ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

キャリアパスデザインセミナー

私が大学で担当する雑用の一つに、キャリアパス・デザイン・セミナーというものの準備があります。基本的には大学院生(修士課程・博士課程両方)相手のセミナーで、産業界の人を講師に招いて、博士課程修了の人が産業界で活躍していく方法を考えよう、みたいな主旨です。博士課程の学生は就職できないという迷信みたいなものが社会に広がっていますが、実際のところどうなのか、色々な情報を提供し、博士課程修了後にアカデミックなポジション以外で活躍するための道を考えてもらうのが目的です。

昨日はそのセミナーがあって、リクルートエージェントという会社の人が博士課程修了した人、あるいはポスドクの人たちの産業界への就職状況をデータを交えて、かつ具体的にどういう考え方で就職に望めばいいのか話してくれて、学生たちには非常に好評でした。内容は正直、普段我々が、いや少なくとも私が感じていること、思っていることと全く同じで、全然新鮮味はなかったのですが、学生たちにそういう話をする機会がないので、学生たちには非常に新鮮だったんでしょうね。

一言で言うと、博士課程に行こうが、ポスドクになった後であろうが、研究しかしていなくても、その研究で実力を養った人が就職に困るということはほとんどありません。私の周りにも当然、博士課程で高エネルギーを辞めた人、ポスドクの任期終了後に辞めた人が沢山いますが、実力をつけた人は産業界への就職にそんなに困っていませんでした。もちろん修士卒の人たちと同じコースで会社に雇われるわけではありませんが、キャリアとして雇われる場合も多々あって、実力さえあればどうとでもなる、というのが私が普段から感じていることであり、昨日のセミナーの講師の方も突き詰めるとそういうことをおっしゃっていました。

ただし、個人的には問題が2つあると思います。一つは絶対アカデミックなポジションでなきゃいやだ、と言われると困ります。革命でも起こって社会構造を変えない限り学者の数に限りはあるわけですから、何がなんでも、という考え方だと苦しいです。運悪くアカデミックなポジションに就けない場合も想定して、その時は会社に就職すればいいや、という柔軟な姿勢を持ってないとツライでしょうね。

もう一つは、やっぱり情報が激しく不足しています。新聞とかでもポスドク問題を取り上げられて、やたら就職が厳しいというイメージが必要以上に宣伝されてると感じます。社会にポスドクの受け皿を求めるという訴えならわかるのですが、今は、"修士卒に比べて"就職が厳しい、という面だけが独り歩きしてるというか。じゃあ実際のところどうなってるんだろうと思っても、データとか、具体例が少ないんですね。そもそも博士課程に行く人が少ないので。そういう意味で、もっと現状を知ってもらい、博士課程に行ってからでもちゃんと生きていけるんだ(というと大袈裟かもしれませんが)、その方法を考えようというのがセミナーの主旨で、昨日のセミナーは大成功だったと思います。


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修論ラストスパート

私たちの大学の修論提出日は2月2日。3日後です。

私たちの研究室に所属するM2は4人。皆ラストスパート中です。そのうちの2人が私の指導する学生で、彼らの論文の全部はまだチェック入れていませんが、何章かずつは私のフィルターを通って修正が(複数回)入っています。指導教官としてはせめてあと1週間くらい前に今の状態でいて欲しい、という状況ですが、まあ、全体の見通しは2人ともなんとか立った感じがします。

が、残りの2人は凄いです。ここでは恐ろしくて言えないような進行状況です。にもかかわらず、落ち着いていられる指導教官のY教授はもっと凄いです。私には真似できない落ち着きぶりです。

にしても、Lくん、Yくん。私が指導教官だったら今の彼らの状態はせめて1ヶ月前、いや2ヶ月前くらいに今の状況でいて欲しいです。もしこのブログを読んだら、って、万に一つも今この時期にこのエントリーを読むことはないでしょうが、将来何かのきっかけでこのエントリーを読んだとしたら、懐が深いY教授に感謝しましょう。

M2のみなさん、とにかくラストスパート気合い入れて下さい。


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異端

1年生対象の物理学実験の授業担当教員が集まって、反省会が昨日ありました。一般的に言うと教育に関する意見交換の場だったのですが…いやはや、没個性の教育方法で、没個性な勉強だけはできる学生を作るのが好きな教員ばかりで、うんざりしました。どういうテーマになっても、大多数の意見は私とは反対で、私の意見は完全な異端でした。まあそうなんだろうな、とは思っていましたが、自分が異端児であることを強く再認識しました。私の場合、デキが悪くてもいいので、人と違った面白いことを考える、幼稚でもいいので自分なりにあれこれ考えたことをレポートに書いてくる学生が好きなのですが、世間はそうでもないようです。

そんな私を採用したボスのY教授。私の知らないとこで迷惑かけてないといいのですが。何しろ、普通の教員では断れない"業務命令"も私は幾つか断ってますから。そんな私ですが、自分が納得した分であれば大学の雑用も一応はやっているので、物理学専攻長に「ExtraDimensionさん、以外と雑用こなしてくれますね」と言われたことあります。
…やっぱり、以外なんですね。ははは。


