ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

ちょっと一息

論文原稿をグループ内の査読メンバーに提出する締め切りが,日本時間の今日の14時。それにギリギリ間に合い,ちょっと一安心しているところです。統計が増えてきたので,データを完全に理解できていない(=データの振る舞いが,シミュレーションその他による予想と一致していないという意味です)部分が顕著になってきています。解析の最終結果に影響がないズレもありますので,その効果を調べたり,あるいは影響があるとしたらそのズレによる寄与を系統誤差として計上したりする,ということを解析では行います。

まあ,最終結果には大きく影響を与えないだろうということで論文にするわけですが,まだまだ細かいところを詰め切れていないというのが正直な感想で,これからグループ内査読者たちと激しくやり取りを行うことになるでしょう。逆に言うと,締め切りを設けてその結果を叩き台として議論を進めていかないと,物事がどんどん進まないということもあります。ですので,無理な締め切り設定がされてるのは仕方ないという面があります。

ということで,これからがいよいよ論戦の本番なわけですが,とりあえず締め切りに間に合った後というのはリラックスできますね。いや,しかし,今回の場合,締め切り設定が無茶苦茶厳しいので,誰かがサボっていたわけではないのですが,通常は,人間って締め切りが近づかないとなかなか行動を起こしませんよね。

いや,だって,実は私は他にも原稿の締め切りをさらに2本も抱えています(いました)。1つは,明日が締め切りの原稿で,これについても今日片付けたので,より一層すっきり感があるのですが,その依頼が送られて来たのは1ヶ月以上前。さらに,もう1つは7月11日が締め切りなのですが,その原稿依頼が送られてきたのは,今調べたところ,3ヶ月以上前。ですが,未だに手つかず状態…。決してサボってるつもりはないのですが,締め切りより十分前に物事を片付けてしまうのって本当に難しいです。

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授業1つ終了

今学期は,低学年教育の講義を1コマ,実験を1つ(=3コマ)担当しているのですが,実験の授業は今日が今学期の最後でした。火曜日の午後をバーンと占めてる授業で,今回担当している内容は毎回それなりに時間がかかり,13時開始で毎回18時近くまで拘束されます。プラス,レポートの採点があるので,準備等の負担は少ないのですが,時間という意味ではかなりの負荷があります。かつ,休講を絶対に出せないという縛りもキツいです。それが今日で終わったので,日々の負担がだいぶ減ります。

にしても,今学期は,講義にしても,実験にしても私には新しい内容で,自分自身の良い勉強になりました。普段何気なく当たり前のように使っているコトを,学生に説明するには,なぜかということをもう一回キチンと考え直す必要があり,それがとても役立ちました。いや,役立ったというのは正しい表現ではなくて,自分の中での新たな発見みたいなものがあって,面白かったと言うべきでしょうか。

いずれにせよ,来週からは負担が軽くなります。が,これがもう少し早ければよかったです。というのも,今,夏の国際会議に向けた解析が佳境。というか,その結果を纏めた論文を準備していて,その原稿の締め切りが明日。私ともう一人で編集作業にあたっていて,今はその最後の追い込みなのです。

ということで,今日はいつもより少し短めですが,この辺で。

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体感温度

いやー,暑いですね。という話題で何人の人がブログを書いてるか知りませんが,そうわかっていて,ツマラナイ話題だとわかっていても書きたくなるくらい暑いです。昼間はまだしも,夜,すでに最低気温が28℃っていうのは厳しいです。大阪ではこの暑さが延々と9月末くらいまでは続くわけで…考えただけでビールを2,3杯飲めそうです。

ところで,授業をすると,というか講義,講演をすると夏でなくても私は汗ばむほど暑くなります。ですからこの時期の授業は私にとって精神修行,というかサウナ状態で,タオルを片手に講義をしています。とにかく私は暑がりで,乾燥室のように乾いている状況でなければ,オフィスに座って普通に仕事してるだけで,気温が25℃を超えると暑く感じて仕事の効率が下がり始め,27℃を超えると汗ばんできて仕事の効率ガタ落ちになります。あ,当然服装はTシャツで,です。

それに比べて,世間一般の日本人って全然暑がりませんよね。真夏にスーツを着ているサラリーマンより,Tシャツ短パンの私のほうが汗かいてることとかあって,彼らの体感温度と自分との違いにいつも驚いています。さらに,女性は男性よりも寒がりますよね。大袈裟でなく,体感温度が私と10℃違う人って日本人女性には多いのではないかと思います。

それから,男性と女性でも体感温度って明らかに違いますよね。自分の身の回りでもその違い感じますし,授業をやっていても感じます。今の季節,ありがたいことに講義室や実験室でもエアコンを使えるのですが,男子学生と女子学生の意見がいつも対立します。私はエアコンを最強にしたいくらいなわけですが,さすがに自分ではそうせず,学生に意見を聞きます。暑いと思う人,ちょうどいい人,寒い人,と尋ねるわけです。すると,男子学生と女子学生では反応が全く違い,男女差がそこでもハッキリしています。

にしても,なぜ,同じ人間なのにそこまで違うんですかね。というか,体感温度に違いはあっても体温はそんなに変わらないでしょうから,実は,単に気のせい…ではないような気がします。私と他の人を比べると発汗量,発汗を開始する気温が明らかに違います。なんでなんだろう,と書いてるだけで,その理由を全く知らないのですが,まあ結論は,暑がりの私は夏が,そして世間の人が心地よいと感じる気温が高過ぎてツライ(これは,夏だけではありません。1年を通して,です),という話でした。

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タウンミーティングとか

明日,高エネルギー物理学将来計画検討小委員が催すタウンミーティングがあります。日本の高エネルギー物理の将来に興味があり,東京近辺の方は,ぜひ参加して,言いたいことを言ってください。東京以外でも同じような企画が幾つか計画されていて,西日本では9月の学会前の週に名古屋でコライダー物理をメインテーマにすえたタウンミーティングを計画しています。

明日は,タウンミーティングだけでなく,午前中に高エネルギー委員会があるので,私は今日の夕方東京に移動します。しかし,そこで困ったのが気温差。天気予報によると,大阪は今日も明日も真夏日なのですが,なんと,東京の明日は20℃前後。しかも午後は19℃とか18℃とか予想されてます。着替えにはTシャツしか持っていないのですが,うーむ…20℃以下をTシャツ1枚で切り抜けるのはしんどそうです。

何度も同じこと書いてますが,大阪は本当に暑いです。その暑さが熱帯的(?)なんですよね。とにかく涼しい日が皆無で,気温が下がらない。って,そんなことは今はどうでもよくて,服をどうしようかというのが今の私の大問題です…。

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Collaboration Meeting

ATLASグループではcollaboration meetingのことをATLAS Weekと呼びます。さらに,ATLASグループ内の検出器個々のグループも非常に大きいので,検出器グループのミーティングも普通の実験グループのcollaboration meetingくらいの規模があります。いや,もっと大きいかもしれません。で,それらのミーティングは,たとえば,Muon Weekのように,検出器Weekという名で呼ばれます。普通にcollaboration meetingと呼べばいいのに,なんか上投げな印象のネーミングです。

