ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

ラストスパートのラストスパート

Y研究室では,私が指導する学生の修論(D論)は,私の添削のあとに審査員に提出する前にY教授がもう一回読んでチェックします。今年は審査員への提出締切が2月2日。Y教授が全員分を読む時間,かつ,それを修正する時間を考えると,どんなに遅くても提出締切の2日前にはY教授に修論を渡さないとなりません。

ということで,今年は明日にはY教授に提出しないとなりません。そこからさらに逆算すると,私のチェックを入れる最終日が今日になります。そんなわけで,今日は今朝から3人の修論を交互に添削,コメントを繰り返しています。1週間くらい前に修論のラストスパートだというようなことを書きましたが,まさに今日はそのラストスパート。少なくとも私にとってはゴール直前です。

今は,私の添削案とコメントを元に3人の学生が同時に修正をしているところで,私にとっては休憩時間ができました。こういう私の待ち時間を作らないように,3人の学生がどのタイミングでどの章の最新版を出すようにと昨日スケジュールを組んだのですが,今の段階でその目論見は崩れ去ってしまいました。

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春の学校2016

「今年もやります春の学校」というタイトルで記事を書こうかと思いましたが,前にも全く同じタイトルを使っていたみたいなので,タイトル変えました。内容はそのまんまです。今年もやります。数日前に世話人で議論して,5月12, 13, 14日開催に決定しました。いつも通りの2泊3日で,プログラムもだいたい決まりました。このエントリーを読んでる関係者の方は,ぜひ学生に参加をお勧めください。例年M1の割合が多いのですが,M1じゃなくても,博士課程の学生でも,ポスドクでも全く問題ないプログラムですし,講師の方も毎年その道のエキスパートを呼んでいます。高エネルギー物理に限らず,近隣分野の方は,宣伝をよろしくお願いします。

この春の学校は今回で6回目。場所は琵琶湖の湖畔ということで始め,最初は何箇所か転々としたのですが,ここ2年は同じ場所を使い,今回もまた過去2年と同じ場所。ということで,場所も固定されてきた感があります。時期もだいたいゴールデンウィーク明けに行ってきましたが,それでも1ヶ月前後の不定性がありました。これに関しても今年度以降は,今年と同様にだいたいゴールデンウィーク明けの週に固定しようという感じになってきました。存在の定着,場所の定着,そして時期も定着できるといいなぁと考えています。

ただし,場所に関しては,移動する可能性もあります。世話人6人のうち,毎回実務を担当する人間が一人いて,関西にいる人間が持ち回りで実務を担当してきたことが琵琶湖畔というアイデアに繋がりました。実務担当者が変わると,将来もしかしたら全然違う場所で開催することになるかもしれません。加えて,世話人は永世世話人ではありませんので,新しい血を入れることも議論しています。特にもう少し若い人に加わってもらえたらと現世話人は考えています。興味のあるかた,いないでしょうか。

と,これだけ宣伝しましたが,実はまだ予算の目処が立っていません。恒常的な財源があるわけではないので,毎年自転車操業,というか,毎年財源の確保が世話人にとっては重要なテーマとなっています。今年どうなることか,気になるところです。私たちの分野だと外部資金となると科研費頼りなのですが,科研費にはこういうことをやるためのカテゴリーがなく,マッチングの良い外部資金を探すのに毎年苦労しています。

春の学校2016年は5月12-14日です。

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修論ラストスパート

今年は3人の学生の修論を見ています。3人3様,皆それぞれ特徴があって面白いのですが,共通しているのは,書き始めるのが遅いこと。これはY研究室の特徴になってしまっていて,今年に限らず,時間をかければもっと良い論文にできるのに,書き始めるのがあまりに遅くて突っ込み不足になりがちです。せっかく良い仕事をしてるのに,それを纏める時間がなくて迫力不足の修論になってしまうのは本当に勿体ないです。あと,論文として纏めてみると,というか纏める作業をすると解析の問題点が見つかったり,さらに調べてみたいことが出てくるのが常なので,大人は早く書き始めろと口を酸っぱくして言うのですが,なかなか当人たちにはこのメッセージは伝わりません。。

