ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

憂鬱

って難しい漢字ですね。フォントを相当大きくしないと書き写すことすらできません。にもかかわらず「鬱」という字があるとちゃんと認識できるのは、「なんとなく」でそこそこ正しい答えを出せる人間の素晴らしい技ですね。文脈と関係なく出てきても読めますもんね。

いや、そういうことを熱く語りたいのではなくて、珍しく今日は非常に鬱です。プライベートでかなり辛いことがあって、それだけでもすぐに家に帰りたいくらい凹んでいるのに、今日はこれからミーティングを3つ(本当は4つでしたが1つキャンセル)、しかも2つは通常の精神状態でもあまり出席したくないミーティングです。一つは予算の話。もう一つはATLASからの国際会議講演者の候補を決める委員会。どちらもできればサボりたい会議です…。

でも、こういうのに限ってサボることが許されません。予算のほうは原理的にはサボれますが、自分のグループにとってあまりに重要なのでサボるわけにはいきませんし、もう一方は、委員会のメンバーの日程調整をして会議の日時を決めるので、これまたサボれません。

重い荷を背負って坂道を登る心境です。


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雑務に追われる

今日は、というか、もう昨日ですね、雑務に追われた一日でした。

午前中は物理学専攻の会議。参加確認されるくらいなので重要と位置づけられているのでしょうが、まあ、とにかく退屈な会議です。さらに議論が変な方向にどんどん拡散していく、ツラーイ会議でした。

午後は、何かこれをしたというわけではないのに、なぜか忙しかったです。細々とした事務処理、そして一番大変だったのが、例の学振の外国人特別研究員の書類関係。今日には届くと思っていた先方からの申請書のオリジナルと推薦書が届いていないので、庶務係や守衛さんのとこを回ったり。結局は夕方になって届いて喜んでいたのですが、今度は自分の分をプリントアウトするのにひと苦労。いや、正確にはプリントアウトというより、私の大嫌いなWordとの格闘だったのですが。

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仮面ライダー

仮面ライダーWが終わってしまいました。全部見ていたわけではないのですが、子供がDVDに録画しておいて一緒に見せられるので7割くらいは見ていました。で、今週末は体調が良くなかったこともあって家でゴロゴロしていたため、今日の最終回を含めてラスト3回分くらいを連続で見せられました。

…いやー、ラス前には泣かされました。子供が行きたいと言うので映画に連れて行こうかと思っていたのですが、映画もこんなに泣かせるとしたら、一緒に行った私が仮面ライダーを見て泣いているのはあまりに恥ずかしいので、連れて行くのをどうしようか考えてしまいます。

しかし、ウルトラマンもそうですし、戦隊シリーズもそうですが、長続きしてるシリーズって凄いですね。私が子供の頃見てた時点で、ウルトラマンも仮面ライダーも再放送でしたが、そのシリーズが今も続いてるというのは凄いことです。筋立て一緒で、キャラもほぼ一緒。時代劇もそうですが、ツボに嵌るワンパターン恐るべしです。

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久々の大学

久しぶりの大学です。と言っても、研究室にいる学生(とスタッフ)が少ない上に、学生たちと昼飯を食べに行く時間もなかったので、やってることは大学っぽいということありませんでした。午前中は書類書き、午後は3つのミーティングをこなして、今に至っています。

ちなみに研究室に学生が少ないのは、夏休みだから、なんていうマヌケな理由ではありません。4年生は大学院入試期間なので面接を受けてるはずですし(筆記試験はすでに終了)、修士過程以上の学生は社会人と同様(?)盆休みを少し取る程度が普通です。Kaonの実験をやってる学生とスタッフの多くは、実験現場の東海村その他に行っています。ATLASをやってる博士課程の学生も実験現場常駐ですし、修士課程の学生は3人とも今KEKに行って研究を行っています。

おしゃべりをする相手が少なくて寂しいですが、大学院の学生が実験現場で頑張っているのは心強いです。

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帰国

今日の昼頃大阪に帰って来ました。が、CERNを出発直前に体調を崩してしまいしんどかったことと、今日はどうせ、メールのチェックと例の外国人特別研究員の書類書きくらいしかできないことがわかっていたので、大学へは行かず家で仕事をしています。ということで、珍しく家からブログの更新です。

