ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

Fermilabビームテスト施設

昨日は昼飯を食べにBataviaのTaco Grandeというメキシコ料理の店に行きました。昔よく行った店で,店の内装も味も昔のままで感激しました。メインでよく食べるブリトーは日本人的にはかなりヘビーなので,半分くらいは美味しいのですが,その後はかなり食べるのが苦しくなってきます。が,しかし,この店で私が一番美味しいと思っているのは,付け合わせにただで出てくるトルティーヤチップです。手作りのチップに手作りのディップは絶品で,昔ここに来ると,チップとソースだけをよく持ち帰り用に買ったことを思い出しました。

私がそんな感傷に浸っている間に,Yくんが黙々と実験の準備を進めていまして,彼と私で手持ちしてきた検出器たちが全て動くことを確認,さらに,検出器間の同期も取れることを今確認して,来週のビームタイムに向けて準備が整いつつあります。

ビームテストはMTestと呼ばれる施設でやります。Fermilabには結構長いこといましたが,ここで実験をやったことはなく,というか,私がいた頃はビームテスト用施設として整備されていたわけではないので,ここに来る機会は全くありませんでした。ここ最近は,メインインジェクターからのビームを使って,ビームテスト用の施設として色々な人に使われています。ただ,メインインジェクターを使った今のメインなプロジェクトはNuMI(T2Kのライバル(?)の長基線ニュートリノ振動実験;Nutrino at Main Injector)なので,ビームの大部分はミネソタに向けたニュートリノビームを生成するために使われているみたいです。ビームテスト用のビームは1分間に約3秒間しか来なくて,残りの時間はニュートリノ生成に使われているのみたいです。ちなみに,加速器のビーム情報を知らせるスクリーンを見てると,メインインジェクターは定常的に300kW運転をしています。

このMTest,初めて来たのですが運営はかなり緩々です。そもそもビームタイムの申請も書類はかなり準備したものの,審査というかその辺はかなり緩い感じでしたし,現場に来てみたところ,今やってる実験グループの人間が,来週ビームタイムのある私たちに突然パラサイトでデータ収集させてくれないか,と提案してくるなど,杓子定規とは反対の運営がされている感じです。コーディネーター,他の実験をやっている人,などなど,かなりアットホームな雰囲気です。まあ,この業界の人たちの共通点かもしれませんが,みんな親切でギスギスした感じが全くしません。ただ,来週の私たちのビームタイムは,私たちを含めて2つのグループで共有することになっていて,来週はどうビームタイムを分けるかなどを相談しなければなりません。その相手はまだ現れていないのですが,彼らがフレンドリーかどうかは実験の進め方を大きく左右しますので,自己主張が強くないグループであることを祈っています。

研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |

久々Fermilab

久しぶりにFermilabに来ています。ビームテストをやるために,学生のYくんと2人先遣隊としてやって来ました。

阪大へ行く前に5年ほどFermilabで働いていましたし,博士課程の学生時代は,ATLASをやってる学生がCERNに常駐するように,学位を取得するための実験をやるために3年ほど住んでいた(真の常駐で,盆も正月もずっといました)ので,Fermilab界隈は非常に馴染み深いところです。しかし,阪大に異動した後,アメリカに来ることはあってもFermilabに来ることが皆無だったため,9年ぶりの訪問となりました。

昨日着いたばかりで,空港からFermilabまでの道中しか体験していませんが,9年経つとFermilabの外は色々と変わってるところもあり驚きました。その一方で,Fermilabの中は昔のところのままも多く残されていて,9年ぶりだというのにまるで昨日のことのように感じる道が多く,不思議な感覚です。いずれにせよ,涙が出るほど懐かしいというのはこういう感覚なんでしょうね。本当にあらゆるものが懐かしいです。通りの名前一つ目にしただけ,オフィスのネームプレートに一緒に仕事してた人の名前を見つけだけ,等々でも本当に懐かしく感じます。人間というのは過去の記憶を常に美化しつつ保存していってるんですかね。

ただ昔もそうでしたが,日本からアメリカへ移動した後は時差の調整が大変です。CERNに行くときは少し(かなり)夜更かしをした感覚なのでそれほどしんどくありませんし,向こうの時間に合わせようと思えばすぐに合わせられます。ただし,私は帰国したときのことを考えて,常に超早寝早起き,2時でも3時でも目が覚めた瞬間に起きるようにして,日本時間とあまり変わらない時間帯で仕事をするようにしているのは,このブログでもよく書いていることです。ところが,シカゴと日本の時差は15時間。ちょっとの夜更かしでは済まない時差で,どう頑張っても昼間眠くて夜逆に眠れません。また悪いことに,working hourのずれ方が日本・ヨーロッパ間と違って重ねづらく,相当お互いが頑張らないと日本とのメールのやりとりに1泊のタイムラグができてしまいます。