まあ,経験してみないとわからないということはよくあることですし,毎年のことなので学生はそういうもんだと悟ってはいるのですが,複数の学生が締め切り直前に集中して原稿を出してくると,これまた毎年のことではあるのですが,時間の制約の多い指導教員はどうにもこうにも処理しきれません。予算関連その他の事務処理や会議の合間に重要な申請書を2つ書かなければならなくて,しかもそのうちの1つの締め切りは修論の締め切りに近く,なかなかにスリリングな日々です。今日も会議に出ていた時に,自分とはあまり関係のない話題の時は,頭の中で申請書の構想を練ったり,山積みになってる事務処理の手順を考えていました。

話は全然纏まりませんが,たぶん言いたいことは,学生のみなさんはスタートの遅れを取り戻すべくラストスパート頑張ってください,ということです。

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スーパーにて思うこと

最近スーパーでいつも思うのですが,レジの人は,バーコードを読み終わった後の商品を大きいものが下になるように綺麗に並べ替えるのを止めてもらえないですかね。私がレジに持っていった籠に入っている物を順番に,つまり,ランダムにそのまま置いてくれればいいのに,大きなものを下に,小さなものを上に並べ替えてしまうので,袋に入れる際に全部出してもう一回並べ替えなければなりません。

たまにしかスーパーに行かないと気になりませんが,しょっちゅう行くと,毎回毎回同じことをさせられイライラします。どこのスーパーでも同様です。この人たちは,なんで私の手間を増やすようなことをしたがるのか,しかも,レジを打ってる人だってそのように並べ替えるために一手間かけてるのです。二重の手間,無駄を強いているのは誰なんでしょうか。スーパーの経営者がどこでもそうやれと指示を出しているのでしょうか。

そろそろ「そのままぐちゃぐちゃに籠に入れてくれ」と言ってしまいそうです。

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棒磁石で遊ぶ

昨日は,100円均一で買ってきた棒磁石を使って相当遊んでしまいました。

ことの発端は,阪大理学部のウェブサイトにあるQ&Aコーナーに寄せられた質問がきっかけでした。この映像を見ていただくのが手取り早いのですが,怪しげなリンクを辿るのは嫌だという方のために,思いっきり端折って言葉で説明すると...
棒磁石を4本用意しそれらを積んでいくと,横から見て(SNあるいはNSが1本の棒磁石だと思ってください)

(1)
_SN_
NSNS
_NS_
机机机

のようになるのが理解できない,というものでした。質問者の意図は,NとSが引力,NNあるいはSSは斥力だから

(2)
_NS_
NSNS
_NS_
机机机

が安定ではないかと思ったわけです。つまり,一番上の磁石の向きが(1)のようになるのが不思議だというわけです。しかし,磁力線の向きを考えれば

_SN_
NSNS

になるのが自然ですから,私自身最初はあまり驚きはありませんでした。質問者への回答についてはも磁場の向きを考えることや,モノポールはないことなどを使って,サクッと回答文案を考えました。しかし,(1)には気になるところが一箇所あります。そうです。一番下の向きが直感的な予想

(3)
_SN_
NSNS
_SN_
机机机

とは反対です。実際に,Belle実験で使っていた,小さいけど強力な円筒形(高さ方向は非常に短いもの)の磁石を使うと予想通り(3)が安定になります。

しかし,映像はそうなっていないので最初はトリックかと疑ったのですが,実験屋魂を発揮して,その簡単な実験を再現してみることにしました。一昨日の晩100円均一に行き棒磁石を買い(実験屋の職業病か予備がないと不安で4本必要なところ5本買ってしまいました),昨日その検証実験をしてみたというわけです。そしたら,驚くべき結果になりました。。

