ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

久々ゼミ

昨日は,4月から総研大のM1となる学生とゼミをマンツーマンでやりました。しばらく学生とのゼミをやっていなかったので新鮮でした。学部時代は理論の研究室だったということで,実験屋がゼミでよく使う教科書の中で易しめのPerkinsを読み始めました。

新M1とはいえ高エネルギー物理の訓練を受けてこなかったので,実質新B4を相手にしていると想定してゼミを進めました。で,繰り返しになるのですが,新鮮でした。何がって,自分たちにとっては当たり前過ぎていつどこで学んだのかわからないことの数々を興味をもって聞いてくれるからです。基本的に少人数でやるゼミのよいところは,学生がどれくらい理解しているのかがよくわかるし,だからこそわかるまで説明できるところです。昨日はマンツーマンだったので,その特徴がさらに増幅されて,非常に濃度の濃いゼミとなりました。

ゼミと両輪でやりたいのは,実験の初歩です。大学でB4がよくやるような宇宙線中のミューオンの寿命測定あたりからやりたいのですが,KEKと大学との大きな違いに気付きました。大学だとそのような教育目的に使える器材がそこら辺に転がっているのですが,実はKEKには身近にそういうものがあるわけではありません。実際の実験で使うことを想定した検出器の開発などを進めていますが,そういうのはデータ収集システムが強力だけれど初心者がすぐに使えるようなものでなかったり,転がっているシンチレータが大きすぎたり,と,初心者向きのものではありません。ということを周りの人と話して,総研大があるからには学生教育用の器材も揃えるべきだなと思いました。

晩は,その学生の歓迎会と称して何人かで飲みに行きました。同年代で飲むのも楽しいですが,若い人と話をするのもやっぱり楽しいもんです。

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怒涛の1週間

CERNから帰って来たあとは本当に色々なことがあり,怒涛の1週間でした。

ATLAS会合の翌日は,阪大最後の日ということで研究室で送別会をやってもらいました。人生で花束をもらったのは初めてだと思いますが,いやー,嬉しかったです。企画して動いてくれた人には大感謝ですし,阪大での研究生活を振り返り,本当に多くの人のお世話になり,そして学生たちと研究を楽しんできたことを実感しました。お世話になった人すべてにお礼を言いたい気持ちです。

そして,翌日の木曜は大阪の家の片付け。私が思っていたほど家が片付いていなかったので,予想通り,朝から晩まで必死に働いてようやく片付けが終わり,夜逃げのように色々なものを車に詰め込み,晩になってようやく家から出発。3年3ヶ月,いえ,私にとっては1年ちょっとで新築の家を去るのは寂しい限りでした。家族と一緒に家の中と外で記念撮影をして,大阪を後にしました。

小さな子供を含む家族での移動だったので,ゆっくりと行動して,つくばに着いたのは土曜の午後でした。そして,そこからは片付けに追われまくりです。家がだいぶ狭くなった上に,庭もなくなりましたから,トータルでは半分くらいの狭さになった感じで,とにかくダンボールが家の中に山積みされてまともに動くことすらできません。土曜につくばに着いてからはひたすら片付けをしていました。

阪大での送別会,家との別れ,と非常に大きな出来事が2つあったのですが,あまりの忙しさにセンチメンタルになる暇なく新しい生活が今週始まりました。

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学会とATLAS日本グループ会合

先週の土曜の晩に日本に戻り,日曜と月曜は学会に参加。そして昨日はATLAS日本グループ会合でした。

学会の参加したセッションでは議論をそれなりに楽しみましたが,ATLAS日本グループ会合を控えて,様々なレイヤーで,様々な人と打ち合わせを個別に行ったので,非常に忙しい3日間でした。でも,学会には多くの人が集まり,まとめて色々な話ができるので効率よく色々なことを進められるので,充実していたといえば充実していた3日間でした。

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ブリティッシュエア雑感

CERNから日本への移動日で,今,羽田空港に着いたところです。今回は,行きは成田からパリ経由。帰りはロンドン経由の羽田着でした。このブログでは,何回かブリティッシュエアのことを書いていますが,今回もまたネタがありました。

