ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

フライトの変更

最近の私にしては長いCERNでの滞在を終え,日本に帰る途中のパリでこのエントリーを書いています。

数日前にJALから家に電話があり,そのとき子供しかいなかったため,後でまたかけます。みたいなやり取りがあったということをカミさんからメールで連絡があったのですが,その後,家には電話がかけなおされることはなく,結局なんだったんだろう?広告だったのかな?と思っていたのですが,それでも気になったので念のためウェブで予約状況を確認すると,なんのメッセージもなくいきなりジュネーブ→パリ便の時間が変更になっているではないですか。

普通はフライトの変更はおろか,使う機材が変更になると座席配置が変わるので,ウェブで予約状況をチェックすると警告みたいなものが現われて,何かの変更があったことをボケっとしていても気づかせるような表示,仕様になっているのに,今回はそういう警告が全くありませんでした。よーく注意してみると,出発時刻が17時から14:50に変わっていたのですが,それに気づいたのはそのページを何回も見た後でした。いやー,危ない危ない。

今回ジュネーブに来る時も朝寝坊をしてピンチでしたが,帰りも実はプチピンチでした。

それでも出発前に気づいたおかげで,ミーティング直後にNくんに空港まで送ってもらうようお願いする余裕があり,今日の移動自体は何の問題もないものとなりました。あれ,今回,行きも帰りも同じ名字の人に空港まで送ってもらったのですね。CERNでは空港への送迎をしてもらったのは,何年か前に一度,自分の学生だったHくんにしてもらったことがありますが,それ以来2回目だし,朝,成田あるいは羽田空港まで車で送ってもらうなんていうことは当然初めてですから,今回,かなりのレア事象が重なったことになります。

しかし,今回何で警告が大きく出なかったんだろう?というか,なぜJAL電話を諦めたのか??いずれにせよ,油断なりません。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

結婚相手と知り合うきっかけ

つい最近,この業界の知り合い2人が最近結婚したという話を聞きました。その2人が誰かとつきあってるという話を聞いたことがなかったので晴天の霹靂。驚きました。というか,おめでたいです。

私たちがいる業界は圧倒的に男社会で,しかも,研究者になるまでに大学から長いこと時間がかかりますが,その経路が全て男社会なので,男側からすると出逢いのチャンスが極めて少ないです。自分は運良く伴侶を見つけられたのでよかったですが,なかなかよい相手に巡り会えない人が周囲に多く,特に自分の学生たちにそういう話がないと,親が心配するように(?)私も心配してしまいます。

しかし,自分のことは知ってるので置いとくとして,この業界では結婚相手とどうやって知り合ってるんだろう,と不思議に思います。女性の場合は,周りが男ばかりなのである意味出逢いのチャンスだらけですが,先にも書いたように男の場合は未婚女性と知り合うきっかけが極めて少なく,また,そういう環境にいますから男友達もまた女性の知り合いが少ないので,2次の摂動がほぼ期待できません。私が独身だったら結婚相談所とかにすぐに行くと思いますが,そういう所に行くのを躊躇う人も少なくなさそうです。ま,そういう所に行くことに躊躇いがあるくらいだから余計に出逢いのチャンスを逃してしまうのではないかという説もありますが,いずれにせよ,曲がり角で偶然ぶつかるというような形で女性と知り合うのが極めて困難な世界であることは間違いありません。

いやー,自分のことじゃないのに,本当に心配なんですよね。自分の学生とか,救世主とか。研究のきっかけを与えることはできませんが,女性との出逢いのきっかけを与えることは私にはできません。不甲斐ないです。。

日常 | コメント:3 | トラックバック:0 |

国際共同実験の難しさ

LHCは順調に立ち上げ作業が進み,昨日の晩に,3バンチ入れてそのうちの2バンチを衝突させるというパイロット物理ランを行いました。当初の予定では来週の月曜くらいからということだったのですが,予定よりも順調に準備が進み昨日から一応物理ランが始まりました。とはいえ,上記のようにバンチ数が少なくルミノシティはまだ小さいので,実際には物理のためのデータ収集というよりは,検出器側の調整を行うためのデータ収集が可能になるような,安定したビーム衝突を開始したというところです。

