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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

テレビ会議の連続

物理解析が佳境に入っているせいで、CERNとのテレビ会議の数が先週から非常に増えています。現地にいる学生や、一緒に解析をやっている日本人、あるいは自分が編集しているノートのグループミーティングの場合は、自分にとって都合の悪い時間を避けられるので、日本時間の夕方、CERNの午前中にミーティングをやります。しかし、そうではない、サブグループ全体のミーティングなどは、必ずしも日本にいる人にとって便利な時間ではなく、というよりむしろ、アメリカ人の勢力のほうが私たちの時間帯にいる人間よりも強いため、CERNとアメリカにとって都合の良い時間、ということで、CERNの夕方、アメリカの朝、日本の深夜によくミーティングがあります。最近はそういうミーティングに出席、発表をしたりしなければならないこともあって、午後はテレビ会議ばかりやってるような感覚です。

ちなみに、深夜の場合は、大学でやると家に帰れなくなるので、家に帰ってからEVOで参加しています。EVOがなければほぼ参加は無理なので、そういう面では、多少(かなり?)画質・音質は悪くても、EVOの利便性が発揮されています。

そういうわけで、物理解析関係のミーティングに多く参加しているのですが、消耗なのは、Editorial Boardと呼ばれる解析ノートあるいは論文原稿のレビューをする人たちとの議論です。役に立つコメントを送ってくれる人もいますが、全く本質ではない、くだらない質問を大量に送りつけてくる人もいるので、なかなか大変です。そんな質問くだらないと却下するわけにはいかないので(全ての質問に答えてレビューする人を納得させないと、グループ全員に承認されるというプロセスに進めません)、そういうのにも一々応えないとならないわけです。もちろん、無茶苦茶と思われるような意見も含めて、考え方の多様性を保つのが重要だということはわかるのですが、その解析をグループとしてより良いものにしようという観点ではなく、悪意とも取れるようなコメントも結構あるので、その辺をいかに時間をかけずに効率的に受け流すか、というのも、大きなグループで生き残っていくために必要な技なのかもしれません。

ただ、悪いことばかりというわけではなく、面白いアイデアや違った視点からの意見を貰い役に立つことも確かにあります。それから、レビューする人というのは、ある程度発言力を持った人たちで、かつ、声が大きい人々が多いわけですが、それらの人を集めミーティングを進める人のミーティングの進め方というのは勉強になります。アメリカ人には多いですが、褒め上手で、それぞれの人の意見を一見尊重しているかのように振る舞いつつ(その意見を尊重していないときも)、抑えるべきポイントや自分の主張を巧妙に混ぜ込みつつ議論を進められる人もいて、そこらへんは見習うべきことが結構あります。

勉強することというのは、色々なところに転がっていますね。

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