ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

500系のぞみ

ニュースで見ましたが、500系のぞみの営業運転は今日が最後なんですね。8両編成に変更した500系がこだまとして新大阪・博多間を走るそうですから、大阪に住む私はこれからも500系を目にする機会がこれからもありそうです。新聞によると「鉄道ファンや子供から惜しまれ」とあります。私は鉄道ファンでも、多分子供でもないはずですが、のぞみとして乗れなくなるのはちょっと残念かもしれません。と言いつつ、編成が非常に少なかったので私は2、3回しか500系に乗ったないのですが。

確かに乗ると狭くて居住性悪いですし、カーブの曲がり具合も700系には負けますが、でもあの形はやっぱりカッコいいですよね。700系のほうが斬新なのかもしれませんが、子供の頃に見た「未来の電車」そのもののデザインはやはり魅力的です。

ところで高速鉄道の速度競争ではTGVが有名ですが、速度記録はインチキと呼びたいです。営業用車両で無茶をして凄いスピードを出したというならまだしも、速度記録に挑む時は特別仕様なんですね。まず、TGVは電車方式ではなく機関車が客車を引っ張る方式なのですが、記録に挑む時は客車をたった3両に減らします。しかも、通常は先頭と最後尾に機関車があるだけなのに、記録に挑む時は客車を電車式のようにモーター付きの客車に変更。さらに電圧を通常よりも高電圧にする、という、通常とは全くかけ離れた状態で記録にチャレンジするのです。確かに営業用の車両なのかもしれませんが、かなりズルいです。これだったら、TGVの速度記録を比較するのは新幹線ではなく試験中のリニアモーターカーとかのほうがフェアです。って、TGVはリニアモーターカーをライバル視してるのかもしれませんが。

ちなみに、TGVはよく言われているように高速で走る区間が短いですし、乗り心地も700系以降の新幹線ほど良くありません。運行時間の異常なまでの精度といい、事故の少なさといい、冷静になると(ならなくても?)日本の新幹線には色んな点で驚かされます。

あ、だいぶ脱線しましたが、500系のぞみがなくなるのはちと残念です。


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研究費と年度末

2月は他の月に比べて2、3日しか短くないのに、なぜかやけに短く感じます。修論や卒論、成績の評価、新しいシラバスの作成、などなど年度末に特有の忙しさがあるからでしょうかね。

それはさておき、研究費は各年度ごとの決算ですので、きっちりと無駄なく使うのはひと苦労です。世間の批判にあうような無駄遣いできるほど私の研究費は潤沢ではないので、買いたいものを買いつつ予算をきっちりと使い切るために、カタログを眺めたり、ウェブサーフィンして値段を調べる日々が続いています。が、難しいのは人件費です。給料以外に社会保障費を払うのですが、なぜか、その最終額は前もってわかりません。なので、その変動分を吸収できるだけの買い物計画を立てないとならないわけですね。上ぶれ、下ぶれ、それぞれのケースに備えるのです。しかも、給料は予想がついてるとはいえ、もし非雇用者が何らかの理由で多くの休暇を取ったりすると、その残額をなんとかしないとならなくなります。

ほんの少しでいいですから、弾力的な予算処理ができるといいのですが。


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日々の幸せ

研究室のメンバーで昼飯を食べている時のこと。Tくんの小さな幸せは麦チョコを食べることだということが発覚。麦チョコを買ってきて、それを食べるべくコーヒーを準備しているときに幸せを感じるのだそうです。それを聞いていたOくんいわく、彼は少年ジャンプの発売日、あるいは発売日数日前からわくわくして嬉しさを抑え切れないのだそうです。いい大人が麦チョコや少年ジャンプに幸せを感じるのかという議論はおいとくとして、私にとってそういう日々の小さな幸せってなんだろうと考え込んでしまいました。

ビールがとにかく大好きなのですが、それは毎日欠かさず飲んでいるので特別幸福感を感じたりはしません。どんなに好きなことでもそれが毎日だと、幸福感として実感できませんよね。何年かに1回だったら小さな幸福感ではなく大きな幸福感になってしまうし、そういう意味では麦チョコや少年ジャンプは1週間あるいは数週間に1回の幸せので、まさに小さな幸福なんでしょうね。

で、考えてみてもやっぱり思いつかないんですよね。みなさんにはそういう小さな幸福がありますか?


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男泣き

トヨタ社長が支援者の前で思わず男泣き、という新聞記事を読んでもらい泣きしてしまいました。

色々な感情が吹き出したのだと思いますが、自分を応援してくれる人がいてくれることに感激する気持ちはなんとなくわかるような気がします。世界を代表する企業の社長も、中小企業の社長も、小さな自営業を営む人も、みんな大変だなぁ、頑張れ、という応援したい気持ちでいっぱいになりました。誰かの後ろに付いて、正論を述べてればいい、というわけではないのですから。

にしても、ガス抜きなんですか。すごいイジメっぷりですけど。トヨタが拠点としているのが南部なので共和党からは援護射撃、アメリカの自動車産業の基盤中西部を地盤とする民主党からは激しい攻撃、という図式があまりにもわかりやすいのはご愛嬌ですが、不景気のはけ口なだけではなく、基地の問題とかも絡んでいるんですかね。


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そろそろ

クリスマスシャットダウンに伴うLHCの運転休止期間を最小限にして、2010年早々LHCの運転を再開するという予定だったわけですが、どうやらCERNでは年明け早々というのは2月末のようです。いっちばん最初は2月第2週くらいの再開だと聞いていたのですが、それが第3週になり、そして今週になり、ようやく今日くらいにビームが出始めるようです。特に何かがトラブルを抱えているという話は聞いていませんので、単にヨーロッパ特有の遅れ(というか、1ヶ月と言ったらそれは2ヶ月を意味する、みたいなスケールファクターが必要)なんでしょう。検出器側は、少なくともATLASは順調に準備が進んでいて、いつでもビーム来いという感じです。


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下見

大学のキャンパス内を歩いていると高校生の姿がやたら目につきます。そう、明日は国立大学の二次試験(前期日程)なんですね。それで試験場を下見に来ている高校生がたくさんいるというわけです。阪大は小高い丘(?)の上にあって街から少し離れているので、普段は大学関係者以外の姿をあまり目にしません。他の大学は近所の人の散歩コースになってたりして、憩いの場というか、大学っぽいというか、いい雰囲気を作ってるとこがありますが、阪大はそう点に欠けていて味気ないなぁ、と普段から思っていました。今日の賑わいはまあ特別ですが、普段からこれほどではなくても、大学関係者以外に開かれたキャンパスになるといいなぁと思っています。って、でも、やっぱりこの場所は厳しいか。

