ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

帰阪

昨日の夜大阪に帰って来て、大学での日常生活に戻りました。午前中は事務仕事、午後はまるまる大学の雑務。そして、夕方18時から今までATLASグループのミーティング。唯一の研究活動っぽい活動です。

今日はこれからさらに、というか、今晩だけでは終わらない気がしますが、学会プログラムの原稿の校正。プログラムを作るときもそうでしたが、依頼から締め切りまでの日数が短過ぎです。月曜日に原稿が大学に届き、締め切りは土曜日。しかも必着です。さらに驚きは、プログラム編成もなのですが、紙ベースなので、郵送物を受け取れないと仕事できません…。枚数が少なければ研究室の人に頼んでスキャンしてもらい、それを送ってもらうという方法をとれますが、送られてくる紙の数は200枚を越えます。

今回はプログラム編成のときほどパニクってないからまだマシですが、学会の人は私たちのことをよっぽど暇人だと思っているんでしょうね。いや、参ります。

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ネタを思いつかないときの…

今日は書くべきネタを思いつきません。こういうときに以前よくやっていたのが、拍手数の分析(というほど大袈裟なものではありませんが)。最近全然してませんでしたが、久々に過去30日分を振り返ってみます。

まず、すぐに目につく傾向がアウトリーチ関連。準備関連のエントリー、当日の短い書き込み、そして、当日を振り返るエントリー、これらが拍手数の上位を占領しています。多くの人がアウトリーチ活動に興味を持たれていることがわかります。各方面でそれなりの反響がありましたが、こうして見ても注目度の高いことがわかります。次回をまた計画しないとなりませんね。

アウトリーチ関連以外では特別目立った傾向はないのですが、このブログの読者層は物理、あるいは科学に興味を持っている人たちなので、そういう科学関連ネタにもぼつぼつ拍手があります。あとは、私の日々の奮闘ぶり(?)に拍手をしてくださる方もいるようです。ありがとうございます。

そしてダントツの一番がタバコの煙の話。私だけでなく、非常に多くの人がタバコの煙を鬱陶しいと思っているようですね。それも、普通に吸ってるのではなく、自分の前を歩いてる人が歩きタバコしてたり、食事中のタバコだったり、私が非常にイライラする場面でどうやら多くの人が同じようにイライラしてるみたいですね。タバコを吸うのは勝手ですが、周りの人が凄く嫌がっていることは喫煙者には理解して欲しいですね。

と、あっさりと振り返ってみましたが、拍手してくださるみなさん、応援ありがとうございます。

管理人の私にしか見えないコメントや拍手コメントを送ってくださる方にもお礼申し上げます。他の人に見えない形で返信できないので、こういう形でしか返信できません。

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LHCの状況

昨日の夜から今朝、というか昼前までは、久々に陽子ビームの衝突が長時間あって、それなりのデータを収集することができました。とはいえ、昨日の夜から昼前までのデータ量が10nb^-1ちょっと、合計でも30nb^-1を越えたくらいです。ちなみにピークルミノシティは、昨日の夜は5x10^29に到達していたようです。10^30までもう少しです。

この1ヶ月くらいは、加速器サイドのstudyがほとんどで、安定したビーム衝突はほとんどありませんでした。少し前の計画では、加速器のstudyをしばらく(数週間)やった後、物理側のデータ収集をしばらくやるということになっていました。ルミノシティを上げるために加速器の人に時間を与えないとならないというのはわかるのですが、今年も半分終わろうとしているのに未だにまとまったデータ収集の時間を物理側に貰えていないというのは、若干ストレスがたまる状況です。これまでのstudyをもとに、あるときからまとまってガーッとデータを取れるようになることを期待しています。

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高エネルギー委員会

日本の土曜午後は高エネルギー委員会でした。今回はさぼろうと思っていたのですが、同じ委員のメンバーでATLAS日本グループ代表の一人TさんがCERNからテレビ会議で出席するというので、出席せざるをえなくなり、今朝はこっちの時間で6時半から始まる会議に出てきました。次回も私はCERNからの参加なので、開始時間を次回は遅らせてもらうことにしました。

この委員会とは関係ないのですが、とある予算申請が落ちたことが判明し、少しショックを受けています。これで、Yさんたちと申請した予算競争も激化しそうで、いやーな気配が漂っています。今年度後半から来年度の戦略を考え直さないとなりません。うーむ…。

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ミーティングとか

CERNに来る目的がミーティングに出て情報集めをしたり、人と会って今後の研究方針を議論することなので、当たり前といえば当たり前ですが、今週はミーティングがてんごもりです。

例えば、今日は午前中、荷電粒子を検出する検出器やソフトウェア関連のミーティングに出席。その後、CERNを訪れている日本からのVIP(政治家さん)に実験現場を紹介する一行のお供。政治家の人と話をする機会なんてないので話をしてみたかったのですが、当然そんな時間があるわけなく、山を賑わせる枯れ木の1本としての参加でした。

そして昼飯を済ませた今からは、博士課程の学生とのゼミ。私の都合でスキップばかりですが、せっかくテレビ会議ではなくゼミをやれる貴重な機会なので、無理矢理ミーティングの間にねじ込みました。このゼミの後は、またミーティング。今度は学生がやってる物理解析関連のミーティング。さらにその後、本日の〆は、CERNに常駐している日本人研究者と研究方針の相談。

とまあ、普段大学にいるのとは違った忙しさです。

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Summer Student

最近は日本の研究所でもよくやるようになってきましたが、CERNではSummer Studentプログラムが非常に充実しています。午前中は講義を聞き、午後は各実験グループの担当スタッフに面倒をみてもらい実際に実験の手伝いをするというスタイルで、2ヶ月から3ヶ月近くCERNに滞在します。ずっと昔から続いているらしく、毎年大勢の若い学生が、大学院初年度くらいの学生でしょうか、CERNを訪れます。

今年もこのプログラムに参加する学生がCERNに集結し始めていて、今回のCERN滞在では若い人を多く見かけます。この期間、7月から8月にかけてはインフラもSummer Student優先で、宿舎やレンタル自転車が彼らのためにブロックで予約されていて、私たち一般人(?)は宿舎の予約などが大変だったりします。あと、レストランも物凄く混むようになります。

でも、若い学生のためのこういうプログラムを昔から充実させているのは、CERNやるなぁという感じです。このプログラムに参加する学生は世界中から集まり、しかもかなりの長期間なので、研究の最先端に触れるだけでなく、色んな国の同年代の友達を作るいいチャンスで、参加できた学生は非常に貴重な経験を積むことができるのではないでしょうか。実際、参加した学生からは非常にポジティブな感想を毎年聞いています。

