ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

暖房

最近のジュネーブの気温というのは、最高が25℃前後、最低が15℃前後のようです。今朝はもう少し気温低かったみたいで、朝起きたとき結構寒かったです。別に寒くて耐えられないというわけではないのですが、ヨーロッパにいると春とか秋に家で寒い思いをすることがあります。というのは…、

ヨーロッパの暖房って家庭でも研究所でも熱い液体(気体?)を流す輻射式の暖房なんですね。という説明でわかってもらえるか謎ですが、とにかく暖かい空気が出てくるのではなく、建物に流されてる温度の高い物が各部屋に引き込まれ、その熱を効率良く放射するような物が部屋にあるのです。建物にその熱い物体が流されていれば、各部屋で流量を調節できるので温度調節が可能です。ところが、春は4月(?)くらいまでしか、秋は10月か11月くらいからしかその熱い物体を建物に流していません。一軒家なら当然自分でそれを調整できますが、アパートとか大学・研究所などではそれを自分で決められないのです。なので、5、6月、あるいは9月とかに寒い日があると(東京や大阪あたりの真冬並みの寒さのときがあります)、部屋はとんでもなく寒くなります。

だったら、布団を一枚余計にかければいいじゃないかと思われるかもしれません。けど、欧米では冬も夏も寝具がほとんど一緒。気温調節は布団ではなくあくまで空調、という感じで、日本みたいに厚い布団とか売ってない(存在しない??)のです。今までの私の経験ではこの傾向は特にアメリカで顕著です。ヨーロッパのホテルには毛布があったり、店に行くと毛布を売ってますが、アメリカでは(ちなみに昔住んでいたシカゴでは冬にマイナス30℃近くなることがあります)毛布を探すのは困難でした。ただアメリカのほうが暖房もしっかりしていたし、ヨーロッパと違ってコントロール可能でしたが。

そういうわけで、今朝は凍えるというほどではありませんが、わりと寒い思いをしました。昨日晩飯を他の研究者と一緒に食べた時に、上で説明してることが話題になったのですが、それが翌日の今朝起こったわけです。いや寒かった。
…って、ホントは窓を開けっ放しで寝てたのが寒さの一番の原因なのですが。ははは。いつも窓開けっ放しで寝てるのですが、もうそろそろ閉めて寝た方がいいかもしれません。


日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

フォーを食べに行く

昨日の晩は、同じオフィスに滞在中のO大学、KK大学の学生とスタッフとフォーを食べにジュネーブへ行きました。このブログを読んでる人(いつも読んでる人なんていないと思いますが)ならわかるかもしれませんが、私はこの店へ行ったことを何度かこのブログに書いています。そして次のこともわかると思います。そう私はフォーが好きなのです。あとその店はジュネーブ近郊のレストランにしては安いというのも、そこへよく行く理由の1つです。でも、一緒に行くメンバーは毎回変わっているので、他の人に迷惑はそんなにかかってないはずです。と信じたい。ははは。

食事を終えた後、別のカフェへ行ったのですが、そのカフェというのがなかなかシブかったです。店員は推定年齢60歳を越えていると思われる女性が一人。大きな店ではありませんが、客はそこそこ入っています。私たち6人のグループ以外に、7、8人は常時いる感じで、それなりに繁盛してそうでした。で、何がシブいかというと、店員の女性だけでなく客の年齢層が非常に高いのです。平均で推定60歳を越えるどころか、70歳に達していても不思議ではない感じでした。近所の年配の人に人気のカフェだったようです。

さて、そのカフェではスタッフはグラッパなどを食後酒として(?)飲み、学生たちはデザートの甘い物やコーヒーなどを飲みました。学生3人のうちの1人は前日の様子ではそこそこ酒好きそうだったのに、食事の時からほとんど酒を飲みませんでした。そこには深い(?)わけがあったのでした。いや、そんな大袈裟な理由があったわけではないのですが、周りの人には飲んで欲しくない理由があったようです…。そう、私は知らなかったのですが、前日オフィス近くでは惨劇が起きてたようです。オフィスをシェアする私たち6人のうち、私は先に帰り、1人は散歩でいなくて、残る4人がオフィスにいたときに惨劇が起きたんだそうですが、爆笑したのは、惨劇の張本人、その惨劇に巻き込まれた2人、そして同じオフィスにいたにもかかわらずヘッドホンで音楽を聴いていた為にその惨劇に気づかなかったラッキーな学生がいたことでした。あまり詳しく書きません(書けません?)が、ネタを提供してくれるなかなか楽しい学生たちでした。


日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

検出器の様子

8月10日のエントリーに書きましたが、巨大加速器LHCへのビームの入射に関する記者会見(テレビ中継?)が9月10日に予定されています。その日実際に何をしてどういう様子をマスコミに見せるのか知りませんが、今日は加速器ではなく、私たち検出器サイドではどんなことをしているのか簡単に書いてみます。

