ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

LHCの故障の話とか

学会であった数日前の南部・小林・益川ノーベル物理学賞受賞記念セッションでは、加速器の話もありました。KEKの黒川さんという加速器分野の偉い人の講演は素人でもわりやすく、かつ、加速器のプロから見たLHCの凄いところなどが説明されていて非常に面白かったです。

特に印象に残っているのは、私たちだとLHCといえばその高いエネルギー、そして高いルミノシティ(=陽子陽子衝突の頻度の目安となるパラメータ)が一番に凄いと思ってしまいますが、加速器屋さんから見るとそれらは当然凄いことではあるが、それ以上に凄いのは加速器に蓄えられているエネルギーの大きさだと説明されていた点です。例えば、加速器には陽子を曲げるための超伝導電磁石がたくさん使われていますが、それらの電磁石に蓄えられているエネルギーは数GJ(ギガジュール)で、そのエネルギーは原子力航空母艦が約30ノットで走っているときの運動エネルギーに相当するそうです(戦闘機が空を飛んでいるときの運動エネルギーだったかも?)。同様にLHCリング内でビームとして蓄積されているエネルギーも同じくらいのオーダーのエネルギーなんだそうです。

とにかくそういうわけで、原子力航空母艦だか戦闘機みたいなエネルギーを保持する装置なので、何か故障が起これば去年の秋みたいな大きなダメージになるのはやむを得ない。逆に、なにがなんでも故障を防ぐ、あるいは故障が起きても大きなダメージにつながらない安全装置が最も重要だとおっしゃっていました。単に素人がそうだろうな、って感覚的に思っているのではなく、具体的な数値を出して説明していたので、非常に説得力がありました。

ところで、去年のLHCの故障は超伝導電磁石を繋ぐ部分の接触不良が根本的な原因だったことは、新聞等でも報道されていました。相手が超伝導ですから接触不良といっても物凄く小さな抵抗値だったと聞いていましたが、その数値を私は知りませんでした。その話にも触れていて、必要な抵抗値は0.35ナノオーム(=0.00000000035オーム)以下で、それが100倍くらい大きくなってしまったのがトラブルの原因だったんだそうです。

…35ナノオームですよっ。0.000000035オームです。普通のデジボルでは0オームです。というか、そんな低抵抗値をどうやって測るのは私にはわかりません。故障とか接触不良とかで話題になってしまいましたが、どれくらい難しい装置なのかということもマスコミを含めて一般の方にはわかってもらいたいです。

しかし、ホントにナノオームの単位なんでしょうか。私の聞き間違いの可能性もあるので、その辺は眉につばをつけて読んで下さい。でもポイントは、とにかく接触不良といっても、常識的には非常に低抵抗だったということです。


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右巻きと左巻き(昨日の追記)

すみません、昨日の話の最後のほうはわかりにくかったですね。わかりやすいかどうかわかりませんが、少し補足説明してみます。

右巻きと左巻きというのは、粒子の運動方向に対するスピンの向きで定義します。運動の方向と同じ向きなら右向き、反対を向いていれば左向きと定義します。よくある説明を真似ると、もし粒子に質量があれば光速以下で運動しているので、静止系から見ると仮に左巻きであったても、運動する粒子と同方向にその粒子よりも早く動いている系から見ると、その粒子は右巻きに見えてしまいます(スピンの向きは変わりませんが、運動方向が逆に見えるので)。ということで、質量のある粒子は見る系によって右巻きに見えたり左巻きに見えたりするわけです。つまり、絶対的に右巻き、あるいは左巻きでありつづけるわけではなく、混合状態と考えることが可能です。

ところが質量ゼロの粒子は必ず光速で運動しますので、その粒子を追い抜くことができません。ということは、どの系から見ても右巻きは右巻き、左巻きは左巻きと固定されて混ざり合うことはありません。混ざりあわないのですから別粒子として取り扱うことが可能で、カイラリティを保存している状態になります。

上で説明したように、実際、ニュートリノ以外のフェルミオンでは右巻きも左向きも観測されます。ある特定の反応には左巻きフェルミオンだけが反応に寄与する、といった面白い現象もあるのですが(=弱い相互作用です)、そういう特別の場合を除いては、ある粒子は必ず左巻きとか必ず右巻きとして観測されるわけではなく、どちらの状態も観測されます。そういう意味で数が同じと表現したのですが、誤解させるような表現だったかもしれません。

ところで、この話で面白いのはニュートリノです。ニュートリノは今のところ左巻き(反ニュートリノの場合右巻き)しか観測されていません。こういうところから色んな議論がなされているのですが、それについてはまた機会があれば書いてみます。


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小林・益川の講演

昨日に引き続き、学会中に設けられたノーベル物理学賞受賞記念講演関係の話です。

数日前のエントリーで書いたように、今日は楽しみにしていた益川さんの講演がありました。小林さんの話ももちろん楽しみでしたし、楽しみましたが、益川さんの講演は聞いたことが今までなかったので、より一層楽しみにいていました。

その講演は期待にたがわず非常に興味深かったです。専門家でないとわからない話ばかりだったのでここでは紹介しませんが、益川さんの人柄もわかるいい講演でした。その中で一つだけ印象に残ったことを挙げるとしたら、右巻き粒子と左巻き粒子の数がなぜ同じなのか、という話題です。スピン1/2のフェルミオンといわれる物質を作っている粒子たちは、本来質量がゼロと考えられています。その理由は前にも書いたことありますが、カイラル対称性というものがあるためです。

ちょっと戻って、右巻き、左巻きが何かというと、スピンには向きがあって、その向きによって右巻きとか左巻きという言い方をします。で、カイラル対称性というのは、右巻きの粒子と左巻きの粒子は別粒子として振る舞うということなんですね。数学的には、カイラル変換という右巻き粒子と左巻き粒子に対して独立の変換を施しても変換前と変わらないということを意味します。

このカイラル対称性というのはもしフェルミオンに質量がなければ保たれている対称性です。つまり、質量がなければ、今我々の世界で同一とみなされている粒子でも、右巻き粒子と左巻き粒子は別粒子として振る舞いますし、別粒子として取り扱わなければなりません。がっ、実際には全てのフェルミオンに質量があって右巻きと左巻き粒子は同一粒子として振る舞いますし、物理的に同一として扱えるわけです。逆に言うと、質量というのは右巻きと左巻きを繋げる強さを表していることになります。

というわけで、物理屋としては右巻き粒子と左巻き粒子は本来別物で、なぜかはわかりませんが、とにかくなんらかの理由で本来別物の右巻きと左巻きが質量によって結びつけられていると考えるわけです。

ここまで説明してようやく今日の益川さんの講演で印象に残った話に戻ると、彼はその左巻き粒子と右巻き粒子の数が同じことに疑問を持っていると言うんですね。ニュートリノは置いておくとして、クォークは右巻きだけ、あるいは左巻きだけということなく、両方が同じ数だけあります。私みたいな凡人はそのこと自体に疑問を持たないわけです。例えば、よく世間で言われているように、この宇宙になぜ反物質がないのか、みたいなわかりやすいことは誰でも不思議に思いますし、疑問に思うわけです。ところが、長い間培われた常識に縛られている凡人は、右巻き粒子と左巻き粒子の数が同じことに疑問を持たない、持てないのです。それを疑問と感じることができる益川さんというのは、やっぱり凄いなぁ、と単純に感激した、というのが今日の話です。