そんなわけで,昨日からここしばらくはFermilab滞在が続きます。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

目に付いたニュース2つ

CERNでやってた契約関係の仕事を引き続き日本に帰ってきてもやっているのですが,自分自身の手際の悪さに自己嫌悪気味です。仕事のデキナイ人の典型みたいになってます。KEKの事務方の複数の部署,CERNの事務方,ATLASグループの予算管理者,そして私というループで仕事をしているのですが,私が入札や協定に関する知識をあまりに持っていないために,何かことあるごとに関連部署に話を聞かなければならず,子供のお使い状態で,なかなか話が進みません。研究なら進め方は自分なりのものが確立されているので,多少想定外のことがあってもそれなりに対応して粛々と進めることができますが,経験ゼロ,知識ゼロで何かをやろうとするのは,まあ当たり前ではあるのですが,難しいものだと実感しています。

明日からFermilabにビームテストに行くので,関連した書類作りその他を現地の担当者と色々やっていて,かつ,準備をしているYくんの監督をもっとちゃんとやりたいのですが,上記の事務仕事が自分の思うように進まず,精神的に不健康な状態が続いています。そんなわけで,現実逃避気味で,今朝の新聞で目に付いたニュースを2つ。

低所得者1000万人を対象に3万円の給付金というのには驚きました。1億総活躍社会の実現に向けた第一歩だそうですが,3万円もらって,よしこれで子供をもう一人作ろうと考える人がいるとは思えません。私なら,よしこれで飲みに行こう,ってなとこですし,3万円だったら貯蓄以外だったらまあ同じような使い方をする人が多いのではないでしょうか。これで3000億円。典型的なバラマキなのはいいですが,それならば,私は推進派というわけではありませんがILCでもいいじゃないか,という気になってきます。ILC予算の多くは土木工事で,金の流れ的には経済刺激策という道路作りとあんまり変わりありません。日本が負担する予算規模としては今回の3000億円とは大して変わりませんし。しかし,今回のは補正一発ですか。強烈ですね,政治判断は。

もう一つは,三井物産が博士課程修了者枠を採用の際に設けた話。ポスドクも含めた枠で,分析力に優れた人材確保を目指しているとのこと。こういう動きが他の会社でも続いて欲しいものです。今流行りのビッグデータの解析なども含めて,データ解析は,高エネルギー物理屋の得意とするところなので,私たちの業界とのマッチングは悪くないので,将来的に,こういう職種が博士課程修了者あるいはポスドクの職の候補になってくれたりするとありがたいです。

そういえば就職関連で思い出しましたが,最近,就職活動の開始時期についてのニュースがよくあります。けど,そんなことよりも,就職したい人間にとって一番問題なのは新卒の一括採用で,この日本特有のシステムをなんとかしてもらえないものなのでしょうか。世代間の不公平が甚だしいですし,ある世代の能力が他の世代に比べて低いとなると,会社にとっても長期的には不利益を被ることになるのではないかと思うのですが,やはり,それ以上に一括採用のほうがコストや時間に関するメリットが大きいものなのですかね。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

ヒースロー

帰国しました。今さっき羽田空港に着きました。

今回はcollaboration meetingに基本的には出るつもりだったのですが,お金というか契約関係の仕事やら,もの凄くたくさんの人と個別に会って色々な相談や打ち合わせをしたため,meetingでは特に重要なセッションだけにしか出席できませんでした。濃密な5日間でしたが,そのおかげで色々収穫はありました。

今回の出張は,行きはヘルシンキ経由,帰りはヒースロー経由でした。日本とヨーロッパの間はJALを使うことが多く,最近はウェブ上で便を探していまして,そうするとJALとのコードシェア便しかひっかかってこなくなるので,自然とフィンエアかブリテッシュエアということで,ヘルシンキかヒースローになります。去年まではヒースローは預けた手荷物がなくなるあるいは到着遅れの頻度が高いということで使わないように避けていたのですが,最近は手荷物が小さく済んで機内に持ち込めるくらいのときはヒースローも使うようになりました。