って,そんな私の印象はどうでもいいのですが,今週はそのATLAS WeekがCERNで行われています。もちろん可能なら参加したいのですが,今年度前半は授業のために全く身動きが取れず,データが増えて解析が盛り上がっているというのに全然参加できません…。

そんなATLAS Weekですが,普通の国際会議よりも遥かに規模が大きく,私のようにミーティングに参加できない人間もたくさんいますので,普段のミーティングでTV会議として使うEVOだけでなくPlenaryのミーティングの内容がWebcastされてたりします。その様子がこれ。

webcast

自分のブラウザで見てるところを画面キャプチャーしました。公開されていない結果をここに貼ってしまうとまずいので,すでに公開されてる内容,かつ見栄えのいいシーンを探すのに苦労しました。って,見栄えがいいのはスライドだけで,発表者の姿はカメラに映っていません。

でもまあとにかく,こんな感じで大阪にいながら重要なミーティングの様子を眺めることができます。音声のクオリティもよくて,EVOよりはだいぶ聞きやすかったです。発表者だけでなく,質問してる人の声もそれなりに入っています。ただ,もちろん,音声が一方通行なので質問はできません。質問したかったらEVOも繋いでおいて,そっちで質問することになります。が,普段のミーティングと違って,こういう大きなミーティングの場でEVOで質問する人というのはなかなかいません。質問するような人は現地へ行ってるということもありますし。

繰り返しになりますが,ATLAS Weekのような大きなミーティングのときには現地へ行きたいです。でないと,自分がATLASで研究をしてるんだということを忘れてしまいそうです。

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解析雑感

データが増えてきたので,解析の議論が熱を帯びてきました。というか,今までも熱を帯びていたのかもしれませんが,私自身は,自分の物理オリエンテーションのせいもあって,自分の身の回りの解析以外はそれほど注視していませんでした。ですが,さすがに最近はヒッグスやらSUSYグループの動きが気になります。

ただ,探索をしているから仕方ないし,そういう姿勢でなければならないのかもしれませんが,一目,統計によるふらつきだと思われる現象をみんなで寄ってたかって議論して,しかも,その探索をしている人間以外まで巻き込むのはどうかと思ってしまいます。

コイントスを100回やったとして,表と裏がそれぞれ50回づつ出ることがイカサマでないコインなら期待されます。が,必ず50回づつになるわけではありません。表が45回のこともあれば55回のこともあります。たまには60回くらいになるかもしれません。そういうふらつきを統計誤差と呼び,期待値50回に対して,45から55回の間になる確率が68%,40から60回の間になる確率が95%...というように,50回にならない確率というのは0ではありません。もちろん,0から100回までの間に入る確率は100%ですが。

逆に,コイントスを100回行うことを1セットとして,コイントスをたとえば100セットやったとすると,その100セット全てが50回になるなんていうことはあり得ませんし,100セット全ての試行で表が45回から55回の間に収まっていたとしたら,それは逆にイカサマがあるわけです。1セット=100回のコイントスで45回から55回の間に入る確率が60%なのですから,100セットの試行で全て45回から55回表が出る確率は(0.6)^{100}というとんでもない小さな確率です。ですから,多数の試行を行ったときに,その全ての試行で期待値に近い値が出るということは確率的におかしいんですね。

という確率の話は知ってるはずの人たちばかりのはずなのに,あらゆる分布のあらゆる場所が期待値に一致してないと気が済まない人がいて,消耗だったりします。そういう人たちは統計によるふらつきかもしれないけど,もしかするとそうでない原因,たとえば,私たちが検出器の振る舞いを正しく理解していないとか(期待値を出すには検出器の性能に仮定が入り,その仮定がどれくらい正しいか,というのが解析の大きなポイントになります),未知の粒子,未知の現象を捉えているのかもしれない,と考えるわけです。

繰り返しになりますが,未知の現象を探している場合にはそういう姿勢は正しいと思います。ですが,期待値からズレる確率がどれくらいかを正しく評価しないで,少ない試行で一目統計によるふらつきで説明できる現象全てに目くじらを立てて文句を言う人がたくさんいるのには困りものです。

それだけ標準模型にみんな辟易してるってことですかね。Beyond the Standard Modelを見つけたくてしようがないということなのかもしれません。

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KOTOの人々近況

ATLASのことばかり書いているので(って,まあ,タイトルからして,ATLASの日常を書くのがこのブログの元々の狙いなのですが),今日は,同じ研究室で,J-PARCで実験をやっているKOTOグループの近況に触れてみます。

みなさまご存知のように,J-PARCは地震のダメージにより加速器の運転は当面不可能。復旧作業が行われているのだと思いますが,阪大KOTOグループの面々にとってはCsIカロリメータの調査が目下の最重要課題(?)のようです。現地に研究員のRくんが滞在,また博士課程の学生のLくんやSくんなどもそれなりの期間東海村に滞在し,CsI結晶とPMTの接続,そしてCsI結晶そのもののダメージの有無の確認作業などを行っています。特に,CsI結晶は長さ50cmなのですが,25cm2本を接続して使っているので,その接合部が分かれていないかを確認しています。

どうやって確認するかというと,宇宙線を使い,光量が入射位置に依存しないかを調べます。正確には,依存するのでしょうが,その依存度合いが過去の測定と同じかどうかを確認します(たぶん)。もし接合部が折れていれば,PMTから遠い方の結晶の光量が落ちますので,そうなっていないことを確認するわけですね。

その他にも色々作業はあるのでしょうが,今日のミーティングの話では,結晶の積み直しをするかどうかもこれから決定するようです。

さらに,最近Y教授がハマっている(?)のが,CsIカロリメータの対震グッズ製作。地震の揺れで結晶が構造体から飛び出さないように,強度の強い繊維を使ってカバーのような防護ネットを作ろうとしています。名前忘れてしまいましたが,ケブラー並みに強度の使いポリイミド系(?)の繊維でカバーを作るべく,強度計算やら,縫い方の研究やらを,いつものように楽しそうにやっています。

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Englert - Brout

突然ですが,Englertという人とBroutという人をご存知でしょうか?
Higgsは,おそらくこのブログを読んでる方であれば非常に高い確率で誰か知ってると思いますが,EnglertとBroutの知名度はかなり低いのではないでしょうか。

Higgsは,ヒッグスボソンという私たちが探している素粒子の名前からもわかるように,ヒッグス機構を考え出した人として有名です。スカラー場が自発的に対称性を破ってゼロでない真空期待値を持つと,そのスカラー場との結合によってゲージ対称性を破らずにゲージボソンに質量を与えることができる,というアイデアを唱えた人ですね。

ところが,同じアイデアをEnglertとBroutという人が,私の聞いたところではHiggsよりも先に論文で発表していました。私たちの大学の素粒子理論の歩く百科事典Kさんの話によると,EnglertとBroutの論文のほうがちょっとだけ先に発表されたのですが,Higgsの論文のほうが理解しやすかったためにそっちが世間に広まったとか。事の真偽を私は知りませんが,まあとにかく,ほぼ同時期に同じアイデアを論文発表していました。EnglertとBroutの論文のほうが世間に広まっていたら,私たちが探している粒子の名前はヒッグスではなく,EBボソンとかだったりしたのかもしれません。