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宇宙線の点源

昨日の研究室内のミーティングでY教授が紹介した論文は、ある意味、面白かったです。

宇宙線中の荷電粒子成分(陽子とかですね)は宇宙空間に存在する微弱な磁場で曲げられるので(プラス太陽風の影響も)、仮に荷電粒子を発生する何かがあったとしても、地球上には等方的に降り注いでいます。もちろん宇宙空間の磁場というのは微弱ですので、地球の近くに粒子の発生源があれば、その方向から沢山の粒子を観測することになります。が、当たり前ですが、地球の近くにそんな物ありません。

ところが、10TeVくらいのハドロンが多く飛んでくる方向が2カ所見つかったというのです。その論文の結論も、なんでこういうことが起こるのかわからない、ということで纏められていました。
…地球の割と近くに"誰かが"いて、LHCばりに加速器で地球に向かってビームを発射しているとしか考えられません。そういう意味で面白い論文でした。

いや、ふざけてますが、Physical Review Lettersという査読有りの雑誌に掲載されていたので、内容は普通に真面目です。が、個人的にはどうも宇宙、というか天文関係の話というのは眉につばをつけてしまいます。誤解されないように強調しておきますが、そういう研究の意義を否定するつもりは毛頭ありませんし、色々な可能性があって自分がやるにも面白そうな分野だと思います。ただ、なんというか、研究対象があまりにも大きなスケールで、わかってないことが物凄く多いんですよね。その結果、ある時代では非常に興味深い謎があったとしても、その数十年後には昔の考え、あるいは観測結果が単に間違っていただけ、というオチになることが多い気がするのです。

例えば、大昔は天動説が信じられていたし、ちょっと前だと地球の年齢が宇宙の年齢よりも上になってしまうなんていう大問題もありました。宇宙の膨張速度もありました。でも結局は理論や観測が単に間違っていたわけです。もちろん素粒子物理学でも全く同じプロセスを経て理論体系が構築されていくわけで、元々信じられていた概念を覆すということが繰り返されているわけです。科学の定義といっていいかもしれません。宗教だと真理は不変ですから。ただ、新しい概念、かつエポックメーキングな概念の誕生というのが、宇宙関係では素粒子に比べて非常に頻繁だと思うのです。

つまり、今正しいと信じられている宇宙の常識みたいなものが、何年か後にはコロッと変わることがよくあるので、虚心坦懐に宇宙の観測結果・理論を眺めないとならないのではないか、と思うわけです。繰り返しますが、宇宙に限らず素粒子物理学その他の自然科学でも全く同じ姿勢が必要なのですが、特に宇宙関係ではそういう見方が必要なんじゃないかなー、なんて思うわけです。

ダークマターとかダークエネルギーも心配してます。特にダークマターなんて素粒子物理と今や密接な関係を持っていて、ある意味あってもらわないと困ります。にもかかわらず、ホントなのかなと疑ってしまうのです。測定誤差何パーセントで宇宙の密度を測定したと言われても、系統誤差なんてあくまで現段階での人類の知恵に基づいてるわけで、未知の誤差の原因があったとしても定義によりそれは考察されていないのですから、疑り深い研究者としてはそう簡単には結果を信用して安心できないんですね。


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セキュリティチェック

先週CERNに滞在しているときはアパートで食事することが多かったので、近所のスーパーに何度か買い物に行きました。そのうち一回だけ、店内に入ってまずパンを買ったところでセキュリティの強面なお兄さんに呼び止められたことがありました。フランス語なので何言ってるのかわかりませんが、身振りでついてこいと言うわけです。で、ついて行くと背中に背負っていたバッグを降ろして見せろと言います(あくまでジェスチャーです)。あちゃー、また万引きに間違えられてるよ、と、昔カルフールで万引きに間違えられたことを思い出しました。

結局、前回と違って今回は万引きと思われたわけではなく、セキュリティの問題上(?)バッグは店であずかって、買い物を終えたら返してくれる、というものでした。が、どう見ても私のバッグよりも大きなバッグを持ってるのに何のチェックも受けない地元の人もいるんですね。しかも私のバッグは背中、地元の人たちは手で持ってる、とどう考えても私のほうが万引きできない状況なのですが…まあ、怪しいんでしょうから仕方ありません。しかし、飲み仲間のKEKのスタッフMが同様のチェックを受けたことを笑えなくなったのは悔しいです。

ただ真面目な話、スイス、フランス、ドイツあたりはセキュリティチェックが日本よりも厳しいのかもしれませんね。スーパーのレジでバッグの中身をチェックされることなんて日本ではありませんし、空港のセキュリティチェックの厳しさも全然違いませんか?ジュネーブに行くとき、フランクフルト経由でよく行くのですが、しょっちゅうボディチェックを受けます。金属持ってないのに金属探知機が鳴ってしまったり、最初からボディチェック必須のチェックポイントだったり、とにかくよく引っかかって時間がかかります。スイスでもそれなりに引っかかることあります。が、日本の空港では皆無です。時間かからないからいいですし、それくらいのセキュリティでもハイジャックとか起きない安全な証拠でいいのですが、あまりにもスルーだと微妙に心配になるときがあります。

あるいは、やっぱり母国人ではない人のほうが怪しく見えて、セキュリティ厳しくなってるんですかね。でも、バイアスがあるにしもて、金属探知機の感度は一々切り替えてないでしょうから、やっぱり日本の探知機の感度は低めの設定なのかな。それとも、quality control世界一の日本では、金属探知機のクォリティも高くてノイズ(?)などによる誤動作が少ないんでしょうかね。


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キャンパス内での居場所

学生にとって大学のキャンパスって居心地いいんでしょうかね?

