ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

気温差

ここジュネーブでは,先週は暑くて寝られない日が続きましたが,今週は火曜あたりから急に気温が下がり,昨日,今日は,20℃くらいしかない感じで,ジャケットが欲しいくらいです。先週の34℃が嘘のようです。ですが,昨日は雨でしたがそれ以外は天気がよく,非常に心地よい天気とも言えます。

今回のCERN滞在は最近の私にとっては長いものだったので,色々ありましたが,今日これから帰国します。せっかく,ジュネーブが心地よい天気になってきたのに,今度は蒸し暑い日本に戻らなければなりません。。梅雨で蒸してるのでしょうか。

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CERN Middle Term Plan (MTP) 2018-22

CERNでは,毎年6月の理事会で,翌年から先5年間の計画(MTP)を承認します。

昨日はその内容の説明をFabiolaが全スタッフに向けて約1時間行いました。ちょうどその時間帯は他のミーティングにも出ていたのですが,Fabiolaの話はウェブキャストされていたのでかなりの部分を聞くことができました。これからの計画や,さしあたって喫緊事項としてやらなければならないことが,きちんと整理されていて,非常にわかりやすく,勉強になりました。MTPそのものは分厚い冊子になっていますが,それを全部読むのは大変なので,非常にありがたいトークでした。

その内容をここで説明することはもちろんしませんが,一つだけ特に驚いたことを紹介します。

CERNもこのご時世ですから予算確保は大変です。 LHCが走っている上にHL-LHCおよびそれに付随したInjector建設費を使い始めますので,より一層これからは金回りが苦しくなります。にもかかわらず,CERNのfellow,ポスドクですね,は2016年はなんと750人もいるのですが,それを減らさないそうです。減らさないということも凄いし偉いですが,750人というのは驚きました。聞き間違えかと思いましたが,Indicoにスライドが後で載っていたので眺めてみるとやはり750人。凄いです。ポスドク制度については日本だと色々意見があるかもしれませんが,欧米ではアカデミックな世界に進まない人にとっても極めてよくあるキャリアパスで,実際上,博士課程の学生とともに現場で研究を進める原動力の中心がポスドクです。それが750人もいるですから,研究力が高いわけです。

もう一つ驚いたのは2005年は250人だったそうで,ここ10年で3倍にも増やしていることです。おそらくLHC関連が増えたのだと思いますが,その数500人。これまた驚きです。しかし,本当にそんなにいるのかなぁ。。

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ATLAS collaboration meetingを日本で開催

昨日でATLASのcollaboration meetingが終わりましたが,私たちにとってはある意味今回の目玉は,来年のcollaboration meetingをどこでやるか,ということでした。Collaboration meetingは年に3回あるのですが,基本的にそのうち1回はCERN以外で行います。その1回をどこでやるかは,1年前のcollaboration meetingで決めます。立候補した場所がプレゼンテーションを行い,最終日の投票でどこにするか決めます。

今回は,Lund, Tel-Aviv,東京の3カ所が立候補して,東京のプレゼンテーションはW大のYくんが行いました。その結果,見事東京が選ばれて,来年6月のATLAS collaboration meetingはW大でやることになりました。Yくん,他,開催立候補の在東京の大学のスタッフが会場の仮押さえなどの準備をしてくれまして,また,発表の資料も彼らが準備をしてくれました。発表内容自身,客観的に見て一番よかったし,Yくんの発表も素晴らしく,大体予想通りの得票率でした。準備をしてくれた方々,どうもありがとうございました。

しかし,開催が決まったということは,真の準備をこれからしなければならないということで,これは先の在東京スタッフだけでなくATLAS日本体制でやっていくつもりです。300人規模のある種国際会議なので,それなりに色々やることがありますが,40代を中心とした優秀な実働部隊がいますので,きっと滞りなく開催できるのではないかと思っています。

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ビームエネルギー上昇計画

HL-LHC計画のその先に,Future Circular Collider (FCC) 計画というものがあります。新しく周長100kmのトンネルを掘って,さらに,ビームを曲げて円軌道を作るためのdipoleを強力なものにして,重心系エネルギー100TeVを狙うというものです。そんなトンネル掘ったら一体いくらかかるんだ?という話ですが,そのスタディを真面目にやってる人がヨーロッパには結構います。実際の落としどころは,トンネルは今のトンネルを使って磁石だけ強力にしてなんとかエネルギー2倍,というのが多くの人が考えていることですが,物理に限らないことだと思いますが,新たな将来計画がないとその分野は魅力を保っていられませんので,いずれのオプションになるにせよ,そういった超将来計画が真面目に議論され始めています。