そんなわけで,ATLASは,2010年に収集したデータを使ってのヒッグス探索の結果をしばらく前に論文に投稿したのですが,その一番最初に引用されている論文はEnglertとBroutのものです。と言っても,引用は[1-3]でその1がEnglertとBrout,2がHiggsの論文なのですが,とにかくEnglertとBroutの論文が1番最初に引用されています。

恥ずかしながら,私はそのオリジナルの論文をちゃんと読んだことはないのですが,まあ一目,確かにヒッグス機構(EB機構?)っぽい説明がされています。で,私が凄いなぁと思うのは別のポイントで,そのEnglert-Broutの論文に引用されてる論文で,一番最初がSchwinger,次がYann-Mills,続いてJ.J.Sakurai,そして4番目と5番目がY.Nambuなんです。自発的対称性の破れで南部さんはノーベル賞を貰ってるのですから,当たり前といえば当たり前なのですが,並んでる論文著者が凄くて,なんというか,圧倒されます。

圧倒されてるだけでは仕方がないので,私たちとしてはヒッグスを見つけるしかないのですが,残念ながら,その発表された2010年のデータを使った解析では,感度が標準模型ヒッグスの生成断面積(x崩壊比)に到達していません。ただ,背景事象の分布や量はそれなりに理解できていて,さらに2011年は2010年に収集したデータの30倍近くをすでに収集しています。夏の国際会議用に使うデータセットがどれだけになるかは確定していませんが,さっきのミーティングでのHくん情報によると,690pb^{-1}は最低でも使うとか。(あれ,もしかするとトップグループの方針とヒッグスグループの方針は違うのかな?)

いずれにせよ,1fb^{-1}を超える統計があり,これからもさらにデータ収集しますから,今年中か来年中くらいにはヒッグスに関するなんらかのニュースがあるはずです。ということで,数日前のν_e事象の示唆,昨日のエントリーのμ→eγ探索に負けず劣らず,LHCからも目が離せません。って,私はLHC実験やってるのですから,離そうにも目を離せませんが。ははは。

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荷電レプトンフレーバー振動

数日前にν_eが出現するニュートリノ振動についてエントリーを書きました。後から知ったところでは,2.5σの効果ということで,「発見」ではなく「示唆」あるいは「兆候」という表現がオフィシャルに使われています。J-PARCが地震のダメージから復活して実験を再開し,白黒ハッキリつけてくれるのを待つしかありませんが,本当に楽しみな兆候です。

ところで,同じ2.5σの効果と言われても,胡散臭いと感じるときと,楽しみな結果だと感じるときがあります。で,そういう感じ方は多くの場合,複数の研究者に共通です。なぜそういう違いが生じるかというと,一言では,その解析への信頼度です。専門家なら誰でも疑問に感じるような点を丁寧にチェックしてあるか,背景事象の検証が十分なされているか,系統誤差の要因について思いつくこと全て十分に調べられているか,などを見て,解析が十分煮詰められていると感じれば「おー楽しみな兆候だ」となりますし,そうでないと「胡散臭いなぁ」となるわけです。

プラス,本当はあってはいけないバイアスなのですが,実験グループそのものへの信頼度というのもあります。過去に間違った結果,胡散臭い結果をたくさん発表しているグループの結果はやはり信用度が低いですし,実績のあるグループの結果というのは信用されやすいです。

おっと,今日はそんなことを書くつもりではなく,荷電レプトンフレーバー振動について書くつもりでした。というのも,私たちの間では,μ→eγ事象という標準模型の枠外の現象が見つかっているのではないかと長い間話題になっています。崩壊分岐比が標準模型では10^{-40}だか10^{-50}で,実験的には完全にゼロと思ってよい値です。一方,SUSYなどでは10^{-11}から10^{-15}程度の分岐比が予想されていて,かつ実験感度が10^{-12}に到達しています。さらにさらに,2009年に収集したデータの解析結果だけが公表されているのですが,それを見ると統計的に有意なシグナルとは言えないのですが,分布を見るとシグナルらしき塊がある…ように見える。というわけで,シグナル見えてるのではないかと噂されています。特に,2009年のデータについては,詳細忘れましたが,解析を全てやり直しているんですね。その再解析の結果が発表されておらず,余計に怪しんでいるというわけです。
2010年にもデータ収集を行っており,それを足すと統計が2倍くらいになるので,その結果を楽しみにしています。

これで近いうちLHCで何かを発見すれば,今年は物凄いエポックメーキングな年になるのですが,さてどうなることか。私自身も楽しみでドキドキしています。

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プロのプレー

最近は科学のアウトリーチ活動盛んですし,まあ,私も結構アクティブにやってるほうだと思うのですが,最近読んだ本で「なるほど,そういうのもありかも」と思ったのは,プロのプレーを生で見せる,ということです。

たとえば,スポーツはなんというかデフォルトでそのプレーを観客に見てもらいます。テレビもありますが,やはり一番は生でそのプレーを見ると,迫力や凄さが全然違います。テレビで見てると打てそうに見える(?)ピッチャーの球も,生で近くで見るととてつもない速さ,とてつもない変化球のキレに驚きます。音楽なんかも同様ですよね。

これらとは違うカテゴリーで,今まで一般の人が見る機会がなかったことを見せるということの筆頭に,将棋ファンなのでは私は将棋の観戦を思い浮かべます。プロ同士が対峙している静かな対局室の見学を一般の人ができる棋戦があります。短い見学時間の間に手が進むことはありませんし,見学できるのは大抵序盤のそれほど重要ではない局面なのですが,実際に生で対局を見ると,座っているだけの対局者から凄いオーラが出ていて,非常にインプレッシブなのだそうです。まあ,もちろん,熱心な将棋ファンが見学するからなのではありますが。

で,話が冒頭に戻ってきますが,研究者同士が学会などで議論してるのを一般の人が見る,というも一興なのではないか,というようなコメントを本で読んだのです。その人自身の経験で,子供の頃だかに専門家同士が議論する場に遭遇する機会があったのだそうです。子供ですし,専門家の会話なんて,当事者以外には宇宙人が喋ってるくらいチンプンカンプンですから,その場にいた当時子供の著者は内容なんて全く理解できなかったのですが,専門家の会話がとにかくカッコ良く感じたのだそうです。さっきの将棋ファンと同じで,その分野について子供ながらに興味があったからカッコ良く感じたということはあるのでしょうが,熱心な一般の人,特に若い人に専門家同士の会話を見せる,聞かせる,というのは,プロスポーツ選手のプレーを見せるのと同じようなに結構エキサイティングなのではないでしょうか。

ここKEKではそこらじゅうから,そういう専門家同士の会話が聞こえてきます。一般の人にとっては,もしかすると,凄く厳しいやりとりのように感じることがあるかもしれません。もちろん,内容は理解不能でしょう。けど,そのテンポというか,日常生活では体験できない議論の進め方,などなど,その場にいたら結構新鮮だったりするのではないかと思うのです。