それから、小林さんと益川さんの講演以外にも色々面白い講演があったのですが、なかでもインプレッシブだったのは三田さんのトークです。

三田さんというのは、CP非保存をB中間子を使ってどうやって測定すればいいのか提案した理論屋で、この業界では小林・益川に次ぐ著名人です。酒を一緒に飲んだことのある面識のある人なのですが、真面目な講演を聞くのは今日が初めてでした。

講演の内容はもちろんCPに関する話なのですが、その説明のわかりやすいことに感激しました。学生時代、それからポスドク時代にCPの物理をやっていた私にとっては内容的には知ってる話ばかりなのですが、その説明の上手さ、物理的本質へのアプローチの仕方、等々に本当に感激しました。三田さんに比べたら私はCP(非保存)について知ってるだけなんですね。理解してるつもりでも、三田さんの理解の深さに比べたら全然理解してないといってもいいくらいなんです。ホント参りました、という感じの講演でした。

純粋に天才には憧れます。


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歴史は繰り返す(ノーベル物理学賞受賞記念講演)

昨日のエントリーでも書いたように、今日は南部さんの業績を称える(?)学会のセッションが午後まるまるありました。南部さん本人は来られまえんでしたが、南部さんにゆかりのある(著名?)研究者が南部さんの業績などについて講演をしました。その中で私が知らなかった面白い話を一つ…。

南部さんはノーベル賞を貰っても不思議でない業績が幾つもある凄い人です。が、ノーベル賞を授与するには一応対象となる論文が必要です。論文というと査読つき(査読なしの場合もありますが)の学術雑誌に掲載されたものを指すことが多いですが、それ以外にも国際会議のproceedingsというのもあります(proceedingsというのは国際会議、学会等での講演を纏めた議事録とでも呼ぶようなもので、わりと短めの論文です)。で、去年受賞したノーベル物理学賞の対象となった「自発的対称性の破れに関する研究」というのは、学術雑誌に投稿されたものではなく、インディアナ州で行われた国際会議の発表に関するproceedingsでした。

なのですが、その会議自体には長男の方がご病気で南部さんは出席することができませんでした。そこで、同僚だったラシニオ(だったかな?)という人がピンチヒッターで講演を行ったんですね。で、問題は今回のノーベル賞受賞講演です。

新聞報道等でご存知の方も多いと思いますが、南部さんはノーベル賞授賞式に出席されず代理の人がノーベル賞受賞記念講演を行いました。その代理というのが…ラシニオなんです。

ラシニオは記念講演で言ったそうです「History repeats(歴史は繰り返す)」と。うーん、こんなこともあるんですね。ノーベル賞受賞記念講演を代理人が行ったこと、ノーベル賞を受賞する直接のきっかけとなった国際会議を別の人が実は発表したこと、この2つは知っていたのですが、その代理人が同じ人だとは知りませんでした…。

まあそれはさておき、今日のセッションは理論家、実験屋、そして加速器の人、と様々な人の講演がありましたが、どれもそれなりに面白く、このセッションだけでも私にとっては学会に来た甲斐がありました。あ、いや、正直に言います。このセッションの講演者はみな大御所でしたが、全くダメダメな講演者もいました。その人を除いてはどれも面白い発表でした。

それはさておき、南部さんご自身の講演を一般の方が聞ける機会があるといいですね。Mさん、もしそういう機会がありましたら、私が知っているときはこのブログで告知しますね。

それから…
南部さんとは関係ありませんが、私の指導する学生の一人も今日発表を行いました。そつなくこなしていましたし、彼の講演は毎回安心して見ていられません。お疲れさま。


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明日から学会

ということで、今さっき学会会場近くのホテルに着きました。

今回はノーベル物理学賞を日本人2人と元日本人(?)が取った直後の学会ということで、特別セッションが明日、明後日とあります。明日は南部さんの業績をレビューするといった趣のセッションで、有名な理論屋数人とLHC関係の実験屋一人、加速器関係者一人が講演を行います。明後日は小林・益川モデル関係で同じような構成ですが、目玉は小林さん、益川さん本人の講演があるとこです。

小林さんはなんというか普通の人なので、これまでにも講演を聞いたことありますし、彼がKEKに長いこといたこともあって話をしたこともあります。あ、当時、小林さんは私のことをIDしてなかったとは思いますが…。

それに比べてマスコミ報道でもあった通り益川さんというのは若干個性が強く、外国に講演に行ったこともありませんし、そもそも公の場所で講演する機会が少なかったように思います。そのせいもあって、私は益川さんの講演を聞くのは初めてで、私にとっては今回の学会の目玉の一つです。

にしても、南部さんが講演されないのは残念です。2年くらい前(一年半くらい?)に私たちの大学の理論のH教授という人が仁科賞という賞を受賞した直後に小さな祝賀会があったのですが、そのとき南部さんは私たちの大学の招聘教授ということもあってお祝いに来られました。大学に南部さんの居室もあって(日本の家は私たちの大学がある市にあるため、日本に戻られたときはよく大学に顔を出すようです)たまには大学でおみかけすることもあったのですが、最近は全然おみかけしていません。ノーベル賞の授賞式にも出席しなかったくらいですし、流石にご高齢で移動が大変なんでしょうか。もし日本に来られたら、自宅から簡単に来られる大学あたりで、ぜひ講演して頂きたいものです。


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またまた学会発表練習

一昨日に引き続き、今日もまた学生の学会発表の練習。2度目のリハーサルです。今日もまた朝から始めて終わったのが16時でした。その直後から1時間ほどATLAS関係のミーティングに私だけ出席。ということで、今日もまたミーティングに明け暮れている一日です。今月前半CERNでコツコツ検出器解析をしたおかげで、色んな人から(良い意味で)ツッコミをもらい、そのツッコミに反応すべくさらに解析を進めたいのですが、その時間を全然作れないというある意味嬉しい悲鳴状態です。いや、しかし、やっぱり解析は楽しいです。

さて2度目のリハーサルですが、個人個人の差はもちろんあるのですが、やはり学年を追うごとに発表内容、受け応えともに逞しくなっていて、教育効果がわりとダイレクトにわかります。指導教員の立場としては悦ばしいことです。あと、人間年をとってくると年齢差はあまりなくなって個体差のほうが大きくなりますが、こと研究に関しては、M1がスタート地点なので、M1とM2、M2とD1…というように1学年違うだけでも総合力はそれなりに差があるのかもしれませんね。

いずれにせよ、子供の成長を見るのが楽しみな親と同様の心境でしょうか。不思議な感慨があります。


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ポスドクの就職活動

ふと思いついたので、今日は日本人とアメリカ人(私が前職に就いていたのがアメリカなので)のポスドク(あるいは学生)の職探しの仕方の違いについて書いてみます。職探しといっても、基本的にはこの業界内での職探しなのですが。

アメリカ人の学生やポスドクの多くは応募できるようなポジションがあれば、より好みせずにガンガン応募する人が多いです。あ、就職活動しなくても色んなとこから声がかかる優秀な人は別です。そういう例外を除いては、応募する先が多いからなのかもしれませんが、とにかくたくさん応募します。私が推薦状を書いてあげた学生たちも無茶苦茶たくさん応募してました。一人で30箇所近く応募してた学生もいました。推薦状を書いたわけではなく、単に仲のよかった学生やポスドクたちも20とか応募するのが普通みたいでした。

