ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

日本学術会議

新聞等を読んでるとよく識者の意見とか,識者からなる事故調査委員会,みたいな表現を目にします。今朝の新聞だと,原発の事故調査委員会なんちゅうのがありました。誰がどうやってその識者というのを選ぶのかわかりませんが,これまた今朝の新聞だとその調査委員の委員長は元学術会議会長でした。きっと,今回に限らず,いわゆる学者からそういう人が選ばれる際には,学術会議のメンバーが選ばれることが多いのではないかと勝手読みしていますが,世間の人に日本学術会議というのはどれくらい認知されているんでしょうね。

かく言う私も,そんな偉そうな組織があるのを知ったのはここ2,3年のことです。そういうわけで,そのウェブサイトに行ってみると,「日本学術会議は、わが国の人文・社会科学、自然科学全分野の科学者の意見をまとめ、国内外に対して発信する日本の代表機関です。」という物凄い上投げな自己紹介がありました。事故調査委員だけでなく,この団体というのは政府だか国に対する窓口みたいになっていて,私たちのような下っ端学者には縁遠い世界なのですが,国の科学政策に関してそれなりの発言力を持ってるらしいのです。

ところが,驚きなのは,上記のように「我が国の科学者の意見をまとめ」と謳っているくせに,その会議の構成委員の選び方が無茶苦茶。選挙ではなく,現行の委員による推薦で次の委員が決まるという,どっかの国の世襲制みたいなシステムなんです。穿った見方をすれば,典型的な御用学者集団に見えなくもありません。だって,委員が選挙で決まったわけでもないし,分野を構成する下っ端の意見を組み上げるタウンミーティングのようなものがあるわけでもなく,にもかかわらず,自ら「科学者の意見をまとめ」とか言っちゃうんですよ。で,そういう会議のメンバーが「識者」として政治家だか役人に意見をするって…相当胡散臭いなぁと思う今日この頃です。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

大学院生向けの授業

水曜は大学院生相手相手の授業の日,ということで昨日も授業をやりました。大学院生相手の高エネルギー物理学ということで,好きなことを好きなようにやっていい,ある意味私にとっては楽な授業です。この授業は去年まではY教授が担当していたそうで,一応そのスタイルを踏襲しています。どんなスタイルかというと,とある測定をするにはどんな実験をすればよいか学生さんに考えてもらうというものです。

とは言っても,高エネルギー物理の下地のある学生,ない学生,分野の違い等々もあるので,最初は検出器周りの講義を何回かしました。その講義を先週までに終えたので,今週の昨日からはいよいよ学生さんによる討論会を始めました。幾つかお題は考えているのですが,まずは,私たちの研究室の学部4年生の定番(?)テーマである宇宙線中の粒子の同定をするにはどういう実験をすればよいかを考えてもらいました。ミューオンやらパイオンやら陽子やらが振ってくるわけですが,それらを識別するにはどういう実験をやればいいのか,というのがお題です。

アイデアだけでなく,実際に粒子識別するのに必要な検出器の配置や分解能等まで求めてもらうのが目的ですが,昨日はそこまでは全然達しず,アイデアを出し合ったくらいのところで終わりました。ですが,思ったよりも盛り上がって,この授業形態はアリだと感じました。私が考えてなかったようなアイデアも出て来そうですし(実際,彼らが昨日出したアイデアは私が思い描いた幾つかとは違っていました),私にとってもなかなか楽しい授業になりそうです。

大学 | コメント:0 | トラックバック:0 |

車の運転で思うこと

普段あまり車の運転をしませんが,たまに運転するといつも感じることがあります。日本ではなんで暗くなってもヘッドライトを点けない多いんでしょうか。薄暗いどころじゃなく,相当暗くなっても点けてない人多過ぎです。ヘッドライトを点けても点けなくても自分が運転する分には山道でもない限りあんまり関係ありませんが,ヘッドライトの大きな役目って,自分以外に自分の位置を知らせることなわけですよね。車線変更しようとしたときなんかに,斜め後ろにヘッドライトを点けてない車がいると,本当に驚きます。大型車やバイクはその点,ちゃんとしてる人が多いですよね。少し暗くなればライト点けますし,雨なんかで見通しが悪いときもすぐに点けます。アメリカなんかは,ワイパーを動かすときや,高速道路ではヘッドライト点灯が義務づけられてますし,そもそも,ライトを消せない車も結構あります。夕方車を運転するとき,毎回不思議に思います。