キャンパスと言えば、学内にはどこの大学、学校でもあるように桜の木が結構あるのですが、それだけではなく梅の木も一部にあります。昼飯の帰りにその林の脇を通ると梅の香りのいい匂いがして、暖かい陽気も手伝い、花見でもしたい気分になりました。あ、まあ、花が無くても、匂いがしなくても、暖かくなくても、酒はいつでも飲みたいんですけどね。

受験生は試験会場の下見をしていますが、学部3年生もある意味今は下見の時期です。各研究室の教授が3年生に対して研究室紹介をしたという話を2、3週間前にしたと思いますが、3年生は3年生なりにその後も色々と研究室の調査をしているようです。昨日は、3年生の主催で、4年生あるいは修士課程の学生を招いて色々話を聞く、という催しがあったらしいです。教授が行う研究室紹介の会場は全然質問もなくお通夜のようでしたが(私のときは、なぜか爆笑の渦でしたが…)、先輩だと身近に感じるのかそういう積極的な企画を自ら出してくるんですね。

そんな下見期間もそろそろ終わりのはずで、希望研究室を今月一杯くらいに事務に提出しなければならなかったはずです。その後、研究室の受け入れ可能人数よりも希望が多い場合は研究室側でセレクションするらしいですが、なんと私はその方法を知りません。あとで教授に聞いておかねば…。いずれにせよ、どんな新4年生が来るのか楽しみです。


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冷や汗の連続

修論、卒論(論文にはまだなってないので卒業研究ですね)、その他で今年に入ってから慌ただしく過ごしていましたが、先週からは少しリラックスムード。ということは、数日前のエントリーに書いた通りです。

が、リラックスし過ぎたのか、幾つか肝を冷やす出来事がありました。一つは、とある書類の提出をすっかり忘れていて、というかその書類そのものがどこにあるのかすらわかりません…催促されたこと。締め切りを過ぎてるという催促のメールを昨日受け取り、郵送された書類が見つからないので電子ファイルで返送。しかし、例によって(?)受け取ったという返事を貰えないので受理してもらったのかどうか不明。締め切りに間に合わなかっただけに、受け取ったかどうかの確認を催促するのも微妙で、どうしようかと思っているところです。

もう一つは、4月に行われる物理学科新入生の研修旅行関連。大学に入学早々行われる修学旅行みたいなもので、まだ友達の少ない新入生同士の交流を深めてもらおう、というのが趣旨の企画らしい(と私は認識してます)です。この担当というのはまさに雑務の山なのですが、その担当に当たっているためぼちぼちとやらなければならないことがあります。宿泊場所の手配など少しずつ進めているのですが、幾つか細かなことですがすっかり忘れていたことがあって、今日はそれらの手配をしていました(まだ交渉中の案件もあります)。こちらは締め切りがあったわけではないのですが、本当にすっかり忘れていたため、思い出した瞬間はひやっとしました。

なんてことをしつつ、今日はテレビ会議でのミーティングが2つ。1つはすでにこなし、これからもう一つのミーティングです。なんか、交渉ばっかりです。


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カーリング

Nさんもお薦めのカーリング、見てみたのですが最初はルールがわかりませんでした…。

野球みたいにイニングがあって、各イニングごとに得点を競う。先攻後攻5回づつで合計10イニング。各イニング1チーム4人の選手が交代でストーン(と呼ぶのですか?)を投げるらしい。ストーンの数からして1イニングに1人2回づつ(?)投げてるらしい。ここまではすぐに見当がつきました。しかし、得点の数え方が今ひとつ不明。

さらにテレビを見続けると、1イニングの最後、全員が投げ終わった後にストーンがターゲットの円の中心にあるとどうやら得点できるようだ。ということこは後攻が有利なんだけど、公平になるようにイニング数が偶数になっている。ということまでわかってきます。が、最後の難関は得点の数え方です。私は、得点できなかったチームのストーンの中で最も円の中心に近いストーンよりも内側にあるストーンの数が得点ではないか、と思ったのですが、私よりも長時間カーリングを見ていたかみさんは別意見。同心円が2つ書いてあって、どっちの円を基準とするかわからないが、どっちかの円よりも内側にあるストーンの数ではないか、という説を唱えます。

ググればすぐに答えはわかるのに、我々はさらにテレビを見続けて、どちらの説が正しいのか確かめようとします。しかし、どちらの説が正しいのか区別できるようなストーンの並びになかなかならないんですね。でも、我々はやっぱりググりません。かつ、どちらも強情なので譲りません…。

これが日曜日の出来事。結局どっちの説が正しいのか結論は出ず、昨日、ようやくググってみました。すると…正解は微妙です。私の説とかみさんの説のANDみたいな数え方でした。私の説、かつ、大きな円の内側にあるストーンの数が得点だったのです。笑いました。割れ鍋にとじ蓋という言葉を思い出してしまいました。


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グループの成長

毎週月曜に私たちの研究室のATLASグループメンバーの定例ミーティングを行っています。CERNと日本の時差を考慮して日本時間の夕方にやっていて、今日も17時から19時半までみっちりとやりました。修士課程2年のTくんは、修論を終えたのでフェードアウト。しばらくは、ポスドク、博士課程1年の2人、修士課程1年の2人、そして私というメンバー構成になります。

私がATLASに入ったときは学生もポスドクもいなくて、私1人の時期が半年間ありました。その後メンバーが徐々に増えて今の布陣になったわけですが、私自身のアウトプットはここ1年非常に低いのにもかかわらず、グループとしてのアウトプットは着実に増えています。また、グループとしての成長を最近は実感しています。当初はミーティングといえば、私が学生に教えるのがメインだったのですが、最近は学生が私に何かを教えてくれたり、下級生に色々アドバイスをしたり、とグループとして非常にいい感じで回り始めています。今日のミーティングでも、ポスドクの人が私にツッコミを入れたり、私には全く理解できないテクニカルな問題を博士課程の学生が修士課程の学生に伝授したり、と、ミーティングをやる価値のあるミーティングでした。私に対するツッコミがなかったり、私以外の人が私以外の人にアドバイスしないなら、みんなでミーティングをやる意味ないですよね。私とメンバーが1対1で何回かに分けてミーティングをしたほうが効率いいですから。