というわけで,学会を一般の人に見てもらうというアイデアに「なるほど」と思った次第です。研究者の研究に関する議論の雰囲気を味わってもらう企画というのもアウトリーチになりうるのではないか,と思ったのでした。いや,まあ,わざわざそういう企画に参加してくれるマニアがどれくらいいるかは謎ですが。

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KEKにて

検出器関連の仕事のために,修士課程の学生2人とともにKEKに来ています。

今日はMPPC関連の話を聞いたり,実際に測定装置を動かしてもらったりしました。専門家から話を聞くのはやはり非常に役立ちます。今までなんとなくしか理解できてなかった部分がはっきりとわかるようになりましたし,これからやるべきことも今まではぼんやりしていましたが,それがだいぶシャープになりました。

明日は汎用読み出しボード関係の話を聞く予定です。

ところで,今日私にとっての一番の驚きは,3ヶ月前の地震でBelle検出器が大きく動いたその爪痕でした。ごっついボルトが折れ曲がっているは衝撃的でした。

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ν_e appearance 事象

東海村のJ-PARCで生成したニュートリノビームをカミオカンデに打ち込みニュートリノ振動の研究を行うT2K実験が,今日プレスリリースを行いました。新聞にも既に載っていますし,KEKのウェブサイトにもう少しだけ詳しく載っていますが,ニュートリノ振動の結果ν_μ(ミューオンニュートリノ)が ν_e(電子ニュートリノ)になったという事象を見つけたそうです。

KEKのプレスリリース

プレスリリースの文章そのままですが,背景事象の予想値が1.5イベントのところ6事象観測したそうです。今回解析したデータセット以前の解析でも,背景事象の予想が0.3くらい(?)のところ1事象観測していました。それでは,背景事象からの有意な乖離とは言えず,結論持ち越しとなっていました。

先月彦根でスクールをやったとき,T2KをやってるYくんが,残りの全てのデータを使った解析結果を議論するcollaboration meetingが翌日(?)くらいにあると言ってたので,そのときにはすでに結果を知ってたんでしょうね。何か挙動怪しかったですし。

それはさておき,ν_μ→ν_e が見つかったのはめでたいです(見つかったと言っていいほど統計的に有意かどうかはプレスリリースだけでは私にはまだ判断できませんが)。ニュートリノセクターの混合角(クォークの場合はCKM行列)がこれで全部測定できることになります。θ_23はスーパーカミオカンデの有名な測定である大気ニュートリノ振動現象から測定,θ_12は太陽ニュートリノ振動現象と原子炉からのニュートリノを使ったカムランド実験で測定,残る未測定角がθ_13でした。(3体の混合なので混合は3x3の行列で表されて,独立な混合角は当然3個になります。)

このθ_13の測定は世界的な競争が繰り広げられていて,原子炉を使った別の実験(たとえばフランスのDouble Choozという実験)なども有力なライバルでした。ただ,θ_13は理論上のフリーパラメータのため正確な予言値がなく,先のν_μ→ν_eという事象が起こる確率がsin(θ_13)の2乗に比例しているため,もしθ_13が小さいと今の実験では測定できないかも,という心配がありました。それを見つけたのですから,関係者ならずとも大喜びです。

というのは,ν_μ→ν_e事象を観測したというのは,実験の将来計画にも大きなインパクトを与えるからです。もし見つけられない=θ_13が小さ過ぎて現状では測定できない,となったら,次の計画を進めるのは結構難しかったわけで,それが今度は,θ_13の測定はもちろんのこと,ニュートリノのCP非保存を研究する実験までやろうかということになってきます。

ところで,ν_μ→ν_eによるθ_13の測定と原子炉を使ったθ_13の測定は手法が違いますし,というか,そもそも観測する対象も違います。原子炉では反電子ニュートリノが生成されて,それが時間とともに(実際に測るのは生成地点からの距離)どう変化するかを観測します。原理的には測定量がθ_13にのみ依存するのですが,ν_μ→ν_e実験では他の混合角プラス物質効果込み込みだったように記憶しています(違ってるかも)。まあ,自信がないので細かいとこは置いておきますが,ポイントは,手法が違う測定なので第3者的にはT2KだけでなくDouble Choozなどの原子炉実験でもθ_13を測定した結果を出してくれて,その両者の結果が一致するとより安心します。

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そろそろ1fb^{-1}

ATLASで収集したデータがそろそろ1fb^{-1}に達しそうです。ルミノシティに関しては本当に順調で,ヒッグス探索その他の新粒子探索が本当に楽しみです。

なんてことを日本にいて大学生活を満喫(?)している私は暢気に書いていますが,現場で解析している学生やポスドクはなかなか大変そうです。何が大変って,データがどんどん増えるだけならいいのですが,データの増加に伴い解析の細かいやり方が日々変化していくので,解析手法が最新であるというアップデートを行っていくのが非常に面倒です。大人数で解析していますので,1つ1つのアップデートが小さくても,全体として全てに着いて行くのは相当の根気が必要です。大した変化ではないからとそのアップデートを怠ると,グループのオフィシャルの結果として認められませんので,自分の結果をちゃんと出したければ面倒でもそれに着いて行くしかありません。

そういうときに重要なのが横の繋がりで,一人で解析していると,細々としたアップデートの手法を調べるだけで時間がなくなってしまいますが,グループで仕事をしていると,そういうテクニカルな問題で潰れる時間を大幅に減らすことができます。そんなわけで,私たちのグループでトップクォーク関連の漢籍をしている博士課程の学生Hくんは,N大学でトップの解析をしている人々と密に連絡を取りながら解析を進めています。今はまだ物理解析をせずに,検出器の運転に携わっているOくんもいずれはそういうグループで解析をしなければなりません。物理のテーマは大体決まっていますが,そういうグループ活動をどう進めていくかを私はぼちぼち考えないとなりません。

ちなみに,今私たちのグループでCERNに滞在しているのは博士課程の上記2人と,修士課程の学生Eくんです。博士課程の学生は常駐ですが,Eくんは,今月初めから来月半ばまで,検出器関連の仕事の修行のためにCERNに行ってます。初めてのCERNを楽しんでいればよいのですが,Hくんの忙しさに圧倒されてたりしないかとちょっと心配しています。というのも,冬の国際会議に結果を出すために忙しかったのが約半年前ですが,それと同じことが今起こっています。夏の国際会議に向けて,解析が佳境です。

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服装

コメントへの返事を兼ねて…。

数日前の写真撮影の話ですが,服装は一応考えました。自分の写真が使われるという機会が今まで2回あり,両方ともおちゃらけ路線だったので,今回もどうしようかと考えました。が,今回のはほぼ顔写真で背景などで遊ぶことがあまりできそうになかったので,ごく普通の写真になりました。で,服装ですが,自分のイメージをそのまま伝えたかったので,Tシャツにしようかと最初は思ったのですが,講演会は12月。季節感が微妙かと思い,丸首のサマーセーターにしました。

