ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

サマーチャレンジとか

月曜から昨日までは,サマーチャレンジの業務などのためにKEKにまた行ってました。噂通り,演習の発表を行う最終日(=昨日)の直前に猛烈なラストスパートをかけるので,最後の2日間くらいは,参加した学生たちはフラフラでした。って,それを見守るスタッフは実はもっと大変かもしれません。日が変わるまで実験をしてる,というより議論をしてる(?)学生に付き合い,ホテルあるいは宿舎に戻ってから書類書きなどの業務をこなすので,KEKに行ってる間は本当に寝不足でした。

おっと,私のことはさておき,私たちの演習グループは,光電管を使ってプランク定数を測りました。全部のグループの発表を昨日聞きましたが,演習のテーマとしては私たちのグループのテーマは非常によいものだと実感しました。発案者のY教授の実力なんでしょうが,他のグループが用意してもらった課題を学生たちが単にこなしていくのに対して,お膳立てをほとんどせず,参加学生たちが紆余曲折しながらなんとかプランク定数測定に辿り着くというそのスタイルは,圧倒的に教育効果が高いと感じました。実際にやってみると,教科書通りにはいかない,けれどもスタッフのアドバイスを借りればなんとか自分たちで問題を解決できる,という適度な高さのハードルが生じ,それを解決した過程をまとめた発表は,本当によくできたものでした。学生のみなさん,お疲れさまでした。

しかし,この演習の監督には極めて忍耐力が要求されます。というのも,Y教授の方針で,問題が起きた時にヒントは与えるものの決して答えを教えないので,私たちにはクリアなことでも油断してると1日平気で潰れたりします。トータルで5日間私は演習に付き合いましたが,個人的には座禅を組みに,精神修行に行ったような5日間でした。その合間に,シリコン関係の打ち合わせを幾つかできたのは収穫でしたが。

そんなサマーチャレンジが昨日終わりましたが,大学では次のビッグイベントがすでに行われています。物理学専攻の大学院入試が昨日から始まっていて,今日は面接が行われています。昨日が筆記試験,そして今日と明日が面接になります。私たちの研究室に所属する4人の学部生は全員面接に進めたらしいので,とりあえず,半分だけおめでとうといったところでしょうか。残りの面接も頑張ってください。

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先週と今週

10日に1回程度の更新のペースになってしまっています。このブログも夏休みといったところでしょうか。って,8月に入って3週間で3回の更新って,大人ではありえないような長い夏休みですね。ははは。

先週後半はお盆休みをとって,家族で私の実家へ帰省していました。おもいっきりのんびりしてきましたが,兄の家族は私たちに掻き回されて大変だったでしょう。

今週は,月曜から水曜まではKEKに行ってました。恒例となっているサマーチャレンジなる企画で,大学の学部生の実験演習の監督をしに行きました。1グループ5人を私たちの研究室+KEKからのサポーターNさんで面倒をみます。来週の水曜が発表で,それに向けて実験を行っていきます。

そんなわけで,ブログの更新はしていませんが,普通に日々の業務をこなしています。

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先週の出来事

少し久しぶりの更新になります。何事もなく普通に日々の生活を送っていたのですが,一旦サボり始めるとずるずるとどんどんサボり続けることになる,という一般法則(?)通りに,数日間更新をサボっていたら更新の機会を失いました。今日は一念発起,ってそんなに大袈裟な話じゃありませんが,ようやく新しいエントリーということで,先週の出来事を幾つか。

水曜日は浜松ホトニクスへ行きました。約2ヶ月に1回行っている定期的なミーティングのためで,ここ数回と同じく,ピクセルセンサーとASICとのバンプボンディングにかなりの時間を使い,残りは,これから製作していくセンサーの設計の詳細の確認でした。私がこのミーティングに参加し始めた頃に比べると格段の進歩を見せているバンプボンディングですが,もうあと一踏ん張りして欲しいというのが現状です。しかし,毎回着実に進歩してくるのは流石という感じがします。

木曜と金曜は韓国ツアー。先月にD論の内審査で釜山に行きましたが,その続きで,今回はD論の公聴会本番の審査員としてまた釜山に行ってきました。結果から言うと,条件付き(?)の合格でした。一言で言うと,研究内容的には問題ないが,論文での主張を明確にしなさい,そのように修正しなさい,というのが審査員一同の一致した結論となりました。提出の締切までもうわずかですが,きっと頑張って修正してくれることでしょう。