今回は久々に関空からの往復だったのですが、2つの理由でやはり私にとっては伊丹・成田経由のほうがだいぶ楽です。1つは、成田経由だと帰りにヨーロッパを発つ便が、向こうの夕方(というかいつも夜9時頃です)を選べます。これだと飛行機の中でそれなりに寝られます。それに比べて関空便は、ヨーロッパを発つのが昼過ぎなので、到着直前に食事を出される頃にようやく眠くなるというパターンです。でもって、今日は大学へ行きませんでしたが、通常だと大阪に到着次第大学へ行くので、完徹して長時間のフライトをこなし、そして大学で働くというパターンになってしまいます。成田経由だと向こうを発つのが遅い分、家に着くのが夕方から夜になるので、流石に大学へは行かず、飛行機の中でも(わずかでも)寝られる上に、家に着けばすぐにまた寝られる、ということでだいぶ楽です。

それからもう一つは、関空へ行くには重い荷物を持って電車の乗り継ぎをこなさなければなりません。しかも、座席指定無しの普通列車です。一方、成田経由の場合、うちからだとモノレール1本で非常にアクセスのよい伊丹へ行けるので、荷物を引きずって移動する距離がありません。時間も大して変わらないし。しかも、なぜか、値段もほとんど変わらないんですよね。もちろん旅行代理店の格安チケットだからなんでしょうけど。

ということで、どこの航空会社を使うかはわかりませんが、次回からはまた成田経由になりそうです。

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書類書き

CERN滞在終盤にきて、書類書きに追われています。一昨日(?)ちょっと書いた、外国人と区別研究員の申請書です。学振にとっては申請者はあくまで受け入れ研究者、つまり私で、他の学振の申請書同様、ごちゃごちゃと面倒な書類を作成しなければなりません。しかも、案の定、大学事務の締め切りはとっくに過ぎていて(1週間以上前)、交渉の結果、なんとか事務に受け取ってもらう(=学振の締め切りに間に合うように事務処理してくれる)ことになったのですが、スケジュールが無茶苦茶タイトです。

私が書く分も忙しいのですが、研究員になろうとしている側も研究計画を書かなければならず、その催促も大変です。学振に何かを申請したことがない人には、学振の応募要領に締め切りが9月3日とあれば、それに間に合えばいいと考えてしまいます。実際には2、3週間早く各研究機関の締め切りがあるということを明記して欲しいものです。って、募集要項には「上記の受付期間は所属機関長から本会に申請書類が提出される期限であり,申請者が所属機関長に申請書類を提出する期限は,それより前であることが予想されるので,注意してください。」という注意書きはあるのですが…まあ、知らない人には何のことだかわからない注意書きなんでしょうね。

なんてことを今さら言ってる場合ではありません。必要な書類を早く揃えねば…。

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シャワーカーテン

フランスの風呂には、なぜシャワーカーテンがないんでしょうか?
日本の風呂のように体を洗う場所があってそこにバスガブがあるならわかりますが、ユニットバス、あるいは単なる部屋にバスタブだけが置いてある状態でシャワーカーテンがないと、シャワーを浴びると床が大変なことになります。

必ずないというわけではないのですが、昨日、今日と2泊する宿ではシャワーカーテンありませんでした。昔、初めてフランスに行ったときの宿にシャワーカーテンがなくて驚いたことを思い出しました。フランスだけでなくイタリアも申しわけ程度の衝立てがあるだけで、床がびしょ濡れになる”仕様”の風呂のことがありますが、彼らは床がびしょ濡れになること、気にならないんですかね。フランス人以外の外国人と話をしたときに、彼らもやはりシャワーカーテンが無いのは気になると言っていたので、フランス人(と一部のイタリア人?)以外には違和感あるようです。

「なぜ」はさておき、シャワーカーテンない風呂に入るのは憂鬱です…。

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入試シーズン

こっちは太陽が出ないと寒いくらいで、もう秋だなぁ、という話をしているのですが(夏でも朝晩は普通寒いのですが)、日本は相変わらず猛暑のようですね。来週帰国ですが、今から戦々恐々としています。

ま、そんなことはどうでもいいのですが、大学は今実は入試シーズンです。入試と言っても大学院入試ですが、主要大学が軒並み試験を行っています。大学入試と違って大学院入試は各大学、というより、各大学の各学部各学科で勝手にやっていいので、日程はまちまちです。が、大体今くらいの時期に集中していて(授業のない夏休みにやりたいということなのでしょうか)、ある年はどことどこの大学は重複して試験を受けられるが、今年は受けられない、ようなことが起こります。