で、土壇場であれば採用が決まったものに飛びつきますし、時間の許す人は応募を繰り返し、2、3オファーをもらったところの中から自分が一番気に入ったところに行きます。こういうことが可能なのは、もちろん就職先の数が多いということもありますが、それだけではありません。彼らは何が何でもこの実験、この研究でなければ嫌、とはあまり言わないんですね。ポスドクの人が次のポジション、assistant professorを探すときなども並行して産業界のポジションを探すわけですが、何が何でもこれ、みたいな探し方じゃないんですね。とにかく色んな可能性を探して、その中で自分にとってのベストを選ぶ、という姿勢です。

ところが、日本人はまず自分のやりたいことありき、の職探しという印象を受けます。日本の私たちの業界でも色んな公募がありますが、ぶっちゃけそれほど競争率は高くありませんし、職探ししてる(すべき?)若手がアメリカ人ばりに色んなところに応募してるのかちょっと疑問です。もちろん、色々なところに応募してる人もいるのでしょうが、ポイントは、自分のやりたいことにこだわりすぎていないか、ということです。

実は私が準備を担当しているキャリアパスデザインセミナーの講師の人の話でも、毎回、本当に毎回ですよ、同じポイントが指摘されてました。博士の人が産業界への就職活動をするとき、研究内容と会社でやることに共通点があって一見就職活動しやすそうな人が就職に苦労するのだそうです。というのも例えば素粒子関係の人間が産業界に就職しようとすると、自分の研究内容をスパッと忘れて就職活動します。それこそ何でもやりますよ、という姿勢で就職活動するので、わりと就職しやすいのだそうです。ところが、逆に例えば生物関係を研究してた人には、就職先として生物関連、さらには職種にもなんらかのこだわりがあるため、就職が難しくなる人がいるのだそうです。

就職を困難にするのは、職種が絞られるという理由だけでなく、企業としては採用判断をする際に「何でもやります」「何にでも対応できます」という人でないと採用しずらい、ということがあるようです。と書きつつ、実はこれは企業に限った話だけでなく、私たちの世界でも同じなんですね。採用する側の立場にたったら当たり前なのですが、これから何十年も働いてもらう人が何か一つのことしかやれなかったら困ります。研究でも、産業でも非常に早いサイクルで物事が変化していくので、それについて行けないような人は雇いたくありません。変化しなくていいのは、人間国宝みたいな職人さんとか、宗教家みたいな人達で、そういう人を除いた一般人の社会では、これしかやれない、やりたくない、という人は雇う側としては避けるのが普通ではないでしょうか。

ちょっと脱線しかけてますが、とにかく、私たちの業界でも産業界でも、就職探しのときは自分のやりたいことにあまりこだわり過ぎず、選択の幅を広げる、自分が未経験の分野にもチャレンジしてみる、ということが大切なのではないかと思います。


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学会発表練習

物理学会が今週金曜日から始まります。物理学会は毎年2回、春分の日前後と秋分の日の前後に行われます。なんで宿や交通手段の確保しづらい時期をわざわざ選んで(?)やるのか謎なのですが、とにかくこの時期に行われます。

学会というのは学生の発表が中心で、それに加えてポスドクなどの若手の研究者が講演者のほとんどです。いや、物理学会以外、あるいは物理学会でも他の分野はどうか知りませんが、少なくとも高エネルギーではそうです。重要な物理の結果の報告というよりも、学生の訓練、あるいは若手研究者の宣伝の場、という意味合いが大きいです。

ということもあって、私たちの研究室でも発表するのはほとんど学生で、今回は7人が講演しますが全員学生です。で、私たちの研究室恒例(他の研究室でもやってるところが多いと思いますが)で、本番前にリハーサルを行います。発表そのもののリハーサルというよりも、内容のチェックといったほうがいいかもしれません。その催しが今日あったのですが…開始が朝10時、終わったのが今、ということでヘトヘトです。

学生は自分の発表の発表練習だけですが、教員は全員の学生の発表を聞いて修正を加えていかないとならないので、つまりずーっと集中力を維持していないとならないので、人数が今回のように多いと相当ヘビーです。でも、研究室内の学生が今どんなことをやってるのかわかりますし、それぞれの個性もわかったりして、それなりに面白い企画ではあります。あと、本番のときに段違いに良い発表になっていることもあるのでやり甲斐はあります。

まあそういうわけで、学生のみなさんには発表準備頑張って欲しいものです。


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何もしない日曜

昨日の夜に無事に家に戻り、今日は激しく何もしないで(日本語変か?)過ごしています。

久々に子供と遊ぼうと思いましたが、あいにくの雨。プラス子供は体調が悪いらしく、彼らしくなく(シャアザクばりに通常の子供の3倍(以上)の運動量が彼にとっての普通)家の中で普通の子供のように過ごしているので、あまりすることがありません。

来週は週の後半から学会のためにまた出張ですし、自分自身も出張中にひいた風邪がなかなか治らないので、子供とともに今日はゆっくりと体を休めています。


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陣取り

今日は大阪への移動日で、30分後くらいにCERNを発ちます。

今回の出張は充実していました。大人数で似たようなテーマをつっつく大型実験では各グループごとの陣取りが毎日行われています。今回の出張中自分のやっている(検出器関係の)研究が進んだこともあり、私たちのグループがやろうとしていることが確保(つまり、そのテーマを私たちに任される)できました。今後の予定も具体的に立案でき、陣地をだいぶ獲得しました。これで4月からCERNに常駐する学生も小さいながら陣地を持つことができるので、いくらか研究をやりやすくなるのでは、と期待しています。

さらに、今までは孤軍奮闘でシリコン検出器関連の仕事をやっていたのですが、同じ日本人で一緒にやっていこうという同年代の研究者と意見交換ができ、来年度以降は私たちのグループだけでなく、小さいながらも協力的に研究を進めるグループを作れそうで、この点に関しても大きな収穫でした。

あと、モンブランの麓でスキーもできましたし。


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「天使と悪魔」の虚と実 50のポイント、について思うこと

NHKのニュースにもなっていましたが、東京大学の原子核(?)、QCD(?)の研究をしている教授が映画「天使と悪魔」の反物質の描写について指摘を行ったということがニュースになっています。あ、私は例によってスラッシュドットで知ったのですが。ははは。

指摘を行った真の狙いはもちろん私にはわかりませんが、社会への研究内容の説明義務とか、エセ科学がはびこるのを防ぐという観点などから、科学者がやるべきことだと思いますし、そういうことを日々考えていてもなかなか行動に移せませんが、それを実行できるのはやるなぁと思ってしまいました。なにしろ自分たちの研究の宣伝にもなりますしね。

この教授とは研究ジャンルが違うので面識もありませんし、何をしているのかも全く知りませんでした。ある時までは…。

例えば「クォーク 質量」でググるとこのブログがかなりの上位で検索にひっかかることを皆さんはご存知でしょうか?今私がググってみたところ2番目にひっかかります。驚きですね。で、私のいい加減な説明と違ってクォーク凝縮によって物質の質量の大部分が生成されているということを真面目に説明しているのが、今回話題の教授の研究室のサイトで、今は4番目に検索にかかってます。ということで、なんとなくご近所さんという感覚でこの教授の名前を覚えていました。あ、もちろん研究内容については有名な話なので前から知っていましたが。