CERNだけでなく、私が前いたフェルミ研究所というところでも、毎年大勢のSummer Studentsが来ていました。最近はKEKでもSummer Schoolを毎年開催して、これまた学生にはいい影響を与えているようです。KEKの夏の学校に参加して、高エネルギーをやろうと思った学生もいるようですし。

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アウトリーチを振り返る

19日の科学館でのアウトリーチ活動を振り返ってみます。

私は昼前から大学で最後の準備。整理券を印刷して学生に裁断を頼んだり、自分の講演の最終チェック。14時過ぎにはYさんが私のオフィスに到着。抽選で渡す品々やジュース、菓子、ケーブル等々を車で科学館まで運んでくれます。私も車に乗せて行ってもらってもよかったのですが、前々から相談して決めておいた通り、危機管理(渋滞や事故などのトラブル)の観点から別行動。私は電車で科学館まで移動しました。

科学館に私が着いたのは15時半くらい。一足先に到着していたYさんとともに準備を始めたかったのですが、コーヒーを頼んでおいた業者が到着すると、サーバーの説明等に30分以上かけられてしまったのは大きな誤算でした。使い方の説明だけ2、3分で手短にしてもらえば十分だったのですが、なかなか帰ってくれないのには参りました。

16時になると、プラネタリウムホール別室が空くので、そこに映像と音声を配信するための準備を開始。担当はYさんです。ネットワーク関連が繋がることを確認したり、画像と音声を出せることを確認したりします。同時に、別室内の机とイスの配置がえ。ボランティアで手伝いに来てくれた学生さん達に手伝ってもらいます。

16:45にプラネタリウムが終了するので、すぐに私たちが準備を始められるはずだったのですが、なぜかよみうりテレビの人たちが科学館の人のインタビューをプラネタリウムホールで始めて、私たちに準備を始めさせてもらえません。正式に企画を出して場所を確保してるのに約束の準備を始められないという事態に私はかなりキレギレ。よみうりテレビの人々が悪いのか、約束を無視して会場を使う科学館側でインタビューを受けてる人が悪いのか、その辺はわかりませんが、今回の企画で私にとっては一番のトラブル。このアウトリーチ活動の科学館側の担当者もかなり腹を立てていました。

というわけで本来なら終了してるはずの17:20頃からプラネタリウムホールでの準備を開始。ネットワークが繋がらなかったり、コンピュータの電源が見当たらなくなったりと、慌てているがゆえのトラブルが結構ありましたが、なんとか開演10分前くらいには準備を完了。大勢のお客さんをどのようにプラネタリウムホールに誘導するかなど、事前の打ち合わせに基づいて私も手伝うつもりでいましたがそんな時間は全くなく、こういう企画で一番大変な対応はY教授に任せっきりになってしまいました。予想以上に当日参加者が多く驚いていましたが、入場の状況を正確に把握していない私は、人が入りきれるのか、うまく誘導できるのかなどの不安をかかえつつ、気持ちの切り替えができないまま18時の開始となりました。

科学館のEくんのイントロダクションの後にいよいよ自分の講演。まだ冷静な自分に戻れず、講演の前半はしどろもどろになりました。というか、冷静なときこそテンションを上げて物理の楽しさ、不思議さを伝える努力をするのですが、テンションが上がらないのには参りました。それでも後半からは落ち着きを取り戻し、下の写真のようにテンションも段々上がり、なんとかYさんにバトンタッチ。
talk_1

そんな冷静さを欠いた私とは対照的にYさんは、いつも通りの落ち着いた講演。それを見ていて私もなんとか普段の精神状態に戻れました。下は、講演開始時のYさん。
talk_2

私たち2人の講演が終わると、次は裏方さんにとっては受付に並んで大変なコーヒーブレイクの準備。人数に対してコーヒーの業者が用意してくれたポットがあまりに少ないために、学生さん達があらかじめコーヒーを作っておき、かつ、タイミングを見計らって新たにコーヒーを作るという難しい作業が要求されました。ここでもY教授が大活躍。どうなっているのか心配でしたが、私は質問を受けたり、次の中継の準備があったのでプラネタリウムホール内にとどまっていました。準備風景と、休憩の風景を貼っておきます。
coffee_2 coffee_1 coffeebreak
お菓子は十分用意したつもりだったのですが、高校生が爆食いをするので最初の数分で全く食べる物がなくなってしまったらしく、後からプラネタリウムホールを出たかたは飲み物にしかありつけなかったようです。今回の反省点と言えば反省点なのですが、私たちの予算にも限りがあるので量を増やすのは難しく、出し方に工夫するくらいしか余地がありません。ただそれも、300人を越える人間に対応するのはかなり難しい感じです。

さて、そんな修羅場をよそに私は技術的に一番心配していたCERNとの中継とその後の抽選会の準備。この段階でもお客さんが何人くらいなのか、コーヒーブレイクはどんな感じだったのかなど全く把握していませんでした。しかし、精神的には十分落ち着きを取り戻し、普段のテンションに戻ることができていました。

休憩後は私が司会でCERNとの中継。講演では私の緊張が伝わったのか会場のお客さんも少しかしこまっている印象を受けました。が、普段のテンションに戻った私につられたのか、コーヒーを飲んでリフレッシュすることができたのか、CERNとの中継を開始する前の私の説明のときには、お客さんもリラックスしていることを感じ、ひとまず安心しました。そして中継。個人的にはTくんたちが用意してくれた実験現場の紹介ムービーは今回の企画のメインだったと思っています。講演はよくある企画ですが、このようなスタイルで実験を紹介するというのはかなり斬新だったのではないかと、企画者の一人として自負しています。

そんな実験現場の紹介の後は、CERNに滞在してる学生たちとの質疑応答。
live_video
自分の感覚としても、後から参加者の感想などを聞いても、若干間延びしてしまったことは私たちの準備不足と、私の司会力の低さのせいです。CERNにいる人たちにはこちらの様子(どれくらいの勢いで質問があるか、どれくらい慌てているか、といったこと)が伝わりませんから、回答者を私のほうでもっと強く誘導してあげるべきでした。今後の改善テーマです。

そして最後は抽選会。ATLAS実験ならではのグッズを揃えたので、そこそこ喜んでもらえたのではないかと思います。

ということで、長いこと準備してきた科学館での企画が無事終了。片付けを終えて22時過ぎに近くの飲み屋で簡単な打ち上げをしたときのビールの美味しかったこと。科学館に来てからずっと立ちっぱなし、走り回りっぱなしだった私はやっとイスに座れて肉体的にもリラックスできましたし、大きなイベントをこなした充実感と合わせて本当に幸福感いっぱいでした。そしてなにより、思っていた以上にお客さんが大喜びしてくれたことが嬉しかったです。Tくん、Yさんともどもまたこういう企画をやろうと盛り上がっています。