そういうわけで、最近のグループミーティングでは学生やポスドクの人の成長を感じられて、教員が言うのもおかしいですが非常に頼もしく感じています。大学の研究室という組織の良さなんでしょうね、成長を感じることができるのは。私をどんどん突き上げてくれるボトムアップ型のイキのいいグループに育って欲しいです。というか、育てたいものです。


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静かなキャンパス

大学はだいぶ静かになっています。ほとんどの授業が終わり、学部生で大学に来ているのはサークル関係がほとんどですし、大学院生もほとんどの学部・専攻で修論が終わり、大学に来ている学生の数がめっきり減っています。

私たちの研究室でも、卒業研究が終わり先週は4年生を見かけませんでした。今日は2人のうち1人は研究室に来ていますが、いずれにせよ、2人とも大学院は別の大学、別の研究室、ついでに言うと高エネルギーから2人とも足を洗うので、いずれにせよ近い将来研究室を去ることになります。春というのは別れの季節ですね。もちろん、その後に新しい出会いが待っているわけで、新しい4年生、新しい大学院生、どんな人たちが来るのか楽しみでもあります。

そんな静かな大学ですが、今週は、Kaonをやっている研究室のメンバー全員が研究会で出かけています。というわけで、静かなのはキャンパスだけでなく、研究室も人影が少なくひっそりとしています。


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大阪でのアウトリーチ活動

私たちの大学では4/30と5/1に、いちょう祭と呼ばれる大学祭みたい(秋の大学祭よりも規模が小さい)な催しが行われます。大学の一般公開的な意味合いの大きい催しで、LHCのアウトリーチ活動的なことを行うと前に書きましたが、5/1(土)に行うことに決まりました。一般公開のよくあるスタイルは、ポスターなどの展示や、簡易実験の実演などで、何人かが常に待機していて人が来るたびに説明します。講演会と違って研究者と長いこと話ができる、というのが特徴でしょうか。ただ、今回は神戸大学のスタッフの人にも応援に来てもらうことになっているので、何か違うことができないかとも考えています。大学近くの方はぜひ遊びに来てください。

そして、もう一つの企画。大阪市立科学館での講演会は先方の了承を得ることができました。6/19(土)開催が濃厚となっています。こっちは講演会+CERN現場からの中継という催しになりそうです。プラネタリウムを会場とするのですが、昼間は通常のプラネタリウムが行われているので、開催時間は18時前後から2時間程度の予定です。実験現場から生中継するというのが一つのウリで、これから、ネットワーク周りの技術的な準備をしなければなりません。日程は現状ではtentativeなものなので、決定次第また告知します。


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靴ひも

オリンピックという大舞台で使い慣れた靴ひもでないとダメだと認識してるなら、なぜ普段から2、3本の靴ひもを使い回しておかないのだろう、いつでも本番に使える靴ひもを何本か用意しておかないのだろう?と思っているのは私だけですか。

ハードディスクのバックアップ、RAID、ホットスペア、そしてオリンピックほどの大舞台でなくても、発表のときはUSBメモリーにバックアップを持っておいて、自分のPCが使えなくてもなんとかなるようにしておくのが普通の人なのに。


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記憶術

この前テレビで見て知ったのですが、記憶を争う大会というものがあるんですね。ランダムに並んだ数字の列を1時間で何桁覚えられるかとか、トランプ52枚の並びをどれだけ速く記憶できるかとか、その他にも色々な種目があるのですが、とにかく、まあその大会の出場者の凄いこと凄いこと。数字を1時間でオーダー千桁記憶したり、トランプ52枚だったらそれこそ数10秒で記憶してしまうんです。その凄さに本当に驚きました。

記憶と言えば身近にも驚く人がいます。素粒子理論のK教授。この人の記憶力も凄まじいです。まさに「頭の中を見てみたい」というものです。上の大会のような記憶力があるのかどうかはわかりませんが、何が凄いって科学ネタの歩く百科事典なのです。いや、科学ネタだけではなく、とにかく一般的な記憶力が桁外れです。ただ私たちにとって話していて楽しいのは、やはり、彼の科学ネタ。例えば、ノーベル賞を取った人全ての伝記が頭の中に入っているような感じです。物理になんてなったら、ノーベル賞受賞者だけでなく古今東西の有名物理学者のエピソードを全て知っているのではないかと思います。どういう人の話になっても、「ああ、彼はこういうことをやってたんだけど、どこそこの誰と仲が悪くて苦労した」みたいに、科学的な業績だけでなく、ゴシップ(ここが大切)を含めた色んな情報が出てきます。ゴシップから見る科学史みたいな本を書いたら非常に面白いのではないかと、仲間内でよく言われています。もし出版されれば間違いなく買います。

で、記憶の話ですが、何かを記憶するにはストーリーがいるんですかね。記憶コンテストの優勝者は、数字を数字として覚えるのではなく、何か別のものに置き換えているんだそうです。例えば、トランプならあるカードを騎士、またあるカードを壁、また別のカードを…みたいに置き換えて、並べられたトランプの順番を覚える時には「騎士が壁に当たって…」のように覚えていくのだそうです。K教授の場合も何かストーリーがあるほうがいいらしいですし、私たちが何かを思い出す時を考えてみても、エピソードだと思い出しやすいですよね。ある飲み会でこういう話で盛り上がり、で、誰かがこういう面白い話をした、みたいなのは覚えていられますし、思い出せますが、単なる数列なんて普通は覚えられませんよね。語呂合わせなんてその典型です。

と、考えてはみたものの、私自身は記憶力本当にダメダメです。アルツハイマーではないかと思うくらい昔から記憶力がありません。ミーティングで学生に話したことを次の日には(というか、ミーティングが終わった直後に?)すっかり忘れてますし、勉強でも暗記するのは大の苦手でした。ストーリーと関連づけるという方法をやっていれば、若いときにもう少し色んなことを覚えられたんでしょうかね。


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大昔に尋ねられたことですが

むかーし昔、事業仕分けがよく話題にあがっていた頃に質問されたことに、私たちの研究室が受ける事業仕分けによる影響を教えてください、というのがありました。結果を今になってわざわざ書かなくてもいいかもしれませんが、結局のところ、今年度に関しては特に大きな影響は受けませんでした。というか、実際には来年度の予算になるわけですが。