そんなわけで、私たちの大学の理学研究科物理学専攻では来週後半が試験です。筆記試験と面接で、筆記試験の結果次第で面接を受けられるかどうか決まります。私たちの研究室の4年生たちも、少し前までは4年生の実験のことを気にしていましたが、流石に直前の今頃は筆記試験に向けて全精力を集中しているようです。いや、集中していてもらわないと困ります。暑さに負けず、頑張って欲しいです。

そういえば、前期の語学研究を終えた留学生も毎日研究室に来て、秋から冬にある外国人特別枠の大学院入試を目指してコツコツと勉強しているようです。マレーシア出身なので、大阪の暑さは確かに酷いが、でもなんとかなると逞しいことを言っていましたが(今月初めに会ったとき)、さて、本当に暑さには驚いていないのか気になります。

さて、今日のニュースは、学振には外国人特別研究員という制度があるのですが(日本人のはPDとしておなじみの、学振のポスドクです)、それに申し込みたいからスーパーバイザーになってくれという話が飛び込んできたことです。スーパーバイザーになるのは勿論構わないし、優秀な若手ならどんどん引き受けたいところなのですが、心配は締め切り。学振の締め切りは9月3日とあり、知らない人はその日までに学振に書類を送ればいいと思ってしまいますが、科研費もそうですが、特別研究員の申請も受け入れ大学からの申請になり、学内の締め切りは通常、学振の締め切りよりもかなり前です。なので、学内の締め切りが過ぎているのではないかと少々心配しています。今さっき、大学の事務にメールを送りましたが、時差の関係で返事があるのは来週の月曜です。さて、どうなることか。間に合えばいいのですが。

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ミーティングの連続

ここ数日はミーティングが続いています。昨日は午前2つ(と言っても1つは13時過ぎまででしたが)に午後1つ。一昨日も3つ。しかも高エネルギー委員会にテレビ会議で接続なんていうのもあって、本当に会議続きです。

そんな会議ですが、ここCERNで会議に出席すると気づくことの一つが、Macユーザーの多さです。年々ユーザー比率が増加している気がしますが、この前出たミーティングで使っているラップトップを数えてみたら、Mac14人、それ以外5人でした。そのミーティングが特別なわけではなく、どのミーティングでもそれくらいの割合な気がします。

大学に戻るとMac教の教祖がいるので、研究室のメンバー全員がMacです。なので、ミーティングで全員Macという状況にも慣れてはいるのですが、それが研究室のミーティング以外だと「多いなぁ」という印象を持ちます。高エネルギー物理屋はMacユーザー多い気がしますし、素粒子論の人たちもMac使ってる人が多いという印象を持っています。さらに、ヨーロッパの人はMac使ってる人が多いような気がしてます。(空港とかで使われてるラップトップを眺めての印象なので、全くアテにはなりませんが。)ということが重なって、CERNではMac使ってる人が多いのかな、なんて予想してますが、本当のところユーザー比率はどうなってるんでしょうね。

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KLM

今回の出張ではKLMを使ったのですが、KLMには同じエコノミーでも座席ピッチの少し広い(たしか10cm?)コンフォートエコノミーなる席があるのですね。JAL等のプレミアムエコノミーは座席ピッチだけでなく、座席幅、サービスもエコノミーとは違い、値段もエコノミーに比べるとかなり差があります。エコノミーとビジネスの中間、という感じの設定です。

ところが、KLMのコンフォートエコノミーというのは、座席ピッチの違いと、リクライニング角度が通常のエコノミーの2倍、というこの2点しか差別化が図られていません。座席幅とサービスは通常のエコノミーと一緒です。で、値段は、席を選ぶ時点で片道70ユーロだか100ユーロ多く払わないとなりません。実際に座ってみたわけではありませんが、機内で観察したところ、70-100ユーロ多く払う価値があるのか微妙だな、という印象を持ちました。

って、それが今日のポイントではなく、ポイントはコンフォートエコノミー直後の座席です。確か今回のフライトではrow11から14がコンフォートエコノミー。15以上が通常のエコノミーです。で、問題はrow15。そうです。座席ピッチは通常のエコノミーと一緒なのです。とういことは、前の座席の人は通常のエコノミーの2倍のリクライニングですから、もしフルリクライニングされると通常のエコノミーよりも狭い座席になります。アンコンフォートエコノミーです。

