ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

大学入試初日

今日は大学入試の初日です。2日間ではなく1日だけの受験生もいるので初日という言い方は微妙ですが,まあとにかく,今日と明日が大学入試という大学の中でも最も大きなイベントです。入試に関しては改革などが叫ばれ,制度そのものが大きく変わりそうですが,最近思うのは学力だけでなく人としてまっとうかどうかも合格不合格を決める判断材料にしたいということです。

学校推薦で就職の内定をもらい内定式まで行っておきながらその会社を蹴るというような,人間世界のルールを守れない人間は大学に来て欲しくありません。法的に問題がないことはなんでもやってよい,他人にいくら迷惑をかけてもよい,そう考える人間を見つけ出して不合格に...できるわけありませんが,そういう夢のような装置を誰か開発してください。

昼飯どきの学食で場所取りをしているようなアホな学生を不合格にするシステムも欲しいです。イスの数は有限なのですから,場所取りをしないほうが待ち時間の期待値が下がる,つまりは自分の待ち時間が減るということを理解できないアホは大学生にならなくてよいです。ってか,人が座るためのイス,食事をするための机にモノを置いておくという自己中な人間はこの世から消えたほうが人類のためでしょう。

花見やらバーベキューをするための場所を確保するために,「◯月◯日◯サークル」なんていう張り紙をして自分たちがその場所を使えるなんていうトンデモナイ考えを持っている人間は大学生にならなくてよいです。「2015年2月25日〜3015年2月24日までY研究室が使用」と張り紙をしておけば,Y研究室がその掲示通りにその場所を使えるわけないでしょう。なんで張り紙さえすれば場所を確保できるなんていう発想に至るのか,本当に理解不能です。

駅から大学あるいは大学構内を歩いている時にスマホだか携帯を見ながら歩いて,周りを全く見ないで,自分以外の人間が自分を避けて歩くことを当然と考える,自己中ここに極まれり,という人間は大学生にならなくてよいし,Eくんに突き飛ばされて当然でしょう。

子供の数が減っているのですから学力の平均が低下するのは当然だし,歯止めをかけるには定員を減らすしかないのではないかと思っています。我々より上の世代と今とでは子供の数が2倍くらい違い,かつ,大学の定員数も昔より増えています。ですから,絶対的な学力は昔と今で大きく違うのが当然で,学生の学力が年とともに低下していることを嘆くという発想は私にはありません。

ですが,最近本当に気になるのは,上でリストアップしたような,人間としての行動規範がおかしい学生が増えていることです。増えてるのではなくて,若者はいつの時代も自己中な行動をしていて,自分が年とってきたからそれが目につくようになったのかもしれないのですが,何年か大学教員をやっていて感じるのは人間としてまっとうな人間のほうが,成果を出す傾向があるということです。定量化できるような話ではないので,私の主観バリバリで書いてるわけですが,少なくとも研究成果と人間性には強い相関があるように感じています。学力はおまけみたいなもので,まっとうな人間なら必要に迫られれば勉強するので学力不足は後からでも補えてる気がします。

そういうわけで,できるわけありませんが,大学入試改革では人間性をチェックする機能をぜひ盛り込んで欲しいものです。

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ビームテストとATLAS西日本グループ会合終了

無茶な日程で仕事をしている私ですが,先週から今週にかけては特に無茶な日程でした。

RCNPでのビームタイム後半は,20日晩から22日早朝にかけてでした。無事テストを終えた後,22日(日)午前中に実験機材の片付けを行い,その後,ATLAS西日本グループの会合が阪大であり私はそのホストでした。よく意識が飛びそうだと言いますが,昨日は本当に記憶のない時間帯がありました。2月に入ってから殺人的なスケジュールだったため,すでに先週くらいから脳味噌がおかしくなっているという自覚があり,あまりにも多くのことを忘れ始めていました。脳味噌の処理能力,短期記憶力が追いついてないという実感がありました。それが昨日は本当にひどくて,一日中頭がぼーっとしていました。

それでもなんとか会合も終えることができ,今,会場の片付けを終えたところです。明日は少しのんびりできそうですが,まだしばらく,たぶん3月の中旬くらいまでは忙しが続きそうで,もうしばらく体力勝負の日々が続きます。

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RCNPでのビームテストその2

先週末に引き続き,金曜の晩から月曜の朝までRCNPでビームテストをやっています。

ATLAS大阪グループが試験しているのは,テレスコープと呼ぶ荷電粒子の飛跡検出器です。シリコンストリップセンサーを縦と横に設置して,粒子の入射位置を2次元的に測定するものです。本来はこの検出器によって測定された粒子を別の検出器の試験に使います。粒子の位置がテレスコープによって正確にわかるので,試験すべき検出器の検出効率の場所依存性や位置分解能などを測定できるというものです。

