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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

テレビ…ではなく電話で会議参加

M1のOくんがATLASのシリコン検出器関連の研究をしているのですが、強い要望があって彼の進捗状況を現地のミーティングで発表することになりました。と言っても突然出張できるわけではないので、当然テレビ会議で…とおもいきや、未だに電話会議が幅を利かせるCERNでは、今回のミーティングもテレビではなく電話会議です。

しかもその時間が現地の15時、日本時間で22時。ということで、ミーティングが始まるのを家で(プライベートな用事があって、今日は普段より早く帰りました)待っています。本来ならOくんに発表をしてもらいたいのですが、準備する時間があまりなかったことと、テレビ会議ならまだしも電話会議で英語での初めての発表はちょっと可哀相だったので、私がピンチヒッター。今までに彼が作ったプロットをもとに発表の準備をして、ミーティングが始まるのを待っています(発表そのものも今回は私がすることになりました)。

しかし、CERNはいつまで電話会議を使うつもりなんでしょう。1対1ではない電話会議のシステムというのは20年近く前に導入されましたが、日米ではその後すぐにテレビ会議に取って代わられました。しかも、CERNの電話会議システムというのはオペレーター経由なんです。初めて電話会議のミーティングに参加するときはビックリしました。「誰それがchairの何と言うミーティングに繋いでくれ」とオペレーターに言ってミーティングに繋いでもらうんですよ。21世紀もすでに9年目なのに、何が嬉しくてそんな古臭いシステムを使うのか謎です。オペレーターを相当数雇っていますから、費用の面からも理解不能ですし。


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教員のインセンティブと医師不足

数日前のエントリの続きみたいになりますが、教員のインセンティブについて思うことを書いてみます。(Mくん、ネタを提供してくれてありがとう。)

小学校から大学まで学校の違いに関係なく、教員のモチベーション、および教員になりたいというモチベーションをどう上げたらいいか考えるのですが、Mくんご指摘の通り経済的なインセンティブが一番根幹であると私も思います。ただし、報酬って業務内容に対する相対的な評価で決まるわけですよね。簡単・安全な業務なら給料安いですし、高度な技術を要するとか、危険とか、そういう業務だと給料は高くなりますし、高くなるのが自然です。で、教員の業務内容と報酬のバランスを考えると、報酬が低いという考え方がある一方、業務内容がヘビー過ぎるという考え方もあるのではないかと思うのです。

例えば小学校を考えます。本業は学問を教えることや社会的適応性を身につけさせることですよね。けど、友人の子供や姪たちの通っている学校の話を聞いたりすると、学校の先生の本業以外の大変さに頭が下がります。所謂モンスターペアレンツと呼ばれる人たちは実際に多く存在して、そんな人たちやそんな人たちの子供を相手にするのは、それだけで過酷です。話の通じない相手と話をすることって極めて苦痛ですよね。こういうのが端的な例で、普通は家庭で躾として身につけるべきことまで学校の先生の守備範囲になったり、とにかく本業以外が昔よりも恐ろしくハードになってるのではないかと思います。

例として小学校をあげましたが、全く同じことが中学高校、そして大学に当て嵌まると感じます。で、さらに報酬の対価という意味で、相対的に報酬が低いと感じてしまうのは、マスコミによる攻撃です。教える側はマスコミが怖くて、全く思うようにやれていません。これが実は諸悪の根源ではないかと思っています。モンスターペアレンツとか、チンピラ同様の子供の振る舞いとかを、バシッと切ることができないのは、マスコミによるバッシングが怖いからで、これが歯車を狂わせる元になってるような気がしてなりません。

こういう諸々があるために、報酬が非常に低く感じてしまうのではないかなぁ、というのが私の感想です。Mくんが言うように給料を上げるというのはインセンティブとして有力ですが、もっと本業に専念できるような環境作りというのも別の方向からのインセンティブではないかと思うのです。

それから、残念なことに、一般企業ならクビになって当然の教員を抱えているのも構造的な欠陥だと思います。そういう人が多いとは言いませんが、私の知ってる範囲だけでも複数います。こういう人のせいでもっとモチベーションの高い若い人が職につけない現状のシステムは、やはり改善の余地ありです。自由競争の原理が働かないとシステムの一部が腐敗していくのはどうしてなんでしょうね。

で、最後に付け足しですが、最近よく話題になる医師不足というのも、個人的には納得できてしまう話です。上で書いた教員の話と非常に似てると思うのです。報酬と業務の対価が全く釣り合っていないと感じます。ただし、医師の場合は、実は人数はトータルでは増えてるんですね。外科医と産科医が減ってるのに対して、精神科と眼科の医師が急増してるためです。なんでこうなるのかって明らかですよね。

この前新聞で読んで驚いたのですが、医師が4、5人必要で何時間もかかるような外科的大手術と、1人の医師でほんの数分で終わってしまう眼科の手術の医師への対価がほぼ同じなんだそうです。でもって、ここでもマスコミによるバッシングが影響力を行使してます。例えば、急患の患者がたらい回しにされたといって病院が批判されます。が、現場で頑張ってる医者は本当に手一杯で、それこそ本人が倒れてしまうような激務をこなしてる人が多いわけですよね。報酬の対価が低いのに頑張っている外科医、産科医がマスコミの攻撃の対象。こんな状況でも外科医や産科医になろうとする人たちは神様ですよ。

ということで、教員と医師、どういう方向性でもいいですから、業務と報酬のバランスが取れたシステムになって欲しいものです。


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