おっと、話はそれましたが、今回の話題に限らず東京大学は研究の宣伝というか、一般社会への発信について非常に積極的に行っている印象を持ちます。どこの大学も熱心に取り組もうとしていることなのですが、彼らは1歩(以上?)先を行ってるという個人的印象を持っています。

そうそう、それから、私もこのブログの中で問題提議したことのある科学への女性参画についても、彼らは熱心、かどうかはわかりませんが、少なくとも私たちの大学よりも積極的に推し進めようとしているようです。大学のポストの公募に女性を積極的に採用したいということが明記されているんですね。そういうことが書かれているだけでなく、採用の判断の際にも材料になっているようですし。欧米の大学に近づこうとしている感じですね。


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アパートからの眺め

昨日載せたビールの写真を撮ったときに、ついでにアパートからの眺めも撮ったのでそれを載せてみます。字ばっかりなので、写真をもっと多く載せろという意見も聞きますので。
view from apartment
自分の住んでるアパートからの眺めなので、残念ながら私の住んでるアパートが写真中央に写ってるような小綺麗なアパートではありません。しかし、眺めはそこそこでしょうか。木が邪魔なのですが、天気のいい日は写真の右端くらいにモンブランが見えます(たぶん)。

こんなフランスの片田舎なのですが、このあたりの地下にLHCのトンネルがあるはずです。地元の人達は加速器のトンネルが地下にあって、そこでどんなことが起こってるのか知ってるんでしょうかね。ドイツのDESYという研究所でも一般住民が住んでる場所の地下に加速器があるそうです。地下100mとかなので放射線の影響なんて全くないのですが、日本だと地元の反対にあいそうな気もします。世界で唯一の原爆被爆国ということで「放射線」という言葉に対するアレルギー反応が日本人は桁違いですからね。いや、アレルギー反応の原因は他にあるのかもしれませんけど、とにかく強烈だと思います。

そういう私自身も欧米の人に比べると「放射線」という言葉アレルギーかもしれませんけど。


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ビール

私はビール好きで、1年365日、10年3650日プラスα、ビールを飲まない日がありません。出張のための移動日等であっても必ず飲みます。どこか旅行に行っても、例えば、アメリカの片田舎でその町にものを売ってる店がガソリンスタンドだけ、みたいな場所に行っても、まずすることはビールの確保です。大学生の頃に実家に帰ったとき、たまたま胃の調子が悪くてビールを飲まないと言ったら、親が心配して翌日には病院で検査の予約を勝手に入れてたくらい本当に毎日飲みます。

そんなわけでCERN滞在中もビールを毎日飲んでるのですが、フランスにはこんなビールがあります。
beer_atlas
名前が気に入ったのでとりあえず買ってみたのですが、味は微妙でした…。

ちなみに私が好きなのはSamuel SmithとFullerというイギリスのビールです。特にこれらの銘柄のポーター、ビター系(ま、基本的にはエールということですね)が大好きです。ただここら辺では売ってません。日本でも手に入れるの難しいですし、買おうと思えば買えますが無茶苦茶割高なので、もうここ数年飲んでません。日本で手に入るイギリスのビター系というとギネスが有名で(ギネスはアイルランド?)、ビターというとあれをイメージされてしまうかもしれませんが、ギネスはイギリスのビターの中でもかなり特徴的な味で、Samuel SmithやFullerのほうがビターを飲み慣れてない人でも遥かに飲みやすいのではないかと思います。イギリスのパブでそれらを飲んでみたいと常々思っているのですが、残念ながらそういう機会に恵まれたことがまだありまえせん。イギリスに行く機会のある人はぜひお試しを。とはいえ、エールを飲み慣れてない人には美味しいと思ってもらえないかもしれませんが。

日本で飲まれているようなピルスナータイプでは、チェコのバドワイザーが圧倒的に好きです。ちなみにアメリカのバドワイザー(日本でもバドワイザーといえばこれですよね、残念ながら)は、チェコのバドワイザーを持ち帰り真似て作ったと言われていますが…なんであれほど違う飲み物になってしまうんでしょうか。しかも、真似て作ってるくせに裁判で商標名争いまでして、最悪の会社ですね、アンホイザー・ブッシュ(=アメリカのバドワイザーを作ってる会社)。あとピルスナーの語源ともなったPilzen(スペル間違ってるかも)も流石に美味しいです。日本人にはビールというとドイツというイメージがあるかもしれませんが、国民1人当たりの消費量ではチェコは世界ナンバーワンなくらいで、チェコのビールはどれでも結構美味しいと勝手に思ってます。もともと日本人が昔ビールを作ろうとしたときチェコのビールの酵母を持ち帰って作ったので、そもそも日本人が飲み慣れているビールの味に近いということもあって、日本人の私には飲みやすいのかもしれません。

日本のビールは残念ながら特別美味しいと感じるものはなかったのですが(エビスはまあまあ)、サントリーのプレミアムモルツは好きです。JALの飛行機の中ではこれを出してくれるので、フライトの間中こればっかり飲んでます。

しかしビールの欠点は重いことですね。アメリカにいたときは車で酒屋に行って段ボールに入れて買ってきましたし、日本では大瓶のケースを酒屋に運んでもらうので問題ないのですが、ここCERN滞在中は車がないので、歩いて7、8のスーパーまでビールを買いに行くのが非常に苦痛です。1日1リットルプラスαくらいしか飲みませんが、それが毎日となると買い物的にはかなり大変です。なるべく軽くなるように最近は瓶ビールを避けてます。

うっ、今日は長くなってしまった…。急ぎでプロットを幾つか作らないとならないのに。


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ここ数日

淡々と仕事をしています。先週の土曜にスキーに行った以外は、CERNに来て以来ずっと同じような毎日なわけですが。

こちらにいる間にある程度進めておきたいソフトウェア開発。それから、シリコン検出器関係で幾つか論文を出すのですがそのうちの一つの論文に絡んでおり、それに関連した解析とプロット作りに追われています。前者は単に私の都合で、CERNにいる間になるべく進めておきたいという話なのですが、後者はいつまでに原稿の第一稿を出そうというみんなで決めた目標があるので、そっちは締め切りに追われるというオマケのついた仕事です。

そういうわけで、特に書くネタもないので今日は私にしては短いエントリーです。


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データ?

少し前に、大学の事務の人と学生が応募した奨学金(みたいなもの)関連のやりとりをしたときのことです。担当者から、その学生のデータを送って欲しいとメールで言われました。学生のデータと言われても、誕生日とか履歴書に書くような情報を知りたいのか、成績のことを知りたいのか、それとも研究内容に関することなのか皆目見当がつきません。前後に会話があったわけではなく、いきなりメールで一言「データを送って下さい」ですから。

そこで、どういう情報が欲しいのか教えて欲しいとメールで尋ねたところ「奨学金申請書のデータです」という返事を貰いました。が、私にはまだ何のことがピンと来ません。仕方がないので、彼の申請書に書いてある内容をそのままテキストファイルにコピペして送りました。

すると「内容は分かっているので申請書のデータを送って欲しいのです」という返事が返ってきました…。ここでようやく相手が何を欲しいのかわかりました。そうです、その申請書はwordで指定されていたので、そのword fileが欲しいということだったんですね。それならそうと、word fileが欲しいとか、電子ファイルで欲しいとか言ってくれればいいのに、データ…。

世間では電子ファイルのことをデータと呼ぶのでしょうか?