今回のビームテストのビームのエネルギーは,私たち高エネルギー物理屋の感覚だと非常に低ため,試験に使う粒子がセンサーで大きく多重散乱されてしまいテレスコープ自体の位置分解能の測定は相当難しくなっています。そこで,今回の試験の目標は検出効率の測定と,同じような概念ですがセンサーの電荷収集量の測定にしています。加えて,去年CERNで行ったビームテストではDAQレートが非常に低かったり,その他にも色々とデータ収集関連の開発が足りなかったので,今回はどれくらいのレートでDAQできるのか試すというのも重要な目的の一つになっています。

電荷収集量の測定はデータはあるもののまだ解析をやっていないので結果はわかりませんが,DAQに関しては非常に順調に進んでいます。担当者のYくんの想定通り,5kHzくらいまでは問題なくデータ収集できています。加えて,今はテレスコープの全チャンネルからのデータを読み出しているのですが,閾値を設けて読み出しチャンネルを減らすこともできますので,そのようにチューンされたファームウェアを使えば,レートを格段に向上させることができると思っています。(今も閾値を設定することはできるのですが,それによってデータ収集の速度が格段に向上するような対応にファームウェアがなっていません。)去年の終わり頃からこのビームテストを目指してYくんが頑張って開発を続けてきた,その成果が確実に出ているビームテストとなっています。素晴らしいです。

今回のビームテストは,KEKが中心になって進めているSOIシリコン検出器開発の一環として,SOIのプロトタイプの試験も兼ねていて,阪大の我々とKEKに加えて,筑波と東北の人たちの来ています。願わくば,私たちの担当するテレスコープをその本来の役目として使いたいので,テレスコープをSOI検出器と組み合わせてデータ収集したいのですが,残念ながらSOIのデータ収集の準備が整わなくて,そういう試験をまだやれていません。せっかくのビームタイムなので,ぜひともこちらのデータ収集も上手くやりたいところなのですが,残りあと1日強。どこまで進むか分かりませんが,昨日今日と突貫工事でSOI検出器とテレスコープを合体させましたので,なんとかデータを取りたいものです。

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2014年度卒業研究発表

今日は4年生の卒業研究発表会でした。時間がなくて4年生の面倒をみることのできない私に代わって,ここ数日はTくんが真空装置の準備に始まり,解析まできっちりと面倒をみてくれています。そのおかげで,大気中と真空中でのポジトロニウムの寿命がいい感じで得られました。と思ったのですが...

あまりに良さげな値すぎて皆がその結果を疑っていたところ,案の定(?)どんでん返しで,ポジトロニウムを生成させるターゲットであるエアロジェルを置かなくても,エアロジェルがあるときと同じような崩壊時間の分布になってしまっていることがわかりました。。。去年は寿命うんぬんの前に,ポジトロニウムが生成されているかどうかを入念にチェックしたのですが,今年はそこまで実験が進んでいなかったこともあり,彼らにそういうチェックをするよう私が指導をしませんでした。そのチェックをしたのが昨日。発表全日になってからそういうチェックをしているということ自体,私の指導力不足です。

しかし,何が見えているのか不思議です。単なる偶発事象ではexponentialで落ちていくような崩壊時間分布を作るのは難しいですから,皆,何が見えているのか不思議がっています。発表会は終わりましたが,4年生にはもう少し頑張ってもらって,何が見えているのか原因を究明,そして,大気中での寿命まではなんとか測定してほしいところです。

おっと,大事なことを書いていませんでしたが,そんなアクシデントはありましたが,4年生は全員合格でした。おめでとう。

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ウェブサイト更新

物理学専攻・学科のウェブサイトを新しいものに変えましたっ。

昨日か一昨日のエントリーにも書きましたが,その作業のために今年度はかなり時間を使っていました。実際に作ったのは業者なのですが,仕様やデザインに関する打ち合わせから値段交渉までを全部やったので,それなりの達成感があります。特に,予算を抑えるために,今までのサイトにある情報を落とさずに,いかにページ数を減らすかには腐心しました。リンクが多くなってるのと,長いページがあるのはそのせいです。おかげで,具体的な数値は出せませんが,最初に提示された金額と比べたら信じられないくらい安く仕上がっています。

