ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

デジカメのレンズのリコール

家にあるデジカメが故障をしています。電源は入るのですが,露出が全然合わないのか,センサーからの信号の処理系が故障したのか,かすかに画像は見えるのですがとにかく真っ暗。Calibration的なものが狂ったのであれば,何かの設定の初期化,あるいはcalibrationをやり直す,みたいな機能で蘇るのではないかと色々いじってみたものの成果なし。

修理に出すか,買い替えが必要だと思っていましたが,修理に出すにしてもどうやって出すのがよいか自明ではありません。そこで,カメラ好きな人がこの業界には多いのでKEKに持っていけば誰かがいいアドバイスをしてくれるに違いないと思い,今日持っていったところ,なんと原因がわかってしまいました。

どうやらレンズの故障のようです。ニコンのサイトにリコール(?)の案内があり,すでにその情報を知ってる人がいました。KEK恐るべし。いや,この業界の人恐るべしというべきかもしれませんが,とにかく,ある意味予想通りで,KEKで人に相談することにより解決への道筋が見えました。あとは,レンズをニコンに送って修理(あるいは交換)してもらうだけです。

しかし,この業界には,カメラ以外にも色んな方面でオタク度の高い人が多く,話をしてもらうと面白いことが多いです。鉄分の入ってる人が多いのも特徴でしょうか。研究歴ではなく,オタク歴を作って見せてもらいたいものです。面白いネタ(?)を持ってる人が山ほどいそうです。

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第129回LHCC

一昨日と昨日はLHCCで,一昨日が公開セッションでした。LHCCというのは,LHC実験に対するPACです。そこで,YくんがピクセルのDAQアップグレードに関するポスターセッションで発表したはずですが,どんな感じだったのか気になるところです。

公開セッションのスライドをチラリと眺めて見ました。とりわけ目新しいことがあるわけではなく,2017年の加速器の予定や,それに向けた実験側の準備の状況報告が主な内容だったようです。

加速器についてはシャモニーのワークショップですでに決められたことの報告ですが,LHCの今年の積分ルミノシティは45/fbが目標であること(一応,正式には3月になってから決定することになっていますが),2017年と18年は重心系エネルギー13TeVで走ること,これらが決定事項のハイライトですかね。ハイライトと言っても驚くような内容ではありませんが。

にしても,LHCのルミノシティは調子いいですね。想定以上に,設計値以上の性能を出しているので,検出器側もそれに追いついていくために必死です。先に書いたピクセル検出器のDAQアップグレードもルミノシティ向上に対応するためですし,その他にも,検出器トリガーともに現場では高いルミノシティに追いつくための努力がなされています。1kHz近くでデータを書き出していることに各国のfunding agencyが難色を示していましたが(テープやディスク台が想定以上に高くなることへの懸念),データサマリーデータのサイズを小さくするなどの対応で, 少なくとも2017年中のデータ収集では去年同様のレートでデータを記録できる見込みらしいです。

あと,物理の結果はMoriond前なのでそれほど新しい結果は出ていないのですが,個人的にはWの質量測定結果が気になりました。中心値がどうこうではなく,誤差の小ささが物凄いです。ATLASが出した結果は,80370+/-19MeV。その精度なんと0.02%です。恐ろしい。常に系統誤差がアグレッシブだったCDFの測定精度とほぼ同じところまで来ました。ATLASは逆に系統誤差に対して極めて保守的で,私からすると大きく付けすぎだろうという結果が多いのですが,そのATLASからこれだけの精度の測定が出たというのは驚きです。

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阪大物理関連のお知らせ

今回は阪大の物理学専攻関連のお知らせ2つです。

まずは,A川研究室のSさんが平成基礎科学財団の戸塚洋二賞を受賞したというお知らせ。3人の共同受賞で,ニュートリノと重水素の断面積測定による功績だそうです。おめでとうございます。いやー,身近(と私が思ってるだけかもしれませんが)な人が受賞するのは嬉しいものです。

もう一つは,素論のH谷さんの最終講義のお知らせ。3月13日の14時からで,詳しいことは物理学専攻トップページのEVENTSをご覧ください。講義の概要がカッコいいのでそのまま載せます。
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概要
大学に入学して、物理の明晰さと単純さに惹きつけられるきっかけとなったのはランダウ・リフシッツの教科書とアインシュタインの論文だった。やがて素粒子物理の研究にかじりついてみると、時はゲージ理論が自然の力を記述するという素粒子標準理論が確立されていくど真ん中であった。異なった相互作用を一つにまとめる力の統一は対称性の自発的破れがあって初めて可能になる。
アインシュタインの単純さの美学から豊かな自然を導く手立てが南部によって作られた。ヒッグスボゾンの発見はこの統一の描像を裏打ちするものであるが、学生時代からヒッグスボゾンは不可解と不満の種でもあった。原理が欠落している。正体は何か。今LHC実験も佳境に入り、解決の糸口が見えるかもしれない。実は時空には新しい次元があり、ヒッグスボゾンもゲージ原理の反映かもしれない。もう一つの夢のひも理論も現実のものとなるかもしれない。今を語りたい。
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いやー,やっぱ,違います。大学に入学してまずランダウ・リフシッツとアインシュタインですから。。。ランダウ・リフシッツの教科書はまだしもアインシュタインの論文って。