普段を知ってる人に対してならスーツ姿とかもインパクトありますが,私の普段を知らない聴衆にとっては,その写真だけで極論イメージ作りをしちゃうわけですよね。なので,結局普段通りにしょうと考えました。

しかし,ご指摘の通り,服装やら髪型で人のイメージって大きく変わりますよね。そういう意味で,私なんて見た目のインパクトは大きいほうかもしれませんが,私のモットーである女性に親しみのある物理学者(いつからそんなモットーを持ってるのかというツッコミはなし)という観点からはダメダメですね。

あれ,ちょっと前に書いた気がしますが,この前大学のキャンパス内を歩いていて,すれ違った女性が何か物を落としたので「ちょっと,すみません」と声をかけて立ち止まってもらおうとしました。何か落としたよと言おうとしたわけですね。ですが,なぜか凄くビビられて,その女性は逆に早足で立ち去ろうとします。いや,なんとか物を落としたよということは伝えられたのですが,そこまで怖がられる容姿なのかと,自分で呆れました。

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Dzeroの結果

Wを含むイベントのdijet massにピークがあるというCDFの結果ですが,Nさんの話ではそのピークの統計的優位さがなんと5σに達しつつあるとか。こっそりと(おおっぴらですかね?)ATLASも(おそらくCMSも)同じようなセレクションをして変なモノがあるかどうか探していますが,そういう怪しいモノは見えないというのが一応のコンセンサス。いや,ハッキリした書き方をしないのは,そういう解析をしている人たちの解析の詳細を私がフォローしていないからで,深い意味があるわけではありません。

CDFと同じTevatronで実験をやっているDzeroは前々からそんなもの見えないと言ってましたが,昔一緒にDzeroで研究をしていたEくんの情報で,Dzeroも結果を公表,Wine&CheeseセミナーというFermiabでは重要なセミナーでその結果を発表したということを知りました。が,結果は相変わらずネガティブ。

Dijet mass by Dzero

この絵が彼らのdijet mass分布です。黒点がデータ。赤のヒストグラムがDibosonの期待値。白のヒストグラムがCDFのクレームに対応するピークです。って,プロットしか見ていませんが,黒がデータというのは嘘ですね。データからDiboson以外のバックグラウンド(W+jetがdominanntでしょうか)を引いてますね。まあ,いずれにせよ,Dzeroも相変わらず変なピークは見えないと主張しています。

統計がこれから劇的に増えて自動的に結果が変わるということがCDF,というかTevatronではありませんので,解析手法を変える以外にCDFでピークがなくなることはありません。抜いた刀を戻せなくなってしまったわけですが,最後だからやっちゃったんでしょうかね。

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奇跡の一枚

2,3日前のエントリーで書きましたが,平成基礎科学財団というところの主催で講演会をやるにあたり,略歴などの他に顔写真をjpgファイルで送らなければなりません。ところが,その写真からポスターやらチラシを作るので(たぶん),かなりの高解像度の写真を要求されていました。でも,自分の顔写真を高解像度で持ってる人なんて滅多にいませんよね。当然私も持っていなくて自分のデジカメで写真を撮ろうとしたのですが…見つかりません,デジカメが。

まあ,うちではモノが見つからなくなるのはよくあることなのでそれは驚きませんが,締め切りが迫っています。ということで,写真撮影好き,カメラ好きのY教授に写真撮影を頼みました。その写真を昨日撮ったのですが,こういうことに俄然やる気を見せるY教授ですから,ある程度予想通りでしたが,物凄く気合いの入った写真撮影になりました。実験室内や屋外など色々なところで何枚も撮影。周りの人からは異様な光景だったかもしれません。

そのおかげで写真自体は綺麗なのですが,残念ながら奇跡の一枚は得られれませんでした。実物と写真を見比べるとあまりの違いに愕然とすることありますが,残念ながらそういう奇跡は起こりませんでした。しかし,奇跡の一枚ってどういうときに撮れるんでしょうね。女性だったら化粧とか髪型で相当見た目を変えられるのでしょうが,男ではやっぱり難しいですかね。

奇跡の一枚といえば,研究関係では奇跡の一枚を修士課程の学生Hくんに見せてもらいました。私たちの研究室ではMPPCという検出器を今まで使ったことがなかったので,ミーハーな私は,それを使ってちょっとした検出器を使えないかと画策。幾つか買ってそれをHくんに使ってもらっています。まずは,簡単な性能評価を行ってカタログ値を出せるかどうかテストしてもらおうとしています。市販品ですから,その検出器の性能評価というよりも,私たちがその検出器を正しく使えるか,というテストみたいなものです。

ところが,使い方が間違っているのか,世間でよく見せられる図,0p.e, 1p.e, 2p.e...のピークが綺麗に見えません。思っていたよりもノイズが大きく,それが原因かとも思ったのですが色々調べたところそれが原因でもなさそう。Hくんと色々一緒にやってみて,オシロで見るとそれなりにピークが見えてるようなのでADCでカウントしてもらったところ…そうです,奇跡の一枚が得られました。何回か測定を繰り返したところ,1回だけ綺麗な図が得られたのですが,その後はピークが綺麗に分離せず。まさに奇跡の一枚です。

って,写真と違って,私たちが検出器あるいは環境を完全に理解コントロールできていないことの証左なのですが,ある意味,こういう謎があるので実験って面白いです。今は温度依存性を疑っていて,恒温槽を使い始めています。来週にはHくんがその結果をきっと見せてくれるでしょう。

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総長選挙

私たちの大学では今日総長選挙が行われています。選挙は2段階選抜制(?)で,今日の投票は教授だけ。大学中の教授が吹田キャンパスのとある部屋に集められて,過半数を候補者の誰かが獲得するまで投票が繰り返されるのだそうです。ということで,Y教授は昼食後からその選挙に行っていて,未だに帰って来てません。なにせ,浪速大学ですから,白い巨塔ばりに色んなことがあるのでしょう。(嘘)

ちなみに,第1次選抜は,確か講師以上の職階の教員による投票です。各研究科,学部ですね,ごとに投票が行われ,全教授の中から誰かに投票します。立候補とかはなく,誰に投票しても構いません。普通は自分が所属する研究科の誰かに投票しますから,よくあるのは,各研究科長,あるいは学部長が候補となります。この第1次選抜で候補が決まると,その候補者に対して,先に説明したような仕組みで教授による投票が行われるというわけです。

Y教授から聞いた話ですが,莫大な人数の投票になるわけですが,未だに紙を投票箱に入れるんだそうです。ATLASでもミーティング時に投票ということがあります。普通のミーティングでは投票なんてありませんが,各研究期間代表が集まってグループの方針を議論するときに,ある委員会の誰をchairにするかとか,あるグループのリーダーを誰にするか,などは投票で決めます。色んな組織があるので,実は選挙の数も結構たくさんになります。そこでもやはり,誰かが過半数を獲得するまで投票を繰り返すなんていうことがあるのですが,その投票では紙は使いません。各研究期間の代表にリモコンのスイッチみたいなものが渡され,ではA,B,Cの候補者の内から一人選んでボタンを押してください,というような具合に投票が進められます。当然,ボタンを押した瞬間に投票数が集計されて瞬時に結果がわかる仕組みになっています。