加えて,これまた予算を使いたくないからなのですが,ウェブ担当者が自分でなるべく修正更新作業を行えるよう,あらゆるものをなるべくテキストベースで作ってもらいました。今までのものに比べて見た目のデザインだけでなく,ソースも非常にすっきりしたものになって,更新作業が遥かに楽になりました。

本当に重要なのはデザイン(だけ)ではなく,中身だと思うのですが,そこら辺も徐々に充実させていければと思っています。今回の更新とは直接関係ないのですが,中身を充実させるという意味では,物理学専攻内部の人間のためのwikiの準備も進めています。このブログを読んでいる方の多くには関係ありませんが,そっちの準備も結構やっています。

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RCNPでのビームテスト

先のエントリーに書いたように,阪大のRCNPでビームテストをやっています。

ATLAS大阪的には,長い時間をかけて開発してきたSVX4を使ったテレスコープの試験です。一方で,それとは別のシリコン検出器開発にも私が少しだけ絡んでいるので,ビームタイムを有効利用しようということで,その検出器の開発をしているグループも一緒にビームテストをやっています。

ビームタイムは2回に分けてもらうことができて,その1回目が昨日の昼から今日の9時まで(の予定)。2回目は今週末にさらに1日半ほどあります。Yくんが頑張って準備をしてきたおかげで,ビームが出た瞬間からテレスコープは順調にデータを収集しています。去年の11月にCERNでやったビームテストとは比べ物にならないくらい順調に動いています。

私たちのグループがこのようなビームテストのために開発してきたもう一つがファイバートラッカーです。ビームの位置を安定して測定するためのビームプロファイルモニターとして開発してきました。特に,ビームを出し始めたときに,試験する対象物にビームが入射しているのかを確認するのがその大きな役割です。今回は残念ながらタイムリーに使うことはできませんでしたが,TくんとYさんがデバッグをして,なだめすかしながらなんとかビームの位置を測定することができるようになりました。

順調にデータ収集をしていて暇だったので,私も先ほどなんとかファイバートラッカーでデータ収集をしてみました。その結果が下の図です。
fiber tracker hitmap
直径1mmのファイバーを縦横それぞれ32本づつ並べた構造のトラッカーのヒットマップです。較正を全くしていなくて,各ファイバーからのゲインはおそらくバラバラなのですが,それでもビームの位置と大きさがなんとなくわかります。実験をやってる人間はこういうのが見えると本当に嬉しいもので,あー,実験って面白いなぁって心底感じる瞬間です。

テレスコープのほうでも,もちろん,興奮する結果が見えていますが,それについてはまた機会を改めて紹介しようかと思っています。ってか,Yくんからプロットを貰わないと,今この瞬間に私にはプロットを作ることができないのでした。。

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2014年度修論終了

ゆえあって書くのが遅くなりましたが,今年度の修論発表会が一昨日の13日にありました。ATLAS大阪グループのAくんとWくんがめでたく合格となりました。加えて,同じ研究室KOTOグループのIさんも合格。みんなおめでとう。

これで今年度の修論関係がほぼ終了。ようやく一段落と言いたいところなのですが,実は今ビームテスト中。ということで,修論発表会の前後から準備でクビが回らなくなっていました。加えて,私個人のとある理由によって,色々な書類・資料作りに負われ,さらに,明日が納期となっている物理学専攻のウェブサイトの最後の詰めの作業+業者とのやりとりで,ここ1週間は本当にあっという間でした。

ビームテストのことについては,すぐに別のエントリーを上げます。

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宇宙暗黒時代?

数日前に家でとっている新聞記事を読み,頭の中にクエスチョンマークが渦巻いたのですが,同じ記事をヤフーニュースでも見つけました。どうやらソースは別のところにあるらしいですが,それにしてもわからない。。

まず出だし。
「宇宙が約138億年前にビッグバンで誕生した後、初期の星や銀河が放つ光が自由に進まず、望遠鏡で観測できない「暗黒時代」は約5億5000万年後まで続いた可能性が高いと、国際研究チームが7日までに発表した。」

...星や銀河が光を放っていたら暗黒時代ではないような。

そして,説明部分。
「ビッグバンの際、超高温・高密度だった宇宙は膨張に伴って冷え、約38万年後に陽子と電子が結合して水素原子ができた。その後、星や銀河ができ始めても、この時期は光が水素原子に吸収されて望遠鏡で観測できないため暗黒時代と呼ばれる。
 しかし、多数の星が放出する紫外線によって宇宙空間を占める水素原子が再び陽子と電子に分かれると、暗黒時代が終わり、星や銀河の光が進むようになったと考えられている。」

...私には全然わかりません。暗黒時代って,星や銀河ができる前だから暗黒と呼ばれているのかと思っていたのですが,違うんですかね。星だかクェサーができて強力な電磁波(紫外線の波長?)が放出されたせいで,水素がイオン化された。つまり,星が光り始めた時代=暗黒時代の終わり=宇宙の再電離だと思っていたのですが,この記事の説明だと,星や銀河はすでに存在していたがその光は水素に吸収されて進めず暗黒だった。水素がある時期突然電離されることで光が宇宙空間を進めるようになり暗黒時代が終わった,ということになります。えーっ,そうなんでしょうか?