というのが,先週の主な出来事でした。

あ,ちなみに,今日は理学部のオープンキャンパスということで,高校生がたくさん大学に来ています。去年は,模擬授業の講師役に任命されましたが今年はそういうこともなく,また,研究室のボスが大学にいるので研究室紹介という役もなく,極めて普通の1日となっています。

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記憶は手にあり

最近,記憶についての本を読んでいます。言ってる内容は,普段感じているあるいは考えていることと同じでそれほどの驚きはないのですが,記憶しているかどうかをどうやって実験検証しているかについては,なるほどと思うことが結構あります。あ,職業病も発症して,誤差の議論がないとかは思ってしまいます。。母数と結果が書いてあるので,自分で統計誤差は出せるのですが,そうすると,ここで言ってることって本当に統計的に有意なのか,加えて系統誤差も考えると...なんてことを思ってしまうのですが,そこはさておき,脳味噌の研究は多くの人の興味を惹くだけあって,私も面白いと感じます。

たとえば,意識的な記憶は時間とともにexponentialで失っていく(とは本文中には書いてありませんでしたが)とうのは,誰もが実感してることだし,普通に考えると一定の割合で記憶を失っていけばexponentialになりますから,直感的にもexponentialに記憶が減っていくと考えます。で,まあ,実際その通りらしいのですが,面白いのは,記憶を何種類かに分類して,その分類毎に記憶の薄れ方が違うことを系統的に調べているところです。意識的には覚えていないけど覚えていることってたくさんありますよね。昔住んでた家の近くの路地の構造とか,何十年間も思い出したことなかったのに,何かの話題でそれを思い出せる,そういう記憶ってたくさんあって,どうやってそんなことを覚えているんだろうと不思議に思うことがよくありますが,そういう記憶の薄れ方も実験的に調べていて,調べているという事実に感心しました。

あと,私たちもよく言いますが,手が何かを記憶してるのではないかと思うようなことも多々ありますよね。身近な例だと,コンピュータのキーボードのショートカットとか,人に尋ねられても私は答えに窮します。でも,自分のコンピュータだったら,勝手に手が動いてショートカットを不自由なく使いこなします。あるいは,銀行の口座番号やら莫大なパスワードその他,到底意識して記憶していない数字の配列などを,端末に向かって実際に入力しようとすると入力できてしまって驚くことがあります。これは私が感じる例ですけど,理論屋さんなんかだと,鉛筆を手にすると計算できてしまったりするんでしょうかね。あとは,漢字なんかも同じ部類ですかね。どういう字か思い出せなくても,ペンを持って書くと不思議と書けるってこともあります。つい最近,それでも書けなかったという恥ずかしいことはありましたが。。。

というように,記憶が手にある,と思えるようなことって多いですよね。一般的には,体が覚えているというやつです。また自分の例で申しわけないですが,子供の頃に野球をバカみたいにやっていたので,今でもキャッチボールをすると当時の投げ方になるらしく,予想外の部分の筋肉痛になります。全力で投げるわけではないので,単純に考えると使ってるのではないかと思うような部位,たとえば肩周辺なんかは筋肉痛にならないのですが,太ももの裏とか,表現難しいのですが尻の上のほうとか,変な場所がむちゃくちゃ筋肉痛になります。こういうところを使ってボールを投げていたのかと驚きます。

おっと,話が発散してきましたが,いわゆる体が覚えている記憶というものもそういう分類のもと色々と調べられていて,実験屋的な観点からなかなか楽しめる本です。でも,結果は思った通りなんですよね。一旦体が覚えたことは忘れない=exponentialではなくかなりフラット,なんていう結論は日常生活での実感通りです。

ちなみに,この本は心理学の枠組みなので記憶と行動の関係みたいなところに力点が置かれていますが,個人的には,そういう記憶を脳味噌がどうやって保持するのか,前にした原子核の人との話の類推だと結局QEDだろってことになってしまうのですが,いくら私でもそれをQEDで片付けようとは考えず,どういうモデルで脳味噌が記憶をしていくのか興味のあるところです。

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