私の主観なんですが、少なくとも私たちの大学の学部生、特に3年生以下にとっては良くないのではないかと思います。というのは、明らかに居場所がありません。部活を熱心にしてる学生なら部室とかが居場所なのかもしれませんが、そうでない学生だと、授業以外の時間を過ごす場所がありません。もちろん空いてる教室には居られますが、それって本当に居られるというだけで、みんながそこに集まるわけでもないし、お茶飲んでくつろげるわけでもないし、その辺の公園のベンチに座ってるほうがまだマシです。

大学院生、あるいは研究室配属された4年生だと、研究室に自分の机があるし(ない研究室もあるのかもしれませんが)、仲間がいつもそこにいるわけですよね。研究する場所であると同時に仲間の溜まり場というか、おしゃべりの場というか、憩いの場(?)というか、家ではないけれども、それなりに居心地悪くないと思うんです。そういう場所が下級生にないのは、大学の魅力を下げてたり、大学に来たい気持ちを削いでないですかね。

広くて綺麗なキャンパスで、食堂あるいはカフェが学生数に比べて十分あれば、まだいいと思うのですが、日本の大学ってそういうとこないですよね。どこも敷地不足で建物も人もぎゅうぎゅう詰め。昼飯なんて食べる席を探すのにも苦労するぐらいですし。そういうわけで、上で書いたように、本当に居場所がないんですよね。これが街中にある大学なら、近くの喫茶店に行ったりして仲間で時間を潰す場所があります。私たちの大学はそういう環境ではないので、余計に始末が悪いです。

勉強するしないにかかわらず、まずは大学が楽しい、来たくなる場所でなければならないと思うのですが、その第一歩の環境作り(居場所提供)ができてない気がします。

なんで突然こんなこと書いたかというと、昨日1年生の実験のレポートを採点しにいつも実験をやってる教室のある建物に行ったら(昨日がレポート提出締め切りでした)、寒い廊下の片隅の机でレポート書いてる学生がいたんですね。まあ、レポート締め切り日になって大学で書いてるのもどうかとは思いますが、でも、大学って授業を聴く場所ではあっても、勉強する場所としてはダメダメだな、と思ってしまったわけです。あ、説明しなくてもわかるかと思いますが、図書館"だけ"ではダメです。友達とワイワイがやがやできませんから。もちろん図書館が役立つこともありますが、今私が言ってるポイントでは使える場所ではありません。

別に新しい話題ではなく、教員の間ではよく言われている問題なのですが、とにかく土地と建物が足りません…。うーむ。


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数独

よく言われることですが、子供が何かを学ぶ過程を観察するのって非常に面白いです。言葉なんてその典型で、赤ん坊の時は音しか出せないし、言葉が通じないので言葉を教えることできないのに、なぜか自分で言葉を習得していきますよね。言葉に限らず、乳幼児は日々色々なことを自分で発見するわけです。誤解されないように強調しますが、知らなかったことを記憶するという意味ではではなくて、子供にとっての新発見という意味です。大人にとっては当たり前だけど、子供にとっては今まで知らなかったことを自分で見つける、という意味での「学び」です。脳って凄いと思うと同時に、その仕組みに興味津々です。

さらに感じるのは、子供は無知だからこそ自分で何かを発見できるし、発見する楽しさを味わえるんですよね。栓抜きをどう使うか大人は知っているので、その使い方を"発見する"ことはできません。さらに、きっと大人の頭は硬くなってしまっていて、知らないことがあったときに自分で何かを発見する能力も劣っている可能性高いです。あるいは知らず知らずのうちに失敗を恐れてチャレンジしない、ということが原因なのかもしれません。ただいずれにせよ、大人は自分で何かを発見する機会ってそんなに多くないですよね。

ところが研究って、どういう分野の研究でも基本的には何かの"発見"を目指しています。他の人が知ってることをやる意味ありませんから。どんなに些細なことでも、発見する歓びを味わえる、という意味で面白い職業だな、と自分では思っています。