どっかのエントリーで書きましたが、仕分け人には予算削減すべきと言われましたが、最終的な予算折衝の結果は、大学の予算はそれほど減らされなかったので、直接私たちに響いて来る分というのはほとんどありませんでした。それから、研究費に関しては大学からの運営費交付金よりも、科研費を中心とする競争的外部資金の割合が大きいので、運営費交付金の変化というのは実際問題として研究に関してはそれほど大きな影響を与えません(科研費の来年度の配分はまだ決まっていません)。あ、私たちの研究室の場合ですよ。幸いなことに、Y教授は大型科研費を持っていますし、私もわずかですが科研費を今は持っているので。で、大学への交付金をもし減らされた場合に影響を受けるのは、ボディブローのようにじわじわ効いてくるのが、教育関係など直接的に見えない(=研究費というわかりやすい指標がない)部分だと思います。

なんでも、法人化以降、私たちの大学では常勤職員の数を徐々に減らして、今では法人化前の半分くらいになっているんだそうです。当然事務業務の人員が足りませんから、教員が事務を行い、非常勤職員を雇い、それでなんとか大学業務をこなしています。プラス、これまた何度か書いているように、昔にはなかった教員のdutyがどーんと増えていますので、研究時間はおろか教育の時間さえ作るのに苦労しているのが現状です。このまま運営費が減っていくと、教育の質が落ちていくのは明らかです。

研究費のほうが…科研費どうなるのか不安です。例えば、私の場合、来年度いっぱいまで交付が内定している科研費を持っていますが、その交付額がいくらになるのか(普通は申請が採択された時点で内定した金額がきます)、減らされたりするのか、戦々恐々と…はしてませんでした。忙しくて忘れてました。ははは。どうなるんでしょうね。もし、大きな変動があったらそのときにまた書きますが、4月くらいになってもそういうエントリーがなかったら、変化はなかったものと思ってください。

でも、とある種目に申請しようとしてたのに、その種目が消えてしまったという人たちは大きな痛手をすでに受けています。いや、でも、これは事業仕分けの前に、民主党が政権を取ったときに決められたことなので、直接的に事業仕分けの影響ということではないですね。記憶が定かではないので、間違ってたら誰かコメントしてください。


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涙腺

今オリンピックやってますね。子供の頃はとにかくスポーツが大好きだったので(今も好きですが)、テレビで放送していればあらゆる種目を見ていました。今は流石に見る時間がないのでウェブで結果をチェックするくらいですが、たまに映像を見るとやはり胸躍るものがあります。

オリンピックの始まる前は、スポーツニュースとかで選手の取材やドキュメンタリー的なものをよくやってましたよね。映画を観て爆泣きする私はなぜかそういう番組を見ていても泣いてしまいそうになります(泣いてしまいそう、ではなく泣きます、はい)。自分でもよくわからないのですが涙腺が緩んでしまうんですね。でもって、オリンピック本番で選手が頑張っている姿を映像で見ると、やはり泣いてしまいそうになります。なんでだろうとふと考えてみたのですが、どうも私の涙腺を刺激するのは、人が何かを一生懸命やっている姿らしいのです。ま、当たり前といえば当たり前、誰でもそうなのでしょうが、私の場合そういう姿を見ると一瞬にして涙まで出てしまうという特異体質なんですね。

でもホント困りものです。選手が一生懸命練習してる姿がテレビで流されているだけで泣いてしまうんですから。別にスポーツに限らず、職人さんが何かを一生懸命作ってるとか、ある会社の人が一生懸命働いてるとか、ある意味ごく普通の日常にありふれてることを見せられただけで涙が出てしまうのですから厄介です。

そんなわけで(?)、この週末はテレビでオリンピックを見ることになりそうですが、泣いている姿を子供に見られて怪しまれないように気をつけようと思っています。

それはさておき、オリンピックになるとどうしても日本人選手を応援してしまいますね。スピードスケート男子500mでメダルを2つ取れたのは素晴らしかったですね。基本、採点競技よりもタイムを争うほうが単純明快で好きなので、スピードスケートやアルペンスキーを観戦するのが好きなのですが、アルペンスキーは日本人選手あんまり活躍してなくて残念です。


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留学とか

学生(だけでなく、スタッフもですが)が実験を行っている研究所等に滞在するためには当然そのための費用が必要です。で、色々な財源を探り当てるのが、私みたいな人間の仕事なのですが、多くの場合科研費というものに頼っています。今CERNに滞在している博士課程の学生も科研費の恩恵にあずかっています。

一方、フライブルグ大学に滞在している学生は科研費ではなく、学生や若手研究者が海外で研究活動を行うことをサポートし研究者を育てるという観点の競争的資金を財源としています。競争的研究あるいは教育資金には色々な種類があり、前にも書いたこと何度かありますが、ぶっちゃけバラマキだよなぁ、と感じてしまうプログラムも時々見かけます。毒舌の私がそういう事例を書き始めると止まらなくなるのでやめておきますが、とにかく、そういうプログラムもあります。もしかするとフライブルグに滞在している学生が使っている資金もそういうバラマキの一環なのかもしれませんが、フライブルグに滞在している博士課程の学生は、この滞在期間中に非常に大きく成長して、その成長を目の当たりにすると、この財源には感謝せずにはいられません。研究はもちろんのこと、外国の大学にいるということで、日本とは違う環境というか風土というか文化というか研究の進め方というか、そういう諸々を肌で感じ、研究者としてだけではなく人間として大きく成長してるんですね。この資金は理学部のスタッフが中心となり獲得した資金なのですが、事務局的な役割を果たしている教授や事務の人々からも彼の成長ぶりがわざわざ私に報告されるほどなのです。

この学生以外でも、この財源で海外の大学に派遣された学生が大きく成長したという話をよく聞きます。こういう事例を見ると、教員側としても(私という意味ではなく、この資金自体を獲得するために、また獲得したあとの運営に携わっている人々という意味)雑用が増えても頑張ってこういう資金を獲得したいという気分になります。

そんなわけで海外留学が大きく役立っていることを認識できると、4月から留学生を受け入れるわけですが、その受け入れ責任者としてのやる気も上がります。ちなみに、4月から受け入れる留学生というのはマレーシアからの国費留学生なのですが、色々な面で国費留学生というのはやはり私費留学生よりも恩恵を得られます。その恩恵というのは、留学生が受けるだけでなく、受け入れ側もです。例えば、来日当初は研究生として大学に在籍することになるのですが、そのための手続きは事務側が面倒をみてくれますし、ビザ取得に関しても大学がサポートしてくれます。こういったことを慣れない私がやるとなったら…頭痛がしてきます。とまあ、色々なサポートは受けられるのですが、それでも当然色々やらないことはあるわけで、ちょっと仕事が一段落した私はこの辺をぼちぼちやらないとなりません。