確かに(3)ではなく(1)が安定なのです。
1番上でも1番下でも構いませんが,どちらかがないときは,

_SN_
NSNS
机机机

あるいは,同じことですが,

(4)
NSNS
_SN_
机机机

が安定です。まあ,予想通りなわけです。ところが(4)の上にもう1本置こうとすると(3)ではなく(1)(の左右反転)になってしまうのです。この驚愕の(?)事実に驚き,棒磁石の先の磁束密度の高いところをプローブ代わりにして磁力線の向きを探ると,磁石の先はなんとなく予想通りの磁場なのですが,中央部分は磁束密度が極めて弱いという,よく考えれば当たり前のことがわかります。どうやら,磁場の強さが先端部分>>中央部分のために,中央付近の磁場は一番下の棒磁石による寄与が大きい,ということがNさんと一緒に遊んでみてわかった結論でした。

前述した,強力な円筒型の磁石で別の結果(=直感による予想と一致)を得ていたので,棒磁石の結果はより一層驚きでした。複雑な形のときの磁場は全然自明ではないことがよくわかりました。今回の場合だと,棒磁石の縦横比が重要なパラメータになってるんですよね,きっと。KEKには磁石製作のプロがいますから,有限要素法の計算でもお願いしたくなってしまいました。

大学の授業等のネタとして,複雑な形の磁石の磁場の向きというのを説明する教員がよくいますが,昨日はその面白さを小学生並みの実験で実感しました。こういう面白さを子供に伝えたいものです。有限要素法の計算をしなくても,小さなクリップか砂鉄を使って磁力線の向きを可視化するのが手っ取り早くてわかりやすいでしょうか。いやー,ATLASという巨大で金のかかる実験をやっていながら言うのもなんですが,昨日の棒磁石の実験は本当に楽しかったです。

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ここ数日とバスの事故

先週はJ-PARCに3日間缶詰でPAC。その翌日は半日かけてとある面接の面接官。いえ,正確にはオブザーバー参加だったので,面接官ではないですね。でも,まあ,ずっと面接に参加していました。昨日はD論の内審査のために阪大へ行き,今日はICEPPのなんちゃら協議会というのに出席するために東京へ向かっています。ってなことをこなしつつ,今年は3人の修士の学生の修論をみないとならなくて,時間を見つけては彼らの論文の添削をしています。

そんな私の日常はさておき,スキーバスの事故がありました。私,このブログでも書いたことあるような気がしますし,常日頃から妻や周囲の人間にバスは怖いと言い続けています。乗り物の中で圧倒的に一番怖いです。飛行機と違い1人で運転,しかも,機械によるアシストゼロ。飛行機に乗るのを怖いと思ったことはありませんが,私実は路線バスですら乗るたびに怖いと思っている臆病者です。だって,運転手一人の技量と気分に私の人生を賭けてるんですよ。実際に高速バスに乗ったときに,危ない目に遭ったわけではありませんが,相当心を病んでると思われる運転手に出くわしたことがあり,そのとき目的地に着いたときはホントに安堵しました。

というわけで,路線バス以外のバスに乗るときはシートベルトを着用するようにしてるのですが,これまたいつも言ってることなのですが,シートベルトを着用する人の少なさに私はいつも驚いています。というかその行動規範を全く理解できません。面倒なことがあるわけではなし,ただの保険をかけない理由がわかりません。もちろんシートベルトをしてれば事故にあっても助かるという保証があるわけではありませんが,少しでも安全の確率をあげようとしないのはなぜなんでしょうか。

今回の事故ですが,私も学生のときはよく夜行のスキーバスを利用したので,他人事の気がしません。運転が荒くて怖いなぁと思ったこともあるし,今回に限らずこの手のバスでは事故がよくあるので驚きはありませんが,亡くなった方が若い人ばかりで本当に残念です。バスは怖いです。

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J-PARCに向かう電車の中にて

先週末は京大で小さな研究会に参加。こなさないとならない事務処理のために,集中できていない時間帯もありましたが,総じて全ての発表者のトークを楽しみました。小さな研究会ということもあり,自分が気になったことを遠慮なく質問できて,本当に楽しかったです。こういう研究会はやっぱり貴重です。