で、ここまでが長ーい前フリで、今日の話題は数独です。

一昨日ジュネーブから帰ってくるときの飛行機の中で初めて数独をやったのです。ルールは知っていましたが、今まで一度もやったことありませんでした。そんなわけでまずは易しい問題にチャレンジしますが、最初は戦略が全くわかりません。基本的には、1)見えてる数字から見えてない数字に対する制限を付ける、2)見えてない数字がどんな数字か仮定してさらに新しい制限を見つける、これがやるべきことだというのはわかります。が、ちょっとやってみると2)は最初の段階では非常に難しいわけです。まあ当たり前なんですが。で、1)のポイントからどうやって制限を見つけるかということを考えるのですが、最初はなかなかわかんないんですね。考え方が。が、しばらくやってるうちに幾つかのコツを発見していくわけです。そのときの気持ち良さというのはどう表現したらいいのかわからないのですが、とにかく気持ち良いんですね。研究の面白さってパズルを解くような面白さと表現されることがありますが、確かにそうなのかな、なんて思ってしまったのです。

ちなみに、しばらく続けてコツを飲み込むと段々ルーチンワークみたいになってしまって、というか、私にはそう感じられて長続きはしませんでした。何事にも飽きっぽい自分の性格がモロに出ました。もっと難しい問題にチャレンジすればいいのかもしれませんが、難しいのって結局2)の部分が大きくなって、新しいコツがあるのではなく、問題が複雑化していくだけのように感じてしまい、難しいのを続けられませんでした。でも、本当のところどうなんでしょうね。2)でもコツがあるんでしょうか。これだけ流行っているということは、もっと奥深いんでしょうかね。


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研究費

公私ともに貧乏な私は、公のほうでは色々な助成金に申し込んできました。今も一つ応募締め切り間近のものがあって、締め切りに間に合わせるべく最後の仕上げをしているところです。で、思いつきました。今日は、研究費をどうやって手に入れているのか、どういうソースがあるのか説明してみます。ただし、どういうソースからの研究費のウェイトが高いかは、研究ジャンル、所属している研究機関、に強く依存しますので、これから書くことは私の場合に限る点に注意して下さい。

まず一番普通なのは、大学、もっと正確には学部だったり、学科からの運営費です。基本的にはどこの研究室にも人数に応じて平等に割り振られます。が、運営費では研究に必要な経費を全然まかなえないのが普通で、しかも、高エネルギー、かつ外国で実験をしている私のグループみたいな人たちは、実験をやっている研究所に行く旅費すらほとんどまかなえません。というか、私のグループの人間がCERNに行く時に運営費を使ったことはありません。本当に研究室の細々とした備品を買える程度のものです。本とか、事務用品とか、あと大きなところではメンバーが使うパソコンくらいです。でもパソコンは壊れない限り使えますので、年間当たりに使われるパソコン代というのはたいしたことありません。

では実際に研究する上で必要な資金をどうするかというと外部資金です。

一番ポピュラーなのが、科研費というものです。文科省管轄の(?)日本学術振興会という独立法人があって、そこが科学研究費補助金(略して科研費です)として個人に対して助成金を出します。もちろん誰にでもくれるわけではなく、書類審査などを経てそれにパスした人が助成金をもらえます。一言で科研費と言っても、色々なジャンル、つまりは助成金額の大きさに違いがあるのですが、採用率は一部を除きほとんどのジャンルが20-30%前後ではないかと思います。基本的にはこの科研費で研究をしていると言っても過言ではないくらい重要な資金です。自分の提案した研究が採択されるとされないでは雲泥の差になってしまいます。

それから個人の獲得する科研費以外に、もっと金額の大きい助成金も学振にはあります。大学とか学部で応募する類いのものでは、COEとか、グローバルプログラムとか、まあ名称は違いますが、みんな内容的には同じようなもので、研究あるいは教育のための巨大プログラムと思って下さい。ただし研究にも教育にも使えプログラムと、教育にしか基本的には使えないプログラムがあります。金額にも差があります。COEというプログラムは金額が大きく、研究に使えるのでどこの学部・学科も喉から手が出るほど獲得したい資金なのですが、残念ながら私たちの学科の素粒子・原子核関係者はその恩恵を得ることができていません。その代わりと言ってはなんですが、数限りない雑用の根源となっている他の小さいプログラムを幾つも抱えてたりします。が、それらは実績作りみたいなもので、研究費の恩恵にあずかることはできません。学生のTA代がほとんどではないかと思います。

それから、研究グループに対する補助金みたいなのも学振にはあります。複数の研究機関にまたがる複数の研究者が一つの研究を提案して、それに対する助成金という形式です。例えば私の所属するATLASグループに参画する日本の研究機関が束になって、助成金を獲得しています。

というわけで、大抵の研究者の研究費は学振からの補助金でまかなわれています。しかし、最初のお断りしたように、これは素粒子実験屋の私たちの場合です。医学・生物関係、工学関係は一般企業からの助成金のほうがウェイト高いのかもしれません。そういうジャンルの人たちの話を聞いてみたいものです。残念ながら、私たちの分野では一般企業からの助成金は極めて稀です。

と言いつつ、貧乏人の私は一般企業の助成金にも申請を出していまして、今書いてるのもそういう性質のものです。残念ながら今まで一度も採択されたことありませんが…。とほほ。でもまあ、応募しないことには何も始まりませんからね。