しかし,私との違いはさておき,言いたいことは非常に共感できます。ゲージ理論の美しさとヒッグスボソンの不可解さ。まさにそれこそが,今,私が高エネルギー物理をやっている理由と言っても過言ではありません。細谷機構を支持する実験結果が得られるとよいのですが。

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干し芋旨い

私は昔は甘いものが苦手でした。苦手のピークはおそらく中学生から高校生くらいで,その当時は本当に甘いものを食べませんでした。その後もあまり好きではなく人生を過ごしていましたが,20代から30代,さらに40代と年をとるにつれて,本当に徐々にではありますが,甘いものを美味しいと思うようになってきています。特にもともと餅や団子みたいなモチモチとした食べ物が好きだったので,その手の甘味はそれなりに食べるようになっています。

という背景があるからなのか,茨城県の干し芋は最高です。特に,私が昔から馴染みのある薄く切ったものではなく,まるまる一個を干したものは茨城県に来て初めて食べたのですが,それは本当に旨いです。自分の中の干し芋の概念を覆すもので,上品な甘さの上に食感が餅みたいなのです。初めて食べたときは,干し芋だと言われなければきっと何だったかわからなかったと思います。それくらい通常の干し芋とは違う食べ物で,最近ちとハマっています。

全然関係ありませんが,甘い物のことを書いたら,今はドイツの某大学にいるHくんのことを思い出しました。彼も甘いものが大嫌いで,甘いものからは逃げまわっていましたが,今はどうなっているんでしょう。年とともに食べ物の嗜好は変わりますからもしかしたら少しは甘い物食べるようになってるのかもしれません。。。とは言ってみたものの,彼の場合は全然食べてなさそうな気もするなぁ。

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running coupling constant の訳語

英訳の際にいっつも困っている言葉があります。Running coupling constant です。何と訳せばいいのでしょうね。日本語の教科書や,英語の教科書を翻訳したものを見ると,実効結合定数とか有効結合定数とかが多く使われているみたいですが,相当ピンときません。だからと言って上手い訳語を思いつかないので苦労しているのですが,いや,毎回頭を悩ませます。

その辺の話でついでに(?)出てくるのがrenormalizationですが,そちらについては何故か抵抗感なく,世間で使われている「繰り込み」を使っています。だったら,runnning coupling constantのほうも世間でよく使われている言葉でいいじゃないかという気もするのですが,あまりに自分のイメージとかけ離れていて,無駄な努力とわかっているのに毎回何かよい言葉がないか考えてしまいます。

Running coupling constantと英語で書いてしまってもいいような場面ではそうしてもいいのですが,もう少し硬い文章のときは本当に毎回悩んでいます。エネルギー依存する結合定数...うーん,すっきりしません。。。

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春の学校の申し込み受付開始

今週末はのんびりと過ごしています,と言いたいところですが,昨日は病院のはしごをして1日が終わった感じでした。。1軒(院?)は,かかりつけの皮膚科なので,まあ,どーということはありませんが,残りの2つは内科と整形外科。どちらも命にかかわる案件ではありませんが,結構やっかいな症状で少しだけ気が重いです。

私の体のことはさておき,今日はスクールのお知らせです。2017年度の春の学校の申し込み受付が始まりました。ここ数年の定跡となってしまいましたが,今年も予算のメドが立つ前に募集を開始。この気迫を見せて予算獲得を狙っています。今年もトークが上手いと思われる人を講師に呼び,そして,新たな試みとして博士課程の学生の招待講演を加えました。世話人の一人Tくんのアイデアで,って,この話は前にもしたことがありますね。日にちは5月18-20日の2泊3日。例年通りです。申し込み締め切りは4月16日(日)となっています。口コミでの宣伝をお願いします。

ちなみに,日本の高エネルギー物理のスキースクールとして有名な白馬でのスクールは,今日からのようです。スキーが好きなので,ぜひとも参加したいと思っているのですが,未だに参加したことがありません。阪大では,まず間違いなく同時期に修論と卒論関係の催しがあり,参加は絶望的でした。来年度以降は参加のチャンスですが,ATLASのcollaboration meetingも毎年同じような時期にあるので,そっちと日程がかぶらないことを祈ります。

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修論終了

自分が指導していた学生の修論発表は14日に無事終わりました。前日晩の練習時点で,発表のスライドはいい感じになっていましたが,喋り自身はまだかなり改善の余地がありました。けど,一晩で相当練習したのか,本番での喋りは非常によくなっていました。また,Y研究室の他のM2も無事発表を終えて,昨日の判定会議では3人が揃ってめでたく修士の学位取得となりました。おめでとう。