最後に、来場してくださったかた、応援してくださったかた、本当にありがとうございます。お礼申し上げます。また、科学館側の担当だったEくんは、私たちの注文と科学館側の板挟みで色々大変だったと思います。ご苦労をおかけしました。

いやー、でもホントお客さんが喜んでくれたのはよかったです。またこういう企画を絶対やります。

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寒い

19日のアウトリーチに関してコメント、拍手コメント、メールをくださったみなさま、本当にありがとうございます。会場でのお客さんの反応もそうでしたし、喜んでくださる方からの反応があるのはやっている側の励みになります。Tくん、Yさんともども、またやろうと誓いを新たにしました。

そんな余韻も冷めやらぬうちに、CERNに来ています。昨日の晩に到着したのですが、その寒いこと。日本よりは涼しいだろうと思って薄手のトレーナーは持ってきてるのですが、周りの人々はコートにマフラー。大阪の真冬並みの重装備。装備だけでなく気温も10℃をきっていると思われる寒さで、飛行機を降りてからバスを待つ間は凍えそうでした。

CERNへの移動といえば、日本とヨーロッパの間のフライトでは映画を観て大泣きするのが私の習慣でしたが、今回はそういうわけにはいきませんでした。アウトリーチを一緒にやってるYさん(達)と一緒に、とある競争的資金に応募するのですが、その締め切りが間近。私が書く申請書の担当はわずかなのですが、種々の雑用と、19日の準備のために全くの手つかず状態。Yさんから飛行機の中でやるようにと宿題を渡され、それをこなしていたため、いつものように酒を飲んで映画を見ながらウトウトということができませんでした。映画を楽しむのは帰りにします。

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感謝

大阪市立科学館でのアウトリーチ活動、盛況でした。
足を運んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。
裏方として頑張ってくれた学生さん、Y教授、K教授、ありがとうございました。
さらに、私みたいなヤンチャな人間の要望に応えてくれた科学館のEくん、本当にありがとうございました。
今日会場に来られなかったけど、一生懸命応援してくださったみなさんにも本当に感謝いたします。Aさん、今度、東京出張があったときは、声をかけますので嫌でなければたくさんお話しましょう。

大きな行事をなんとかこなすことができて、今は多くの人に対する感謝の気持ちでいっぱいです。
テンションが上がってしまって何がなんだかわからなくなっていますが、とにかく色んな人に対する感謝の念で自分の感情が抑えきれなくなっています。

気持ちが落ち着いたら今日の出来事を振りかえってみます。

興味を持って来場してくださったみなさま、応援してくれたみなさま、協力してくれた人々、本当にありがとうございました。

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国際免許

今朝は門真市というところにある運転免許センターに国際免許の申請に行ってきました。センター前の写真屋で必要な証明写真を買い、簡単な申請書類を書いてパスポートと収入印紙を添えて提出。待つこと30分で交付されました。ということで、運転免許センターにいたのはちょうど1時間くらい。ですが、私の家からだとモノレール、京阪電車、バスと乗り継いで行かねばならず、しかも乗り継ぎが悪いため片道1時間近くかかってしまい、多くの時間を移動に費やしてしまいました。

その後は弁当を食べながら、明日の準備。そうこうしてるうちに、研究室の4年生との実験。今回も前回に引き続き、コンピュータ関連の簡易講義でした。コンピュータに慣れていない学生には参入(?)障壁が高いかもしれませんが、難しいことではないので、とにかく慣れていってもらうしかありません。

その後はまたアウトリーチ関連。基本的に科学館側は担当者1人が頑張ってくれてるだけなので、ほとんどの企画・運営・準備を私たち自身でやらなければなりません。ということで明日の裏方さんが大量に必要で、それを私たちの研究室とK大学の学生さん達(プラス教授)のボランティアでまかないます。あと、普通に観覧登録をしていた秘書さんたちにも手伝ってもらえるというのは非常にラッキー、かつ有り難い話です。おっと、脱線しましたが、そういうわけで、明日の段取りや役割などの打ち合わせをY教授をまじえてみっちりやりました。Y教授は、脳内シミュレーションが非常に速く詳細なので、色々と気がつかない指摘をしてくれます。というか、よくそんなことまで思いつくなぁと感心します。

段取りを一通りおさらいした後は、今度は4年生ではなく修士課程の学生とのゼミ。前回途中で終わってしまった論文の続きを読みました。短い論文ですが、非常に難しい解析を取り扱っている論文なので、修士の2年生でもかなり難しかったようです。非常に重要な結果をまとめた論文だったので選んだのですが、やっぱり少し難しかったかな。次回のはもう少し簡単な論文なので、学生のみなさん頑張って準備してください。

今はまた明日の準備に戻っていますが、今心配なのは忘れ物。準備の不備も気にはなりますが、ここまで来ると明日必要なものを忘れずに持っていけるかどうかが一番心配になってきます。オフィスに積まれた荷物がどんどん増えているので、余計に気になります。

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アウトリーチ準備ラストスパート

今朝は、メールなどをチェックした後で、まず、TK大学のJくんと研究に関する打ち合わせ。修士課程の学生がやっている検出器関連のプロジェクトに彼の学生も加わることになったので、どうやって仕事を分担していくか相談しました。この打ち合わせはEVOを使ったのですが、私のUSB入出力のヘッドセットを使うとEVOが入力を感知しないという問題が発生しました。パソコン自体は入力を感じてるのに、EVOは検出しないんですよね。5割くらいの確率でこの問題が発生して鬱陶しいです。

それはそておき、その後は昼飯まで書類書き。研究室単位で提出しなければならない報告書2つの、私の担当部分を昨日からの作業でなんとか仕上げました。書類書きを好きな人はあまりいないと思いますが、私も当然嫌いで、大した仕事ではないのに微妙に心のどこかにひっかかっている懸案でした。来週のCERN出張の前に終わらせられてホッとしています。

午後はまず、シリコン検出器関連のテレビ会議。1時間ほど出席して、メインな議論が終わったところで私は途中退席。進めておかないとならない、土曜日のアウトリーチの準備があって少し早めに会議から抜けました。昨日の夜に、アウトリーチを行う他のスタッフと電話で打ち合わせをして、その打ち合わせに基づいて当日までにやらなければならない準備をリストアップ。当日配る案内は昨日のうちになんとか作って、今日は受付担当者がチェックを行うための表を作り始めています。抽選用のおみくじや抽選券も作らないとならないし、そうこうしてるうちに当日の休憩時に出すお菓子が私のオフィスに運ばれてきました。300から400人分のお菓子の適量がわからないので、適量であることを祈るばかりです。