普通世間一般で政治家を選ぶときのような選挙なら1回投票すればおしまいですから構いませんが,投票を繰り返す必要があるときには,いちいち立会人のもと開票,というのはかなり非効率ですね。しかも,大学全体で何人いるか知りませんが莫大な数の教授が午後を全て無駄にするって,1人の人間が何年間もボーッとしてるのと同じようなことを社会全体としては強制してるわけですよね。恐るべき無駄です。

おっと,そんなこと書いていたら,今ちょうどY教授が戻ってきました。さて,誰が総長になったんでしょうね。って,聞いても他の研究科,学部の教授なんて知りませんから,聞いたところで何のリアクションもないんですけどね。ははは。

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外国人特別研究員

学振には,博士課程の学生をサポートする特別研究員(DC),博士を取得した後の若手をサポートするための特別研究員(PD),博士を取得した若手が海外で行う研究をサポートするための特別研究員(通称海外学振)という幾つかの制度がありますが,外国人が日本国内に来て行う研究をサポートするための外国人特別研究員というカテゴリーもあるんですね。ATLASをやっていた学生が博士取得後に日本で研究をしたくて,私を受け入れ教員としてその特別研究員に応募していたのですが,それがめでたく採用になり,昨日私のところにも学振から正式通知が来ました。いやぁ,よかった。研究室全体,そしてATLASグループの増強が日々の使命となっている私にとっては非常に嬉しいニュースです。彼に私たちのグループを推薦してくれたKさんには大感謝です。

が,しかし,今いるマレーシアからの留学生と違って,VISAなどの手続きの手伝いを私がしてあげないとならないので,その点は結構面倒です。マレーシアからの留学生は国費留学で,国費留学生に対しては大学が全面的にバックアップしてくれ,VISAはもちろん住む場所とかもこちらが心配,手配する必要は全くなく,まあ書類書きは多少面倒ですが,普段日本人学生に対して書いてるのと同じような書類だけで,それほどの負担はありませんでした。書類を書くだけで丸投げという感じです。

でも今度は,VISAの取得方法を調べ,大学内の各部署に連絡を取り,という具合に全てのステップで私が絡まなければならず,勉強の連続です。って,物理や科学ならいいですが,こういう勉強はほどほどにしたいです。国際化うんぬんを大学でうたっているのですから,どういう待遇,身分の外国人が大学に来ても,大学全体でもう少しサポートしてくれるようなシステムが欲しいものです。個人がいちいちやるのはノウハウを全く知らないので凄く大変ですが,どっか1箇所でまとめてやってくれればそれほどの負担にはならないと思うのですが,教員の負担を増やすことしか考えていない大学ではありえないことでしょうね。

愚痴はさておき,一つ小さな悩みはミーティングなどのときに英語を使うかどうか,です。国費留学生の場合は,言葉や文化を学んでもらうのも,ある意味義務と私は考えていますので,全ての場面でなるべく日本語を使うようにしています。今日のゼミでは,その留学生が発表で,流石にこみいった話はまだ日本語では無理なので英語だったのですが,そうすると,周りの日本人学生は日本語でやるゼミよりやはり静かになってしまうんですね。英語で話すのが恥ずかしい,大変というよりも,英語で説明されると,理解の深さが日本語ほどにはならないんだと思うのです。となると,ゼミの目的である物理の修行という意味でクオリティが落ちてしまうわけで,なかなかにバランスを取るのが難しいです。

という身近な経験からもなるべく日本語がいいのですが,特別研究員でやってくる人は現段階では日本語は全くダメで,留学生と違い日本語プログラムがあるわけでもありません。なので,日本語でコミュニケーション取れるようになるのは相当難しく,ミーティングでは英語を使わざるをえないのではないかと予想しています。そうすると,先に書いたように,議論が深まらないという問題が発生することが明らかで,なかなかに悩ましいのです。ただ,英語でミーティングをやることで,日本人の学生の語学力が少し鍛えられるというメリットはあるので,日本語と英語をどう使い分けていくかというのは,これからの課題になりそうです。

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平成基礎科学財団

2週間くらい前に大学のオフィスに電話がありました。見知らぬ声で,丁寧に名前を尋ねてきます。よくあるセールスの電話だと思い,隙を見つけて電話を切ろうとしていました。

が,いつものセールスとはちょっと調子が違うんですね。何が違うって,まず,声の主がかなりの年配。声だけから判断すると,もう定年に達していても不思議ではないような年代の人の声です。セールスなのに珍しいなぁと思っていると,相手が名乗ります。なんとかっていう会社のなんちゃらです,ではなく,東北大学の元教授で,今は東京大学の名誉教授の「たけだ」だとおっしゃるのです…すみません。相手がセールスだとばかり思っていたために,「たけだ」と言われても誰だか最初は全然思いつきませんでした。

さらに,平成基礎科学財団の理事をしているのだが,楽しむ科学教室という高校生,大学生向けの講演会を開いていて,その講師をお願いできないか,と言われるんですね。去年,大阪市立科学館で私が講演会をやったことにも触れられて,どういう経緯かは詳しく説明してくださいませんでしたが,まあその辺がきっかけとなって講師を依頼していると言うのです。なんかよくわからんけど,そんなに怪しいものではなさそうなので,今年の12月だという講演会の講師を引き受けることにしました。詳しい話はあとで秘書の方から連絡が来るということで,その電話での会話は終わりました。

しかし,平成基礎科学財団と言われてもまだピンとこない無礼な私は,電話の後ウェブで調べます。すると…平成基礎科学財団というのは小柴さんが理事長で,理事の人々は素粒子宇宙関係の大御所ばっかり。しかも電話してきた「たけだ」というのは素粒子物理の教科書も書いてる武田暁さんなのです。いやー,びっくり。そんな偉い人だとは全く気づきませんでした。いつもの調子で無礼なことを言わなくてよかったです。

さらに引き受けてから驚いたのは,その楽しむ科学教室というのは半定期的に開催されているのですが,その講師の人々が超有名人ばっかりなんですね。色んな分野のノーベル賞受賞者,素粒子宇宙関係だったら,それはもうこの世界の巨人ばっかり。素粒子関係では小柴さん,小林誠さん,鈴木厚人さん,高崎さん,長島さんなどなど。宇宙関係では佐藤勝彦さん,家さん,杉山さんといった具合。そんな人々ばっかりが講師だったのに,なんで突然私なんでしょうか。実はこの時点でガラにもなく少しビビり始めました。

さらにさらに,秘書の方から郵便で説明やら案内が届いたのですが,そこでまたビビり始めます。まずツライのが,略歴。過去の人々は,みんな立派な受賞歴や著書があるのです。しかし,そうです。私にはそんなものありません。いやー,私の略歴のすっきりしてること。おもいきって2050年ノーベル物理学賞受賞とか書いてみようかと思ってしまうくらいすっきりしてます。それはまだいいのですが,さらに驚きというか,ちょっと腰が引けるのが,講演会のスケジュール。講演会自身はみっちり4時間近くやるということを聞いていたので,それは驚かなかったのですが,その前のスケジュールが私にとっては驚き。