ちょっと前のエントリーでも書いたように,これで阪大の修論関係の業務は終了です。同じ内容の業務はこれからもKEKで続きますが,それなりに大きな一区切りなので感無量です。

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発表練習待ち

先週金曜日は浜松ホトニクスでシリコン検出器開発に関する打ち合わせ。雪の影響で東海道新幹線は,米原と京都の間で遅れが出ていましたが,さすが新幹線。それ以外の区間で頑張って遅れを取り戻すみたいで,東京発は10分遅れでしたが,浜松着では遅れがだいぶ小さくなっていました。新幹線のロジスティクスは本当に凄いです。実験屋的には,そのロジスティクスの素晴らしさに惚れ惚れします。

そして日曜は,親友2人を家に招いて楽しい時間を過ごしました。計画性のなさが半端ではない私は,新築の家を大阪に建てた直後にKEKへの異動を決め,ローンを払い始めてから私の給料だけではとても生活できないことがわかり嫁に働き始めてもらい,そして,大阪の家を引き払いつくばに引っ越しすることが決まってから,これまでせっかく建てた家にあまり人を呼んでないことに気づき,去年の年末からラストスパートとばかりに,家に人を呼び始めました。その一環として(?)昨日はわざわざ遠方から友人2人に家に来てもらいました。もっと早くから人を呼んでおけばよかったと今更ながらに思っています。

と,なんだか脈絡のない話を書いているのは,今,Iくんの修論発表の練習待ちだからです。先週の木曜に1回練習をやり,さらに,今朝も1回やったのですが,さらにもう1回ということで今日これから練習予定。その彼の準備を待っているところで,時間が駒切れになったのでこうしてブログを書いて時間潰しをしています。そろそろ準備ができたと呼ばれる頃なのですが。。

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山手線vs京浜東北

私はよくKEKと大阪を往復します。大抵飛行機を使うので,つくばエクスプレス→山手線or京浜東北→モノレールという経路の移動をしょっちゅうします。そこでよく気になるのが,山手線に乗るべきか,京浜東北に乗るべきか,ということです。もちろん迷う必要のない場合もあります。京浜東北に快速がない時間帯で,山手線と京浜東北の間で発車時刻に差があるときは当然迷わず先に来た方に乗ります。けど,山手線の少し後に京浜東北の快速が来るときがあります。あるいは,どちらも各停だけどほぼ同じタイミングで到着するときもあります。こういうときにどうするか,はい,考えても大差ないのだから考えても仕方がないとわかってはいるのですが,考えてしまいます。

快速vs各停のときは,快速のほうが2分所要時間が短いので,快速が2分未満に来るなら先の各停を見送りますが,2分というときはどうしようか迷います。また,各停vs各停でほぼ同じタイミングで到着したときは,選べるのであれば空いているほう,選んで乗るというタイミングの余裕がないときは,わずかに後から来た方に乗ります。これには2つ理由があって,先に来た方に乗る人が多いであろうと予想して,少しでも空いてるほうを選びたいという意味合いが一つ。そしてもう一つは,先に到着した電車のほうに多くの人が乗り降りするので,乗降時間の差で後から来た電車が先着するのではないかという意味合い。実際,そういうことはよくあります。

というわけで,しょっちゅうある移動中にこんなことを考えて時間つぶしを楽しんでいます。しかし,山手線と京浜東北が並んで走っているときに,自分の乗ってる電車のほうの運転手を応援したくなるのは,私だけでしょうか。加減速の仕方に違いがあって,ほぼ同時に出発しても動きが微妙に違ってて面白いです。

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修論私の手を離れる

阪大の修論審査会は14, 15日。自分の発表1週間前までに審査員に修論を提出することになっているので,明日が実質的な締め切り。今年はIくんの修論の指導をしていましたが,私のチェックの後にY教授の最終チェックが入るので,実質的な締め切りの数日前には私のゴーサインが出てY教授に提出しなければなりません。

ということで,昨日の午後に私からのゴーサインが出て,論文自体に関しては私の手を離れました。阪大の博士課程の学生の指導はこれからも続けていきますし,修士課程の学生の指導も間接的にはすることになるかもしれませんが,指導教員として阪大の修士課程の学生の面倒をみるのはIくんが最後となります。そういう意味では,ある一つの区切りであるのは間違いありません。

一番最初に修論を書いたHくんとIくんに始まり,どの学生の論文もよく覚えています。こうやって後ろを振り返ると若干センチメンタルになりますが,D論に目を向けると,今D論を執筆中のJくんをはじめ阪大の学生3人の指導はまだ続きます。阪大との関わりはまだしばらく残りそうです。加えて総研大でも博士課程のHくんだけでなく,4月からは新たに修士課程の学生を迎えますので,センチメンタルになっている暇はなさそうです。春ですね。

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