しっかし,ヒースロー大きいですね。飛行機が着陸してからターミナルに到着するまでのタクシーの時間も長いし,ターミナル間の移動はバスなのですが,それに乗ってる時間も凄く長いです。というか,たとえば羽田空港も国内線と国際線のターミナルはかなり離れているので,そこは驚きではありませんが,手荷物を運ぶ小さなコンテナのような車たちも,バスと同じところをヒースローでは走っていて,これじゃあ途中で荷物落ちても仕方ないな,という光景に出くわします。加えて,あれだけ離れていたら乗り継ぎ時間にかなり余裕がないと到底間に合いそうな気がしません。そんな諸々を考えると,預けて手荷物が高い確率で届かなくても納得してしまう大きさです。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

Building38

日曜の晩からCERNに来ています。ATLASアップグレードのcollaboration meetingに出席するのが一つの目的ですが,その他にも財務関連の相談や,シリコン検出器開発をしている他の国の人と将来計画についての相談をしたりと,濃密な出張になっています。

さて,CERN出張のときは飛行機の中で見た映画で泣くという話題をよく書いていましたが,最近はそういう映画があまりありませんでした。ですが,今回は泣きました。いや,例によって泣かせる映画ではないのだと思いますが,「蜩の記」という2,3年前の映画にやられました。ストーリーはすごーく地味で,映画によくあるクライマックスがなく,いやあるのかもしれませんが,上がったり下がったりの激しいハリウッド映画なんかとは真逆でとにかく抑えたストーリーと演出で,退屈すぎて涙が出てしまう人ももしかするといるのかも,という内容なのですが,いやー,私はジーンとしました。

最近よく利用するヘルシンキ経由のJAL便にはタッチパネルしかなくてリモコンがないので,操作性の不便さからあまり,というかほとんどゲームをやりません。そのために,今回のようにヘルシンキ便だと最近はずーっと映画を見ています。映画の本数は以前よりもさらに増えているみたいで,しょっちゅう乗ってもそれなりに見られる映画がそこそこあって助かります。

おっと,なかなかタイトルの話になりませんでしたが,今回CERNに来て初めて知ったことがあります。CERNの宿泊施設は,CERNの敷地内にBuilding38, 39, 41という3つの建物に分かれています。番号が大きくなるに従って新しくなります。ただ,Building41は凄く新しいのですが,壁が凄く薄くて周囲の音が響いたり,バストイレが狭い上に構造が変で使いにくいなどの理由で,私は一番敬遠していまして,好きな順番でいうと39, 38, 41でした。人と話をした感じでは,多くの人がそう思っているようです。

今回はBuilding38になったのですが,部屋に入って,というか,エレベーターを降りて自分の部屋があるフロアに行った時点で驚きました。5階,日本風の数え方だと6階なのですが,廊下が床も壁も物凄く綺麗なのです。そして部屋に入ってさらに驚き。壁,床,机やベッドなどの什器類,そしてバス,トイレまで一切がっさいが真新しくおしゃれになっていて,私の知っているBuilding38の部屋とは完全に別物なのです。いや,あまりに綺麗でびっくりしました。

これは,Building38が古くなったので内装を全部変えたのかと思ったらさにあらず。階段を使って降りてみると,5階と4階だけが綺麗になっていて,他は以前のまま。私が以前に4階より上に泊まったことがあるかどうか覚えていないので,この上層階だけの改装が最近なのかそこそこ以前からだったのかは謎なのですが,まあ,とにかく,あまりの変わりように相当驚きました。

毎回できればここに泊まりたいところですが,フロアの指定まではできない仕組みですし,そもそも,CERNの宿舎は恒常的に混んでいて部屋を抑えるのも一苦労です。半年先とかなら別ですが,そうじゃないとウェイティングリストにすら載せられないほど混んでいて,1週間の滞在なのに1日ごとの予約を宿泊数分だけやるなどして頑張らないと,なかなか部屋を取れません。行く可能性がある場合はとにかく予約だけしておいて,もし行かなくなったらキャンセルという人が多いのでしょうね。

ちなみに,CERNの敷地の外にも,メインなサイトから歩いて20分くらいのところ,フランス側にもCERNの宿泊施設があります。というか,CERNの予約システムにも組み入れられている,外部の宿泊施設なのかもしれません。最近泊まっていませんが,昔長期に滞在したときはそっちのほうが圧倒的に安いので,かつ圧倒的にボロいのですが,泊まったことがあり,そのときは明らかにCERN関係者以外と思われる宿泊客がたくさんいました。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