1つ目のネタは,座席にある機内冊子にLHCとAMSの話題が載っていたことです。といっても,LHCについてはISSの話題が載っていて,そのなかで一言二言触れられただけですが。。ISSの値段が1500億ドルとあって,その対比としてLHC18個分と引用されていたのです。本当にその一言だけなのですが,面白いなと思いました。最初は,同じ科学技術の分野から似たようなものを探してきて偉いなと思ったのですが,よく考えると,広い面積を喩えるのに東京ドーム何個分と言うのと一緒で,値段がとてつもなく高いものとしてLHCが認識されているのかもと思ったりして,それがいいのか悪いのかわかりませんが,でもまあ話題として言及されているのは悪いことではないのかな,と,最終的には自分の中でなりました。

これで思い出したのですが,ちょっと前にイギリスでは素粒子物理というかLHCの宣伝一大キャンペーンをイギリス政府,正確には,科学技術を推進しているfunding agencyがやりました。かなり破格の予算を組んで,普通に生活してたら誰でも目に触れるくらいの大きな宣伝だったので,その影響が少しでもあったのかもしれません。

もう一つは,機内食のことです。ロンドン・ジュネーブ間では今まで飲み物とスナックが出ていましたが,それがなくなりました。というか,正確には有料になりました。有料になったぶん,飲み物,食べ物双方ともに種類は充実しましたが,機内の飲み物高いですし,1時間半くらいなのでわざわざ買いたいと思うこともなく,私は今回もでしたが今後もずっと買うことはないのではないかと思います。

しかし,危なかったです。いつものようにトマトジュースとポテトチップスを貰おうかと思っていたのですが,野生の勘で危険(?)を察知。自分よりも前の列の人たちで飲み物をもらってる人は何やらカードの受け渡しをしてるっぽいのが見えて,前の座席の背もたれのポケットをチェックすると,ありました,メニューが。それで危険を回避して,間違って高いトマトジュースを買わなくてすみました。

最近どこの航空会社もサービスを下げてきていますが,一応国際線なのに飲み物を一切出さないのはなかなか厳しいですね。これまた前に罠にはまりそうになったフィンエアでは,大抵のものは有料ですが,水とコーヒーとベリー(?)ジュースだけはただです。ただ,こちらは飛行時間が3時間を超えるので,水だけだと小腹が空くという問題はあります。JALを使うと,ウェブで自分で調べる限りはロンドンかヘルシンキ経由になることがほとんどなので,これからどうしようか少し考えてしまいます。日本→経由地と経由地→ジュネーブのチケットを自分で別々に取るのは面倒なので,旅行代理店に頼むのは一つのオプションではあるのですが,すると,空いてる座席の位置などの細かい情報を気にしながらどの便にするかを決めることができなってしまいます。座席の位置は私の中では極めて重要なパラメータなので,ホントどしようか迷ってしまいます。

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現場の空気

今回のCERN出張は学会直前,かつ,年度末ということでCERNに滞在している日本人が非常に少なくなっています。それでも,実験現場で活躍している何人かと晩飯を食べに行ったり,仕事の話をしたりしています。自分自身が実験現場の最前線で研究を行う機会はほとんどありませんが,現場で頑張ってる彼らと話をすると,現場の空気を感じて,なんとなく自分も実験をやってるような気になれます。こうやって頑張っている人間を目の当たりにすると,彼らが頑張って研究を続けられるために予算獲得を頑張らないとならない,というモチベーションが上がります。

現場とマネージメント側の意思疎通が重要なのはわかっているつもりで,なんとかコミュニケーションを取りたいと思ってはいるのですが,いかんせん,こういう機会が少ないです。日本からはCERNはやっぱり遠いですよね。

昨日は理事会に出席して,その後,議事録書き。まだ終わっていないので,今日の出発前までにはなんとか仕上げてしまいたいところです。理事会に出席するだけでなく,そこでどういう議論がされたかを文科省に報告するのが重要な任務なので,現場の風を感じたところでモチベーションを上げてさくっと終わらせようとしています。

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久々CERN

久しぶりにCERNに来ています。昨日が移動日でした。12月の理事会以来なので3ヶ月ぶり。去年の後半は1ヶ月に1回強くらいの割合でCERNに来ていたので,かなり久し振りな感じがします。その間も国内出張はそこそこあったし,引越しもあったので,自分の中では2017年もかなりバタバタとしているのですが,とにかく,海外出張は久々となりました。