そんな良いニュースと並行して,先週のアップグレード会合では,私は毎晩のように予算絡みのミーティングに出ていました。今回特に話題になったのは,common fundと呼ばれる予算をどうやって負担するか,ということでした。たとえば運転経費には,電気代など実験を遂行するにあたり必要な共通の予算と,各検出器グループへの貢献度合いで負担する部分に分かれています。今回話題になったのは,アップグレード計画に関してループ全体で負担すべき予算をどう捻出すればよいのかということでした。

どうすればよいのか,と言っても,幾つかの階層に分かれた議論が必要で,国ごとの負担をどうやって決めるのかという部分と,その負担を文科省のような各国のFunding agencyに払ってもらうための協定(のようなもの)をどういう形にすればよいのか,という2つが大きな議論でした。前者については,各国の著者数に応じて負担割合を決めるべきか,それとも加速器や検出器の建設費負担の割合に応じて決めるべきか,というものでした。後者については,すでに存在する運転経費支払いのための協定とは別にアップグレード用common fundという項目を作るべきか,それとも名目は変えずに現在の運転経費の中に入れてしまうべきか,というのが意見の対立でした。

これらはそれぞれの国の事情と,funding agencyの方針に強く依存するもので,原理的にどちらがよいか決められるような問題ではないので,議論の落とし所を探るのが非常に難しいです。ラーメンが好きな人とカレーが好きな人の間でどちらを食べに行くか議論しているようなもので,ラーメンじゃないと予算を出さないという国もあれば,カレーにしか予算を出さないという国もあるのですから,この手の話を纏めるのは本当に一苦労です。私はこういう議論に最近加わるようになったのですが,LHCの建設時からずっとそういう議論はされてきたわけで,現場レベルとは違うところでも国際共同実験特有の難しさがあるもんだと実感しています。

もうちょっと現場よりというか検出器建設に限った部分で言うと,どこの国も最先端技術を使った研究開発に予算を使いたいけど,インフラ的な部分には予算を使いたくないんですね。だからこそcommon fundという概念が必要になります。たとえば,シリコン検出器開発だったら,多くの国はセンサーとかセンサーからの信号読み出しのASICを含めたフロントエンドには金を出してもいいと思っているけど,ただ買ってくるだけで済んでしまうようなもの,たとえば普通のLV電源を好んで買いたいという国はなく,出資したい予算項目に偏りが生まれます。プロジェクトリーダーたちは,各国代表と相談してこういう予算の不均衡をなくそうと努力しています。そんなわけで,予想はしていましたが,ストリップ検出器建設についてプロジェクトリーダーは早速私に連絡を取って相談を持ちかけてきています。

大きなプロジェクトを進めるだけでも大変ですが,さらに国際共同で大きなプロジェクトを進めようと思うと,外からは見えにくい苦労が色々なところにあるものです。

研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |

新しいラップトップ

6,7年使っていたラップトップを最近新しいのに替えたのですが,いやー,バッテリがー長持ちするのが感動的です。かなり長い事使ったので,私が使っていたモデルが古いというのが大きいわけですが,それにしても,ミーティングに出てるくらいだと1日電源ケーブルなしでも済みそうなのは感激です。バッテリーがよくなったのか,CPUをはじめとして省エネ化技術が大きく進歩したのか,その両方なのか,詳しい事はわかりませんが,とにかく素晴らしいです。

こういう進歩を目の当たりにすると,10年後に開始する実験のテクノロジーを今決めないとならないというのは,なかなか厳しいというか難しいというのを実感します。もちろん建設する検出器の規模によるわけで,建設に時間がかからなければより最新の技術を使えますし,建設に時間がかかるものはR&Dにつぎ込める時間に限りがありますからどうしても古めの技術を使わざるをえません。その見切りが難しく,ATLASみたいに議論のための議論が好きな集団だとより一層時術選択が大仕事になります。