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リラックス

4年生が卒業研究をほぼ終えたことで、修論から続いていたプレッシャーからようやく私も解放されました。授業も終わっていますし、成績も事務に提出(正確には、ウェブから成績を入力します)したので、色んな面で一区切りつきホッとしています。今週末はのんびりと休養を取れそうです。

大学も段々人が少なくなってきています。学食を食べに行くとキャンパスが静かになってきていることを実感できます。4月まではこの静けさが続くんでしょうね。私たちの研究室の4年生も、今週はもう大学には来ないようです。そんな中、修論を終えたTくんは今もなお大学に来続けています。修論を終えて民間企業に就職する学生の多くは旅行などをして羽を伸ばす時期ですよね。彼もそういう学生の一人なのですが、会社からとある資格(?)試験を受けるように言われているため(本当は1月頃受験するよう言われていたのですが、修論のために勉強する時間を作れないので先延ばしにしてもらっていました)、その受験勉強をする毎日のようです。修論を終えて一息つく間もなく(一息くらいはついたのかな?)受験勉強をしている姿を見ると少し可哀相になってきます。ま、私と違って勉強は好きそうなので、私が傍から見てる程辛くはないのかもしれませんが…。

一方私はというと、これからぼちぼち解析を再開するつもりで準備を始めています。ただ、しばらくは大学の雑用に追われそうで、今日の午後は、溜まっていたメールの整理(=やらなければならないのにさぼっていた作業を処理する)だけで終わってしまいそうです。


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卒業研究発表会

やっと終わりました。4年生による卒業研究発表会が無事終わりました。疲れがピークのKくんはもはやロープダウン状態。今日の午前中も発表の練習とスライドのチェック、さらに午後も発表直前まで色々やっていましたが、非常によく纏まった良い発表でした。

他の研究室と私たちの研究室の大きな違いは、私たちの研究室の4年生は独立して、かつ1個の閉じたテーマを彼らだけで行うことです。研究室によっては、修士以上の学生やスタッフがやっていることの手伝い的な研究内容だったりするのですが、私たちの研究室では1個の独立したテーマなので、動機から測定原理、検出器の較正、データの解析、考察といった一通りの流れを自分たちで全て抑えることができます。人手不足のため、大学院生とスタッフが行っている実験の手伝いを学部生にもしてもらいたいという面はあるのですが、4年生が独立したテーマについて研究を行うというのは、研究室の良い伝統として残していきたいものです。これが、実験屋の基礎をしっかり作っているんだなぁ、と改めて感じました。


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冬の学校など

毎年、白馬で、東大素粒子なんちゃらセンターの主催で冬の学校が行われています。それが今年は今日から始まったはずで、私たち大阪ATLASグループでも修士課程の学生が2名参加します。この催しの特典は、昼間スキーをする時間を作れるということで、スキー好きの私はぜひ参加したいと思っているのですが、残念なことに大学教員にとっては参加するのが難しい日程設定になっています。

スキーはさておき、この学校はよくある夏の学校の雪山バージョンとでも思ってください。(大抵は?)若手の研究者数人が講師として招かれ、各専門分野の集中講義的な講義を行います。そして重要なのが参加している学生による講演と、学生同士の交流です。他の実験を行っている同年代の学生と議論できる良い機会になっているということなので、今回も自分とこの学生に参加することを強く薦めました。

昨日、じゃなくて一昨日、そして今日は、参加する修士課程の学生の発表内容の添削を行いました。一人はKEKから直接白馬に行き、もう一人も直接会って説明する機会がなかったので、メールによる添削でした。一人は内容的にはOKで、発表の仕方の問題だけなのである意味そんなに心配はしていないのですが、もう一人は発表する内容を(金曜日に)KEKでまだ作っている段階だったので、その後どうなったのか気になります。

と、修士の学生の心配をしつつ、もう一つの山場が4年生の卒業研究。いよいよ明日が研究発表の本番。陽子らしいものは見えていますが、バックグラウンドの量を定量的に評価するのはなかなか難しく、4年生的にはどうも沼地にはまり込んでいるようです。どういう結果が出るかほぼ予想できる学生実験との大きな違いなわけで、規模は小さいですがある意味本当の実験に初めて遭遇しているといった感じでしょうか。だからこそ、答えのわかる学生実験(=練習)と違って面白いと私は思うのですが、慣れない発表で結果を報告しないとならないので、彼らにとってはかなりプレッシャーがかかっているようです。でも、泣いても笑ってもあと1日。全力を尽くしてください。


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AMS

人工衛星に検出器を乗せて宇宙線の量を測定する実験というものが世間には結構あります。昔このブログでも陽電子の量の過剰を取り上げたことがあります(このエントリーとかこのエントリーを参考にしてください)。ダークマター同士の衝突(対消滅)により生成される陽電子のせいでその過剰が見えるのではないか、ということで一時期かなり騒がれましたが、同様の過剰が反陽子に観測されていないことなどから、ダークマターの対消滅という仮説はかなり苦しい解釈となっています。

しかしながら、観測された陽電子過剰の原因がきちんと理解されていないため、同様の観測を別の実験グループが行うことが望まれていました。その最有力候補がAMSという実験でした。そもそも何年も前にスペースシャトルで打ち上げられる予定だったのですが、スペースシャトルの事故のためにずーっと打ち上げが延期されていた検出器です。それがようやく今年の7月に打ち上げられることになったようです。最後の(?)スペースシャトル打ち上げ時に搭載されるという話を聞いていましたが、それが今年の7月のようですね。

スペースシャトルで国際宇宙ステーションに運びそこに設置することが予定されているのですが、何年もCERNに保管(?)されていた検出器がいよいよ動き出した、というニュースがCERNの所長から最近アナウンスされました。ヨーロッパ宇宙なんとかという所に向けて輸送され、そこで真空中におけるテストが行われ、その後アメリカのケネディ宇宙センターに輸送されるという予定だそうです。

AMSというのは、これまでに打ち上げられた同様の検出器に比べて色々な面で性能が勝っているので結果が今から楽しみです。陽電子などの反粒子の量を高い統計精度で測定できるのが一番の売りで、謎となっている陽電子過剰の議論にもケリをつけることができるかもしれません。ちゃんと打ち上げられて観測を行えることを願っています。