Webチェックインをしたのですが、最初に割り振られていたのがrow15で、コンフォートエコノミーの存在を知り「もしや」と不安になり、KLMに電話してrow15のピッチは他のエコノミーと同じかどうか聞くと同じだという返事。保険のつもりで座席位置を変えたのですが、その保険が役立ちました。機内でもrow15のピッチを目測すると通常のエコノミーと一緒なんですね。いやー、なんというか、KLMのあまりの間抜けさ加減に驚きました。row15の人にはアンコンフォートエコノミーとして70か100ユーロ返すべきです。

しかし、このテのことはKLMに限らず、飛行機の座席に関してはよくあります。同じエコノミーでも結構座席ピッチが違ったりしますよね。あと、何度も書いたかもしれませんが、長時間のフライトではフルリクライニングでない限り、リクライニングは不要です。腰への負担が大き過ぎます。というようなことは、自分で長時間フライトを何回か経験してみればわかることなのですが、座席の設計や配置をする人というのは、実際に自分で客が経験することを経験してみないのでしょうか。それこそ12時間のフライトを何10回も自分で体験して、それでどうすれば客が狭い空間の中で疲れを最小限に抑えられるのか検討する、というのが普通だと思うのですが…そんなことしないんでしょうね。

いかに客を騙し、例えば、リクライニングが2倍なんていうのはその典型ですね、1回のフライトで大量の人間を詰め込めるか、のみを最適化しているんでしょうね。まあ、資本主義だから仕方ありませんし、騙されてしまう(あるいは気づかない)人が多いからそうなってしまうのでしょうが。

コストの最適化といえば、飛行高度も念入りにチューニングされているらしいですね。燃費だけを追求すれば、燃料を消費し軽くなるに従い高度を上げるのが理にかなっています。空気抵抗を減らせますから。プラス、偏西風、ジェット気流の影響を考えて、高度と飛行経路を調整するのがすぐに思いつくフライトプランです。が、実際には、整備費や保険料(の期待値?)等々まで考慮に入れて飛行経路と高度の調整をしているのだそうです。高度が高いほど飛行機の機体の内外の気圧差が大きくなって金属疲労を起こしやすくなり寿命を縮めるので、まあ、その辺は理解可能ですが、保険料まで考慮に入れているというのは凄いですね。どういう計算なのか不明なのですが、気流の悪いところを飛んで怪我した客に訴えられる危険度とかでも考慮に入れるのでしょうか。

おっと、何書いてるのか訳わからなくなってきましたが、KLMに乗る時は、アンコンフォートエコノミーに気をつけましょう。

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車の窓を掃除される

噂には聞いていましたが、ヨーロッパでは信号待ちで車が一時停止した隙を狙って勝手に車のフロントウィンドウを洗い(日本ではあまり見ませんが、欧米のガソリンスタンドによく置いてある窓ふき用のモップと洗剤を使います)、金を要求してくる、という手口に初めて遭いました。

噂には聞いていたので、近寄ってきたときから「ノー」と言っていたのですが、勝手に洗ってしまいます。もう仕方ないので綺麗に洗ってもらい(汚れていたので丁度よかった)、案の定拭き終わると金を要求してきます。が、当然私は払いません。「ふざけんな。I said no」と強く言ってガンを飛ばすと、と言ってもサングラスしてましたが、その男は諦めて車から離れます。一応、刺されたりしないように窓を閉めてから文句を言ったことは言うまでもありません。

花売りに、写真撮影、などなど色んな手口があるものですね。でも、車の窓ふきは割に合わないのではないかと思います。私みたいに窓ふきをしてもらうだけしてもらい、金を払わない人が多いのではないでしょうか。写真撮影などと違い、こちらは車に乗っているので「払わない」と毅然と言われたら、追いかけようがありません。

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快適

日本ではそろそろ盆休みなのでしょうか。昨日くらいから、普段ならスパムのようにたくさんやってくる大学からの事務メールが全然ありません。だからというわけではありませんが、少し心に引っかかっていた大学雑務に昨日でケリをつけることができ、ここしばらくは研究に専念できそうで快適です。