ついでに言うと,水素うんぬんは,宇宙の暗黒時代は光っている星はなかったけど,(宇宙の晴れ上がりの後なら)水素が存在したので,その水素から出てる21cm線を観測して,その時代のことを研究するとかなんとか,そういう話は聞いたことがあるのですが,水素に吸収されて光が見えないという話は聞いたことがありませんでした。

うーん,わかりません。

最後に,一応記事を全部引用しておきます。出典はヤフーニュース(時事通信)です。私が家で購読してる新聞に載ってた記事とも完璧に同じです。

引用ここから--->

宇宙が約138億年前にビッグバンで誕生した後、初期の星や銀河が放つ光が自由に進まず、望遠鏡で観測できない「暗黒時代」は約5億5000万年後まで続いた可能性が高いと、国際研究チームが7日までに発表した。欧州宇宙機関(ESA)の天文衛星プランクが観測した成果で、米衛星WMAPの観測に基づく従来の推定より約1億年長いという。
 宇宙誕生の推定時期は2013年に、WMAPの観測に基づく約137億年前から、プランクの観測に基づく約138億年前に更新された。今回の成果で、宇宙の歴史がまた書き換えられる可能性が出てきた。 
 ビッグバンの際、超高温・高密度だった宇宙は膨張に伴って冷え、約38万年後に陽子と電子が結合して水素原子ができた。その後、星や銀河ができ始めても、この時期は光が水素原子に吸収されて望遠鏡で観測できないため暗黒時代と呼ばれる。
 しかし、多数の星が放出する紫外線によって宇宙空間を占める水素原子が再び陽子と電子に分かれると、暗黒時代が終わり、星や銀河の光が進むようになったと考えられている。
 国際チームはプランクで、宇宙全体から届くマイクロ波「宇宙背景放射」を高精度で観測した。宇宙背景放射はビッグバンから約38万年後以降の宇宙を探る重要な手掛かりとなっている。

<---ここまで

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ビームテスト近づく

修論や卒業研究と並行して,RCNPにて行うビームテストの準備も最終段階を迎えつつあります。15日から16日にかけてと,20,21,22日にかけての2回に分ける変則スケジュールで行い,ATLAS大阪グループが開発中の検出器だけでなく,SOIグループで開発中の検出器も同時に試験する予定です。

我々のDAQ担当はM1のYくんで,彼の仕事の進捗状況は前にも書いたことあるような気がしますが,我々の検出器単体では数kHz以上で安定動作するようになっています。さらにファクター程度は速くする余地があるのですが,ビームタイムが迫って来ているので今は速度向上ではなく,トリガーその他を含めたシステム全体の動作確認をやってもらっています。去年の11月のCERNでのビームテストでは,初めてのビームテストとしてデータ収集をとにかくやれたということは成功でしたが,データのクオリティ,収集レートともに今イチだったので,今回はある意味そのリベンジとなります。

その11月に取ったデータの解析は,これまたM1のYさんがやっていて,とりあえずアラインメントは大体終了しました。我々のシリコン検出器にはADCが付いていて電荷収集量を測定可能。それにより,ストリップ間隔よりも高い位置分解能を出せるはずなのですが,先に書いたようにビームテストをやっているときの検出器の調整不足で,電荷収集量の情報をあまり使えていない結果になっています。でも,アラインメントを含むデータ解析という意味では,スクラッチから1人でここまで辿り着いたので,Yさんの作業の進捗状況も順調と言えます。

今日は,上記の二人の学生と,助教のTくん,そして,他の研究機関の人々とテレビ会議でビームテストの打ち合わせをしました。我々以外の人たちが何をするのか今ひとつ掴めていなかったのですが,今日の打ち合わせでようやく他の人が何を予定しているのかわかりました。ホストとしては,RCNPのビームラインの人とのコミュニケーションおよび物品の準備がやはり重要です。直前になって何をやるのか,やりたいのかようやく見えてきたので,彼らのために,ビームラインの人に今さらながらの質問を送ることになりました。RCNPの人たちは非常に親切なのでその好意に甘えているところがあり,申し訳ない状況です。

