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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

女性物理学者の研究環境

ちょっと前に、物理学者の好む異性のタイプ、配偶者がどういう人か、みたいな内容のエントリーを書いたことがありました。そのエントリーを読んだ人から面白いアンケート結果を教えてもらっていましたが、まだ紹介してなかったので紹介してみます。

物理学会員の女性研究者の研究環境に関するアンケートらしいのですが、色々面白いことが見えてきます。隅から隅まで読んだわけではないので、目についた結果だけ拾ってみると、例えば28頁のQ19。最初の常勤職につくまでの応募回数というのが年齢別、性別にあるのですが、これを見ると私が前に言っていたこと、女性が男性に比べて就職に不利だとは思わない、が間違ってない気がしてきます。私より年齢が上の女性は苦労したことが見て取れますが、私より下の世代では男女平等かあるいは女性のほうがむしろ有利になってきているように見えます。あと、ポイントは違うのですが、団塊の世代の人達は就職も全然苦労してなかったのがありありと見て取れます。貰う年金は私たちの数倍、就職にも苦労せず(ほとんど1回目の応募で就職できてます)、羨ましい世代です。

話を配偶者に戻すと30頁の図5-Q23-3に配偶者の職種というのがあります。女性研究者の配偶者は同業者(?)が圧倒的多数なんですね。これをどう読むかが問題です。研究者の数は男性のほうが圧倒的に多いので、数の原理で女性研究者がモテモテなのか。あるいは女性研究者は理系男を好むのか。どっちなんでしょうね。逆に男性研究者の配偶者の30%弱が研究者というのもかなり多い感じがします。物理の研究者数の男女比が1:3とか1:4とは思えませんから。となると、男性研究者は理系女性を好む傾向があるのでしょうか。

グラフを見るのが好きな私は想像を逞しくして、色々なアンケート結果を眺めて楽しんでいます。

最後に一言だけ真面目なことを書いておくと、女性は就職そのものが不利ではなくなったけど、やっぱり育児が大変そうです。私たち物理学専攻の唯一の女性教授であるT教授は、キャンパス内に保育園(託児所)を設置することに奔走していたのですが、その計画が認められる直前で梯子を外された経験があります。そのときのエピソードを語るときは本当に悔しそうで、いかに多くの女性研究者からの期待を背負っていたかがわかりました。今や子育ては女性だけがするわけではありませんから、男である私ですら大学内に十分な保育園なり託児所があると感じてますから、女性研究者にとっては本当に切実な問題です。T教授を陰ながら応援しています。めげずにまた頑張ってください。


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