さらに、何が快適かって、やはりCERNのコンピュータにアクセスする速度が速いことです。大学からだと、例えば、データベースにアクセスして何か調べるなんていう作業をやろうと思っても、常人の忍耐力では耐えられないくらい遅いのですが、CERNにいればサクサクデータを取れます。他にも、ミーティングで疑問点が生じたとします。大学にいたらそれをメールで送って、その返事を翌日もらって、さらにその翌日にその返事の疑問点を送る…というように、簡単なことを一つ聞くだけでも面倒なのですが、今日は食堂を歩いていたら質問をしたいエキスパートに出会い、数分の立ち話で疑問解決。やはり研究をするには、実験をやってるところにいたいです。

というわけで快適なCERN生活です。

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MacBook Air と EVO と故障

高エネルギー実験屋は共同研究者が世界中に散らばっているので、テレビ会議が非常に広く普及しているということを書いたことがあります。日米でよく使われているのは、MCU(Multi-Conference Unitかな?)と呼ばれるシステムで、どこかの研究所にホストサーバーがあり、専用のテレビ会議システムを使って、会議参加者がそのホストサーバーにアクセスします。

一方、CERN(ヨーロッパ?)でよく使われているのは、EVOというPC上で走るjava appletを使ったシステムです。これも、どこかのホストにアクセスしているのですが、ユーザーとしてはその辺はブラックボックス的に使えるものです。設定等が簡単でかつ、MCUを使ったシステムが非常に高価なのに対してEVOはただ。ということで、画質、音質ともにかなり落ちますが(使用するPCの周辺機器を良い物にすれば、それなりにクオリティの高い画像、音声が得られるのでしょうが)、広く使われています。個人が使っているラップトップを使い、オフィスその他ネットワークのあるところから勝手に会議に参加し、どこかの会議室に集まる必要がない、というのもメリットです。

ところが、画像の送受信をしなくても、つまり音声だけのやりとりでも、MacBook AirはEVOの使用に耐えません。音声がブツ切れになって会話不可能になってしまいます。誰のMacBook Airでも同様に発生している問題で、コンピュータ好きのHくんいわく、熱処理が追いつかないためにCPUの処理能力を下げ、その結果音声処理ができなくなっているらしいです。名古屋のTくんもMacBook Airを持っていたのですが、ヒンジが壊れて使い物にならなくなったために新しいものを購入。新しいものは性能アップされてるだろうから、同様の問題が起こるかHくんは注目していたそうなのですが、やはり同じ問題が発生。頑張って薄くたのですが、廃熱処理がやはり大変なようです。パフォーマンス的には私たちが真剣に使うにはかなり物足りない印象を受けています。

ということを踏まえて周りを見渡すと、ヘビーにパソコンを使っているような人はMacBook Airをあまり使ってないような気がします。端的に言うと、金が余っている教授がファッションで持ってる、という感じでしょうか。まあ、実際メールの読み書きくらいしかしないなら、出張のときは持ち運びが便利ですから、Airを選択するというのも頷けます。

で、MacBook Airの悪口ついでにもう一つ。TくんのAirはヒンジが壊れて新しいものに買い替えたと書きましたが、私たちの研究室にあった唯一のAirも全く同じ症状でご臨終になってしまいました。修理可能なのかどうか知りませんが、身近にある2台が2台とも同じ症状で壊れるというのは、偶然とは思えません。2人とも無茶な使い方をしていたわけではないらしいので、強度不足を疑います。

と色々書きましたが、Mac教教祖と言ってもいいY教授はMacBook Airが出ても見向きもしませんでした。さすが、教祖です。ははは。

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実験近況

LHCは順調(=大きな事故やトラブルが無く)に運転を続けています。リングに入射する陽子数を徐々に増やし、それに応じてルミノシティも上がっています。ピークルミノシティで4x10^30くらいまで到達しています。1日あたりの積分ルミノシティも100nb^-1近くなり、調子のいい日は100nb^-1を越えました。とはいえ、これまでに収集したデータの総量はやっと1pb^-1を越えたところ。2011、2012年で1fb^-1(=1000pb^-1)のデータ収集が目標なのですが、この調子ではその目標をクリアするのは厳しい感じです。

当面のルミノシティの目標が10^32として、それに到達できたとして今のペースをスケールさせると1日あたりの積分ルミノィティが2pb^-1程度。2011,2012年に、あわせてあと何日運転できるかわかりませんが、一声400,500日程度でしょうか。ということは、今すぐ10^32のルミノシティに到達できれば目標クリアも夢ではありませんが、まあそういうわけにはいかないので、1fb^-1はちょっと厳しいという予想になります。