今週はATLASのアップグレード検出器関連のミーティングに来ています。各検出器のTDRを今年から来年にかけて出そうとしている時期なので,R&Dの時期から建設に向けて技術選択をしなければならず,どのサブグループもどうやって決めるのかを議論しています。自分と特に関連の深いシリコン検出器関係でも,検出器全体のレイアウト,ピクセル検出器の技術選択,構造体のデザイン,などなど決めなければならないことが山ほどあって,楽しいR&Dの出口戦略を探らないとならなくなっています。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

推薦書・意見書

前回だかその前のエントリーに書いたように,月曜は朝イチに始まり昼飯抜きの勢いで,国際スクールの参加者の選考を行いました。225人の応募者を約100人に絞り込むという作業を数人の委員で行いました。委員があらかじめ申請書と推薦書から全員の採点を行い,その集計結果をもとに最終的な選考を行うという手順を踏みました。あらかじめの採点が大変だという話も書きましたが,5時間にもなる選考委員会もまたハードでした。

それはさておき,225の応募があるということは,225通の推薦書があるということで,自分が推薦書あるいは意見書を書くときにどう書けばいいのかという観点からは非常に勉強になります。

まず第一は,やはり,応募者がどういうことをこれまでやってきたのかをそれなりに細かく書いていないと,書いてる内容の信ぴょう性が全く得られません。優秀だとかハードワーカーだとかただ書かれていても,それだけでは皆信用しませんし,推薦書だったら全ての人の推薦書にそういう内容が書かれているわけで,読んでいる側からすると他の推薦書との区別がつきません。でも,応募者がどういうことをやっていたのか詳しく書いてあると,推薦している人が応募者のことをちゃんと知っているんだなということが伝わり,ようやくその推薦内容を読もうという気になります。

それから,今回の推薦書に関しては明示的に応募者のランクを記入するように指示がありました。上位10%に入るとか,そんな風に書けというわけです。通常はそういうことを明示的に書けという指示はありませんが,これもあったほうが読み手に対する評判がよいです。もちろん,上位1%を連発する人もいれば,多分正直に評価してくる人もいるので,その数値自体を鵜呑みにするわけではないのですが,それでも数値が示されているほうが信用度が上がります。しかし,推薦書である以上,多少は本心よりも高評価の数字を書いてくるのが普通で,上位25%と書かれていたら平均程度なのかなとか,そういう補正因子を読み手側も持っているので,せいぜい平均くらいとか書かれていると,どうしようもなくできない人なのではないかという印象を持ってしまいがちです。

ちなみに私自身が初めて誰かの推薦書を書いたときは,どう書けばいいのかわからなかったし,第一の疑問はどれくらいの長さを書けばよいのか,ということでした。学振の評価書とかだったらフォーマットがありますが,通常の推薦書にはフォーマットがないのでどれだけ書いても自由です。この長さは実は重要で,私が教えてもらったのは1ページ半くらいが最適,サインまで入れて2ページにおさめるのがよいと教わりました。確かに読み手にとってはそれくらいの長さがないと,推薦者の応募者に対する考え方がわからないし,あまりに長いと読む気をなくすし,で,2ページ弱くらいがちょうどいい感じがします。

推薦書を初めて書くというかたは参考にしてみてください。他のことについては私の意見なのであてになりませんが,長さについては,たぶん多くの人が2ページ弱というのを目安にしているのではないかと思います。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