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学期末年度末

Sくんの昨日のD論公聴会,あんまりすんなりとはいきませんでしたが,なんとか合格となりました。Sくん,おめでとう。次は早いとこ就職を決めてほしいところです。

前回のエントリーでも書きましたが,学期末,年度末に特有の忙しさがあって,その一つが,3年生物理学実験です。もう授業は終わっているのですが,そのレポート提出締め切り日が一応昨日に設定されていたので,先週から今週にかけては締切直前に提出しようとする学生を捌くのが一仕事でした。

私の担当に限らず,3年生の物理学実験では各テーマ毎にレポートを担当教員に提出するのですが,単に手渡しするだけでなく,簡単な質疑応答があります。私の場合だと短い場合で10分から15分程度。一生懸命議論してくれる学生の場合は1時間近くになることもあります。

大抵はこちらで想定した通りの受け答えなのですが,たまには私自身でも気づかなかった着眼点で物を言ってくる学生もいて,物理の議論としても面白いし,若い学生と話をする機会という意味でも貴重なので,十分時間を取るようにしています。でも,先週と今週のように,学生が立て続けにやってくると,日程調整も大変だし,前の学生との話が長引くと次の学生とかち合ってしまうので,結構大変でした。去年はここまで締切前後に集中していなかったのですが,今年は本当に集中しました。

今日の午後もう1人と会う約束なのですが,それで一区切り。後は,成績の入力になります。この成績入力は,嫌いな作業の一つです。そもそも採点は難しい作業ですし,加えて,入力という単純作業は単純作業ですが間違うと問題ですから,非常に神経を遣います。全員が同じ成績なら入力間違えしても構いませんが,そういう採点をすることもできませんから厄介です。

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D論公聴会とか

私たちの研究室の最長老(私よりも研究室在籍期間が長い)SくんのD論公聴会が明日あります。先週あった内審査にパスしたからこそ公聴会に進んだわけなので,明日はformalityという意味合いもありますが,それでも公聴会は公聴会。良い発表をして,すっきりと学位獲得となって欲しい欲しいものです。

一方で,修論を書いている学生は今がまさにラストスパート。来週木曜と金曜に修論の発表会があり,その1週間前までに審査員に修論を提出というのが決まりなので,本当に締切直前です。私の指導する学生2人の分については,私のチェックを終え,研究室のボスであるY教授が最後のチェックをしている段階です。

そして,さらに,4年生もそろそろラストスパートの時期です。卒業研究発表会が2週間後に迫り,そろそろ本測定に入りたい所ですが,その前に幾つかのチェックをしていました。今日見せてもらった内容を見て,とりあえず大気中での寿命測定に進もうということになりました。

というように,年度末特有の忙しさの中,今月はRCNPでビームテストをやるのでそのための準備もぼちぼちしています。と言っても実働はM1のYくん一人なのですが,そのサポートで私もちょろちょろとやることがあります。今朝もRCNPへ行き簡単な打ち合わせ。当初予定していたビームラインが使えないということで,別のビームラインの視察に行ってきました。

そんなわけで,色々と慌ただしい日々を相変わらず送っています。

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CERN summer student 選考

CERNのsummer student programの日本人枠選考のための面接が昨日ありました。審査する側として昨日はT大へ行ってました。

今年は例年よりも応募者が少なめだったそうですが,それでもかなりの人数。しかも,応募者が皆優秀で驚きました。自分を振り返ってみると,学部4年生だったときなんて,こういうプログラムがあったとしても応募することすら考えていない,ダラダラと日々を過ごす典型的な(?)ダメ大学生でした。それに比べて,応募してきている学生さんたちは皆しっかりと将来のことを考え,研究に燃え,そして自分の考えを人前できっちりと話せて,自分のことを思い出すと面接官の立場が恥ずかしくなりました。

それにしても,審査員全員から高い評価を得たトップ2の2人は,そういう学生さんのなかでも突出して優秀でした。すでに自立した研究者として研究をやっていて,並みのポスドクだったら勝負にならないくらいのデキでした。いやー,本当に驚きました。怪物と表現しちゃいたくなるほどで,その才能の豊かさは本当に眩しかった。こんなにも優秀な学生がいるということを知っただけでも収穫でしたが,願わくば,彼らのような秀才が高エネルギー物理を目指して欲しいものです。じゃないと,このプログラムの意味なくなっちゃいますしね。

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