その後、大学の物理学専攻の運営会議。今日は素晴らしいことに非常に短時間で終わり、今こうしてオフィスに戻ってきてブログを書くことができています。これからまた、アウトリーチのための細々とした準備に戻ります。準備もいよいよ佳境で、自分の中ではラストスパートという感覚です。

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某大学の不正事件

某って書いてますが、私たちの大学のことです。医学部の(元でしたっけ?)教授が雇用している研究員に給料を多くだし、その多く出した分をキャッシュバックさせてプールしていたという事件が明るみに出て、少し前のニュースになっていました。その後、昨日だったかウェブサーフィンをしていたら、また私たちの大学で不正があったという見出しを発見。またかー、と思ったら、その不正の主は同じ教授。架空発注で消耗品を納品してもらったことにして、実はパソコンを購入。しかも5台。研究用なら堂々と備品として買いますから、私服なのは明らかですが、それにしても5台もなんで必要なんだろう、と変なところで不思議に思ってしまいます。

呆れると同時に、かなり腹が立ちます。無駄遣い、横領という倫理観から許せない部分も当然ありますし、こういう人がいるから真面目に研究のために金を使ってる人まで無駄な手続きをしなければならなくなってしまうわけで、実務面でも頭にきます。しかも医学部の教授。そんなケチなことしなくても十分裕福だと思うのですが、どうなってるんでしょうね。感覚が完全に麻痺して、研究費を自分の金みたいに感じてしまうのでしょうか。

何度か書いていますが、研究分野、あるいは大学によって、上下関係というのが大きく違うんでしょうね。大学内の会議とかに出席しても、分野が違うと、立場の違いによってへりくだり方が違うので驚くことがあります。そういう経験から外挿すると、医学部はやはり白い巨塔の世界なんでしょうか。なにしろ、浪速大学って私たちの大学のことなんでしょうから(ですよね?)。近所に住んでる医学部関係者から教授に色々言われて大変だ、みたいな話を聞いて驚いたこともあります。私たちの世界ではそんな話聞いたことありません。そもそも、教授にあれしろ、これしろ、なんて言われるような人間でもスタッフになれるんでしょうかね。

それに比べると、私たちの大学(や他の関西の大学)の高エネルギー関係はアナーキーでいい感じです。目上の人でもガンガン文句を言えますし、上下関係での強制力がほとんどない気がします。って、まあ、私が特別誰からも強制力を受けないから他の人を見てもそう感じるのかもしれませんが、どこかの大学や他の研究分野に比べるとみんなノビノビ楽しく研究してるように見えます。その点はこの大学の高エネルギーの失いたくない伝統です。

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同位体効果

午前中は研究室のミーティング。午後は昼飯後、生協の本屋を10分ほど徘徊。私たちの大学の生協の本屋では毎月第3火曜日は文庫本あるいは新書を3冊以上買うと15%オフというセールをやっているので、それを狙って本を買いに行きました。

その後は、研究室の学部4年生との実験。というか、今回は実験のために不可欠なコンピュータの使い方を簡単に説明・実践しました。高エネルギー実験では数多くの事象を集めるために、データの処理が大変で、コンピュータの助けなくして実験をやることは不可能です。にもかかわらず、そのための知識を蓄えられるような授業は大学には皆無なので、研究室に入ってから独学か、先輩から技を盗むか、教員から教えてもらうかして、スキルアップするしかありません。そういうわけで、今回はコンピュータのプチ講義でした。

4年生へのプチ講義を終えた後は、書類書きに、土曜日のアウトリーチの段取りとその準備。そして、その後にATLASグループのミーティング。修士課程の1年生がとある理由により研究室を去ることになったので、最新のラインナップは、修士課程は1年生が1人、2年生が2人。博士課程は2年生が2人という布陣になりました。メンバーが減ったのは残念ですが、まあ仕方ありません。来年度以降にまた多くの新人が入ることを願って、今のメンバーで頑張っていくしかありません。

と、今日1日を振り返りましたが、私にとって今日一番のニュースは、はやぶさ帰還でもワールドカップでの日本の勝利でもありません。同位体効果というものを知って驚きました。私はもともと化学が大嫌いで、化学の知識は高校生に余裕で負けます。なので、化学に関しては色々知らないことがあって、逆に、自分の中では新鮮な驚きを得ることが時々あるのですが、今日の驚きもかなりのものでした。

同位体効果というのは、同じ元素でも中性子数の違う同位体では物理的・化学的な性質が違うことで、それ自体には全く驚きはありません。私たちの研究分野だと、放射性同位体が安定同位体と異なる性質を持ってるということは、あまりにも当たり前ですから。ところが、今日の同位体効果は放射性同位体ではなく、安定同位体の話なのです。

自然界の炭素は、主成分のC12(陽子6個+中性子6個)の他に、安定同位体であるC13(陽子6個+中性子7個)と、放射性同位体であるC14(陽子6個+中性子7個)があります。で、私のような化学素人が考えると、C14は放射性同位体だから他の2つとは明らかに違う性質を持っているけれど、C12とC13に違いはないだろうと思ってしまうわけです。ところが、光合成をして植物が二酸化炭素を吸収、その後、植物内に残る炭素の割合がC12とC13では違うのだそうです。びっくりです。C12とC13の違いはと言えば、中性子が1個少ないか多いかで、質量が微妙に違うくらいです。光合成は化学反応で、化学反応の主役は原子中の電荷(=電子数とその配位)ですから、電荷が同じで質量がわずかに違うだけのC12とC13で、化学反応率に違いがあるとは思ってもみませんでした。

光合成の例だと、光合成反応回路にはC3とC4回路と2つがあって、そのうち特にC3回路ではこの同位体効果、すなわちC12とC13での植物内での炭素固定効率の違い、が顕著なんだそうです。いやー、驚きました。違いは質量だけですから、きっと、分子を構成する原子の質量のわずかな違いでポテンシャルが変わり、結合エネルギーが変わるということなんでしょうけど…そんなことが化学的に起こってるとは考えたこと全くありませんでした。

ちなみに、こういった(放射性ではない)同位体効果は化学では一般的らしく、それを応用した研究、例えば食物連鎖の研究などに使われているようです。マーカーとして使われるわけですね。