で今は,タイトルの通り,常磐線特急の中でこれを書いています。明日からの3日間,J-PARCで缶詰となるPACに出席するためです。しかし,この特急,柏を過ぎて土浦に到着するまでの間,ほぼ各停状態。特急といいつつ,5駅も連続で止まるってどうなんでしょうか。。こういうプチイライラが募ると,その矛先はあらぬ方向へ向かうもので,全くのやつあたりなのですが,大阪→東京間の飛行機が激しく遅れたことに怒りの矛先が向いています。って,飛行機をよく利用してますので,ホントはそんなに怒ってませんが,まあ,ネタとして。。

今回の飛行機の遅れは,到着機材の遅れだったのですが,もっと言うと,本来使う予定だった機材が故障のために別の機材を調達する必要が出て,それで到着機が遅れました。その遅れ約50分。飛行機を極めてよく利用する身なので,こんなことは珍しくないのですが,ふと気になるのは,機材の故障やら,整備で出発が遅れたり,機材を変えることが結構よくあることです。実際,その故障が直らず,飛行には影響のない部分だからと(たとえば,アナウンスのためのシステムとか,機内エンターテイメントシステムとか)故障放置で飛ぶこともあったりするのですが,そういう故障の発生頻度って,他の輸送機材,たとえば,自動車とか電車とかに比べて多い気がするのですが,実際どうなんでしょうね。

飛行に関係のないところだからどうでもいいといえばそうとも言えるのですが,それにしても,電車やバスに乗ってて,あるいは自分の車でそんなに高い頻度で故障に出くわしたりしません。私,ここ数ヶ月で,機材の故障だか修理に手間取って出発が遅れたのは記憶にあるだけでもこれで3回目です。もちろん,点検を詳細にやるので,わずかな故障をすぐ見つけるということもあるでしょうし,そもそも,飛行機は巨大で部品の数が乗用車なんかに比べると桁違いに多いですから,故障が多くても当然なのですが,感覚的には,なんかよく故障するものだなぁ,と思ってしまいます。

おっと,特急が停車過ぎだと愚痴ってる間に,目的地が近づいてきました。今水戸で,次の勝田が目的地です。ということで,今日はこの辺で。

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2016年

前回のエントリーからだいぶ間が空き,ふと気づくともう2016年ですね。。今年もよろしくお願い致します。

去年の特に後半は尋常ではない日程で出張をこなし,かなり疲れがたまっていたのですが,年末年始は長いことゆっくりと休めたのでだいぶリフレッシュできました。と思って臨んだ仕事始めだったのですが,ゆっくりと休んだツケといいますか,出張後にいつもそうなるのと同様に,片付けないとならない事務仕事その他の案件が山積みで,今週はひたすら物理とは関係のない仕事を延々とこなしています。

なかでも重要なのが予算関係です。新聞報道等にあったように,昨年末に予算案が閣議決定されたことを受け,KEKも予算配分が示されました。だからというわけでもありませんが,KEK内の各研究グループがKEKに対して予算要求を毎年この時期に行います。その内容を決めるというのが,私にとっては今までにやったことのない仕事で,その準備に手間取りました。ノウハウを知っていれば前もって準備したりしておくことができるのですが,今年はそういうノウハウがゼロなので,直前になってからバタバタとやっています。

もう一つ予算関係で重要なのは,年度末に向けて,今年度予算の整理です。これは毎年この時期になるとやっていたことですが,今年は,今までよりも管理する予算規模が大きいことと,財布の数そのものが増えたために,例年よりも遥かに厄介になっています。特に面倒なのは財布の数が多いことです。これは実は毎年同じことを言っていて,一つの大きな財布なら予算消化は遥かに楽だし効率的なのですが,様々な補助金の類をかき集めて研究を行っていることから財布の数が増え,それぞれできっちりと予算を使わないとなりませんから,非常に高い精度のfine tuningが要求されます。

というわけで,2016年は金勘定で幕を開けました。って,この時期最近は毎年のことのような気もしますが。。

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