加速器が地下100mに設置されているので、ビーム同士が衝突する地点の周りを囲むように設置される検出器も当然地下100mです。検出器自身の設置はすでに終わっていて、今は一言で言うと、検出器の調整をしています。調整と言ってもホントは一言で済むような話ではなくて、様々なことが行われています。デジカメの画素数数百万ですが、検出器の読み出し系の最小単位で数えると多分数億チャンネルあるので、それらの動作確認をするだけでも大変です。それに加えて大変なのは、DAQ(Data Acquisition)と呼ばれる読み出しのテストです。数億チャンネルが同じ検出器で同じ読み出しシステムなら話は早いのですが、個々の検出器によってシステムが全く異なります。異なった読み出しシステムを持つ個々の検出器からの信号をまとめて読み出すのが大仕事です。今は、各検出器からの信号を統一的に読み出して、ビームが衝突した時のデータ収集に備えている、というのが一番のアクティビティでしょうか。

それ以外にも調整すべきことは山ほどあります。例えば、ある粒子が検出器に入射したときに、もし同じエネルギーの粒子が入射したら、同じ検出器なら同じ反応をしてもらわないと困ります。その反応から入射粒子のエネルギーを推定するわけですから。ということで、個々の検出器の反応が同じになるようにそろえたり、あるいは、粒子の位置を測定するなら、検出器の位置が精度良くわかっていないとなりません。そこで、検出器に入射してきた宇宙線を基準に、個々の検出器の位置を精度良く理解する作業なども行われます。

他にも説明しきれないほど色々な調整作業が行われていて、それと並行して問題のある検出器の修理なども行われています。私が特にかかわっている検出器はシリコン半導体を使う検出器なのですが、放射線による検出器のダメージを少なくするために、検出器はマイナス8℃近くにまで冷却されます。この冷却装置というのがずっと問題を抱えていて、数ヶ月間それも複数回検出器を作動させることができないというトラブルを起こしたことがあります。今もまた小さなトラブルが見つかっていて、その復旧作業なども進められています。


研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |

宿舎のこと

このブログの数少ない読者で、かつ、面識のあるOくんと今日話した話題についてです。

どこの研究所にも大抵宿泊施設があります。今いる研究所にも短期(年間2ヶ月以内)で滞在可能な宿舎があります。風呂・トイレ共同、トイレ共同、風呂・トイレ付きの3タイプの部屋を備えた建物が研究所の敷地内にあります。それとは別に敷地の外に、たぶん一般の安ホテルの一角を研究所が借り上げている宿舎があります。ちょっと離れているので不便なのですが、敷地内の宿舎は満室のことが多いので、そこを利用せざるをえないことがあります。部屋のタイプは、風呂・トイレ付きと風呂・トイレ共用の2タイプなのですが、まあどちらもかなりのボロさです。ボロいのは貧乏学者とその卵が泊まるわけですからまあ仕方ない(当然?)のですが、ビックリなのは、共用のトイレには便器に便座がないのです。初めて目撃したときは、壊れてるのかと思って別のトイレも見てみたのですが、やはり便座はありません。そもそも便器を見ても便座があるような構造になってないんですね。ヨーロッパの田舎のトイレでは何度か同じタイプを見たことありましたが、宿舎のトイレでこれは辛いです。

私は男なので小さい方は問題ありません。しかし、問題は大きい方です。どうしたらいいのかアイデアが浮かばなかったので、その宿舎に滞在していた1週間は、それはもう腹を壊さないように最大限注意を払いました。どうせ宿舎は寝るだけなので、研究所でなんとか用が済むからです。この作戦で幸い危機を乗り切ることはできたのですが、結局謎は謎のままです。
…ヨーロッパの人はどうやってるんでしょう??


日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

人は城…

Workshopという名の下に実験ブループ内でミーティングがたくさん行われています。普段あまりアクティブに研究活動してない人でもこの期間研究所にいると、色々な話題についてのoverviewが聞けてそれなりに実験全体の進行状況がわかる、そんなイベントです。という催しが今週行われているのすっかり忘れてたのですが、午後になって気づいて、幾つかのトークを聞きました。

で、浮かんだ言葉がタイトルの「人は城、人は石垣、、、」とかなんとかいう信玄の言葉です。ヨーロッパ人(プラスアメリカ人)中心の実験グループなので、個人の仕事量は日本人研究者に遥かにおよびません(あくまで平均を比べての話)。ですが、やっぱり巨大グループ。研究総量はそれなりに多くて、もちろんやらなければならないことはいくらでもあるのですが、実験開始前という状況を考えると、色々なことが研究されてると感じます。日本と違って表面的にカウントされてない人達、例えば、テクニシャンとかエンジニアの人達まで含めると、それこそ桁違いのmanpowerなんですね。