10:00 ホテルへ佐賀県担当者お迎え→車にて会場へ移動
...省略
11:30-12:30 協賛者関係者様,小柴理事長他との軽い昼食会


とあるのです。私の講演会の協賛者というのは佐賀県でして,そもそもこの講演会は毎回小柴さんが話を聞き,武田さんが司会。そして協賛者のお偉いさん,たとえば県知事とかが挨拶,というのが定番らしいんですね。ということは,その昼食会って,そういう人々と食事するわけですよね,きっと。小心者の私は今から緊張してしまいます。

にしても,なんで私なのか今もって不思議です。何かの間違いだったら無茶苦茶カッコ悪いですよね。間違いじゃないとしたら,どういう経緯で私に辿り着いたのか本当に謎です。まあしかし,引き受けてしまった以上,やるしかないので,今までの経験を生かして周到に準備するしかありませんね…。

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続・電流と電子の速度

ちょっと前のエントリーに対する補足です。とあるコメントに対する返事を兼ねて。

電流の定義は電荷量の時間変化ですので,物質中を流れる電流といった場合,私宛のコメントでも指摘されているように,電荷密度の伝播速度というイメージを私も持っています。じゃあなぜその伝播速度が数10μm/sなんていう遅さになるかというと,単に自由電子の数が多いからです。それを実感してもらうために,この前の例であげた1mm^2の銅線に1A流れている場合を考えます。

I = dQ/dt = neSv ですから(nは自由電子の数密度,eは電子の電荷,Sは断面積,vが電子の流れの平均速度)
v = I / (neS)
e = 1.6 x 10^{-19} クーロン
S = 10^{-6} m^2

自由電子の数は私は正確な値を知りませんが,銅なら原子1個あたり1個の自由電子がいるのかな,と勝手に想像しました。イオンの価数とかあるのかもしれませんし,原子のエネルギーバンド構造みたいなのにも依るのかもしれませんが,そういう難しいことは今考えていません。ということで1molあたりアボガドロ数個の自由電子があると仮定します。1molの体積は,質量数63g÷密度8.9g/cm^3で約7cm^3です。これに6x10^{23}個の自由電子が含まれていると仮定しているので,数密度は約10^{23}/cm^3=10^{29}/m^3となります。

n = 10^{29} /m^3 を上の式に入れると,
v = 1 / ( 10^{29} x 1.6 x 10^{-19} x 10^{-6} ) = 0.6 x 10^{-4} [m/s] = 60 [μm/s]
となります。

最後の式にあるように,銅線中の自由電子って無茶苦茶多くて,電子の電荷1.6x10^{-19}Cと1A=1C/sという電流を見比べたとき,自由電子の全体としての移動速度が無茶苦茶遅くてもそれなりの電荷量の移動がある,というのが電荷密度の伝播速度がナイーブにイメージするよりもずっと遅いことの本質なんだと思います。

ところで,定常電流の場合は,電子がイオンとかにぶつかって終端速度に達するという模型で考えたときの終端速度と上記のvは等しいはずです。
i = ρv = ρμE
とかで,抵抗なんかも定義されていて,矛盾は生じてなかった気がします。

ついでなので,金属を理想気体とした場合に,
mv^2/2 = 3/2 kB T
として,vを計算すると常温で v = 100km/sとなります。金属を理想気体とみなしたら怒られてしまうのでしょうが,まあとにかく,この100km/sと上記の60μm/sを比べて勝手に私が思い描くイメージは,電子はかなりの速度で乱雑に動き回っているけれど,電場をかけてある方向に動かそうと思ってもすぐに散乱されてしまい,全体としてある一方向にはなかなか動かない,というものです。もっと比喩的には,とてつもなく元気な幼稚園児が何10人,何100人も集まっているイメージでしょうか。子供たちそれぞれは勝手に物凄い速さで走り回っています。でも,その勝手気ままな子供たちの集団全体を任意の方向に動かすのはなかなか難しく,集団全体の移動速度というのは非常に遅かったりします。個々の電子の動きと電流の関係もそれに似てると私は勝手に思っています。

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ヘビーな週初め

彦根でのスクール,原稿書き,報告書,ATLASグループ内の国際会議講演者候補選び…などに追われて,ゴールデンウィーク明けはかなり厳しいスケジュールでしたが,昨日と一昨日は久しぶりに休むことができて,だいぶ元気になって新しい週を迎えました。ただ,私の今学期のスケジュールは週の初めがとにかくヘビーで,月曜と火曜は身動きの取れる時間がほとんどありません。だからなんだというわけではありませんが,今日もそんなヘビーな月曜なわけで,これからまだ物理解析関係のミーティングが2つあります。

ヘビーさとは全く関係ありませんが,今日の電磁気学の授業では,中高生ばりに中間試験をやってみました。いや,もちろん思いつきではなく予定通りで,学生にも試験をやることは言ってありました。初めての担当で,どれくらい学生がわかっているのか全くわからないので,その様子見。プラス,試験をやると言えば学生が勉強してくれると思ったのでやってみました。正直かなり易しい問題ばかりでしたので,これで悲惨なデキだったらどうしようと心配していましたが,回収時に解答用紙をチラッと眺める限りそれなりにはできているようなのでちょっと安心しています。

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色々なビジネス,色々な対応

国際スクールの開催にあたって,その候補地選びをしているという話を数日前に書きました。規模の大きな国際会議では大金が動きますから,ある意味当然とはいえ,私がコンタクトを取った相手の反応の素早さに驚いたということも書きましたが,他に色々調べてみると,あまりの対応の遅さ,対応のいい加減さにも驚く今日この頃です。

100人以上の参加者で2週間のスクールをやれば,一声 a few 千万円のビジネスチャンスなのに,私が説明したのとは全く違う内容の見積もりを作ってきたり,約束していた日よりも何日も遅れて返事が来たり,この人たち商売する気あるんだろうか,というホテルや会場も結構あるんですね。たまたま対応した人がやる気なしの人だったのかもしれませんが,もしそうだとしたら,そういう人を抱えていなければならない企業というのは,他人事ながらツライものがありますね。逆に,たまたまではないということも考えられます。チーム一丸となって結束してない組織というのはどこにでもあるわけで,これまではなんとかやってこれたけど,この先は厳しい企業なのかもしれません。まあ,別に,相手の事情はどうでも構いませんが,とにかく,対応の違いに驚きました。あ,ちなみに,a few 千万円が無視できるような小さい商談という大手には連絡してません。というか,今回わかりましたが,大手の方がやはり人出が多く組織がしっかりしているのか,対応が素早くきめ細かいという印象を持ちました。

こういう作業をしていてもう一つ学んだのは,国際会議やら研修をメインのターゲットとしているビジネスというのもちゃんとあるんですね。私みたいなぺーぺーの研究者は相手にされていませんが,予算規模の大きい競争的資金を持ってる人のところには,なんちゃらコンベンションセンターみたいなところの営業の人がちゃーんとコンタクトを取ってるようです。研究関係での営業って私にとってはコンピュータや計測機器の会社ですが,国際会議やワークショップを開催しうるような人のところには,別の営業の人が行ってるということを知り,なんだかよくわかりませんが,流石と思いました。