こういう驚きを得られるのは、私が化学が大嫌いだったおかげで(?)、新鮮な驚きが得られるという意味では、勉強しないことにも意味がありますね。ははは。

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誤差

明日の研究室ミーティングで論文紹介の担当に当たっているため、昨日と今日は仕事の合間を縫って論文読み+スライド作成に時間を費やしました。

紹介する論文は、デフォルトはもちろん高エネルギー物理の論文なのですが、Y教授の方針(?)で全くの別分野の論文でも構いません。まあ、そうは言っても別分野の論文はチンプンカンプンなので、比較的内容が近い分野、例えば宇宙関係などがよく紹介されます。ですが、私が明日やるのはかなり異業種。流石に専門的な論文では歯が立たないので、物理学会誌に紹介された比較的緩い記事なのですが、内容以外に高エネルギー屋には目についてしまうところがあります。それが誤差の取り扱いです。

誤差には大きく分けて2つあります。

一つは統計誤差。例えば、コイントスを10回したら平均では表と裏がそれぞれ5回づつのはずですが、たまたま6回4回になったり、7回3回になったり…と、平均からずれることもあります。このように、たまたま平均からずれることもあるわけで、そのずれのことを統計誤差(あるいは偶然誤差とも呼ぶのか?)といいます。

ちなみに、実験はコインがイカサマコインかそうでないまっとうなコインかを識別する作業に似ています。10回投げて表が7回、裏が3回ではそのコインがイカサマ用なのかどうかは判断に苦しみますが、10,000回投げて表が7,000回、裏が3,000回ならイカサマコインだと判断できます。素粒子実験で、例えばヒッグスを探すとします。ヒッグスが生成された時に検出器に残す信号と、ヒッグス以外の粒子が生成された時に検出器に残す信号(=バックグラウンドと呼びます)は似ています。そこで、10個の事象からよりも、10,000個の事象からのほうがより正確にヒッグスなのかそうでないのかを判断することができるというわけです。もちろん、ヒッグスの信号がバックグラウンドと全然似ていなければ統計誤差を考える必要はありませんが、LHCでヒッグスを探す場合には統計誤差が重要になります。

もう一つは系統誤差。これは測定器の測定精度などから生じる真の値からのズレのことです。例えば、1mm刻みのモノサシで身長を測ろうと思っても、1/1000mmの精度で測定することはできませんよね。本当の身長に比べて数分の1mm程度のズレがあってしかるべきです。あるいは、同じ人間の身長を測るにしても姿勢やその他の測定のやり方で真の値から微妙にズレてしまうこともあります。こういった諸々を系統誤差といいます。統計誤差は偶然の産物なのである意味人間にはコントロールのしようがありません。唯一の方法は、測定回数を増やすことだけです。一方、系統誤差は測定精度だったりするので、頑張って良い検出器を作れば小さくすることのできることが多い誤差です(原理的には)。

以上の誤差を高エネルギー物理屋は非常に気にするんですね。他の研究分野ではそんなことを考える以前に目でみたら一目瞭然だったりするからなのか(信号とバックグラウンドが全然似てないということを意味します)、誤差に対する注意度が全然違います。完全に職業病ですが、新聞やテレビでグラフや表が出てくると、誤差が書いてないのでイライラ、あるいは一人ツッコミを入れてしまいます。10±1と10±10では全然意味が違うわけですね。前者は明らかに(確率的に)0ではありませんが、後者は0の確率が非常に高いわけです。なので単に「10」と言われると、どう解釈していいのか悩んで…しまうことはありませんが、テンションガタ落ちなのは間違いありません。

で、話を戻すと、今取り組んでいる異分野の記事。数値に誤差が全くない時点で内容を疑ってしまうというのは、きっと高エネルギー物理屋の悪い癖なんでしょうね。ちなみに、こういう態度は観測者によるバイアスなので、実験をするときには、こういうバイアスを無くす努力をしないとなりません。いや、でもなー、やっぱり誤差は付けてくれないと…。

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アウトリーチの業務連絡

19日のアウトリーチ活動に関するお問い合わせ、および参加申し込みを希望するメールを送ったにもかかわらず返信を受け取っていらっしゃらない方は、携帯の着信拒否を解除して、再度メールしてくださるようお願い申し上げます。

しばらく前にも同様のコメントを書きましたが、依然同じことがおこっています。着信拒否にされている方は、100%の確率で電話番号等の連絡先も記されていません。こちらからは連絡をとることが不可能です。おかしいな、と思ったかたは携帯の設定をご確認ください。

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大阪に戻ってくると感じること

高エネルギー物理学将来計画検討小委員会に出席するため、昨日はT大学へ行ってきました。この委員会は毎回ヘビーで、昨日も朝は普通の時間に家を出て、帰ってきたのは終電の1本か2本前。これまでは委員内外の人による世界の様々な実験計画のレビューを聞いてきました。もちろん議論もありましたが、基本的には今後の議論のための勉強会という様相でした。そのレビューは、昨日で主だった実験計画を全て網羅したので、次回以降は議論中心。そのための宿題が何人かの人に課され(私も宿題を出されました)、昨日の委員会はおひらきになりました。

委員会を終え、昨日は新幹線だったのですが、大阪に戻ってくるとまず感じるのは大阪の蒸し暑さ。この前の研究室旅行で沖縄に行ったときにまず感じたのと同様に、関東地方から大阪に来るとまずその蒸し暑さに衝撃を受けます。で、さらに新幹線から在来線に乗り換えると、電車の乗り方がケイオスで「あー、大阪に戻ってきたんだ」と感じます。普段から感じていることですが、東京などの出張から大阪に戻ってくると、そのケイオスさを強く実感できます。

電車に乗る時のケイオスさ。並ぶ人が列を作るための誘導線があってもそれを無視する人が多い。並んでる人が透けて見えないかのように列の先頭に入ってくる人が多い。降りる人を待たずに乗ろうとする人が多い。子供に「降りる人が先だから待ちなさい」と注意してるその横で、降りる人をかきわけて乗る大人がいる時の無力感はどう表現したらいいのかわかりません。

さらに電車内でのケイオスさ。イスに座る人が席を詰めないので、例えば、5人がけのイスでも3人くらいしか座れない。ふんぞり返って足を投げ出して座ってる人が多く、つり革に立ってる人間の足の置き場所に困る。乗客が少なくてスカスカの車内ならいいですが、朝の通勤時にもこういう人が多いのには普段から閉口してますが、出張から帰ってくるとこういう大阪の人々(もちろん、マナーのいい人もいますから、ステレオタイプにこう言ってはよくないのですが、一般論として)の特徴が非常に目についてしまいます。