そのCERNですが,寒いです。気温そのものが特別低いわけではありませんが,ホステルの部屋が寒いです。暖房がもう効かない時期なのか,たまたま故障なのか,とにかく部屋が寒いです。ヨーロッパの建物はセントラルヒーティングで,ある日からある日までの決められた期間だけ暖房が使用可能なことが多く,その期間外だと突発的に寒い日があっても暖房が使えないということがよくあります。そういう目にあったこともあるのですが,今回はまだ暖房を使える時期な気がするので単なる故障でしょうか。故障もまた日本以外の国ではよくありますからね。。

昨日の移動中は,やらなければならない大型作文があったのでそれを結構やってはいたのですが,狭い機内でずっとPCに向かい続けることはできないので映画も何本か見ました。1本目は「聖の青春」。将棋観戦が趣味で,原作も読んで大泣きしたので,期待して観たのですが...なかなか辛かった。本を読んでいる時は涙がずっと止まりませんでしたが,映画を見て泣くのが趣味の私でも全然泣けませんでした。途中で一瞬寝てしまうほどでした。うーん。。きっと,私がエピソードやモデルになってる棋士たちのことをよく知ってるのでシラけてしまったんでしょうね。私みたいなマニアではない人が見たら感動するのかもしれません。

次に見たのは「秒速5センチメートル」。「君の名は」がヒットする前からずっと気になっていたのですが,ようやく見る機会を得ました。時空を飛び越えるというSF的な設定をなくした「君の名は」という感じでした。テーマというか,雰囲気というかは,そっくりでした。ただ,結末は逆なので,結果としては行動しないで未練タラタラな男の話ということになってしまいました。あ,でも,私は,なんでもかんでもうまく行き過ぎだろうという「君の名は」の設定よりも現実味があって,いい感じでした。

そしてもう一本。「深夜食堂2」。前作もよかったですが,今回も安心して観てられました。何かが特別いいという感じもしませんし,涙をぼろぼろ流してストレス発散できるわけでもありませんが,心地よい安心感があって,狭い機内でくつろぐためにはなかなか良い映画でした。

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筋肉痛

3月末に家族がつくばに引っ越してくるにあたり,大阪の家の荷物をさきにつくばに送りました。一昨日,カミさんが大阪で荷物を発送し,それを昨日,休みをとった私がつくばにて受け取りました。基本的には引っ越し屋さんがあらゆる物を運んでくれるのですが,大量の荷物が運び込まれてまさに足の踏み場がなくなってしまいますので,引っ越し屋さんが帰ったのちに,荷物の整理や移動を自分でしなければなりません。のんびりとゆっくりとやったつもりですが,予想通り,今日は見事に腕が筋肉痛です。さすが運動不足です。。

私の筋肉痛はさておき,今は引っ越しのピークですね。正確には春分の日以降がピークだそうで,私たちも当初は普通にそこらへんで引っ越しをしようと思っていました。ところが,あまりの値段の高さにびっくり。通常の2倍から3倍は取られているのではないかという値段でした。そのため,不便は承知で多少なりとも安くなる3月前半ということで,今週引っ越しをしたというわけです。それにしても,通常よりはだいぶ高かったと思います。昨日作業に来ていた人も営業をやったことはないと言ってましたが,とにかく,3月後半から4月の初めはむちゃくちゃ高いと言ってました。需要と供給だから当然のことなのですが,いや,その高さには本当に驚きました。

しかし,私は本当に引っ越しが多いです。高校までは生まれてからずっと実家でしたが,その後は,とてつもない回数の引っ越しをしています。国をまたぐことも1度や2度ではありません。今数えてみましたが,国境越えの引っ越しだけで6回しています。どれだけの労力と金を使ってしまったのか...考えると恐ろしいので考えないようにすることにします。いったいいつになったら定住の地を見つけることができるのか。。

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元学生の近況など

昨日は日米の予算のヒアリングがありました。来年度予算のためのもので,私は今年度も採択されていましたので,成果報告の意味合いもあります。Fermilabのビームラインの故障で一時はどうなるかと思いましたが,セプタムの修理の後,再度人員を送ることができて無事データを取得できたので,今回ちゃんと報告する内容がありよかったです。何事も成果は重要です。立派な成果があれば,誰が話をしても迫力のある内容になりますから。