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今日1日

朝は大したことをしていないのに時間が過ぎました。年度末のため、予定している出張の予算が確保できているか、残りのほんのわずかの予算で何が買えるか、などを調べたり考えたりしているのですが、そんなことをしているだけであっという間に時間が経ってしまいます。そんな細々とした作業の後、先のエントリーで書いたアウトリーチ活動に関する相談をテレビ会議で行いました。3人という少人数で、かつ、元々意思疎通の取れている人間の会議だったので、非常に効率の良い会議でした。

午後のメインイベントは2つ。一つは4年生の卒業研究の進捗状況の確認とアドバイス。かなり良い所まで実験は詰められているのですが、陽子が見えるかどうかは微妙なところ。解析の細かいチェックを行いましたが、消えて欲しいバックグラウンドはなかなか無くなりません。月曜の発表会での構成についても議論し、なかなか濃密なミーティングでした。

その後は、先週から定期的に始めた博士課程の学生の自主トレ。という名のゼミ。今日は研究員の人が風邪で休みだったため、CERNに滞在している博士課程の学生、フライブルグに滞在している博士課程の学生、そして私の3人でのゼミでした。今週はトップクォーク対の生成断面積の測定に関する解析の話で、シミュレーションを使っての解析手法に関する話だったので比較的軽い内容だったのですが、途中の学生からの質問に複雑なものが多く、思ったよりも時間がかかりました。しかも、質問にきっちり答えるとそれだけで30分とかかかってしまいそうな質問があったため、それに答えるべく来週のゼミでは私がQCDの話をすることになってしまいました。


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アウトリーチ活動

ATLASに参加している名古屋、大阪、神戸の各大学の同年代のスタッフ3人でLHCのアウトリーチ活動行脚を行う計画を立てています。日程上の都合から、第1回目は名古屋大学で3月6日(土)に行います。生ExtraDimensionに会える機会ですので…いや違った、LHC実験について研究者から生で話を聞き、ツッコミを入れる良い機会ですので、名古屋近郊にお住まいの方はぜひ遊びに来てください。

この企画は単発ではなくこれからも全国行脚(?)をしながら続けていく予定で、第2回は小規模ですが阪大でゴールデンウィーク中のプチ学祭(=いちょう祭といいます)期間に行います。そして第3回は規模を大きくして大阪市立科学館でやれないかと企画を持ちかけているところです。大学でやっても勿論いいのですが、科学館の立派なプラネタリウムホールを使わせてもらえないかと画策中。講演とCERNの現場をインターネット中継で結ぶ2部構成でなんとかやれないかと計画を立てています。プラス、これから各方面との調整をやる予定。もし日程が決まれば大々的に宣伝しますので、大阪近郊にお住まいの方はぜひお越し下さい。また、いちょう祭での催しもぜひ覗いてみてください。日程は確定していませんが、例年は、5月1日あるいは2日前後のようです。

それから、大阪市立科学館は大人も子供も楽しめる施設です。私たちのアウトリーチ活動に関係なく、大阪近郊の方はぜひ足を運んでみてください。結構楽しめると思います。さらに4月、5月は人工衛星はやぶさの映画をプラネタリウムホールで上映するそうです。きれいなで、かつ、迫力ある画像を楽しめるのではないでしょうか。ついでに宣伝しておくと、友の会に入ると、プラネタリウムの入場料が割引になったりする特典があるそうです。近所でたまに行くという人にはお勧めかもしれません。


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将棋観戦

今日は久々に家でのんびりとしています。複数の雑用の締め切りに追われ、出張が重なり、修論でばたばたしていたため、正月以来の休みです。まあ普通のペースと言えば普通のペースですかね。ははは。

午前中は子供の通う幼稚園の催しにちょっと行きましたが、それ以外は家でゴロゴロしています。天気が悪いせいもあって子供と家の中で遊んでいるのですが、その隙をついて(?)、ウェブで将棋観戦をしています。

将棋には、全部で7つのタイトルがあります。一番有名なのは「名人」でしょうか。名人というのは何かの名手という意味もありますが、タイトルの名前でもあるので、将棋(あるいは囲碁)に興味のない人にとっては少しconfusingかもしれません。それはそれとして、今見ているのは「王将」というタイトルのタイトルマッチです。どのタイトルマッチに出るにも予選を勝ち抜き(トーナメントの場合もあればリーグ戦の場合もあります。あるいはその組み合わせ)挑戦者にならなければなりません。その後7番勝負あるいは5番勝負でタイトルをかけて戦うのですが、王将戦は7番勝負。今日(正確には2日かけて戦うので、昨日、今日とやっているのですが)見ているのはその第3局。ここまで1勝1敗できています。

で、その対局がウェブで中継されているのですが、将棋が強くない観戦ファンの私の場合、指し手以外を結構楽しみます。例えば、食事とおやつ。タイトルマッチの場合、対局中、午前と午後にそれぞれおやつが出されます。さらに、昼食休憩もありますし、夕食休憩がある場合もあります(タイトルマッチによって持ち時間が違い、夕食休憩はある場合とない場合があります)。アホなミーハーファンとしては棋士が何を食べるのか、のほうが次の一手より気になったりします。なにせ、次の一手の意味がわからないことがほとんどですから。とほほ。で、その食事あるいはおやつですが、一回見ただけでは大して面白くないのですが、ずーっと見ていると色々面白いんですね。毎回同じ食べ物しか食べない、という非常にユニークな棋士がいたり、終盤の白熱した場面での夕食では形勢の悪いほうが軽い食事になる傾向があるとか、とにかく、私みたいなオタクにとっては色々楽しめるんですね。

さらに面白いのはやはり人間ドラマです。終盤の極限の集中状態になると、1手指すごとにトイレに行かなければならない人がいたり(咳き込んで、酷いときは吐いてしまうらしい)、あの有名な羽生善治さんは、ギリギリの終盤戦で自分が勝ちになったと思うとより緊張が高まり、駒を持てないほど手が震えることがあります。こういうのはわかりやすい例なわけですが、やはり、見ていて引き込まれるのは激しい人間ドラマが背後にあるからです。私の場合、将棋の指し手そのものを理解しているわけではないのに、その人間ドラマに十分魅了されているわけです。