それから、私は科研費以外の文科省がやってる小さなプログラムにも応募したことがあって、去年、一昨年とそれぞれ別のプログラムなのですが、旅費を獲得したことがあります。来年度もまた、とあるプログラムに応募しようとしていたのですが、何年か続いていたそのプログラムが今年度限りで突如打ち切り。うーむ、残念。

長くなりましたが、研究費の資金源てこんなところでしょうか。このブログを見ていて、他にもこんなのあるよ、と知ってる人がいたらぜひ教えて下さい。速攻で応募しますので。あ、あと公私の「公」のほうではなく、「私」のほうでも外部資金を獲得する方法あったら教えて…あれ、大学教員はバイトをしたら違反なんでしたっけ?時間外労働として届ければいいのかな。


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移動日

今日は日本への移動日です。昼過ぎに出発して、こちらを夕方経つ飛行機で成田へ向かいます。成田から伊丹へ飛んで家に着くのは21日の21時か22時頃の予定です。

関空と違って、ヨーロッパ→成田はヨーロッパを夕方出発して、日本到着が午後の遅い時間になる便があるのはいいですね。こちらを早朝出発する必要もないし、家に着くのが夜なのも楽です。関空行きだとこちらを朝出発して、関空に着くのが朝8時か9時。ということで昼頃には大学に着いてそのまま仕事をしないとなりません。しないとならないのかどうかはわかりませんが、貧乏暇無しで処理しないとならないことが大抵山積みされているので、私はいつもそうしてます。

今回は着くのが夜で、その後仕事をすることなく寝ればいいだけですから、関空行きに比べると楽なはずです。それに、フライトの間中ガンガン酒飲めますし。

こっちに来た時みたいに飛行機空いてるといいなぁ。


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趣味

唐突ですが、私は将棋観戦が趣味の1つです。将棋関係のブログも幾つかチェックしていて、プロの棋士あるいはその関係者が書いているブログも読んでいます。で、そういうブログに期待すること、面白いと感じることは大きく2つに分けられます。1つは、自分が観戦した将棋に対するプロの見解です。どういう所が勝負のポイントだったのか、素人にはわからない水面下での駆け引き、そういうことを知りたいわけです。もう1つはもっとミーハーで、憧れるプロの棋士が普段どんな生活をしているのか知りたい、そういう気持ちもあります。プロ棋士及び関係者以外のブログの場合は、後者に関する情報はないので、もっぱら将棋の内容そのものに関する解説的なことを期待して見ていることになります。ブログの書き手の趣味とか日常はそんなに興味ないわけです。

という自分のブログチェックに対する姿勢を考えると、私のブログを見ている人が期待することも2つに大別できるかもしれません。1つは、素粒子物理に関する(一応は)プロの考え方や説明を知りたい。もう1つは私のファンが私の日常生活を知りたい。

…が、残念なことに私のファンがいるとは思えないので、このブログを見ている方の多くは前者を期待しているのではないかと考えています。つまり、私の日常や趣味なんて興味ない、という人が多数派ではないかと予想してるわけです。そういう予想のもと、私の趣味について書いても仕方ないと思いこれまで(ほとんど)書いたことありませんでした。ところが、最近なぜか趣味関連の話を書こうと思うことがあって、今日は新しく「趣味」というカテゴリを作ってしまいました。というわけで、これからはたまに趣味について書くかもしれません。

ところで、ブログを読む別の理由、特に趣味とは関係ないブログを読む場合の理由は他にもあるかもしれませんね。例えば、読み物として面白い場合。私もそういう理由で読んでるブログありますが…そういう理由でこのブログを読んでる人いるのでしょうか?たいして、いや、全然面白いこと書いてないような…。


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研究雑感

数日前に今回のCERN出張での生活雑感を書きました。そこで今日は研究雑感について羅列してみます。

- ソフトウェアのアップデートが頻繁で久しぶりだとプログラムを動かすだけで一苦労。
データベースにアクセスし検出器を解析するツールを自分でちょこちょこ開発してましたが、ATLASグループのオフィシャルなソフトウェア開発は長いことしていませんでした。大勢の人間がよってたかってコードをアップデートしていくので、一人一人が大きく変更を加えなくても、全体ではそれなりに大きな変更になります。人数がとにかく多いので、アップデートのペースも早く、久しぶりだと本当に大変です。

- みんなのんびりしてる。
前の段落の記述とは矛盾している印象を与えるかもしれませんが、去年の9月頃と違い、みんなのんびり仕事してます。ビームがすぐに来るという緊迫感がないので、まあ仕方ありません。我々の検出器の電源なんて3月頃まではずっとオフですし。データ収集システムは立ち上がっているので、そこらへんのソフトウェア関係の仕事をしてる人はそれなりのペースでやってるようですが。

- 英語を話せなくなってる。
何年間もアメリカ生活をしていたにもかかわらず私は英会話が非常に苦手です。アメリカの研究所でもtenureポジションだったのですが、英会話がツライのが日本に戻って来ようと思った理由の1つになったくらいです。それくらい苦手な上に、最近は英語を使う機会がどんどん減って、CERNに来るのも4ヶ月振りだったものですから、人と話をすると言葉が出てこなくて大変です。聞くほうはまだいいのですが、何か話そうと思っても言葉が浮かびません。というか、会話って言葉が浮かぶというより、口が勝手に動きますよね。そうならないので、頭の中で言葉を探して、ようやく喋るという感じです。疲れます…。