今までもそれなりに一般人である事務の人とコミュニケーションをとってきましたが、wordなどの電子ファイルのことをデータと呼ぶ人にはそれまで会ったことがありませんでした。ところが最近、また事務の人(先の人とは別人)からのメールで、wordだったかexcelだったか忘れましたが電子ファイルのことをデータと呼ぶ人がいたんですね。直前に同様の言葉遣いを経験してましたし、その人のメールでは前後の文脈から電子ファイルが欲しいんだなということがわかり、先に書いたように何度もメールのやりとりをする必要はなかったのですが…いや、言葉は難しいです。自分が正しいと思っていても、あるいは誤用と認識されている使い方でもそれが定着してしまうとそれが正しくなってしまいますから。


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スキー

昨日はシャモニーの入り口、Les Houchesというとこにスキーに行きました。

スキーは相当好きで、学部生から修士課程にかけては1年に何度も行ってました。それ以降も年に1回程度は行っていたのですが最近は忙しくて、昨日は実に4年ぶりのスキーでした。体は大丈夫かと心配したのですが、以外と大丈夫なもので、今日になっても筋肉痛すらほとんどありません。学生の頃はひたすらコプ斜面に挑戦するような滑り方でしたが、今はそういうとこにあんまり行かないので、技術的、体力的に凄く楽な滑り方だったのかもしれません。

それにしてもモンブランの麓まで車で1時間ちょっと、CERNというのはスキーするには好都合なロケーションですね。昨日は天気もよく、非常に良い気分転換になりました。車で連れて行ってくれた美女に大感謝です。


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そういえば

国際会議の話をさっきしましたが、Moriondという国際会議も今週開催されていて(Moriondと一言で言っても、宇宙線、電弱相互作用、強い相互作用と3つの会議に分かれていて、それぞれ時期をずらして行われます。今週行われていたのは電弱相互作用パート)、例によってTevatronのヒッグス探索の結果もアップデートされてますね。「例によって」というのは、前のエントリーで書いたように、Lepton Photon, ICHEP, あるいはMoriondに合わせて(たまにはLaTuileも?)各実験グループは新しい結果を出します。

以下専門家向けですが、一般のかたは雰囲気を味わって下さい。

この図にあるように
higgs_tevatron_moriond09ew
160-170GeVのヒッグスをexcludeしてきました。いくら統計を足しても160GeV付近より重いとこでは、相変わらずデータが予想より少ないです。独立な統計を足しても相変わらず下ぶれしてるというのは、バックグラウンドの見積もりを間違えているのではないかと思ってしまいますが、どうなんでしょう。

と、思って別の図を見ると…
higgs_tevatron_moriond09ew_2
バックグラウンドだけの場合に比べて1sigmaの下ぶれ(この図では予想より上にデータが来る)なので、まあそんなにおかしくはないですか。


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国際会議

高エネルギー物理学の世界だけでも無数の国際会議がありますが、その中で最も格が高いというか、重要な会議がいくつかあります。夏はLepton PhotonというのとICHEPというのがそれぞれ隔年で行われます。今年はLepton Photonの年です。

冬は毎年Moriondというのが3月に行われ、その前哨戦的なものにLaTuileというのがあります。どちらもスキー場でやるので、参加者はスキーできるという特典があります。ただし、もちろんスキーは自費。ちなみにMoriondというのは5、6年前まではフランスのなんとかという所で行われていたのですが、最近はLaTuileで行われています(LaThuileというのはそもそも地名)。

冬の会議はスキー場の(そんなに大きくない)ホテルを借りてやるので、規模的にはあまり大きくありません。規模とか、格という意味では夏の会議のほうがやはり上でしょうか。いずれにせよ、これらの会議は物理結果についての発表が中心なのですが(ICHEPだけは検出器のセクションがあります)、今年からは新しく、検出器のための規模の大きい国際会議が新しく開催されます。

Technology and Instrument for Particle Physics(略してTIPP)という名前の会議で、その記念すべき第1回が日本のつくば市で開催されます。というか、今開催されています。3月12日から17日。参加登録費高いですし、すでに登録期間を過ぎてますが、高エネルギーの国際会議では参加者のチェックを厳しくやったりはしません(大抵)ので、きっと潜り込めます。興味があってお近くにお住まいの方は潜入にチャレンジしてみては?

ちなみに、格なんて全くない、国際会議でもない物理学会では会場建物に入る時にバイトの学生に参加登録してるかチェックされます…。逆に言うと、学会では参加登録しない不埒な人が多いんでしょうね。それに比べて国際会議に参加登録しない人はほとんどいませんからね。


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フォー新規開拓

昨日はまたまた美女二人と晩飯を食べに行きました。このブログを昔から読んでるかたは知ってるかと思いますが、私はCERN出張に来るとジュネーブ駅(コルナヴァン)の(わりと)近くのベトナム料理屋にフォーを食べによく行きます。昨日はこの店ではなくフランス側の店に連れて行ってもらったのですが、そこもなかなかコストパフォーマンスが高かったです。

フォーは前菜的に出される(本来は朝飯によく食べると聞きました)ので量は少なめですが、フォーだけでなく全体的に値段の割においしかったです。なにしろこの辺りの物価はとてつもなく高いので、コストパフォーマンスの高い店は助かります。

今日はこれからあるミーティングで発表しないとなりません。まだ準備が終わっていないので、また仕事します。


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仁義なき人々

大型実験をやっていると色々な人と表面上は(オフィシャルには)共同実験者になります。すると、多くの仁義なき人々に出会います。

今日、というか昨日気づいたのは、ソフトウェアの開発を今してるわけですが、それには開発者が誰か書かれています。今まで使っていなかったパッケージを使う必要があってそのコードを眺めると…やけにスラスラ読めるんですね。人の書いたコードって普通は読みにくいのに変だなと思ったのですが、しばらくして、それは私が別のパッケージ用に書いたコードのデッドコピーだと気づきました…。ローカル変数名がちょこっと変わっているだけなんです。それをwritten by ... とは、力が抜けます。

って、ホントはこんなことよくあるのでそれほど脱力はしなかったんですけどね。ははは。

それにしても、こういう仁義なき振る舞いは日本人以外の研究者ではしょっちゅうです。別の例では、人の作ったプロットや解析を自分のものであるかのように説明する人が多いです。前の実験をやっていたときも、他人の発表の中にやけに見慣れたプロットがあって、それだけなら別によいのですが(共同実験者が外向けの発表で使うためのオフィシャルプロットになっていれば、誰が使っても構いません)、こともあろうにその発表者は私に一生懸命プロットの内容について説明してくれるんですね。そこまでの発表で私が熱心に質問してたからなのですが。いや、もう勘弁してくれ、よーくわかってるから、と言いました。「俺がそのプロット作ったのだから。」と付け加えて。

ちょっと真面目になると、ATLASのような大型実験では誰がある特定の研究の主要人物なのかわからなくなるというのが極めて大きな問題になっています。バリバリ仕事してない人にとってはおいしいのですが、優秀な人にとっては非常に面白くない結果になることがあり、優秀な若い人材の確保という観点からは解決しないとならない大問題なのです。そういうことは何年も前から認識されていますが、未だに解決策がないんですね。難しい問題です。