これは、対局の様子を克明に伝える記者の人たちの筆力にもよるわけですが、そもそもウェブ中継というのは私のような将棋オタクにとっては本当に素晴らしいサービスです。で、思うのですが、将棋そのものをそれほど理解できない私のような人間でも将棋を楽しめるわけです。物理、というか科学の世界もなんとかそういう土壌、サービスを作れませんかね。物理学者が凌ぎを削る研究現場というのも、それなりに人間ドラマがあって中継できたら面白いと思うのです。そこで行われている最前線の研究内容を多くの人に理解してもらうのは難しくても、人間ドラマは興味を持ってもらえるのではないかと思うんですけどね。


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卒業研究の発表練習とか

4年生の卒業研究の発表会を控え、第1回の練習を今さっきやりました。私だけでは抜けてるとこがあると思ったので、多くの目でチェックが入るよう研究室にいた暇な(ではないか)人たちにも練習に参加してもらいました。致命的なミスはしてないようで私も安心しましたが、やはり多くの人から意見を聞くのは参考になります。本番は来週月曜。なので、明後日くらいに(最低)もう一回練習をすることになりそうです。

去年の11月頃に高校生相手のレクチャーシリーズの手伝いをしていたことは、このブログでも何度も書いています。今日はそのときのアンケート結果をわりとじっくりと眺めました。一番気になるのは、やはり、自分の講義を高校生がどう感じたかです。質問が非常に多く盛り上がったので、自分としてはそれなりに満足していたのですが、アンケート結果でも自分の狙いが反映され(ちょっと難しいが面白い、という反応を期待して講義を構成しました)ていたことがわかり、一安心しました。また、この企画の参加者の中には非常に熱心な高校生がいて、たくさんコメントを書いてくれている学生が結構いたのはありがたかったです。今後の参考になりますし、励みにもなります。

先週、3年生に向けて研究室紹介の話をしました。今日は、教員からの話を聞くだけでなく、各研究室を学生が訪問するという日になっていました。私たちの研究室ではこの催しには学生(4年生、あるいは大学院生)が対応します。そこで研究室の学生から聞いた話では、先週の研究室紹介の話を聞く際に、各教授の話をちゃんとメモに取っている熱心な学生がいたんだそうです。が、その学生の我々の研究室に対するメモは「遊んでそう」だったんだそうです。いやー、私の話から受ける印象は「遊んでそう」…正しい印象を持ったのかもしれませんね。あはは。

しかし、そのおかげなのか(?)、3年生の間では今年は私たちの研究室の人気はそこそこあるらしいです。素粒子・原子核実験系の人気がここ数年今ひとつだったので、ギャンプルともいえる研究室紹介を今年はしたわけですが、一応、その賭けは成功だったのかな。まぁ、蓋を開けてみるまでみるまではわかりませんけどね。にしても、私たちの研究室を希望してる学生って、研究室旅行とカートをやりたい学生ばかりなのかもしれません。なぜって、他の真面目な教授さんたちと違い、私は研究室旅行の話とカートで盛り上がる話ばかりしてしましたから…。


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正義のヒーロー

男の子は正義のヒーローが好きな子多いですよね。私の息子が友達と遊ぶ時は、みんな自分の好きなヒーローになりきっているようです。彼らの世界は単純明快「いいもん」「わるいもん」の二元論で、正しい「いいもん」を応援しますし、自分も大きくなったらそういうヒーローになりたいと言う子供が多いです…と言いつつ、私の子供は痛いから嫌だとすっとぼけたことを言いますが。ははは。

まあ息子のことはさておき、小さい時はみなヒーローに憧れるのに、いつ頃から「いいもん」が嫌いになる(?)人が増えるんでしょうね。私なんてあまりに単純なので、今でも悪代官一味よりは水戸黄門一味になりたいと思いますが、世間で起きるニュースを見ると、水戸黄門よりも悪代官になりたい人が結構いるわけですよね。貧しくて仕方なく、ではなく、「いいもん」は嫌い、「わるいもん」が好き、になってる大人が相当いるのではないかと思います。子供達を見てると、いつ頃から、なんでそうなっちゃうのか不思議です。

社会学だか経済学だかの実験にこんなのがあるそうです。

4人1組でゲームをします。4人それぞれにメダルを20枚づつ配ります。公共の壷というものがあって、4人は順番にその壷にコインを入れるか入れないかの判断をします。もし誰かがその壷にコインを1枚入れると全員が0.4枚のコインをもらえます。つまり、1枚の投資が1.6枚になるわけです。ただし、その1.6枚が全員に再分配されるという仕組みです。合理的に考えれば全員が投資をすべきで、実際、ゲームの開始直後はみんながコインを入れるのだそうです。ところが、必ずぬけがけをするヤツがいるんですね。自分では払わずに人が払った分だけ貰おうとする汚いヤツが。そうすると、最初は我慢して投資してた人も段々嫌になって、最後には誰も払わなくなってしまうのだそうです。

そうか、この実験は税金の仕組みだから、社会学ではなく経済学の実験ですね、きっと。

それはさておき、現実の世界でも同じことが起きてますよね。ルールの範囲内で少しでも税金を少なく納めよう、隙あらば脱税、くらいの勢いの人がたくさんいるのは悲しいです。皆がちゃんと税金を払えば、全体だけでなく個人が受ける恩恵も増えるのに、ぬけがけするヤツがいるおかげで恩恵を得られないというのは勿体ない話です。ま、これは、税金の話で、こういうことをどっかヨーロッパでは小学生のときに教え込むという話なので、教育で解決できることなのかもしれませんが、そもそもなんでぬけがけする「わるいもん」になりたくなっちゃうのかな、というのが子供を見ていて最近思うことだったりします。


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逆引き

研究室で使っているメールサーバーのドメインネームを逆引きできなかったために、過去数日間に渡って特定の人々(逆引きできないドメインからのメールを受け付けない設定の人たち)にはメールが届いていませんでした。同じ問題が2、3ヶ月に一回くらいの割合で発生するようになって、記憶してるだけでも今回が3回目。しかも、毎回逆引きできない原因が異なっています。

この問題の何がいやらしいってメールが届いていないことが私たちにはわからない点です。アドレス間違っていれば、そんなアドレス知らんと言ってメール返ってきますよね。ところが、この問題の場合、送信者には弾かれたメールが返ってきません(1週間くらい経つと何かメッセージがあったような気もしますが)。なので、受信者に届かなかったことがわからず、「あー、やっぱり俺は嫌われてるんだなぁ」と自分で納得することで問題を収束させることになります。ただ、そういうギャグでは話が済まない場合もあって、仕事に関連した重要なメールだとかなり混乱します。何しろ、いくら送っても相手には届かず、送ったほうは何で返事が来ないんだ、と思い続けるわけですから。