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チーズフォンデュ

昨日の晩は美女3人とチーズフォンデュを食べに行きました。スイスとフランスの国境近くスイス側にある店で、金曜の晩ということもあってそこそこ賑わっていました。一緒に行った二人は日本人、もう一人は中国人なのですが、その中国人も日本語が非常に上手なので会話は全部日本語。今回の出張ではテレビ会議以外では日本語を使ってほとんど話をしていなかったので、久しぶりに日本語でたくさん喋ることができて楽しかったです。

せっかく女性と一緒に食事をした(酒を飲んだ?)ので、しばらく前のエントリーで話題にした「女性に物理、あるいは自然科学に興味を持ってもらうにはどうしたらいいか」という話をしたのですが、どうも話が脱線ばかりして、結局彼女たちの意見を聞くことができませんでした。また食事する機会はあるでしょうから、そのときにもう一回聞いてみます。

ちなみに、話が盛り上がって、アパートに戻って寝たのは3時半(くらいだったでしょうか)過ぎ。そして今朝起きたのが8時。ということで、毎度のパターンなのですが、誰かと夜遅くまで酒を飲むと時差ボケが完全にとれます。今回も昨日までは夜10時過ぎには寝て、朝4時前後に起きるという生活だったのですが、これで普通の時間帯で行動するようになりそうです。あ、ちなみに時差ボケが辛いというわけではありません。最初からそういう時間に寝ればいいやと思ってるので、無理に寝ようとか起きようとか全くしません。朝3時か4時に目が覚めたら、その時点で仕事を始めればいいわけですから。日本からヨーロッパへの移動では、そういうリズムでも昼間のミーティングとかに問題なく参加できるので体調的に非常に楽です。


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映画

映画を観るのはもともと好きで学部学生の頃まではよく見ていたのですが、研究の世界に足を踏み入れてからはほとんど見てません。今ではテレビすらほとんど見る時間がないので、どんな映画をやっているかすら全く知りません。そういった背景もあって映画を観るのは飛行機の中くらいで、しかもどういう映画なのか内容を全く知らずに観るわけですが、今回ヨーロッパへの移動中に観た映画は3本とも非常に面白かったです。

個人スクリーン付きの機体だったので、複数の中から勝手に選んだわけですが、3本が全て日本映画。「イキガミ」「おくりびと」「しあわせのかおり」と順番に観たのですが、どれも感動作。内容・評判を知らずに選んだわけですが、どれも当たりでした。気になって後で調べたところ、どれも評判のよい話題作だったんですね。特に「おくりびと」は色んな賞を取っているので驚きました。賞を取ること自体は不思議ではない良い作品でしたが、評判知らずに適当に選んだのに、そういう評判作を引き当てられたことに驚いたのです。

そう言えば、「イキガミ」と「しあわせのかおり」にそれぞれ登場するのが山田なんとかというカッコいい俳優と、中谷美紀なのですが、この2人が主役だった「電車男」を前回の出張の飛行機の中で観て感動したことを思い出しました。だから何だというわけではありませんが、この2人の映画とは相性がいいようです。

そうだ。完全に話題は飛びますが、旅客機がハドソン川に不時着したんですね。しかも犠牲者なしという奇跡的な不時着だったそうで、よかったです。って、普通なら故障起こさず目的地に着くわけですから、本当はアンラッキーなのですが、やはり人間は相対的に判断しますから(相対的にしか判断できないから)、故障して不時着しても無事ということで「よかった」となってしまいますね。でもホント犠牲者が出なかったのは素晴らしいです。


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CERN生活雑感

今回のCERN出張で感じる日々の雑感です。

- 寒い。
気温そのものは0℃を中心に最高と最低で数℃ずつ変化するくらいなのでたいしたことないのですが、滞在中のアパートが寒い。ヨーロッパによくあるタイプの放熱暖房なのですが、触ってみると十分熱いので、部屋の大きさに比べて設置されてる暖房器具が少ないと思われます。夜寝る時は、トレーナー2枚重ねに、厚い靴下、と重装備ですが、それでも寒いです。日本のように厚い布団は装備されていません。

- 朝暗い。
8時でも真っ暗。8時過ぎからようやく夜明けといった感じ。一昨年の1月に滞在した時は感じなかったのに…。こっちに来てからずっと天気が悪くて、夜は完全にガスっているのでその影響もあるのかもしれません。

- まだ人が少ない。
LHC再開がまだ先のせいもありますが、研究者の数が少ないです。ヨーロッパの人たちはバカンスが多いので、まだ帰ってきていない人も結構いるようです。段々増えてる最中みたいです。