人間観察を私が趣味としてるのでこういうとこに目が行ってしまうのかと思ってましたが、少なくとも関東地方出身の人々は同じことを感じてる人が多いということが最近わかりましたし、逆に、大阪出身の学生と話をすると、東京に行くと行儀の良さに驚くという発言を聞きました。私のバイアスではなく、やはりかなり違いがあるようです。このケイオスさは大阪だけなのか、あるいは行儀よく電車に乗るのは東京方面だけなのか、どっちなんでしょうね。それ以外の土地には住んだことがないのでよくわからないのですが(ちょっと旅行したくらいでは観察事象、統計数が少ないので)、エスカレーターの立ち位置が全国でも唯一(?)右というユニークさを持ち合わせてるあたりと合わせて、大阪独自の文化っぽくてなかなか興味深いです。

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ゼミと授業

昨日の午後後半は久々のゼミ。修士課程の学生と論文集のような教科書を読むゼミで、去年もやっていたゼミの続き(とは言っても内容は毎回変わるので続きとは言い難いですが)です。もっと早くに始めるべきなのですが、私の都合とM1の学生の都合を合わせることが難しく、昨日やっと今年度の第1回でした。来週も金曜午後にやれれば(私が翌日のアウトリーチの準備のために科学館へ行くなどの緊急の用事がないかぎり)第2回ゼミの予定なのですが、さすがに論文を読むのはM1の学生にとっては厳しいようなので、今週の続きをM2にバトンタッチすることになりました。

確か、この教科書を読むゼミを始めた去年も同じ感想を書いた気がしますが、論文を読めるようになるには総合力が要求されるので大変なことはわかっているのですが、だからといって避けているといつまでたっても読めるようにならないので、最初は辛くてもとにかくチャレンジしていくしかありません。慣れみたいなのも必要で、コツを掴むとだいぶ楽に読めるようになるものです。修士のみなさま、頑張ってください。

というのが昨日の午後のこと。今日はこれまた久しぶりに授業がありました。全ての担当を後期に詰め込んでいるので、今日の担当はイレギュラー。物理学科の3年生向けに週一で色んな研究分野のレビューをするという授業があります。講師は学内、学外両方から呼ばれます。私は当然LHCの話をしました。とはいえ、この時期の3年生の知識はほぼ2年生。素粒子物理学の核心に迫るには程遠い段階なので、一般の人向けの解説とほぼ同じ内容。今までに使ったアウトリーチ関連の講演や、高校生向けの解説を纏め直して講義を行いました。

いつもそうなのですが、大学生相手の授業では反応がほとんどないので、彼らにとって面白かったのか、つまらなかったのか、どのへんがわかりやすくて、どのへんがわかりにくかったのか、といったフィードバックをほとんど得られないのがつらいところです。高校生やアウトリーチのときは熱心に質問をしてもらえるので、今後の参考になると同時に、手応えを感じることができるのですが…ホントに反応が少ないんですね。ここがわからん、という苦情でも言ってくれるとこちらは嬉しいのですが。

さて、聴牌気味だった今週も残すイベントは、ATLAS実験の国際会議の講演者候補選びに関するミーティングと、明日のT大学への出張だけとなりました。CERNから帰ってきて怒濤の2週間が過ぎましたが、来週はいくらか人間らしい生活に戻れそうです。
[追記]
と思っていましたが、あまりにテンパっていたために忘れていましたが、今「やらなくちゃ」リストを眺めると来週中に提出しないとならない報告書が3つもありました…。

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アウトリーチ活動のタイムテーブル

昨日書いた通り、中継を含めた画像と音声の配信(+ケーブル配線)のテストをやりに科学館へ行ってきました。ATLAS実験のコントロールルームからの画像はウェブキャスト、それ以外は結局使い慣れたEVOを使うことになったので、少なくともこちら受信側には大きな技術的なハードルはなくなりました。唯一の心配は科学館側のネットワークのゲートウェイが特定のポートしか開いていないのではないかということだったのですが、少なくとも私たちが行いたい通信に関しては問題ないことがわかり安心しました。

プラネタリウムホールと参加希望者多数のために用意する別室を画像(と音声)で結ぶ件に関しても、多少効率悪いかもしれませんが、ローカルネットワーク内で閉じるのではなくEVOを使うことにしたので、これまた技術的にだいぶ簡単になりました。残されたテストは、ビデオカメラで撮影した画像と音声をPC経由でEVOに送れるかどうか、くらいで、これは科学館に行かなくてもできるので、あとで自分で試してみます。Yさんは自分のPCではできたと言っていたので、まあなんとかなるでしょう。

次なる心配は、当日準備の時間が少ないため(当日も17時まではプラネタリウムホールが普通に使われています)ケーブルをはわせるなど諸々の準備が間に合うか、という点に移ってきています。学生に応援を要請してKaon実験をやってる学生、神戸の学生にも手伝いに来てもらうことになりました。なかなかの大事になってきています。

さて、その当日の予定ですが、

17:30 開場
18:00 科学館スタッフによるイントロダクション
18:10 私の講演
18:50 Yさんの講演
19:30 休憩
19:45 TくんによるCERNからの画像配信+聴衆のみなさんの質問タイム
20:20 プレゼント抽選会
20:30 科学館の紹介
20:35 終了

という流れを想定しています。
どういうタイムスケジュールなのか知りたい、という当然のご要望があったので、とりあえずブログ読者のみなさんにはここでお伝えしておきます。ただまあ、予定なので、このスケジュールをどれくらいの精度で進められるかは正直やってみないとわからないという面もあります。講演自体はスケジュールの進み具合を見て早くしたりゆっくりしたりと調整できますが、お客さんのみなさんの行動がどれくらい迅速なのか見当がつかない、というのが一番の不定要素です。ちなみに、18:1018:00になっても来場されない方々をキャンセルとみなし、当日参加で別室参加予定者のうち先着者から順番に本会場へ案内することを予定しています。事前登録してらっしゃる方は遅刻しないことをお勧めします。この情報は、ウェブサイトにもアップしとかないとならないなぁ…。

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今日のこれまでとこれから

今朝は大学の別のキャンパスへ行ってきました。来年度から大学院生として受け入れる予定の(試験に合格してもらわないとなりませんが)留学生は集中的に語学研修中なのですが、彼らのクラスの中間発表なるものがあって、それを見学に行って来ました。数10人の留学生が幾つかのクラスに分かれて日本語を勉強しているわけですが、彼ら全員が1人5分づつ程度日本語で発表を行います。テーマは自由なのか与えられているのかわかりませんが、多くの学生は出身地(国)の紹介をしていました。

