最近はわりと定期的に医者通い。薬も2種類を定期的に飲んでいますし,医者から手術を勧められている事案が2つありそれを長いことほったらかしにしているのですが,それもやったほうがいいかと思案中。仕事が調子いいときはそんなことは忘れているのですが,気分が下降気味のときは,そんなことまで気になるものですね。

一つだけ明るいニュースも。総研大は5年一貫の大学院なので,基本的には修士という概念はないのですが,最初の2年を終えるところで通常は修士認定というものを受けます。普通の大学の修論審査みたいなもので,正式な名称は修論ではなく認定レポートだと事務の人から言われるのですが,まあ,中身は修論と変わりません。私の指導学生のFくんが昨日その認定レポートをなんとか提出することができました。昨日が提出締め切りだったのですが,締め切り直前になっても執筆ペースが全然上がらないので副指導教員であるTくん共々相当ハラハラ,やきもきしていたので,どうにかこうにか論文の形になり提出できたのは,非常に明るいニュースです。

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