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ペースの違い

数日前にも書いたように、今回のCERN出張では雑用に邪魔されることなく、毎日淡々と研究を行っています。データベース関係の仕事など現場にいないとやるのが難しい仕事もあるので、そういう仕事に関しては、出張してる間にここまで進めようという目標を自分なりに立てて、ガリガリやっています。

が、他の人が開発担当してるソフトウェアに自分の研究も依存してる場合もあれば、使いたい検出器が動いてない場合もあったりと、他の人が仕事してくれないことには先に進めない場合もあります。私としては数週間の滞在の間に、現場でしかやれないような仕事をできるだけ多くこなそうとするわけですが、今現場にいる人達はビームが出るのがまだ先ということで比較的のんびりと仕事をしています。

そもそも、日本人から見るとゆっくりと仕事をするアメリカ人のことを仕事し過ぎだ、と口を揃えて言うヨーロッパの人々(ドイツ人は例外かも)と一緒に仕事をしているので、通常でも仕事のペースは相当違います。その彼らがのんびりとしているのですから、まあ、どんな状況か想像して下さい。

ちなみに、ヨーロッパの人からアメリカ人が働き過ぎだということを、それも複数の人から(というか、みんながみんな?)聞くのですが、最初は何を言ってるのか理解できませんでした。自分の英語か頭がおかしくなったかと思いました。でも、彼らの仕事ぶりに慣れてくると、彼らの言ってることが正しいと実感できるようになりました。ヨーロッパの人から見たら確かにアメリカ人は働き過ぎですね。日本人はもう人間の範疇の外かもしれません。

でも不思議なもので、いや当たり前かもしれませんが、アメリカにいる日本人はアメリカ人に近いペースで仕事しますし、ヨーロッパにいる日本人はヨーロッパの人と似たペースで仕事してるような気もします。あ、アメリカの、あるいはヨーロッパの研究機関に所属してる日本人は、という意味です。


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ダークマター探索

昨日は日曜ということで普段より早く帰り、ちょっとだけ休養をとりました。とは言ってもアパートにいても何もすることがないので、前々から読もうと思っていた論文をちらちら眺めました。

その一つがPAMELAという実験グループの宇宙線中の陽電子成分の測定です。人工衛星を打ち上げて、地表からの高度数百キロの上空で宇宙線の成分を調べる実験で、特に陽電子やら、反陽子といった反物質の量の測定が主なテーマの実験です。高エネルギー物理屋の私が何でこの実験に興味があるかというと、この実験はダークマター探索という意味合いがあるからです。

ダークマターというのは、全宇宙のエネルギーの約4分の1を占めていると考えられている電気的に中性で非常に相互作用の弱い未発見の物質・素粒子のことです。その正体がまだわかっていなくて、宇宙物理、素粒子物理両面で今一番流行っている(?)研究テーマの一つと言えます。光っていなくて見えない天体物理学的なもの(MACHOと呼ばれます)、あるいは何らかの素粒子(WIMPと呼ばれます)という両面から探索が行われていて、現状ではWIMPであろう、少なくともMACHOだけからでは全宇宙の4分の1のエネルギーを担うことができそうにない、ということになっています。

ちなみに、MACHOは筋肉隆々のごっつい人のことで、日本語でもマッチョと言えば分かってもらえますよね。逆にWIMPというのはなよなよした人のことで、MACHOの逆の意味があります。誰が命名したか知りませんが、結構遊んでますね。

そういうわけで、高エネルギー関連で多くの人がダークマター探索を行っています。大別すると3種類のアプローチがあります。一つは、宇宙から降ってくるWIMPを直接検出しようと言ういう実験で、相互作用が非常に弱くてニュートリノを検出するようなものなので、実験もKamiokandeのようなニュートリノ検出実験と似ています。多くの宇宙線が偽信号になるので、それを避けるために地下で実験やってます。

2番目は、ダークマターがSUSYが存在すれば存在するある種の粒子であると仮定して、LHCなどの加速器実験でその粒子を生成・発見しようとする試みです。ダークマターが現状では何かわかっていないので色々な候補があるのですが、その候補の中で最有力なのが上で書いたようにある種のSUSY粒子というのも、最近とみにSUSYの人気が高い理由の一つになっています。SUSY以外だとAxionと言われる仮想的な粒子なんかも候補ですが、今までのの探索結果などから旗色が悪いです。

そして3番目が、昨日読んだ論文のように宇宙線中の反物質の量やガンマ線の量などを測定するというものです。基本的にはダークマターがある種のSUSY粒子であると仮定します。すると、たまにはダークマター同士の衝突があって、その結果陽電子が生成されます。陽電子は色々な既知の相互作用が原因で生成されますが、その相互作用から生成される陽電子の量は理解できていると仮定し、予想される量よりも多ければダークマター同士の衝突から生成されたのではないか、と考えるわけです。

PAMELAというグループは去年からずっと、あるエネルギー領域で陽電子の量が予想よりも多く、ダークマター同士の相互作用による結果ではないか、ということを匂わせる発表やら論文投稿(正確にはプレプリントと言って、査読付きの雑誌に投稿、あるいは掲載される前の論文です)が相次いでいました。私が読んだのもそういうプレプリントの一つなのですが、うーん、なかなか判断に苦しむ論文です。彼らが宣伝しているエネルギー領域以外での陽電子の量も理論予想(ダークマター以外の既知の相互作用から生成される陽電子の量の予想)と合っていなくて、前からそういう結果だったので、そこらへんに改善があったのかと思って論文眺めたのですが、そういうわけでもなく…。うーむ。


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アクセス増加作戦

突然ですが、ブログをこうして書いているからには、より多くの人に読んでもらいたいという気持ちがあります。そのためにはどうすればいいか考えると思いつくことは2つ。もちろん面白い内容かどうかというのは重要ですが、今は内容については置いとくとします。

一つはなるべく頻繁に記事を更新すること。アクセス数の多いサイトの管理者がよく言ってる話だし、自分が読む側の立場になってどういうブログをよくチェックするかというと、やはり更新の多いサイトへたびたび行きます。更新が1ヶ月に1度程度のサイトだと、それに応じてチェックする頻度も減ります。なので、更新頻度を上げたいとは思っていますが、義務として高い頻度で更新しようとすると、精神的にしんどくて逆にブログを書き続けることが私には出来そうもありません。

じゃあ他にどんな方法があるかと考えると、広告なわけですが、どこに広告すればいいのか迷ってしまいます。このブログは大学の研究室のウェブサイトから辿ってこられるので、あまり無茶なことできませんし、アダルト関係のコメントだらけになるのは困ります。今もたまに手で削除して、そういう書き込みをしたIPからの投稿は受け付けないようにしてます。

というわけで、どこかよい広告先、宣伝方法があれば是非教えて下さい。コメント欄に書きにくい場合はatlas.osaka@gmail.comまでお願いします。


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焼き鳥、ではなくタイ料理

昨日は研究仲間とジュネーブに晩飯を食べに行きました。総勢4人、2人の美女を含みます。もう1人は昨日も書いたTevatron実験を一緒にやっていた男で、会えば必ず酒を飲みに行くような間柄です。