日本に来てからまだ2ヶ月ですが、どの学生も非常に日本語が上達していて感心しました。もちろん、多少の上手い、下手はありますが、どのレベルでも、日本語を勉強して2ヶ月間とはとても思えないほど立派な受け答えをしていました。それと、日本人の学生には酷なコメントかもしれませんが、発表自体は日本人の同年代の学生よりも遥かに上手です。聴衆の方を見ないでスライドをずっと見続けてぼそぼそと話す学生が(教員も?)日本には多くいますが、そういう学生は今日私が見た発表では皆無でした。ちゃんと聴衆の方を向き、語りかけるように発表します。発表内容を日本語で記憶するだけでも大変なはずなのに、です。

しかも、日本語で書くことがまだそれほど得意ではないことから、スライドが非常にシンプル、映像中心で、言いたいポイントが明確に伝わるお手本にしたいような見事なスライドになっているんですね。ある意味ケガの功名なのですが、手本にしたいようなスライドばかりでした。授業や講演時のスライド作りの参考になりました。

昨晩もまた学会のプログラム作りのために、家に帰った後に深夜まで作業をして今朝行くのは結構つらかったのですが、訪ねた甲斐がありました。

そして、今日は午後イチでATLASをやっている修士課程の学生たちに解析の講習。それが終わったら、CERNとの中継の試験をするために大阪市立科学館に行ってきます。今日は、CERNではN大学のTくんが、向こうの担当者とともに試験に参加。こちらではK大学のYさんと私、そして科学館の担当の方の3名という布陣で試験に臨みます。上手くいくといいのですが。

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4年生との実験

予想通り今週もパンクしそうなスケジュールの毎日です。出なければならない打ち合わせにも出られない事態が続いています。今日の午前中は研究室の定例ミーティングにすら出席できませんでした。土曜日にはT大に行かなければならない委員会があるのに危うく忘れかけていましたし、金曜日には物理学科の3年生相手の90分1本勝負の講義があるのですが、その準備にも全く手をつけられていません。ヤバいです…。

そんな中、今日は4年生と実験をやる時間を午後に少し作れました。が、教えなければならいこと、特にコンピュータ関連が山ほどあるのですが、それをやるには全く足りない時間でした。去年もそうでしたが、教育の時間を作るのに今年もかなり苦労しています。

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研究室旅行

昨日の夜、研究室旅行から帰って来ました。例年は大阪近郊ですが、今年は非常に安いツアーパックを利用して沖縄へ。向こうの梅雨時で安い値段設定なのですが、思っていたほど天気は悪くなく(=基本的に曇り。ときどき雨が降るくらい)、ビーチで楽しむというわけにはいきませんでしたが、それなりに観光は楽しめました。

場所も例年と違いますが、行動も例年とは違うパターン。色々違いはあったのですが、一番の違いは、例年は観光というよりもラフティングとかハイキングとか体を使うアクティブな遊びが多いのですが、今年は観光が多かったということでしょうか。

そんな旅行でしたが例年通りだったのは恒例のカート。まさか沖縄旅行でもカートができるとは思っていませんでした。タイム計測のための装置がそれぞれの車に付いていないために、例年のようなタイムアタック合戦はできず、レース中心になりましたが、それでも皆かなり楽しんだようです。もちろん、研究室の中でY教授と1、2を争って大人げない私ですから、めいっぱい楽しみました。結果もラッキーなことに1位。昨日はジャンケンでスタートの並び順を決めて予選レースと決勝レースを行う形式だったので、かなりの部分、順位はスタートの順番つまりジャンケンで決まりました。なにしろ、Oくんがやったように体当たりをして押し出すくらいしないと、スピンしない限り、いくら速度差があっても抜くのは至難の業なので。

予選レースは5人中2番手か3番手スタートでしたが、ラッキーなことに1位になれて決勝進出。決勝は3人で争い、出走順は最下位の3位でしたが、上位2人が早々とバランスを崩してくれたおかげで首位に立ち、その後も差を広げて独走。去年に引き続き連覇することができました。いやー、ホントに大人げないです。どうやら、私が後ろにいるとプレッシャーを感じて前の人は自滅してくれるようです。悪のオーラでも発散してるに違いありません。

ということで、今年もめでたくトロフィーを獲得したのですが、波乱はありました。

帰りの飛行機に乗る時のセキュリティーチェックで、私のバッグを何度も機械に通し、しまいには「何か金属の棒のようなものが入っています」と言い、バッグを開けて中身を確認しようとするんですね。てっきり傘だと思った私は傘を出してもう一回バッグを検査してもらいます。それでもダメ。そこで思い出したのがトロフィー。そうです、私以外にも2人トロフィーを貰っているのに、セキュリティーチェックで引っかかったのは私だけなのです。うーむ、そんなに私の人相が悪いんでしょうかね。

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パスポート

すでに書いた通り、私たちの研究室では明日から3日間、研究室旅行です。今年はなんと沖縄。毎年準備担当は修士課程1年の学生なのですが、今年は格安ツアーパッケージを見つけてきて、おそらく研究室旅行史上最も遠い場所でしょう。が、信じられないくらいの安さの秘密はおそらく天気。沖縄は今が梅雨のまっただ中で、天気予報も見事に3日間とも雨。準備担当の学生によると、来週くらいから階段状に値段がどんどん上がっていくのだそうです。ま、雨でも雪でも、酒は飲めますから、きっと盛り上がることでしょう。

そんなイベントを明日に控えた私は、これまたすでに書いた通り、午前中パスポートセンターにパスポートの更新申請に行ってきました。今時、車の運転免許証でもどっかのIDカードでも、写真を撮って持っていくなんていう機会は滅多にありませんが、パスポートは今でも写真持参なんですね。ごちゃごちゃうるさいこと言わないで、パスポートセンターに写真撮影機材+それを取り込む装置くらい置いておいた方がよっぽど効率的だと思うのですが、21世紀に入ってすでに10年近く経つというのにそうしないのは、何か特別な理由があるんでしょうかね。

ごちゃごちゃ言ってますが、とりあえず無事受理されて1週間後には新しいのができます。また、自分で取りに行かないとなりませんが。

しかし、今回は結構焦りました。有効期限は11月くらいまであるのですが、ヨーロッパの多くの国では入国するのにパスポートの残りが3ヶ月以上を要求してる国が多いということを知らなくて、飛行機のチケットを買う旅行代理店の人に指摘され初めて気づきました。しかも、3ヶ月+滞在予定日数を要求されるということで、8月に3週間の滞在を予定している私は7月にはパスポートを更新しなければなりません。が、5月末に引き続き、6月、7月とCERNに行くので、申請に行ける日+交付されるまでの日数を勘案すると、今を逃すと申請できないというピンチでした。