- バスが来ないかと心配になる。
こっちで滞在しているアパートからCERNのオフィスまでは歩いて35-40分。夏は自転車を借りていたのですが、今は寒くて、というか、道路(歩道、あるいは自転車道)に雪があってアイスバーン状になっていて、自転車は使えません。というわけでバス通勤なのですが、そのバスは30分に一本か、1時間に1本。前書いたことがあるようにその貴重な1本が飛ばされちゃうことあるんですね。遅れるのではなく、来ないのです。日本以外では別に驚くようなことではないのですが、今この時期に1本飛ばされると流石につらいです。氷点下で1時間は待てません。

- フランス側のパンは美味しい。
よく言われていることなのですが、食べ物、特にパンはフランス側のほうが美味しいです。今回、近所でフランスパンを買って食べたのですが(それも評判のパン屋とかではなく、単なるスーパー)、噂通りスイス側よりも圧倒的に美味しいです。

- 円高なので気分的に買い物がちょっと楽。
1ユーロ160-170円だったのが今120円ですか。日本の輸出企業に激しいダメージを与えている円高ですが、海外出張のときはちょっと嬉しいですね。おっと、でも冷静に考えると今使っているのは1ユーロ160-170円時代に日本から送金した分だったりします。ははは。クレジットカード使わなくては。

他にも何か書こうと思ったことあったのですが、今思いつかないので、この辺でやめときます。


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電話会議

昨日から淡々と研究活動中、と言いたいところなのですが…朝、メールをチェックすると処理しないとならない雑用メールがどっさり。こちらの午前中は日本の活動時間とオーバラップしているので、午前中は雑用処理に追われています。まあ、それ以外は落ち着いて研究できています。

今日の午後は日本にいる研究員に代わって短い発表をミーティングで行うのですが、CERNの人たちは今でも電話会議を使う人が多くて、今日のミーティングも電話会議です。発表で使うスライド(実際にはPDF fileなど)はagenda serverと呼ばれるサーバー上にアップロードして、ミーティング参加者は電話で繋ぐと同時に資料はそのサーバー上からダウンロードして見る、というスタイルです。かれこれ10年くらい前、私がまだ学生だった頃は同じようなスタイルで遠隔地同士のミーティングを行いましたが、日米ではもうこのスタイルのミーティングはなくなりました。CERNだけでなく、ヨーロッパでは電話会議をまだ使ってるところが多いのでしょうか。謎です。


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快適な旅

昨晩CERNに予定通り着きました。

今回の移動は割と快適でした。理由は2つ。まず一番大きな理由は日本からアムステルダム(ジュネーブには直行便がないのですが、今回はアムステルダム経由にしました)への飛行機がとても空いていたこと。3人がけのイスを一人で使えたので楽でした。と言っても、私の場合横になったりはしないで姿勢良く座ることを心がけています。一見楽な姿勢で座っているより、背筋を伸ばしてきちんと座っている方が、結局のところ腰や首肩に負担がかからないというのが持論なのです。じゃあ空いててもあまり変わりないと思われるかもしれませんが、私にとって機内で不快なのは、後ろの乗客から自分の背もたれ部分を押されることで、今回はそれを避けることができました。

もう1つの原因は、今回はCERNへ来るのに初めてJALを使いました。それも成田経由でJAL機材です。食事、映画・ゲームなどのアミューズメント装備、サービス、どれも日本流で、やはり心地よいです。食事はスパークリングワインをエコノミーでは出してくれないのが寂しいですが、それ以上にプレミアムモルツとエビスビールを出してくれるのが私にとっては高得点です。ビールとワインをずっと飲みつつ映画を観ていたので、成田→アムステルダムは約12時間でしたが、あっという間でした。あと、上の段落で書いたこととも関係があるのですが、JAL機材の個人スクリーンはタッチスクリーンでなくリモートコントロールなのが嬉しいです。後ろからガンガン押されませんから。

今回は初めて大阪→成田→ヨーロッパの経由地→ジュネーブと1日3便に乗るので、関空から飛ぶのに比べて疲れ具合はどうかなと思っていました。そういう経路にしたのは、JAL機材でのヨーロッパ・日本間の移動が楽だろうと予想したからなのですが、その予想は見事的中し、かつ1日3便も私にとっては全く問題ありませんでした。そもそも私の家から成田へ行くには2時間強、関空へ行くには2時間弱、と家が伊丹空港に近いということがあって、時間的に大差ないんですね。なので、これからは今回のような経路が増えそうです。ただし、次回の出張では関空からのエアフランスを試すことにしてしまっています。次々回からこの経路です。

しかし、今回は出張前に色々とガタガタしました。最近のエントリーでしょっちゅう書いているように、少々雑用に追われていて、出発前日も幾つかの雑用に全精力をつぎ込んでいました。そのため今回の出張では忘れ物が多いです。出発当日伊丹空港へ向かう途中で忘れ物を取りに大学へ行きましたし、いつも持ってくる日用品も幾つか忘れたことに気づきました。こっちでは少しは落ち着いて研究に取り組みたいです。