ここ1週間のこと

特に大きなニュースがあるわけではないのですが,慌ただしい日々を送っています。

先週は,水曜まで阪大。クロスアポイントメントでまだ3年生の実験の授業を担当しているのですが,それが今月あるために今月は阪大へ行くことが多いです。火曜午後と水曜午後はその授業。木曜は放射線講習を受けたり,O理事,Tさんと打ち合わせをしたり。金曜はふと気づくと処理しなければならない事務仕事が溜まりに溜まりまくっていて,ほぼ1日かけて事務処理。その後夕方に東京へ出かけ,仕事関係の知り合いと食事。土曜は午前中東大へ行き高エネルギー委員会に参加。帰って来てから,金曜に処理しきれなかった残りの事務仕事。

こう書いてみても,やっぱりこのブログのネタになるようなことはありませんでした。が,とりあえずダラダラと日常を描いて,ちょっと久しぶりの更新をしてみました。


日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

日常生活で最近目についてしまうこと

日々の雑感です。

先日新幹線の自由席に乗るために東京駅で待っていたときのこと。新幹線の乗車口は狭いので一人しか通れません。なので,待ってる人は一列に並んでいます。私はその先頭から確か3人目に並んでいました。私の後ろにも1人か2人並んでいます。その状況で後から来た夫婦が列の先頭に並んだので,私はすぐさま「割り込まないでちゃんと並びましょうよ」と言いました。すると,床の乗車目標には2列の線が引いてあり,これは2列に並ぶべきものだから彼らは間違ってないと主張して
先頭から動きません。私は大人なので(そんなわけありませんが,自分に実害が及ぶわけでもないので),「そこまでして割り込みたいなら勝手にしてください。」と言って,それ以上は何も言いませんでした。いや,確かに2列に並べとは書いてありますが,実際の運用としては,グループの場合は2列3列になるけど,そうじゃない場合は先に書いたように乗車口が普通の電車と違って狭いので,乗る順番,並んだ順番が明示的になるように,いや,そこまで誰も意識はしてませんが,特別混んでるときを除いては通常一列に並んでいます。

って,ごちゃごちゃ書いてますが,5,6人が一列に並んでいるのに,ここは2列並びだからと言って,一番先頭へ並ぶ豪胆さに驚きました。凄い人がいるものです。あ,ちなみに,結局乗車するときは,彼らは私の次に乗車していました。それから,この夫婦は老夫婦ではなく,私よりも若い夫婦でした。。

また別の話。飛行機の国際線に乗ると,えっらく長い時間トイレを使ってる人がいます。5分とか10分とかのオーダーで使ってる人がいます。そんなに腹具合悪いなら同情したくなるところですが,まあ,ご察しの通り,そういう人たちは用を足しているのではなく,歯磨き,化粧,着替え等々をしてると思われます。歯ブラシand/or化粧バッグみたいのを抱えてトイレに行きますから。

そういう人たちには2秒くらい考えてもらいたいです。一人で5分使ったら,トイレがどれくらい混んでしまうか。エコノミークラスだと乗車数/トイレの数って50くらいでしょうか。1人で5分使ったらそれだけで4時間超えです。実際にはトイレを使えない時間が結構ありますし(シートベルト着用サインが点いてるときだけでなく,実際的には配膳してるときなど,トイレに行けない時間多いです。特に,通路側以外の人は。),着陸前の食事の後は基本的に時間があまりありません。なので,いつも着陸前ってトイレの前に長蛇の列ができますよね。私自身はその時間帯にはトイレに行かないようにしてるので問題はないのですが,長蛇の列を見るたびに,なんだかなぁと思ってしまいます。歯磨きや化粧なら着陸してから空港でして欲しいもんです。

しかし,はっきり言っちゃうと,トイレに篭ってるのって多くが女性です。こう言うと私はそうじゃないと言う女性がいるかもしれませんが,トイレを長時間使っている人の性別を乗客数で規格化すると女性が圧倒的な気がします。女性の多くは日常生活からトイレに長蛇の列を作ってるくらいなので,トイレに並ぶの気にならないのかもしれませんが,個人的には,そういう迷惑を共有したくないので,飛行機のトイレは男女別,乗客数に応じて3箇所は男性用,1箇所が女性用とかにしてもらいたいと常々思っています。いや,実際には,トイレで化粧をしたり着替えをしたりする女性は少数派で,そんな分け方したら多くの女性がとてつもない迷惑を被るという話になるような気がしなくもないので,うーん,この案はやはり却下でしょうか。別案は,課金制でしょうか。時間に応じて金を払うシステム。線形じゃなくて指数関数的に増えていくような。いや,しかし,これだとインドの帰りに腹を壊してトイレに篭っていたことがあるというエピソードを誰かから聞きましたが,そういう人が破産してしまいますね。うーん,なかなか名案がありません。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| HOME |