FC2ブログ

ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

明日から研修旅行

約1ヶ月間日本に滞在、という言い方も変ですが、してた博士課程のHくんが今日CERNに向けて出発しました。着くのは日本時間で明日の朝方。CERNではLHCもぼちぼち稼働していますし、データがこれから出てくるので、これから忙しくなることでしょう。またまた半年以上の長期滞在ですが、体を壊さない程度に頑張ってもらいたいです。博士課程の学生からポスドクくらいの時が解析能力のピークだと思うので(人によって違いはあるでしょうが)、これからの数年間は勝負の時です。いや、年をくって役回りが変われば、そこはそこでまた別の勝負があるわけですが、物理解析の勝負をする時だと思う、という意味です。

Hくんが大学にいなくなり、Kaon実験グループの多くの人々もビームテストのために大学にいないので、研究室はますます人気が少なくなってます。新M1の3人もたまたま研究室で見かけますが、まだそれほど頻度が高くありません。研究室でもっとよく見かけるようになれば、もっと賑やかになるんでしょうね。

私はといえば、いよいよ新入生の研修旅行が明日に迫りました。大量の飲み物と菓子の買い出しも済ませ、準備万端…と言いたいところですが、必要な書類を忘れていたことに先ほど気づき、物理学専攻の秘書の方にあわててその書類を作ってもらったところです。うー、やっぱり、何かヌケがあるのではないかと不安です。でも、まあ、泣いても笑っても明日出発ですから、もうちょっとの辛抱です。


大学 | コメント:0 | トラックバック:0 |

国際会議の講演者選び

高エネルギー実験というのは、多くの研究者が集まって研究を進めているので誰にどういう業績があるのかわかりにくい、という面があります。頑張っている人が頑張っていると認められる、その線形性が保たれていないと衰退してしまうのはどこの組織、社会でも一緒です。若い人にとって魅力のない組織になってしまいますからね。

ということで、どこの実験グループでも国際会議の講演者選びは非常に重要な問題と捉えられています。とりわけ、ATLASの場合、2000人以上の研究者がいるわけで、その中から講演者を選ぶというのは非常に難しい作業です。エゲツナイ話をすると、高エネルギーの場合論文ではもはや誰の業績か全くわからないので、どの会議で発表するかというのが、業績の目安となります。なので、重要なだけでなく、戦争になりやすい(?)、非常にデリケートな問題でもあります。

ATLASの場合、講演者を決めるための委員会と、その委員会に講演者候補を提出する委員会(?)という2段構えになっています。なんだか知りませんが私はその後者のメンバーになっていて、最近、この活動も活発化しています。私たちの分野では夏と冬に大きな国際会議があり、夏の会議の講演者を決めるために動き始めたというところです。

そこでの議論内容はオープンではないので書けませんが、いやはや、予想以上に大変です。莫大な人数から候補を絞らなければならないという実務面の大変さと、利害対立という政治的な大変さがあり、思っていたよりも重労働です。ただ、これまでどうやって発表者が選ばれているのか五里霧中でしたが、そのプロセスを理解できたのは勉強になってよかったです。あと、議論の練習(?)にはなります。

しっかし…この作業は本当にchaosです。


研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| HOME |