最初は焼き鳥屋に行こうとしていたのですが、美女が予約しようと何度か電話したのですが繋がらず、結局予約なしで行ってみたところ、半ば予想通り店は休み。病気のため休業ということでした。日本人が経営するシブい焼き鳥屋で、カウンター+テーブルはほんのわずかという小さい店なのですが、店主のおじさんによる炭火焼で、海外で食べるにしてはまあまあの味でした。値段はジュネーブということもあり高いのですが…。きっとこのおじさんが病気なんだろうな、と我々は妙な心配をしたのでした。

店が休みというのは想定の範囲内だったので、バックアッププランとして考えていた通り、その焼き鳥屋の隣のタイ料理屋へ。食事は可もなく不可もなくといったところでしたが、気心の知れた男と美女と飲む酒はおいしかったです。

ただ、その男が通風になりそうでヤバいと言っていたのは、自分にも当て嵌まりそうで怖い話でした。彼も私も大のビール好きなのですが、彼いわく、ビールなどのプリン体の多いものを食べると調子が悪いそうで、魚介類や好きなビールを控えているんだそうです。私も健康診断のたびに尿酸値が高いと指摘されているので、そういう話を身近に聞くと、ビールを飲むのをちょっと控えようかと…考えたりはしませんでした。好きなビールを控える彼の目の前で普通にビールを飲む鬼の所行でした。ははは。


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Tevatron

私はATLAS実験に加わる前、今の職の前は、アメリカのフェルミ国立加速器研究所というところでTevatronという加速器を使った実験をやっていました。Tevatronというのは約1TeVの陽子と反陽子を衝突させる(衝突で使えるエネルギーは2TeVということになります)コライダーで、一言で言っちゃうとLHCを小型化したようなものです。

ここ数日、なぜか、そのTevatron時代の同僚によく会って色々雑談をしました。シリコン検出器というのをTevatron実験でもやっていて、その検出器関係の仕事を一緒にやっていた同僚(であり上司)とする話はやはりシリコン検出器の話です。私がSOIという新しいタイプのシリコン検出器に興味を持っているのと同様に、彼も色々な新型シリコン検出器の開発にかかわっていて、2年半ぶりくらいに会ったのに、昨日も会ったかのように共通の話題で盛り上がりました。ちと表現は違うかもしれませんが、同じ釜の飯を食ったというか、共通の研究テーマがあるというのは、友人として貴重ですね。

Tevatron実験ではD0実験というのをやっていたのですが、私がそこにいた当時のスポークスパーソン(実験グループのリーダーです)とも雑談して、今のTevatron/D0実験の近況などを聞きました。Tevatronはオフィシャルには2009年一杯走り、2010年度に関して議論してることになってますが、2010年度走ることはほぼ決定していて、今は2011年度どうするかの議論をしているようです。LHCが始まるのがどんどん遅れるので、彼らの実験期間もどんどん延びているようです。

たとえ5TeV+5TeVでも、200pb^-1の統計量でも、LHCが走ってしまうとSUSYなどの探索ではTevatronでは勝負にならなくなってしまいます。しかし、検出器のより正確な理解が必要となる解析テーマ(単にデータの統計量でなく、検出器の較正などに時間がかかる)なら、まだしばらくはTevatronのほうが優位であろう、という考えのもとに2011年度どうするのか相談しているんでしょうね。あと、一番大事なのは、ヒッグスの質量が120GeV付近と軽いときは、LHCでも発見するには実験が動き出してから4、5年(それ以上?)はかかるので、そこがTevatronの狙い目になっています。エネルギーは14TeVに比べて2TeVと7分の1しかありませんが、LHCと違って陽子•反陽子衝突というのがポイントで、軽いヒッグス探索に関してはSUSY探索などに比べてそれほど大きな差がありません。

これほどLHCの開始が遅れることがわかっていれば、Tevatronの計画も色々違っていたでしょうね。検出器のアップグレードを諦めたり、加速器のアップグレードも当初予定されたほどは行われませんでした。もしそれらをやっていたら、軽いヒッグスに関してはTevatronのほうが先に見つけていたかもしれません。

後になって振り返ると面白いですね。今のLHCも10年後、20年後の自分が思い返してみると、どういう感想を持つのか…興味津々です。


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4年生卒業研究発表会

物理学科では4年生の卒業研究発表会というものが、素粒子・原子核実験グループ、物性理論グループ、、、などの単位で毎年この時期に行われています。今年は今日が発表会で、私は出張中で残念ながら出席できませんでしたが、私たちの研究室の学生の発表がうまくいったのか気になるところです。

私たちの研究室ではY教授がKaon実験、そして私がATLASをやっているのですが、4年生はどちらの実験グループにも属さず、独自の研究テーマをこなします。この4年生の研究の面倒をみるのは主に助教の人で、昔はテーマ自体を助教の人がだいぶ考えたようですが、最近はテーマ自体を4年生に考えて決めさせるようにしています。

今年は宇宙線の中からπ中間子を探す、というテーマだったはずです。うまく見つかったのでしょうか?信号候補と彼らが言ってる事象(のプロット)を見せてもらいましたが、あれだけだと周りのスタッフからはツッコまれまくるでしょう。その後どんな改善があったのか、出張から帰ったら見せてもらうつもりです。


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バスの券売機

CERN滞在中は借りているアパートからCERNまで大抵バスを使います。スイス側のよく整備された地域ではバス停に券売機がありますが、フランス側を走るバスの場合、券売機はバス停ではなくバスの中にあります。

どちらも同じタイプの券売機なのですが、初めてだと買い方なかなかわかりません。一番大きなポイントは、金を入れる前に必要なチケットのボタンを押す、という点です。初めての人は普通まずコインを入れてそれから行き先に応じたボタンを押そうとするのですが、すると入れたコインが戻ってきてしまいます。なかなか珍しい方式と思います。

それから次の難関はどのボタンを押せばいいのかわかりません。時間と区間で決まっているのですが、私もよくわかっていません。なんとなく同じ行き先の人達が押してるのを真似していつも決まったのを押しているのですが、本当に正しいのかどうか謎です。

謎と言えば、その券売機はコインに対する感度が良過ぎるのか悪いからなのか知りませんが、コインをなかなか投入できないことがあります。入れても素通りで戻ってきてしまうことがよくあります。そういうとき、地元の人達はコインを券売機の金属部分でごしごしこするんですよ。そんなことして効果があるのかな、と最初は怪しんでいたのですが、自分でもやってみるとどうも効果があるようなのです。今朝も、何度入れても戻って来てしまうコインを擦った後に投入したらちゃんと認識されました。なんでなんでしょう。


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トイレネタ

今日はトイレネタを幾つか。

今私がいるオフィスのある建物のトイレはちょっと変わっています。ドアを開けると洗面台が2つと個室が3つあります。それぞれの個室にはもちろん便器があるので、スタイル的には普通の女子トイレと同じです。あ、いや、女子トイレに(意図して)入ったことはありませんが、きっとそうですよね?