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出張

担当している授業の1つで他学部の1年生相手の物理実験の授業は、今日が最終回でした。もう1つの実験の授業も終了しており、残りは専門科目の講義だけになりました。専門科目の講義は自分でカリキュラムを作れるのですが、1年生相手の物理学実験というのは昔の一般教養の範疇で、決まったカリキュラムを休講を出すことなくこなしていかないとなりません。なので、時間的な制約が非常に厳しく、私は後期それを2つ担当していたのでなおさら自由度が少なく、ほとんど出張できませんでした。

その縛りの厳しい授業が終わったので、これからしばらくは出張が多くなります。まず手始めに今度の日曜から10日間、そして、2月と3月にもそれぞれ1回づつCERNへ行って来ます。検出器そのものは電源を落としているので、テストその他は行えませんが、ソフトウェアの仕事はいつでも出来ます。現場でないとできないような、例えば、外からアクセスできないネットワーク内でのデータベースの整備とか、あるいは、原理的には日本にいてもできるけど実際問題日本からでは遅くて仕事にならないようなことをやってくるつもりです。

というモチベーションがあるとはいえ、ジュネーブまでの長旅を毎月しなければならないかと思うとちょっと憂鬱です。せめてビジネス、いや、プレミアムエコノミーならよいのですが…。


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授業再開

大学の授業は月曜から始まっていますが、私の今年最初の授業は今日でした。その後学生相手のゼミをやり、ATLAS実験関連のテレビミーティングに参加し、ようやく日常生活に戻った気分です。正月気分がやっと抜けてきたと言うべきでしょうか。

正月と言えば、当たり前なのですが、正月の過ごし方って家庭により全然違うんですね。周りの人と話をして差があるのには驚きました。例えばうちの実家の場合、正月は朝から酒を飲んで、昼過ぎには締めの雑煮を食べます。すると気持ち良くなって昼寝。起きた頃にはそろそろ晩飯かな、という雰囲気が漂って、そしてまた飲みが始まる。というようにかなりスペシャルな(ぐうたらな?)一日が正月の定番でした。なので子供心にも正月というのはとても特別な、楽しいものだというイメージがありました。ところがそうではない家庭も結構あるんですね。朝から酒を飲むこともなく、日常とそんなに変わらない家もあるんですね。

人間って何でも自分がスタンダードだと思い込むし、特に、子供の頃に刷り込まれた習慣とか考えって誰もが同じだと思ってしまう傾向がありませんか。正月に朝から酒を飲む家庭では、当然のことながら毎日大人は皆(ここが重要です。全員です)晩酌してましたから、それを見ていた私はどの家庭でも同様に、全ての大人が晩酌をしているものだと思っていました。実際、今の私もそうですし。あるとき、晩酌をしない大人がいることを知って驚き、そしてまたあるとき、晩酌をしない大人が特に少数派ではないということを知って驚き、自分の家庭でやってることが必ずしも圧倒的多数ではないんだということを学んだ気がします。

そんなわけで、正月はとても特別なものだと今でも思っている私は、なかなか正月気分が抜け切れないのでした。タイトルとは全然関係ない内容になってしまいました。


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新年

北海道から帰って来て日常生活に戻りました。

北海道は例年に比べて暖かいそうですが、それでもやはり北海道。真冬日があったり、暖かい日でも最高気温2、3℃、と大阪とは段違いの寒さで、大阪に戻ってくると異常に暖かく感じられます。いつも思うことなのですが、人間は環境にすぐに適応して、"差"しか感じてなかったりしませんか。

その北海道ではまあ基本的に遊んでいたのですが、2つほどどうでもいいけど、私の印象に残った出来事を2つ。

千歳空港から札幌まではJRの快速で約30分から40分ほどで、到着後私もそれに乗りました。車内は込んでいたのですが空いた席を見つけたのでそこに座りました。その途端、私のすぐ後ろの女性に「そこは私の席です」と言われ、私は「?」。考えること約1秒、その電車は特急ではないのに指定席があったのです。それに気づいた私はその女性に謝って、別の車両に移動したのですが、その恥ずかしいこと。特急ではないのに指定席のあるJR北海道ーーあなどれません。みなさんも、もし北海道に行ったらご注意を。ちなみに電車はボックス席なのですが、その路線では普通でも快速でもほとんどの電車がボックス席、かつ車両も一緒なので(車両の塗装は違うみたいですが、別の車両から移動した私はその違いは全くわかりませんでした)、知らない人はどの車両が指定席か注意していないと見分けがつきません。北海道滞在中何度か電車を利用しましたが、トラウマのように、乗るたびに指定席かどうかが気になってしまいました。

もう1つは「冬靴」です。北海道では当たり前の物で、私も冬用の滑らない靴があるということは知っていました。しかし、靴の裏に金属のスパイクまで付いてるものがあるとは知りませんでした。長靴を借りたところ、雪の上以外を歩くとカチカチ音がするので靴の裏を見ると、野球のスパイクのような金具が付いていて驚きました。しかも感心したのは、そのスパイクはアイスバーンのような滑りやすいところでは爪を立て、そうでないときは折り畳めるのです。さすが雪国。

と、本当にどうでもいいことで感心したり印象に残る出来事のあった北海道でした。


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