でもまあ、それでも、標準モデルの物理検証を今までの2TeVから7TeVで行えますから、物理解析をしなければならないD論の学生やポスドクにとっては、数100pb^-1のデータは貴重です。ヒッグスは無理ですが、もし軽ければSUSYも見つかる可能性が十分ありますし。

一方、私たちの担当するシリコン半導体検出器では、運転を止めるような問題ではありませんが、少々心配な問題が発生しています。ビーム衝突点近くのシリコンセンサーとその読み出し部分は、検出器外部のデータ収集システムとオプティカルリンク(平たく言うと光ファイバーです)で結ばれています。シリコンからの信号読み出しのための制御信号を送ったり、シリコンセンサーからの信号を読み出したりしています。家庭にある光通信と同じく、光信号を電気信号に、あるいはその逆で電気信号を光信号に変換する必要があり、それには世間で広く出まわっているのと基本的には同じIC素子が使われています。このIC素子がかなりの割合で死に続けています。私たちシリコンストリップ検出器だけでなく、シリコンピクセル検出器などでも同じ素子が使われているのですが、同様にデッドが増え続けていて、その原因が不明。幸いなことに交換可能な場所にあるのですが、交換不可能な場所にも同様の素子が使われていて、原因を理解できていない現在は、いつ交換不可能な部分の素子が死ぬのか戦々恐々としています。

もちろん、多くの人がその原因究明に取り組んでいるのですが、今のところ決定打は無く、もしかすると寿命なのではないかという説すら出てきています。しかし、もし本当に寿命だとすると、交換不可能な部分の素子が死に始めると予想されるのが2、3年後と見積もられていて、当初から放射線ダメージにより交換することが予定されていたシリコン検出器ですが、放射線ダメージよりもさきにこれが原因で動かなくなるのではないかという心配も出てきています。なんにせよ、早く原因を解明しなければなりません。


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腕が悪いほど儲かる(?)システム

先日病院に行ったときのことです。担当の医師は私の症状から考えられる可能性や、その原因を突き止めるために必要な検査、さらにその検査結果から今後どういう方針で治療を進めていくかを非常に丁寧に説明してくれました。さらに驚くことに、私が近いうちに長期出張してしまうことを言ったら、検査の解析を急いでくれて、その日の晩に担当医自ら結果を説明するために、私の自宅に電話をかけてきてくれました。名医かどうかは私にはもちろん判断できませんが、その熱意に感心し、この人にだったら自分の病状を診てもらいたいと感じました。

ということがあって思い出したのが、高校のときの親友で今医者になってるヤツの言葉です。簡単に言ってしまうと、今の医療システムだと腕の悪い医者ほど儲かる。儲けるために本当は必要ではない検査をするというのはよくある話ですが、それとは別次元で、そういう悪意を抜きにしても腕が悪いほど儲かってしまうことがよくある、と嘆いていました。例えば、病状を一発で見抜き必要最小限の検査と診察で病気を治してしまうより、真の原因がわからず、色々な検査を繰り返し診察を繰り返した方が儲けは多くなってしまいます。あるいは、本当は要らない検査を色々やってる病院のほうが人気が出たりするのもよくある話…等々、今のシステムは矛盾満載です。

これは、診察に限らず修理業一般に言えることで、身をもって体験したことがあるのは車の修理。日本で日本の車に乗ってるとそれほど修理屋にお世話になることはありませんが、アメリカに住んでいたときはちょくちょく修理屋の世話になりました。しかし、これがまた病院と一緒で、原因がわからないほど色々な検査を繰り返し、本当は関係のない部品を取り替え、労働時間が長くなり、結果としてすぐに修理が終わらないほど支払う金額が多くなってしまいます。説明を聞いても、システマティックに原因を探そうとしていないことは明らかで、こういう症状のときはこういう部品が壊れてることが多いから、という非論理的な理由で部品を換えられたりしてることがあって、何度も腹を立てた経験があります。

人間も機会も修理するには原因を突き止めるプロセスが必要なわけで、今の料金体系というのはある意味リーズナブルというか、仕方ないというか、それ以外の体系を思いつかないところではあるのですが、何か良い代替案はないのかと機会があるごとに思ってしまいます。失敗が多ければ多いほど評価されるシステムというのには違和感を感じます。