FCCはまだだいぶ先の話ですが,HL-LHC前にビームエネルギーを上げる計画というのも考えられています。もちろん,劇的な上昇ではなく,まずは,13TeVを14TeVに,そして,その後15TeV強まで上げられないかということが考えられ始めています。LHCは2019年と2020年の2年間シャットダウンをします。そのときに,整備とトレーニングを行って,2021年からはビームエネルギーを設計値の7TeVに,重心系エネルギーにして14TeVにする予定だというのは公表されていることですが,さらに,トレーニングを頑張ってビームエネルギーを7TeVよりさらに上げていることまで考えているのは,さすがです。トレーニングを頑張るだけでなく,HL-LHC用に開発しているNb3Snの11Tダイポールで加速器全体の1/3くらいを置き換えるという案までスタディしているのは恐れ入りました。(この場合,円軌道ではなく多角形みたいな軌道になりますね。)

実現可能性がどれくらいあるかは別として,先に書いたことに繋がりますが,少しでも新たな試みを行ない求心力を保つことを考えているのは見習わなければなりません。何事も新しいアイデアが必要です。

ちなみに,11Tのダイポールは,HL-LHCでは衝突点近傍にコリメータをよりたくさん入れる必要があり,そのスペースを作るために現行のダイポールを短くすべく開発中のものです。ビーム収束用磁石と同じNb3Snで,すでに長さの短いモデル磁石は完成しています。ただ,これを長くして,量産するのはかなり難しいものと思います。

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LHC再開好調

写真の少ないブログですが,今日は写真を撮ってみました。しかし,この業界によくいるように,立派なカメラを持ち歩いているわけではなく,スマートフォンすら持っていないので,ラップトップに備え付けのカメラで撮影したため画質はイマイチです。
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とはいえ,天気の良さは伝わりますかね。先週末に引き続き今日も天気がよいです。写真は,宿舎の窓から朝撮ったもので,CERNの敷地のすぐ外のぶどう畑とジュラを写したつもりです。

眺めはさておき,LHCは今年も絶好調です。つい最近,物理のデータ収集を始めたばかりですが,順調にルミノシティがあがっています。もう1E34を超えました。バンチ数は1759。最終的にバンチ数をいくつまで増やせるかは加速器の熱負荷によりますが,去年のレベルまではすぐにいけそうです。この再現性は素晴らしいです。加速器部門の実力を見せつけられている感じがします。

一方,検出器側も頑張っています。ATLASはトロイドとソレノイドが続けてfast dumpするというトラブルがあって肝を冷やしましたが,その後は大きなトラブルもなくデータを収集しています。現場にはりついて頑張っている人たちのおかげですね。日本人も現場で実験を主導してる若手が何人かいて,それを目の当たりにして頼もしく感じています。
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天気最高

ジュネーブは,昨日,今日と天気が最高です。2日間とも,本当に雲がまったくありません。こっちに着いた,木曜はかなり蒸し暑かったのですが,金曜の午後くらいから爽やかになって,この週末は天気がよいだけでなく気温も湿度も最適。出不精の私ですら散歩したくなるほどの快適な天気です。

しかし,私は前から書いているようにまだ歩くのが不自由なので,残念なことに宿舎でゴロゴロしています。まあ,そのおかげで,書類仕事を片付けたり,学生が書いているD論原稿の修正第2ラウンドをこなしたり,と,ヒアリングその他に追われてたまっていた仕事を片付けつつあります。

それから,昨日のエントリーで宿がなくて困っている話を書いた直後に,CERNの宿舎からwaiting listに載せていた20日も部屋が取れたと連絡がありました。フロントの兄ちゃんの話を信じて,もう諦めてどこかホテルを予約しようとしていたところだったので,ホントにラッキーです。

とまあ,この週末はグータラと過ごしています。

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宿がない

ヒアリングの翌日の木曜からCERNに来ています。今回は久々に3泊ではなく,2週間ちょっと滞在します。CERN理事会,ATLAS collaboration ミーティング,ATLASアップグレード用tracker collaborationミーティング,これらに参加するためです。間に挟まれているATLAS collaborationミーティング自身はスキップしてもよかったのですが,1週間だけ日本に戻るのは面倒ですし,幸いなことに来週はどうしても日本にいなければならない用事がなかったので,月末までこっちにいることにしました。

Trackerのほうは,どの国が何を担当するのかを調整する作業が最終段階に向けて進められていて,ATLAS上層部,Trackerグルーウ上層部と最近喧々諤々やりあっています。ついこの前も,テレビ会議で上層部と議論して,日本の希望とグループ全体の方針・希望とのすり合わせを試みています。再来週のtrackerミーティングの前に,ここら辺のことを直接会って話せるので好都合だというのも,来週1週間こっちにいる理由の一つです。予算措置のための努力をしつつ,その進み具合を横目で見ながらの交渉となります。

そんなわけでCERNにいるのですが,今回は問題が2つあります。

まずは足が痛い。今回の痛風発作が起きてから,あまり動かず安静状態で仕事をすることができたのは1日しかなく (休みはありません),その日だけは劇的に症状が改善されたのですが,それ以外の日の回復は非常に緩やか,というか,東京を歩き回ったり,CERNへの移動で歩き回ったりしたので,ここ2,3日はむしろそれ以前よりもまた痛くなっています。。安静が結局のところ1番の薬なのは間違いなさそうです。今日と明日は,症状改善を目指して宿舎でゴロゴロしているつもりなので,なんとかここで回復してほしいところです。