一方で,苦しんでいるのは別の予算を取るための申請書書きです。科研費のような研究本線のプログラムではないために苦しんでいる面があります。採択されるためには,そのプログラムの趣旨に沿ったシナリオと研究計画を立てる必要がありますが,整合性のとれた内容になかなかできずに苦労しています。よくあることですが,申請書,あるいは報告書書きに行き詰まっているために,現実逃避,いや息抜きです,のためにこのブログを更新しています。

しかし,昨日はよい知らせを受け取りました。元学生から近況報告があり,その中で良いニュースがありました。それなりの数の学生と接してきましたが,卒業後にこの業界に残っていなければ会う機会もありませんので,近況報告は結構嬉しいものです。しかも,その内容が良い知らせだと,自分のことのように嬉しいものです。

しばらく前に,甘いもの嫌いの人が相変わらず甘いものから逃げ回っているということを知らせてもらったり,元学生からのニュースが続いています。ニュースがある人はぜひお知らせを。拡散して欲しい内容があれば,拡散しますし。ははは。

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落語

飛行機に乗ることが非常に多い私が最近ハマっているのが落語です。ヨーロッパやアメリカへの移動となると映画を見てしまいますが,国内線だとそもそも映画はありませんし,乗っている時間が短い上に極めて狭いのでラップトップを出して何か仕事をするにも効率が悪く,音楽を聴いたり,本を読んだりして過ごすことが多かったのですが,ここ最近は落語ばかり聴いています。

月ごとにプログラムが変わりますが,私は一月に何度も飛行機に乗りますので同じ話を何度も繰り返し聴くことになります。でも,これが不思議と飽きずに,何度でも楽しめるということに最近気づきました。話の内容そのものだけではなく,話術というか,声だけの演劇とでも言うか,まあとにかく筋書きがわかっているにもかかわらず何度でも楽しめています。

そのチャンネルでは落語だけでなく,漫才もたまにあったり,今月は講談も入っていました。いつも落語を聴いてその話しぶりの見事さに感心ばかりしていますが,講談師もまた物凄いですね。よくあんなにスラスラと上手に話せるものだと感心しっぱなしです。それに比べると,って,比べること自体に無理がありますが,自分のトークの滑舌の悪さは本当に嘆かわしいです。まずは,発声練習からやらないとダメですかね。

実は今日も夕方にトーク,というか予算関連のヒアリングがあります。今から発声練習をしても手遅れですし,発表スライドもあらかじめ送っておかなければならかなったので,内容も今からでは手直しができません。ということで,これから何ができるかわかりませんが,まあとにかく,予算をくれという気迫だけは見せてきたいと思います。

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とある契約終了

年度をまたいでいた契約があったのですが,それがようやく終わりそうです。数日前に,全ての物品が納品され,めでたく契約終了ということになりそうです。この件では,入札やその後の製造トラブルでの対応で契約係に非常にお世話になりました。また,財源がややこしいものを使ったために,とある研究契約の締結を結ぶ必要があり,それについては国際企画係という部署にこれまた非常にお世話になりました。こういう案件を扱った経験が皆無な上にKEKに異動直後だったので,自分自身苦労しましたし,関係部署の担当者には本当にご迷惑をおかけしたのではないかと思います。

大きなプロジェクトを動かしていると,研究の現場だけではなく,買い物ひとつにしても後方支援が極めて重要だということを身を持って経験し,自分にとっては非常によい勉強になりました。ロジスティクスが重要であることを頭ではわかっていても,当事者になってみないとわからない大変さもあるし,実務面でどうすればいいかを全く知らない白紙状態だったので,本当に学ぶことが多かったです。大昔に自分がポスドクだったときのスーパーバイザーDMが,当時一緒にBelleをやっていたKEK所属のある人について「彼はKEK内のどういう部署に働きかければモノが動くのかを一番よく知っていて,そういう面では頼り甲斐がある」という趣旨の発言をしていたことを思い出しました。当時はピンとこなかったのですが,最近は彼が言いたかったことがよくわかるようになりました。

いずれにせよ,長い時間のかかった契約がようやく終了できそうで,ホッと一安心しています。関係各所の担当者のみなさんには本当にお世話になりました。ありがとうございます。

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