別にそれだけなら大して変わっていないのですが、ドアを開けて洗面台と個室がある空間は男女共用なんですよ。個室は男女別で1つが女性用、2つが男性用と分かれているのですが、ドアを開けた瞬間に女性がいると反射的に驚きます。それに、やっぱり落ち着かないんですよね。アメリカのシットコムなんかに出てくるオフィスでは見たことあって、こういうスタイルがあることは知っていましたが、まさか自分が使うオフィスの建物にそういうスタイルのトイレがあるとは思ってもみませんでした。

それから、男性用なのか女性用なのか区別のつきにくいトイレもこの辺りには多いです。フランス語が読めないからではなくて、絵がわかりにくいんです。字じゃなくてイラストというか、標識というかで、わかるようになってるのですが、そのイラストが異常にわかりにくことあります。研究所内でもよく間違えて入ってしまうトイレがあるそうで、そういうトイレには手書きでmenとかwomenとか張り紙がしてあります。私も罠に落ちないように注意してます。

ところで、トイレに人が入っているかどうかわかるトイレ(ドアをロックすると外側に使用中と表示されたり、緑が赤になったり)でも普通の人はノックするんでしょうか?私は中に人がいるかどうかわからないトイレならノックしますが、そうでないときは基本的にノックしない人なのです。飛行機の中のトイレなんてさらにロックし忘れないように(?)、ロックしないと照明が薄暗くなっているので、緑色の表示なら迷わずドアを開けていました。ある時までは…。

いつだったか忘れましたが、やはりCERN出張のために乗ったルフトハンザで驚きの経験がありました。ルフトハンザのエアバスは一箇所にトイレが集中していて、6個か7個の個室が客室から見ると一段低い場所に纏まってあります。トイレを目指す私は階段を降りて空きを探します。すると1箇所だけ緑色、他は全部赤です。迷わずその緑色のサインのドアを開けました。するとそこには妙齢の女性がいるわけです…。いやー、驚きました。もっと驚いたのはその女性でしょうが、私の頭の中には「悲鳴→人が集まる→私が何かしたと疑われる→ガラの悪い私の言うことは信用してもらえない→…」という未来が浮かびました。当然ですが、すぐに「すみません」と言ってドアを閉め、もよおしていた尿意は消え、速攻で自分の席に戻りました。

幸いなことにその女性は悲鳴上げませんでしたし、その後顔を合わせることもありませんでした。しかし、小さな子供、あるいはヨボヨボの年寄りならまだしも、20代か30代の女性が鍵をせずに飛行機のトイレを使うってことあるのでしょうか。って、あったわけですが。それ以来トイレのドアを開けるたびにおどおどしてしまうようになりました…。


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今やっていること

素粒子実験屋がやることって大きく3つに分けられるかと思います。いや、色んな方法で分けられますが今ここでは3つに分けてみる、ということですね。

1つ目は物理解析。実験で収集したデータを解析して何か測るわけですね。その何かというのが素粒子の質量だったり、相互作用の仕方だったり、素粒子物理に何らかの情報を与えるものなわけです。実際に解析しなくても、こういう物理量を測れば素粒子物理の理論・モデルに制限を付けられる(正しい理論を選択する)のではないかと考えたりすることも、大きく分類すれば(解析ではありませんが)このカテゴリーですかね。まあ一言で言うと、所謂物理です。

2つ目は収集した生データから人間が欲しい情報を取り出す作業です。例えば、粒子が検出器に当たればその情報は電気信号となり、最終的にはコンピューターを介してデータとして残るわけですが、そのままでは物理解析できません。そのデータから粒子がどこをどんな速度(運動量)で飛んだのかとか、あるいは粒子が電子だったのか光子だったのか識別するとか、その他たくさんの解析に必要な物理量に焼き直す作業です。これはコンピューターを使って行う作業で主にソフトウェアをいじることになります。

そして3つ目が検出器関係。検出器の開発・設計から始まって、高エネルギーだと大規模な検出器ですので、建設だけでも長い間かかります。建設後は実験場への設置、調整、メインテナンスが行われます。実験が開始されてからも、大掛かりな検出器をトラブルなく動かしていくというのは大変労力を必要とする作業です。

前置き長くなりましたが、今私がCERNに滞在して行っているのは3番目の検出器関連の仕事で、昨年末に取った宇宙線のデータを使い検出器の振る舞いを調べようとしています。それも単に解析するだけでなく、何度かこのブログでも書いているようにデータベースに記録された様々な情報を取り出して解析に使うという手法を開発しています。さらに自分で解析するだけでなく、誰もが解析を簡単に行えるような汎用ツールの開発も目指していて、様々な制約から(主にはデータベースにアクセスするためなのですが)、pythonを使っています。

これまでは人の書いたスクリプトを真似してお茶を濁していたのですが、ここに来てどうもそれだけでは歯が立たず、もう少し本格的にpythonを勉強しないとならなくなっています。今回の出張でもpythonの本を買って持って来て、勉強しながらスクリプト書いてるというような状況です。

しかし、プログラミング言語って最初のうちはどんどん上達するので面白いですよね。学習曲線ってlogなので、プログラミング言語に限らず何事でもそうだとは思いますが。

そういうわけで、先週の雑事漬けの毎日と違って楽しく研究しています。って、一昨日こっちに着いて昨日1日しか研究活動していませんけど。あはは。おっと、楽しくて忘れてましたが、今週一杯の報告書がまだ2つ残っていました…。ヤバい。


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CERNへの移動

家を出てから約22時間後、ほぼ予定通りの時間にCERNに着きました。今回は成田・アムステルダム経由での移動でしたが、やはりJALは快適です。これで座席間隔が海外の航空会社並みになれば言うことなしなのですが(私にとっては)。何度も書いてますが、個人エンターテイメントシステムがやはり群を抜いています。映画とゲームの充実ぶりが素晴らしいです。

あと、これは直接的には航空会社のせいではないのですが、JALの乗客には日本人が多いというのも実は私が重視している点です。欧米人は体が大きい人が多い上に、端的に言うと日本人みたいに行儀良くないので、自分の付近に非日本人がいると鬱陶しいと感じる確率が急上昇します。というようなこともJAL贔屓になってる原因かもしれません。

ということで、そのうちANAも試してみようと思う今日この頃なのですが、ANAを使っているという人をほとどんど知らないのは、なぜなんでしょう?JALほど便数がないのかな。

ところで、今回はアムステルダム・スキポール空港経由だったのですが、ここは各搭乗口のところに金属探知機などのセキュリティチェックがあります。飛行機の出発予定時刻の1時間弱前くらいにセキュリティチェックが開始されて、そのチェックの後に小さな搭乗待ち合わせスペースがあるというスタイルです。ここを利用するの3度目か4度目ですが、飛行機の準備が出来次第どんどん乗客を乗せるので、今回も定刻の30分くらい前には飛行機に乗り込んで、出発予定時刻の10分前には乗客の搭乗が終わってました。ということで、セキュリティチェックの後の搭乗待ち合わせスペースはともて狭くイスも凄く少ないのですが、そこで待たされたことはなく、不快な思いをしたことはありません。たまたまなのかもしれませんが。

ドイツのフランクフルトもこれと似た感じです。セキュリティチェックはないのですが、搭乗口の待ち合わせスペースに入るにはチケットの半券を取られます。よって、出発の直前しかそのスペースは使えませんし、そこに入ると飛行機に乗ったと同じ扱いになるんでしょうね。

上であげた2つの空港に限らず、ヨーロッパの空港って搭乗口の待ち合わせスペースが少なくて、日米の空港のように搭乗口のとこのイスで長時間待つようなスタイルではない気がします。乗り継ぎだとやむを得ず時間つぶししなければならない時があるのですが、そういう時、みんなどうしてるのか不思議です。


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