脳内キャッシュ

人間の短期記憶って,不思議というか面白いなぁとずいぶん前から思っていました。自分の例だと,たとえば今CERNでは宿舎に泊まっていますが,その部屋番号をCERN滞在中は覚えているのに,チェックアウトした瞬間にすっかり忘れてしまいます。瞬間かどうかはわかりませんし大げさかもしれませんが,帰りの飛行機に乗ったころくらいにはきれいさっぱり忘れ去っています。別にCERNに限らずどこのホテルに泊まっても一緒だし,へべれけになるまで飲んで記憶が断片的になっていてもホテルに滞在中の間だけはその番号をなぜか記憶しているって,脳みそにはまちがいなく読み書き自由のキャッシュがあるし,それはどんなに酔っ払っても保持されていて凄いものだと思っていました。

が,この話を何人かに話したら,そんなことない。ホテルの部屋の番号なんて覚えてないから,部屋番号が書かれた紙を持ち歩いているという人が多くて,私は逆にそれが驚きでした。もちろんそういう人にもキャッシュは当然あって,短期間に限った記憶がもちろんあるわけですが,たった3桁か4桁の数字をそのキャッシュに入れてないとうか入っていないのに驚きました。この話をした相手の人たちはみんな私よりも賢い優秀な人たちだったので,脳みそのキャッシュが私のほうが優れているということは考えられず,使い方,つまりはアプリケーションの違いが原因で,脳みその働きを何に最適化しているかの違いなんでしょうね。

で,さらに思ったのは,空間把握能力は先天的だとか,○○という能力は後天的だとか言われることがありますが,そういう都市伝説(?)はどれくらい本当なんだろうかということです。学者を装った胡散臭い人もいたりするだけあって,宇宙の始まりや生命の始まりが多くの人の興味を惹くように,脳の研究というのが万人受けするのを身をもって感じました。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

救世主

CERNに行く途中で今成田空港です。

今朝は大きな事件がありました。。なんと朝寝坊して,すでに買ってあったつくば→成田空港行きのバスに乗り遅れ,電車でももはや無理という事態に陥りました。つくばから成田空港は電車だと時間はかかるのですが車ならそれほど時間がかからないので,タクシーに一瞬乗ろうかと思ったのですが,いました救世主が。それも近くに。

ダメ元で同じ宿舎に住むNさんをたたき起こしに行ったところ,幸いなことに自転車乗りに出かけておらず,赤いS2000で空港まで送ってもらえました。いやー,九死に一生,持つべきものは友...色々な言葉が浮かびました。

にしても,この前は寝ていたわけではないのにロンドンでは飛行機を乗り逃すし,朝寝坊して飛行機に乗り遅れそうになるなんて私の人生で初です。通常の人間生活を送れないくらいダメダメ人間になっているようで本当に油断なりません。というか,油断してるつもりはなく,昨晩も目覚ましを時間をづらして2台セットはしたのですが。。うーん,いずれにせよ毎日が綱渡り的でこわいです。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

ピクセルタイミング調整とか

数日前にも書きましたが,LHCの立ち上げ作業は順調に進んでいて,調整作業の一環として13TeV衝突もぼちぼちあるようです。ビームの軌道等をまだ調整中で安定していないので,物理解析用にはまだ使えませんが,とにかく衝突があればデータは取っていて,検出器の調整のためには非常に役立つものとなります。身近なところでは,最近ようやくヒットが見えるようにはなったけれどもタイミング調整がまだできていないピクセル検出器の調整作業が佳境です。

KEKのTくんたちが頑張ってピクセル検出器グループに喰い込み,今は日本グループはピクセル検出器の運用には欠かせない存在となっていて,実際今もT工大の学生がDAQやモニタリングに,S研大Hくんがまさに問題となっているピクセル最外層のタイミング解析で活躍しています。TGCだけでなく,SCTとあわせてシリコン検出器の運用での日本グループの存在感も上がっていて,とてもいい感じです。

そんなわけでCERNでは,実験再開の大変ではありますが楽しくやり甲斐のある作業が進行しています。一方私は,この秋に中国で行われる国際スクールの生徒の選考作業で首が回らなくなっています。選考のための会議が月曜にあるので,それまでに応募者全員の順位付けを委員全員が行わなければならず,この作業を昨日の夕方に始めたのですが,今になってもまだまだ終わりそうにありません。なにしろ応募総数が200を超えていますから,応募者の一言コメントと推薦書を読むだけでもとてつもない時間を要しています。明日早朝にはCERNに向けて出発しないとならないので,なんとか今日中に終わらせたいところなのですが。どうなることやら。。