問題その2は,宿が取れないことです。宿舎を取るのに今回は苦労していて,1週間とかだとwaiting listにすら載せられないので,2週間強の滞在を10分割くらいしてwaiting listに載せ,部屋を確保できるのを待っていました。その結果,こちらに到着するまでに20日を除いてすべての日が一応予約できたのですが,20日だけは苦戦中。チェックインするときにフロントにwaiting listの待ち状況を聞いたのですが,hopelessだからどこか別のところを確保しておいたほうがよいと言われ,booking.com等で宿を探しているのですが,これがなぜか20日だけがピンポイントで超混雑。いつも使ってるようなところは皆無で,一番安い100CHF超えが,ジュネーブのダウンタウンよりもさらに南東にいったところ,カルージュよりもさらに遠いところに見つかったのと,さらにもっとその先に行ったフランス側に200CHF弱が何軒かありましたが,これらは車がないとアクセスがかなり難しそうです。では,トラムやバスでアクセスできる範囲となると,500CHFくらいが最低で,1000, 1500CHFという,目を疑うような値段のところしかありません。さて,どうしたものか。今週末どうするのか決めないとなりません。

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ヒアリング終了

昨日と今日は非常に密度の濃い2日間でした。

昨日は,ATLAS実験グループのspokespersonにKEKに来てもらい,機構長との会談と幾つかの見学を予定していたのですが,彼の乗るはずだったフライトがキャンセルになり,別便に振り返られるというアクシデントがあり,予定していた全ての予定をキャンセル。ただ結論はキャンセルだったのですが,彼の到着時刻が高い精度で読めなかったので,機構長との会談の可能性を探ったり,見学を翌日=今日にできないか調整するなど,非常に慌ただしい1日で,結局予定通りだったのは,接待の晩飯だけでした。

そして今日は極めて重要なヒアリング。午後からだったので,昨日キャンセルになった見学を午前中に回してもらい,その後,2人で文科省へ。現地で,Aさん,Tくん,そして機構長と落ち合い,いざヒアリング。いやー,緊張しました。もともと人前で話をするのは苦手でいつも緊張するのですが,今日の緊張度合いはハンパではありませんでした。それまで痛風で痛くて引きずってしか歩けなかったのに,ヒアリングのときだけは全く痛みを感じませんでした。それくらい,アドレナっていたみたいです。出だしは緊張でイマイチだったと思いますが,途中から喋ってるうちに自分自身が興奮してきて汗びっしょりの発表でした。

やるだけのことはやったつもりなので,まさに天命を待つ心境です。

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公開講座

前回のエントリーで書いたように,昨日は,KEKの公開講座でした。多くの人に足を運んでいただき,ありがとうございました。たくさんの方に質問していただき,話をした私にとっても幸せな催しでした。残念だったのは,バスの都合等があり時間が限られていたことです。非常に多くの方に質問をしてもらったのですが,時間内になるべく多くの人の質問に答えられるよう,それぞれについて十分時間を使って説明できなかったことは心残りです。運営の都合もありますから仕方ないことなのかもしれませんが,何かよい方法があるとよいものです。

しかし,足は痛かったです。。朝は前日よりもだいぶよくなった感じでしたが,家に帰ると前日並みに戻ってしまいました。ウェブの情報なのでどこまで信用できるかわかりませんが,発作は3日間くらいでおさまるという説明が多いのですが,水曜に始まり今日で5日目ですが,まだよくなる兆しがありません。水曜のヒアリングも心配ですが,その翌日からCERNへ行かなければならず,その移動が超心配です。

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風が吹かなくても...

風が吹くだけでも痛いと言いますが,風が吹かなくても,のたうち回るくらい痛いです。痛風。。。

一昨日から痛くなり始めて,昨日になると我慢できないレベル。痛みでほぼ眠れず,今朝は医者へ行ってきました。発作は今回で2回目。1回目は,痛いのは痛くて歩くのが不自由だなというレベルでしたが,今回のは,噂に聞く痛さです。風なんて吹かなくても十分痛いし,風があたったくらいでも本当に痛いです。とほほ。

本当は痛みの出た水曜日に医者に行きたかったのですが,その日はRCNPの運営委員会のために大阪出張。昨日は,来週の超大事なヒアリングの資料提出締め切りで,研究協力係とのやりとりなどが必須だったので休めず,というわけで,放置していたら歩くどころかじっとしていられないレベルになってしまったというわけです。

来週の重要なヒアリングまでには痛みが治まると信じていますが,明日のKEK公開講座はなかなか厳しそうです。1時間立ってられるとは思えません。話を聞きにきてくださる方には失礼になりますが,途中椅子に座らざるをえないかもしれません。タイミング悪いなぁ。

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