もう一つの緊急事態、学会のプログラム作りも第1案を昨日の夜なべでなんとか作り、もう一人の担当者Yさんに残りは引き継ぎ。なんとか役目は果たせたようです。旅行前に憂鬱な作業を終えることができてホッとしました。でも、前にも何度か書いたように、今の担当者Yさんと私は本当にこういう作業が苦手です。前の担当のYくんに今も色々教えてもらっています。しかもYさん、前回のプログラム編集時の詳細を忘れてるようだし…。Yくんから内輪話を今日メールで教えてもらったのですが、おもわず私は端末の前でフいてしまいました。Yさん物理屋としては凄い人なんですけどねぇ。って、実務も物理もできない私よりは何倍もエラいですね。ははは。

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学会プログラム

午前中は、やっと研究室配属された4年生と実験を始められました。主に後期にやる卒業研究の準備というか、実験屋の基礎というか、そんな感じのことをやるわけですが、私の出張と雑務のせいで今日ようやく作業を開始することができました。オシロスロープやら電子回路やらを実際に触ってもらうのが今日のメイン。学生さん達は、去年の4年生Kくんのようにやる気に満ちあふれているらしく、今年度も4年生との実験は私にとって楽しい時間になりそうです。

そういうわけで、4年生との作業は楽しかったのですが、私には連日午後まるまる拘束される雑務+その準備があって、今日もその雑務から解放されたのは19時でした。

で、自分のオフィスに戻ってメールを見るとびっくり。学会から5日までに秋の学会のプログラムを決めろというメッセージとともに、講演者200人弱のタイトルやら要旨やらがまとめられたファイルが送り付けらているのです。明日の午前中は期限切れのパスポートの更新に行かねばならず(先延ばしできなりうらいギリギリです)、午後は今日と同様まるまる雑務で拘束。明後日からは2泊3日で研究室旅行という、私たちの研究室にとっては年に1度の最重要(?)イベント。

学会の人というのはよっぽど暇なんでしょうか?

これだけの仕事を72時間以内でやれというからには、きっと担当者の平均睡眠時間は1、2時間なんでしょう。あるいは、昼間全然仕事をしてないのか。暇な時期ならなんとかこなせるかもしれませんが、今の私のように丁度テンパってる人もプログラム担当者は何十人もいるのですから、必ず何人かはいるはずです。担当者はそういう忙しい時期はないのでしょうか。納得いかん…のですが、来週のプログラム編成会議に代理人を立てているのでその人に迷惑をかけるわけにはいきません。ということで、これからまた作業に戻ります。

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ニュートリノ振動

今朝新聞でこんな記事を見かけました。「ニュートリノ振動の初の直接間接?ん?なんだそれ」と一瞬思いましたが、ニュートリノappearanceのことに違いないと約1秒後に気づきました。しかし、T2K(茨城県東海村のJ-Parcという加速器で生成したニュートリノをスーパーカミオカンデに打ち込むという実験です)でそんなに統計を貯めてるわけないし、フランスのDouble Choozという実験もあったけど、そこでappearanceって見えるんだっけ?いや、原子炉だから反電子ニュートリノのdisspaearanceだったような…ごにょごにょと考えること約10秒。いずれにせよ考えてもわからない、ということですぐにT2KをやっているYくんにメールを書きました。他にもKEKのMくんとかT2K関係者に親しい人はいるのですが、Yくんは私の知っている人の中でも最高のウェブサーファー。なにしろ私よりも私のこのブログのことに詳しいくらいですから…。ということで、この業界きっての(?)情報通Yくんにメールしたのでした。

すると案の定、appearanceの話。CERNから同じニュートリノビームを遥か遠隔地に入射するOPERAという実験グループの話で、こんな記事こんな記事(英語です)を紹介してもらいました。ダークマター探索とかの話と一緒で、イベント"候補"が出ただけで、背景事象という偽信号の予想値などについては全く触れられていません。Yくんの話では、これからセミナーなどで一斉に結果を発表するらしいので、その結果待ちですね。って、ごめん、Yくん。今気づきましたが、CERN所長がCERNユーザーに向けてプレスリリースの内容をメールで送ってました。ははは。

ところで、今まではdisappearanceと言って、ある種類のニュートリノが別の種類のニュートリノに時間が経つと変わってしまうためにニュートリノの数が減っている現象を観測してきました。例えば、μニュートリノの数が減っていることからニュートリノ振動を結論付け、その変化の先はτニュートリノだと考えられていました。今回のは、μニュートリノの数が減っていることだけではなく、変化して現れたτニュートリノを観測した、というのがポイントです。先に出たT2KとOPERAだけでなく、アメリカのフェルミ国立加速器研究所からミネソタの検出器にニュートリノビームを打ち込むMINOS実験も同様のチャレンジをしていました。日本からも参加している大学があるので、あまり無茶なことは言えませんが、OPERAというのは私の中ではダークホースでした。本当だったらなかなかの快挙です。

さらに補足ですが、ニュートリノに質量があいとニュートリノ振動できないので、ニュートリノ振動がニュートリノが有限の質量を持つことの証拠と考えられています。また、数が減るだけならニュートリノ振動でなくても、例えば、ニュートリノが崩壊しててもよかったりするので、ニュートリノ振動の観測初期ではその辺に関して細かく議論されていましたが、今では事象数がたくさんあって、数が減ってるだけではなくその後増えていることまで("振動"なので、減りっぱなしではなく、sin曲線です)綺麗に見えています。

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KEK日帰り

昨日はKEKへの日帰り出張でした。流石に大阪・KEKを往復、かつ向こうで何かしてくるのは慌ただしかったです。

今回の突然の出張は、KEKでメインに行っている新型シリコン検出器の開発に参加している修士課程の学生の今後の計画に関する打ち合わせのためでした。主にはコミュニケーション不足のせいで、プラス、その修士課程の学生が就職活動のためにここ数ヶ月間何も研究活動をしていなかったこともあって、その学生はシリコン検出器開発プロジェクトにもう参加しないとKEKの人々に誤解されてしまっていました。私としては、今のプロジェクトで彼に修論を書いてもらうつもりでいましたし、本人もそのつもりだったので、非常に驚き、直接KEKへ行って相談をしてきたというわけです。いやー、コミュニケーション不足ってホントに怖いです。

ついでに、昨日は学内のとある予算申請の締め切りで、移動中の機内や車内でもちょこちょこと申請書を書いて、KEKに着いてからようやく(秘書さん経由で)提出することができました。が、準備不足は明らか。あまり練れていない申請書になってしまいちょっと自己嫌悪です。準備不足とはいえ、それなりの時間を使っていますから、中途半端は時間の無駄で良くないですねー…。

色々な雑事と計画がきっちりと詰まっていて、来週一杯くらいまでは慌ただしい日々が続きそうです。

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