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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

見知らぬ人と散歩(?)

今朝は酷い目に遭いました。

今住んでるのは研究所から歩くと35分か40分くらいのところで、普段は自転車で往復してます。天気が悪い時はバスを使うのですが、ローカルバスのため1時間に1本か2本。今朝は雨が降りそうだったのでバスを使うことに。通常定刻の2、3分から5分遅れというある意味正確なダイヤで、私は定刻の5分程度前にバス停へ行きました。私以外にもバスを待つ人が3人。ここまではいつもの光景です。

ところが定刻を10分過ぎてもバスは来ません。皆定刻の5分以内遅れということを知っているからなのか、10分過ぎるとどっかへ行ってしまいます。2人はどこかへ立ち去り、残るは私以外に1人。私はと言えば、20分待てば次のバスが来ると思い、迷わず待ちます。なにしろ、歩くよりもバスの方が早く着くはずですから。

さらに待つこと25分ほど、バス停に来たときからはすでに40分が経過しています。でもバスは来ません。ちょっと考えると、逆方向のバスすら一本も見ていません…。そうか、ストか何かで今日はバス運休か、と思い、あきらめて歩き始めました。すると一緒に待っていた人も同じようなことを考えていたらしく、私に話かけてきました。お互いバスは来そうにない、と意見が一致して一緒に研究所まで歩くことになりました。

一緒に歩いた人は研究所関係者ではない普通の人で、道中、CERNのことや研究のことなどを色々説明しました。なにしろ共通の話題はありませんから、向こうも話題としては研究のことに振ってきます。私が何に一番興味をもってるか?ヒッグスだと言うと、なんでか?ヒッグスがないと陽子が不安定、かつボーア半径が無限大になっちゃうから、宇宙の構造が今とは全然違う。というようなことを、もちろん専門用語は使わずに一生懸命説明しました。私の拙い説明(プラス最悪の英語)で相手が理解してくれたとは思えませんが、とにかく、宇宙の構造、歴史に関係があるということで納得してくれて、それなりに話が弾みました。

さらに素粒子物理学者以外にとって興味深いのは、ブラックホールです。しばらく前にハワイ州でLHCではブラックホールを生成する。地球が、そして宇宙が吸い込まれてしまうので、LHC計画を止めよ。という訴訟がありました。その訴訟は棄却されたようですが、最近、数週間前だったと思いますが、今度はヨーロッパで理論化学者が同様の訴訟を起こしたようです。それぐらい、ブラックホールという言葉は万人に興味があるようで、今日もやはり同じような話題になりました。

LHCでもしブラックホールができるなら、同じ規模のブラックホールが、宇宙線が物質に衝突することによって生成される。長い宇宙の歴史と、全宇宙に存在する宇宙線の数を考えたら、LHCで生成されるブラックホールよりも遥かに多くのブラックホールが生成されるはずである。にもかかわらず、宇宙がこうして存在してるということが、万一ブラックホールが生成されたとしても安全であることの何よりの証拠である。みたいな話をこれまた一生懸命説明しました。

興味を持って話を聞いてくれて(なにしろ歩くだけで暇なので?)楽しい道中でしたが、途中で雨が降ってきたのには参りました。バスを40分強待ち、35分強歩き、途中雨に振られ、話が弾んだこと以外は散々の朝でした。

そうだ。LHC start-up day のさらなる続報を期待していた人(がいるのか?)のために簡単な続報です。
…コントロールルームに行くといつもとあんまり変わりませんでした。昨日の騒ぎは何だったのでしょう。昨日だけ来てた人たちって、普段仕事もしてないのにミーティングのときだけ来る人と同じなんでしょうね。ミーティングに出ること=研究と勘違いしてる人、あるいは単なるお祭り好きの人がたくさんいますから。


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