この問題はまあそれでいいのですが(本当はよくありませんが)、この問題に限らずメールって相手に100%届くわけではありませんよね。スパムフィルターにひっかかったり、まあ、色んな問題で送った、送れたと思っていても、相手に届いていない場合があります。なので、メールを過信し過ぎないようにして欲しい、特に締め切りのある書類を扱っている事務の人たちにはメールを過信して欲しくないなぁ、と思うのでした。


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修論発表会2日目

今日は修論発表会の2日目。時間の都合上、自分が副査になっている学生の発表だけ聞きに行きました。原理的にはこの発表会が公聴会として、成績判定に使われることになっています。なので、審査員になっているスタッフは必ず聞きに行かなければなりません。そして、今日は発表会修了後に判定会議というものを行います。修士という学位を与えてもいいか、という会議ですね。博士課程進学(入学)者の場合には、進学あるいは入学の可否を決めるのもオフィシャルにはこの判定会議ということになります。なので、博士課程の入学試験という側面も修論発表会にはあることになります。

そんな手続き上の話はさておき、発表会の時間は短いですね。大人数なので仕方ないのですが、特に質疑応答の時間をもう少し長くできるといいです。トーク15分というのは、十分とは言えませんが、研究の量を考えるとそんなに無茶苦茶ではありません。いや、学生にとっては短過ぎると思うのかもしれませんが、大人から見ると、それくらいの時間に纏める能力を養って欲しいという面もあります。ですが、質疑応答が5分というのは明らかに不足してます。私も質問したかったのですが、油断してたら時間がなくなってしまい、あやうく副査の質問なのに飛ばされそうになってしまいました。他の大学もこれくらいの時間なんでしょうか。って、これくらいじゃないと、あの人数をさばくのは大変だしなぁ…。

とまあ、そういうわけで、今年度の修論関係の業務は今日で本当におしまいです。

一方、4年生の研究は本当に佳境です。今になって、質量測定の分解能の見積もりが甘かったことが判明したり(ちゃんと計算させなかった私が悪いのですが…)、それでもなんとかミューオンと陽子は分離できるはずなのですが、相変わらず理解できていないバックグラウンドが多かったり、とゴール近くになって研究らしくなっています。昨日も議論が白熱して、私は終電を逃しかけました。というか、この辺の電車は終電が早過ぎます。23:30前にはオフィスを出ないとならないんですよね。せめて、24時過ぎくらいまではあって欲しいものです。って、たった30分か40分の違いか。


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修論発表会

2日間ある修論発表会の初日でした。

私たちのグループの学生Tくんが今発表を終えたところです。こういうシチュエーションでいつも書いていますが、学生の発表を聞くのは自分でトークをするよりも緊張します。発表する人間が緊張してるのがわかるのでそれが伝わってくるという面もあります。今回も緊張が伝わってきましたが、質問にもまあまあ答えられて、最後の締めくくりとしてはなかなか良かったのではないでしょうか。お疲れさまでした。


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DAMA/LIBRAの最新結果

DAMA/LIBRAの新しい結果がarXivに載ってるのに気づきました。相変わらずいい勢いでannual modulation見えますねー。

銀河の回転によってダークマターも回転してるとすると、私たち地球にいる人間はダークマターの風を一定方向に受けてることになります。ところが地球は太陽の周りを回っていますから、季節によってダークマターの風が向かい風になるときと追い風になるときがあります。つまり、季節によってダークマターの観測量が変化する(annual modulationと呼びます)ことを観測できれば、ダークマターを観測したことになります。もちろん、他のバックグラウンドによる効果でないことが確認されれば、です。

と、偉そうに書いていますが、検出原理を私はきちんと理解していません。追い風だろうが向かい風だろうが、ダークマターが飛んできていれば観測にかかる量は変わらないわけで、変わるとしたら実験室系での運動量、あるいは飛来方向です(よね?)。日本でやってる(やろうとしてる?)annual modulation観測実験では飛来方向に感度のある検出器を使う、うんぬんを聞いた気がするのですが、DAMA/LIBRAっちゅうのは、何に対して感度があるのでしょうか。方向に感度がありそうな気がしないので、運動エネルギーの違いから観測にかかる(閾値を超える事象数)事象数が変化するということなのでしょうかね。って、論文読めばいいんですね。修論と卒業研究の嵐が過ぎ去ったら読んでみます。

にしても、結果の図だけ見てるのですが、annual modulationが凄くきれいに見えています。他のダークマター探索実験と矛盾した結果に大昔からなってるわけですが、専門家はどういう見解を持っているのか興味あります。あと、どうでもいいですが、DAMAにしろPAMELAにしろ、ダークマターっぽい(?)怪しげなモノが見えるのはイタリアの実験ばかりです。引用回数の多い論文を書くには、イタリアの実験に参加するのがいい方法かもしれません。


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エレメントハンター

息子と大学に遊びに行くことがあります。私のオフィスに行って何が面白いのかわかりませんが、せがまれて行くことがたまにあります。今日も午後、修論発表を控えた学生の進捗状況を見に大学へ行く私に息子ががついて来ました。

そんな息子は子供向けの色々な番組を見ていますが、その中の一つにエレメントハンターというのがあります。主人公たちが地球上から失われた元素をどっか別の星(?)から採集してくるというアニメなので、元素の名前がたくさん出てくるんですね。この番組にそれなりにハマっている息子は、化学棟の入り口にある周期表が大好きです。

いつだったか、息子が「すいへい、リーベ、ボクのフネ…」というあれをくちずさんでいたのを初めて聞いた時には驚きましたが、そのアニメのエンディングの歌がもろに「すいへい、リーベ、ボクのフネ…」というフレーズだと知って合点がいきました。しかし、この歌の歌詞、そのストレートが素晴らしいです。だって、「すいへい、リーベ、ボクのフネ…」というフレーズの後は、「水素にヘリウム、リチウム、ベリリウム…」と延々と元素の名前を周期表順に続けていくだけなんですよ。あまりの潔さに好きになってしまいます。みなさんも機会があればぜひ一度。

しかもこのアニメ、科学用語がふんだんに出てきます(内容はともかく)。どう説明したらいいかわかりませんが、とにかく凄いので紹介してみました。


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