しっかし,推薦書はお国柄が出て,たとえば1人で3人の学生に推薦書を書いているのに,それぞれの学生がすべて上位1%に入る優秀さだとか平気で書いてくる場合もあって,どうやって順位付けをすればいいのか材料がなくて困る場合が多いです。日欧からの応募者だけだと順位付けはだいぶ楽なのですが,応募してくる学生の大多数はそれ以外の国なので,なかなか苦戦しています。

研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |

朝から晩まで

HL-LHCへ向けて着々とR&Dは進んでいますが,日本では予算措置されていないためにR&Dの費用は通常経費(競争的外部資金を含む)で賄わなければならず,また,年々厳しくなる通常予算のため今年度の予算不足が深刻で,年度末以降,私の業務は朝から晩まで本当に予算関係だけと言っても過言ではありません。

ない予算はどうにも配分できませんから,様々な要望を断るしかなく,その説明に朝から晩まで追われ,なんとかHL-LHC関係の予算がつくよう文科省に説明に参上し,その他可能性のある資金獲得のための金策の日々です。でもって家に帰ってから夜中にやるATLASとのテレビ会議まで予算の話。本当は人材も大切なのですが,これだけ朝から晩まで毎日毎日金策に追われていると何が大事なのかを見失いそうです。予算を管理してる立場に立つと,検出器R&Dに関しては予算さえあればアウトソーシングできてしまうし,人が足りなければ雇えばいいだし...みたいに,人を育てるよりも簡単に金で解決できてしまうアウトソーシングの誘惑に負けてしまう人の気持ちがわかるようになってしまっています。人間(研究者?教育者?)失格の考えに取り憑かれそうで恐ろしいです。

短期的には外部資金が採択されればなんとかなりますが,恒常的な金欠を脱するには概算なり補正が不可欠です。これ以上細かいことは書けませんが,とにかく,でっかい予算がついて,金策生活にピリオドを打つのが最近の夢です。

研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |

LHCとATLASの近況

イースター休暇の直前からビームを入れ始め,それから2週間強。順調に立ち上げ作業が進んでいるようです。去年はバンチ間隔25nsでの安定した運転を行うことを大きな目標としていましたが,今年はそこから一歩踏み込んでルミノシティを上げるべく,β*を80cmから40cmに絞ります。そのための調整作業も進んでいるようで,バンチ数は少ないものの40cmでの運転もあったようです。物理ランは予定通り2週間後くらいに始められそうで,LHCを含む加速器全体はいい感じで仕上がっているようです。

一方ATLASですが,身近なところでピクセル検出器の調子がイマイチです。ピクセル検出器は,去年から運用を開始したIBLに加えて,もともと3層ありました。その一番外側はカバーする面積が広くチャンネル数も多いのでデータ量が多く,今年予想されるルミノシティでは帯域が足りなくなることから,去年の年末からのシャットダウン中に,バックエンドの帯域を広げるべくデータ収集システムを更新していました。しかし,ファームウェア,ソフトウェアともに整備不足で,つい最近までまともにデータを取れておらず,先週くらいからようやく宇宙線のトラックに随伴するヒットが見えるようになったところです。それでもまだタイミング調整は不完全で,日本のピクセルグループの活躍が期待される局面となっています。

他にもATLAS全体のトリガーのコーディネータをKEKのNさんがやっていたり,実験の立ち上げ時に,現場にいる日本人が活躍しているのは頼もしい限りです。750GeVのγγピークも気になるところですが,実験立ち上げ時に検出器をきっちり動かせるかどうかがまずは実験屋の腕の見せ所となります。
研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |

皇居東御苑

昨日は長男と一緒に皇居に観光に行ってきました。

私たちは東御苑を散策して,その後,北の丸公園へ抜けて科学技術館で遊んで帰ったのですが,いやー,皇居の見学者の数の多さに驚きました。東京駅の丸の内口から歩いて行ったのですが,ホントに歩道から人が溢れかえるほどで,信号を渡るのに3回とか4回待たなければならない交差点もありました。ただ,多くの人は坂下門のほうに向かっていましたが,私たちは大手門から東御苑に入ったので,多少は混雑がましでした。

今調べてみると,乾通りの一般公開の限定期間最終日だったみたいで,それで桜見を兼ねて激混みだったのでしょうね。ただ,田舎者の私たちはそこでの人の多さに驚きましたが,東京の繁華街は常に物凄い人混みできてますよね。あまり東京で遊ぶことはありませんが,たまに行くと人の多さに気分が悪くなってしまいます。

混雑はさておき,東御苑は初めて入ったのですが,さすが江戸城。立派でした。修復再現されたものなのでしょうが,石垣は立派だし,堀と石垣のスケールの大きさは感動モノです。特に私は戦国物が好きで日本の城が好きなので,非常に楽しめました。私の影響を受けている長男も大喜びでした。今度はもっと人の少ないときにゆっくり回ってみたいものです。

科学技術館は,去年の夏休みにこれまた長男と一緒に行ったお台場(だったかな?)の未来館と同様のコンセプトというか,私が慣れ親しんでいる種々の科学館とは少し立て付けの違う展示でした。幾つか面白い展示もあるのですが,その仕組みの説明は極めて少なく,逆に非常に多かったのがまさに子供騙しのゲーセンにあるゲームみたいなもので,未来館に行ったときと同じ感想ですが,ちと残念でした。ゲームが多いのは子供向けに構わないのですが,そのゲームと伝えたいことの繋がりがまったくわからないものばかりなのです。たとえば,ゲーセンにある車でレースをするゲームと全く同じものがあり,ゲーセン同様ただ車を運転をシミュレートするだけで,正直私には全く意味がわかりませんでした。にもかかわらず,どのブースも金のかけ方は半端ではなく豪華絢爛。企業が金を出している施設と,公営の施設の違いなんでしょうけど,研究と同じだなぁと思ってしまいました。国の負担による基礎研究費ってGDPだか人口で規格化すると日本は先進国中最低グループですが,企業が出している基礎研究比は逆に上位グループで,まさにこの結果が施設の立派さの違いなんでしょうね。

と,ごちゃごちゃ書きましたが,久しぶりに長男と遊ぶことができて非常に充実した休日でした。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

九州大学新キャンパス

昨日から4月。新年度の初仕事は九州大学でのミーティングでした。昨日,今日の2日間,箱崎キャンパスから伊都キャンパスへ最近移転した九大理学部でATLAS関連のミーティングをやっていました。いやー,流石に新しくキャンパス全体を作っただけあって,どこもかしこもピカピカでした。ただやっぱり予想はしていましたが,箱崎キャンパスに比べると若干不便でした。大規模な国立大学の標準から大きく離れて不便というわけではないのですが,前の箱崎キャンパスが街中にあったのでどうしてもそれと比べてしまいます。しかも私の場合,今までは大阪からの出張で,大阪,箱崎キャンパスともに空港から近かったため,移動が楽だったのですが,今回はつくばから伊都キャンパスだったので余計に不便に,遠く感じた部分があるのかもしれません。

それはさておき,ミーティングは学生の交流の場として機能しているみたいで,これからこのミーティングを続けていこうかどうしようかという議論もあったのですが,結局,今くらいのペースで続けることになりました。CERNの現場にいる人はテレビ会議でしか参加できないので少しモチベーションが下がってしまうところがあるのかもしれませんが,そういう若手も今くらいのペースならそこそこ支持してもらっていることがわかったのは収穫でした。

参加したみなさん,2日間お疲れさまでした。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| HOME |