それに関連して思うことがもう一つ。日本では,学校近くや住宅街と,人車分離の幹線道路との速度差が凄く小さく感じます。広い幹線道路なのに,比較問題としてのろのろ走ってる車が多いわりに,家の近くの細ーい道をそういう幹線道路と同じようなスピードで走ってる車も多くて,非常に理解に苦しみます。道の広さ,安全度に関わらず一定速度で走ろうとするのはなぜなんでしょうか。おもいっきり偏見ですが,そういう車には白いミニバンが多いのも気になるところです。って,日本で今走ってる車はそもそも白いミニバンが多いんでしょうけど。

さらに関連して思いついたことが一つ。ちょっと前に,朝の登校時に小学生の列に無免許居眠り運転が突っ込んでたくさんの人が亡くなった事故がありましたよね。あのときのニュース報道もまた「この人たち頭大丈夫?」と思わざるを得ない報道合戦でした。加害者を攻めるでもなく,前から危険だと言われていた箇所にバンプなどを設けるして安全確保しなかった警察を攻めるのでもなく,非難の矛先は被害者の遺族の電話番号を加害者側に教えてたことに鋭く向かいました。個人情報うんぬんについては思うことありますが,それはさておくとして,あのときの報道を見ると,マスコミというのは,無免許で,居眠り運転をして,子供を含む多数を轢いてしまうことよりも,電話番号を人にもらすことのほうが遥かに悪だと考えているようです。マスコミのポピュリズムというか,衆愚政治というか,まあ言葉はよくわかりませんが,公務員を悪にしたてる勧善懲悪モデルはここまで露骨かと呆れました。

おっと,車の運転を久しぶりにして感じたことを書いてたら,関係のない(いつもの?)方向に話が向かってしまいました。ははは。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

スクールと研究会

先週の木金土は,琵琶湖畔で春のスクール。去年に引き続き2回目の企画でした。昨年とほぼ同じ,60名ちょいの人に集まってもらい,20人の学生の講演と8人のポスター発表。そして4人の講師による講義。非常に活発な議論があって(なぜか2日目だけは学生さんがおとなしかったですが),まさに盛況と言った感のある催しとなりました。参加してくださった皆様ありがとうございました。

反省点は,やはりスケジュールがタイトになってしまったことです。講演希望者が徐々に増え,なるべく希望者全員に発表してもらおうと思っていたこともあって,どんどんスケジュールが詰まっていってしまいました。来年以降開催する場合は,もっと議論の時間が長く取れるような工夫をするつもりです。それから,去年の反省を踏まえて,講師の方々には「スクール」の講義,講演ではなく講義であることを強調し,基本的なことからやってくださるようにお願いしていたのですが,その注文を聞いて実行してくれた人,実行しようとしてくれた人,あまり聞いてくれなかった人,と色々いました。この点については,次回以降の講師依頼の際に更に強くお願い,あるいは人選の段階で気をつけなければ,と改めて感じました。

ところで,一つ気がかりなのは,優秀講演賞の評判です。参加学生からこれから生の声を聞こうと思いますが,我々の世代,しかも研究者になってる人間は基本的にアグレッシブなのでこういう企画が好きなのですが,若い人にはアグレッシブな人があまりいないので,こういう企画が実は好きではないのかも,という心配を後から少ししています。にしても,かなりの額の賞金です。優秀講演賞,次点,それから3つの審査員特別賞の5賞を設けたのですが,優秀講演賞>>次点>審査員特別賞となっており,優秀講演賞の賞金はそれを目指して講演しても悪くないと思えるくらいの金額にしました。私みたいな貧乏人だったら,エサを目の前にぶら下げられて頑張る気満々になるのですが,若い人にとってどうだったのか気になるところです。

そして日曜は,同年代の研究者が少人数で集まって研究会。少人数でしたが,理論,加速器,宇宙関連の人たちまで幅広い分野の人間が集まって,言いたいことを率直に言いあい,非常に有意義な研究会を開催できました。久しぶりに物理の議論に集中できて,非常に楽しかったです。

研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |

歩測その後

だいぶ間が空きましたが,なんとか生きてます。ですが,月火水が授業とミーティングの連続,木金土日が出張という日々がこれから続く(続いている)上に雑用と複数の書類書きに追われているので,今月の更新頻度は極めて低くなりそうです。