最近は情報公開が叫ばれていて(?),科研費なんかだと誰がどういう規模の予算を持っているか,誰でもデータベースを調べればわかるので,そういう個別アプローチをしやすくなっているという事情があるのかもしれません。いや,驚くのは,私なんかのところにも,私がどういう予算を持ってるか調べて知ってる業者からのダイレクトメールが届くのです。情報がオープンになってるのはいいことなんでしょうけど,なんか少し怖いなぁとも感じてしまうのでした。

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CMB観測家と酒を飲む

昨日は,CMB観測をやっているKEKのHさんと酒を飲みに行きました。大学にセミナーをやりに来て,かつ,その主催が私たちの研究室だったので,私を含めた研究室のスタッフ3人とHさんで飲みに出かけたというわけです。お互いよく知ってる間柄なので,久しぶりに遠慮なく色々な話ができて,非常に楽しい時間を過ごしました。

Hさんはもともと高エネルギーをやっていた人で,10年くらい前にCMBに転向し,今や日本のCMB観測の第1人者と呼んでいい人です。組織が巨大化して個が埋没するのが嫌なのか,素粒子物理に先がないと感じるのか,純粋に宇宙が面白いと感じるのか,理由はわかりませんが,高エネルギーから宇宙観測に転向する人が最近多いのですが,Hさんはその流れを後押しした人の一人という言い方もできます。あ,いや,別に毒ではなく,いい意味で新しい流れを作ったと私は思っています。

実際,彼の話は面白く,若い人にはCMB観測が魅力ある分野に映ることでしょう。宇宙のインフレーションに関するモデルに制限を付けられる,かもしれない,って言われたら,ちょっとドキドキしてしまいます。ただ,今のところ素粒子物理を辞めると思っていない私にとっては,素粒子物理だって宇宙のはじまりを理解する上に不可欠な内容盛りだくさんで,面白さで決して負けてるとは思っていなくて,勝負はこれからだと思っています。だって,それこそLHCで何か見つかれば,この分野はお祭りですよ。

しかし,まあ,物理の内容はさておき,ニュートリノの実験を南極でやってるのありますが,彼らの観測もかなりの厳しい場所でやっていて,チリの山の上,標高5000m(?)だかのところで観測を行っていて,そういう滅多に行けないところに行けるのは,個人的には非常に興味を持ちました。まず,観測してる場所に日本から行く大変さがいい感じですし,酸素ボンベを持って行くとか,観測施設の中は加圧はしてないけど酸素濃度が上げてあって,その酸素濃度の高さがグループの金持ち具合の尺度になってるとか,行ってみたいなぁと思う場所です。

ってなことを昨日話していた時にも言ったのですが,この業界に入って何が良かったって,好きな物理を職業とすることができた,というのはもちろんなのですが,それ以外で良かったなって思うのは,世界の色々な場所に行け,色んな国の人と友達になって一緒に酒を飲める,ということです。金と時間があれば実現可能ですが,金も時間もない職業なのに,そういう経験ができるのは,この分野に来てよかったと感じる副産物です。

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国際スクール

最近の雑用の一つに,新たな国際スクールの設立というのがあります。CERNが言い出したことで,すでにCERN-ラテンアメリカ・スクール(だったかな?)というのがあって,それと同じような感じで,Asia-Euro-Pasific-Schoolというのを新たに立ち上げようとしています。その日本側のグルがKEKのT崎さん。International Adviosry Committe(IAC)のメンバーとして実現に向けて奔走しています。この動きになぜか私も巻き込まれて,って,高エネルギー委員会で決まったことなのですが,International Organizing Committe(IOC)だかなんだかという肩書きで雑用をしなければなりません。

そのスクールの第1回を日本でやろうとしていてその候補地を今色んな人で手分けして探していて,IOCの仕事とは直接関係はないのですが,話の成り行き上,なぜか私も候補地探しをしなければならなくなっています。昨日までに関西周辺で何らかの候補地を出さなければならなかったのですが,そんなことをしてる時間は全く作れず,今日になってようやく少し動きました。

淡路島にある国際会議施設と連絡を取り,今見積もりを待っているところなのですが,驚きなのはそこの営業の人が私のオフィスを訪ねてきたことです。たまたま大阪にいたからと言ってましたが,本当にたまたまかは怪しく,わざわざ来た可能性もありそうなんです。確かに,非常に大規模ですから営業の人が動く価値はあるのですが,こういうフットワークの軽さ,というか分業制が進んでいる一般企業を羨ましく感じました。というか,一般企業ではありませんが,KEKくらいの大きな組織になると色々な専門部隊がいるわけで,実際,KEKではT崎さん自身が動いているわけではなく,実働は秘書だか事務方の人です。それに比べると,大学教員は本当に何でもやらなければならず,私が特にそういう役目が多いのかもしれませんが,まさに雑用係です…。

それはさておき,連絡を取ったらすぐに営業が来るというのは凄いですね。我々が学会などの発表でやる気を見せるのと同様,営業ではやる気を見せるのが重要というか仕事なので,ある意味当たり前なのかもしれませんが,いや驚きました。人間って何かを選ぶ時に理詰めや損得だけでなく,相手の情熱や矜持みたいなものに共感して選ぶことが結構多いということなんでしょうね。

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結果をなぜ確認しないのか

火曜日は,1年生の物理学実験の授業の日です。先週のローパスフィルターに続き今週はハイパスフィルター。抵抗とコンデンサーの配置が逆になってるだけで,やることは全く同じです。ですので,今週は楽勝だろうなと思ったのですが,さにあらず…。

幾つものグループがとんでもない結果を私に見せにくるのです。ハイパスフィルターですから,カットオフより上では入出力比が1になるはずなのに,0.5くらいにしかなっていない結果を見せて帰ろうとするのです。先週も今週も,毎週です,測定をするときは,試しを1回か2回やって,それが問題なかったら全ての測定にとりかかれ,と口を酸っぱくして言ってるのですが,先週も今週も,全ての測定を終え,回路をばらしてから私に結果を見せに来て,ダメダメだからやり直せと言われる班が幾つもあるのです。

1回や2回ではありません。それこそ10回くらい,試しをやってその結果を確認してから全ての測定を行うべし,片付けは私が問題ないことを確認したからすべし,と言ってるのに,残念な結果を見せてくる班がたくさんいるのです。ちょっと私悩んでしまいました。難しいことを要求してるわけではないし,時間がかかる面倒な要求でもありません。なのに,9割の学生は試しの結果をチェックするということをしてくれません。

しかも,全ての測定を終えて結果が出たら,一目ダメダメなわけです。なのにそれに対して何の疑問も持たずに,これで帰っていいですか?と尋ねてくるんですね。そういう班があまりに多くて,なんでそういう感性をもちうるのか,ホント悩んでしまいました。

まあ,悩むのは私のガラではないので,建設的にどうしたらいいか考えるのですがよいアイデアが浮かびません。いやー,参りました。。

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