微妙に脱線気味ですが、野球などのファインプレーもなんだかなぁと思うことがよくあります。外野フライでも内野ゴロでもいいですが、打った瞬間、極論バッターのスイング(足の踏み込み加減など)と同時に打球に向かって移動を開始し、足が速いために楽々打球に追いつき、余裕を持って捕球そして投球…こういうプレーはファインプレーとして注目を浴びることはないのに、打球に対する反応が遅れ、さらには鈍足。最後に一か八かでダイビングしたところ見事キャッチ。こういうプレーが注目されるのにどうも拒否反応を示してしまいます。

私たちの世界なら実験計画も同様です。当初の計画通りにキチッと計画が進む、あるいは計画立案時に起こりうるトラブルを全て想定すべきです。トラブルの連続、あるいは想定外のトラブルに上手く対処した(=ファインプレー)からと言ってそのプロジェクトが評価されるのは、妙な感じがします。もちろん、想定外のトラブルに現場で対処した人間は褒められるべきなのでしょうが、プロジェクト全体としての評価が上がったりするのは解せません。



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驚き

いやー、昨日は人生の中でも相当びっくりする場面に遭遇しました。

ジュネーブのトラムの駅に入ってくるトラムに人が轢かれ、トラム先頭部の台車部分と道路の間に人間が挟まっているシーンを目撃してしまいました。物凄い悲鳴と人だかりのために、轢かれる瞬間は見えなかったのですが、人並みの隙間から轢かれた人の頭が電車の下に見えているのには愕然としました。

が、さらに近づいてみると、その瞬間にはもう人が引きづり出されてトラムの中に乗せられ、しかも意識朦朧ではありますが、普通にイスに座っていたのにはまたビックリしました。しばらくすると救急車やらパトカーが何台かやってきて騒然とした雰囲気でしたが、どうやら命に別状はなかったらしく、数10分後にはトラムの運行を開始していました。駅で止まる直前だったので完全に轢かれなくて済んだようです。よかったです。

それにしても、トラムの運転手というのはストレスが溜まりそうです。その場面を目撃する前にトラムの先頭部分に乗ったのですが、運転手の目線で見る車と人の動きは無茶苦茶です。トラム以外進入禁止の場所に車やバイクがはみ出していたり、酷い時は車が入ってしまっていて身動きとれなくなったり。さらには、走っているトラムの直前を平気で人が横断します。乗ってる間中、トラムはほぼ警笛を鳴らしっぱなしで、「トラムの運転手大変だなぁ」と心の中でつぶやいた直後の事故でした。

また、トラムはそもそも凄く静かで、街の喧騒や車の音にかき消されて、走行音はもちろんのこと、警笛もよく聞こえないんですね。あと、自分自身が歩行者のときは、自動車の動きは意識するのですが、なぜかトラムのことは忘れてしまいます。油断ならないと自戒の念を強くしました。


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日本脱出

またCERNに来ています。本当は前回の出張時から8月末までずっとこっちにいたかったのですが、どうしても大学でやらなければならない仕事があったために、いったん帰国しました。時差ボケが全然抜け切らないうちにこっちに来て、なんか妙な感じです。

移動は流石にしんどいですが、猛暑の日本を脱出できたのは嬉しいです。1週間前同様、爽やかな天気です。朝晩は羽織るものがないと寒いですし、昼間もエアコン無しで問題ないです。涼しいところ、猛暑、涼しいところと移動を繰り返しているのは体にとってどうかと思いますが、暑いのが大嫌いな私にとっては精神的にだいぶ楽です。

今回の滞在でもそこそこ自分自身の研究活動を行えそうで、自分自身が今回の出張は(前回に引き続き)楽しみにしています。

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久々にちょっとだけ大学生活

一昨日はたくさんのミーティングで一日が潰れ、昨日も今日も午後はまるまる雑用会議。昨日の午前は、前から少し気になっていることがあり病院に行ったため(実は、3週間前にも行ったのですが、あまりに混んでいて朝イチで行ってるにもかかわらず、午後の会議に間に合わないので診察を断念しました)、これまた何もできず。というわけで、先週末に日本に帰って来ても、大学で大学教員らしい仕事を全くしていませんでした。いや、雑用こそ大学教員の本業という説もありますが…。