そうだ,前回の続きを。
その後も歩測を何回か続け,柴原口旧入口と新入口どちらが距離が短いのかを確かめようとしました。それぞれ4回づつ測り,旧入口114, 115, 112.5, 113歩。新入口110, 114, 113, 112.5歩となり,旧入口114±1歩,新入口112±2歩という結果になりました。うーむ,私の歩測の精度ではどっちが近いのかわかりません。ぶつぶつ言いながら歩くのはもう面倒になったので,新入口のほうが少し近そうだけどあんまり変わらん,という計測前にぼんやりと予想していたのと同じ結論に満足してもう歩測はやめます。

…いやー,これって,真面目に何かを測ろうと思うと極めてよくぶつかる結論です。もっと測定精度を上げないと何も言えない,良い検出器を頑張って作ろうっていうことになってしまうのですね,何事も。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

114, 110, 114

意味不明なタイトルです。いや,私にとっては意味があります。って,大した意味ではないのですが…。

私たちの大学の豊中キャンパスは,最寄り駅として阪急石橋が有名ですが,理学部の人間にとっての最寄り駅は圧倒的に大阪モノレールの柴原。理学部の敷地の端からだったら,徒歩1分とか2分というオーダーです。私のオフィスからだと5分強といったところでしょうか。まあ距離は今日の話とは関係ないのですが,私はモノレールで通勤しているので柴原で下車,正門ではなく柴原口という入口から大学に入ります。

その柴原口が最近,と言っても1ヶ月くらい前春休みの間に改築,ではなく何と呼べばよいのでしょう,改修でしょうか。まあとにかく大々的に工事されて綺麗になったのです。今まであった出入り口だけでなく,ちょっとした遊歩道も設けられてそこからも出入りできるようになったのです。今までの出入り口をショートカットする形で作られているので,素直に考えれば少しだけ今までよりも駅への距離が短くなっているはずです。ところがその遊歩道は微妙に道が真っすぐではないんですね。かっちょよく見えるように少しだけグニャグニャと曲げられてる上に,ショートカットしてるのに最短地点を真っすぐ結んでいないのです。

そうは言っても100mもないような遊歩道なので,新しい出入り口を使い遊歩道を経由しても,元の道と出入り口を経由しても,距離的にはほとんど変わりません。そんなわけでここ1ヶ月,人通りが多くて曲がっている遊歩道を敬遠して,元々の経路で大学に出入りしていたのですが…やはり気になるのです,どちらが距離的に得をしているのか損をしているのか。

そこで,昨日は大学へ来るときと家路につくとき,それぞれ別の経路を辿り基準点を決め歩数を数えました。その結果,元々の経路114歩。遊歩道110歩でした。その差わずか4歩。違いはわずかに4%以下です。こうなると実験屋の血が騒ぎます。その測定結果に間違いがないか確かめたくなり,今朝大学に来る時遊歩道を使い歩数を数え直すと114歩。昨日より4歩も増えています。昨日とは靴が違うからそもそも歩幅が変わったのか,雨の影響(傘をささしていること,あるいは無意識に滑らないよう小幅になってる可能性)で歩幅が変化したのか,はたまた単なる数え間違いか,とにかく114歩になってしまったのです。。

これで,今日の帰りも歩数を数えることが決定。この作業(?)がここしばらく続きそうです。いやー,アホです。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

スクールのこととか

宣伝していたスクール2つの締め切りが両方とも先週でした。10月の福岡での国際スクールの締め切りが23日,今月半ばに琵琶湖畔でやるスクールの締め切りが27日。どちらもそれなりの参加者数を集めることができ,主催者側はホッとしています。申し込んでくださった方,宣伝してくださった方,どうもありがとうございます。国際スクールに関してはこれから選抜を行わなければならないので,大量の申込書と推薦書を読んで,選抜のためのミーティングまでに全員の採点をしなければなりません。ゴールデンウィーク後半の私の宿題の一つとなります。

話は変わりますが,大学では昨日と今日がいちょう祭と呼ばれるプチ学園祭でした。理学部でも一般向けの施設開放的なことを例年通り行っているのですが,メインに催しが行われているのは昨日。今日はそれほどの企画はありませんでした。が,そんなことを知らない大学時代の同期Aが大学にやって来て,ついでに研究室を訪ねてきてくれました。短い時間でしたが,研究室を案内しつつ四方山話。懐かしい友人と色んな話ができて心和むひとときでした。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| HOME |