ですが、今日の午前中だけはちょっとだけ大学っぽいことをしました。

まずは、マレーシアからの留学生が日本語の授業の前期が終わったということで、しばらくは研究室へ来ることに。そのためのガイダンス的なことをちょっとだけしました。後期により難しい日本語教育の授業があり、そのコースを選択しなければまた日本語の授業漬けの毎日になるのですが、せっかくなので、そのコースを取ることを勧めておきました。そういうわけで、後期が始まるまでの2ヶ月間弱は研究室で物理の(主には大学院入試のための)勉強をすることになります。

その後は、非常に久々の4年生との実験。とはいえ、私がCERNに行ってる間にY教授が何回か面倒をみてくれていたので、今回は基本的にその復習。何をやったかを彼ら自身に説明してもらい(=これがとてもよい復習になります)、彼らの希望でとりあえず宇宙線中のミューオンの寿命を測定することにしました。基本的な技術はすでに習得していて、それらの組み合わせなので、実験機材に問題が発生しなければ彼ら自身でなんとか測定を行えそうです。またしばらくの間、私は彼らと一緒に実験をやることができませんが、精度は高くなくともなんとかそれなりの値を出して欲しいものです。


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休暇分散化

大型連休を地域ごとに分散化されることに対するアンケート調査で、68%の人がメリットはないと考えていることがわかった、という記事を見て驚きました。世間の多く、約2/3の人はゴールデンウィークとかの混雑が緩和されたほうがいいとは思っていないんでしょうか???どこに行っても混んでいて、こんなに混むなら連休なんて無くてもいいと思うくらい私は混雑が嫌いです。でも、世間の人の多くは、行列に並ぶこと、うんざりするような渋滞が好きだということなんでしょうか。日本人はドMの人ばかりなんでしょうか。謎です。世の中には不思議なこと、理解できないことというのがたくさんあるものです。

少しだけ落ち着いて考えると、「地域ごと」の地域があまりに大きい範囲なんでしょうか。東日本と西日本、みたいに。だとすると近所の混雑の緩和はあまり期待できません。でも、やっぱり、実際に旅行するかどうかは別として、飛行機や新幹線、宿の確保、等々でそれなりにご利益はあると思うのですが…それも多くの人は要らないと考えているということなのかな。

うーん、なぜなんでしょう???
元の設問を読めば少しは謎が解けるのかもしれませんが、その記事からだけだと謎が深まります。

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サボり気味

ここ数日、ブログの更新をサボり気味です。CERNからの移動や、東京への出張があったということもありますが、公私両面でちょっとクビが回らなくなっています。今日もこれからミーティングを5つこなし、その隙をぬって人と会わなければならないので、ブログを書いてる時間なさそうです。しかも、明日までにやらなければならない宿題もあります。とほほ…。


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時差ボケ

来週は、いやもう今週ですね、どうしても大学でこなさなければならない用事が幾つかあるために、日本に帰って来ました。その後、金曜には再びCERNへ。と言いつつ、月曜は高エネルギー将来計画検討小委員会というものに出席するために東京へ出張なので、火水木と大学にいる間のスケジュールが異常なほど詰まってしまい、ヨーロッパ帰りの時差ボケ状態でスケジュールをこなせるのか不安です。実際、さっき寝たと思ったのに目が覚めたらまだ1時半。寝ようとしたのですがどうしても寝られそうにないので、こうしてブログを書いています。

ヨーロッパに行くときの時間の変わり方は、少し(かなり?)夜更かしをしている状態なので、夜早くに眠くなって、朝早くに目が覚めてしまうという時差ボケになります。でも、見方を変えると、超早寝早起きという状態で、その生活リズムでも仕事にはほとんど影響ありません。ミーティングにはちゃんと出席できますし、少し早めの夕食後にすぐ寝てしまうというだけです。それに、多くの人と同様に1日の生活サイクルは24時間より長いみたいで、意識しなくても少しずつ夜更かしになり、苦労せずに時差ボケ解消してしまいます。

ところが、日本に帰って来た時はつらいです。夜眠れなくて、朝方から眠くなり、日本で起床する時間帯に最も眠くなってしまいます。無理して起きて大学に行くわけですが、昼食後にまた凄く眠くなってしまい、会議などに出席してもかなりのボケボケ状態です。何度もCERNとの間を往復していますが、この方向の時差ボケはいつもなかなか抜けません。

さて、今日は何時になったら眠れることか…。

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