ついでに竹槍で飛行機を落とそうとしている姿まで浮かんでしまいました…。


研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |

またスイス

タイトル通り、またスイス・ジュネーブ近郊の研究所に来ています。今回は約3週間の滞在です。この滞在中にLHCという巨大加速器にビームが入射される予定で、狙った訳ではありませんでしたが、タイミング良くエキサイティングな時に出張できました。なにしろ、建設だけでも10年(?)、実験計画を草案してから20年もかかった大プロジェクトで、そのスタートですからね。計画時からずっと携わっている人にとっては感無量でしょう。


日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

オリンピック

あまりテレビを見ないので、オリンピックもほとんど見ていないのですが、昨日はたまたま日本vsアメリカの女子ソフトボールの決勝戦の最後だけ見ました。ピッチャーの連日の力投による金メダルにも勿論感動しましたが、違う意味で感動したのは、関係者と思われる解説者の女性が優勝が決まった直後に言葉を失った、というか多分嬉し泣きしてたことです。これまでの苦労など色々な思いがこみ上げてきたんでしょうね。泣き上戸の私は、このシーンだけで目頭が熱くなってしまいました…。

しかし、スポーツにしても、最近よくテレビ番組になってる技術者の努力物語にしても、何か目標に向かって打ち込む人の姿っていうのは、人を感動させるものですよね。物理、とりわけ素粒子物理学というのは一般の人になじみのないジャンルですが、私たちの世界にも目標に向かって長年頑張り続けてる人、他の人を感動させるような研究・仕事をしている人はいるわけで(私もそういう人間になりたい)、そういう人が世間で認知される方法ってないものなのでしょうかね。


日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

研究所の一般公開

私たちの実験というのは、何度か書いた事ありますが、直径9キロの巨大円形加速器を使って行います。この実験に限らず高エネルギー実験というのは、粒子を光速近くにまで加速するための巨大加速器が必要になるため、大学では実験を行えず、そういう巨大な加速器のある巨大な研究所で行います。有名なスーパーカミオカンデというのは、加速器を使わず宇宙から飛んで来る宇宙線を利用した高エネルギー実験で、その前のカミオカンデと合わせ、非加速器高エネルギー物理という新しいジャンルを切り拓いた加速器にばかり目を向けがちだった高エネルギー業界に非加速器実験を見直させた、という意味で重要です。

ではそんなに大きな施設を備えた研究所がたくさんあるのかというと、当然そんなことはなくて、世界でも数えるほどしかありません。今やってる実験は、スイスのジュネーブ近郊のCERN(欧州原子核研究機構)というところでやっています。それに匹敵するような研究所がアメリカのシカゴ郊外のFermilb(フェルミ国立加速器研究所)、ドイツ・ハンブルク近郊のDESY、そして日本では茨城県つくば市のKEKです。他にもアメリカのスタンフォード大学付属加速器センターなど、かつてはもっと高エネルギー実験をやっている研究所はあったのですが、最近の世界的不況、あるいは商業主義の繁栄のあおりで、元々高エネルギー物理の研究所だったものが、実験のターゲットを物性などの分野にシフトして、伝統的な高エネルギー物理の実験施設として稼働しているのは、上記の4カ所くらいになっています。その中で、日本では素粒子・原子核・物性で共同利用できるJ-PARCという新しい大型加速器を茨城県東海村に建設中で、世界的に見るとなかなか頑張っているという状況です。
…誤解無いように補足しておきますが、もちろんここに書いた研究所以外でも高エネルギー物理の実験をしてるところはあります。あくまでメジャーなところを説明しているだけです。

そういう巨大な施設ですから、一般の人にも一見の価値はあると思います。何してるかよくわからなくても、巨大かつ精密な設備を見て科学技術の最先端の様子を見るのは、それなりに面白いのではないかと思います。実際、見てみたいという人も結構いるようで、どこの研究所でも一般の人向けの見学に力を入れています。特にCERNの見学施設は凄く力が入っていて、私も子供と一緒に行ったことありますが、結構楽しめます。実際、遠足やら、一般人の観光コース(?)にもなっているようで、大型バスが毎日のように見学の人を連れて来ています。

日本のKEKでも見学ができます。しかも、通常と違ってまる一日一般公開という日があって、その日は普段見ることができない施設を見学できたり、様々な催しがあります。それが、KEK open houseというもので、お近くにお住まいの方、あるいは東京からならつくばエクスプレスで1時間ちょいで行けますので、興味のある方はぜひ訪れてみて下さい。関西圏には残念ながら高エネルギー実験できるような施設ないのですが、わりと大型な加速器という意味では、兵庫県の播磨にSPring-8というものがあります。私も行ったことはないのですが、毎年4月末くらいに一般公開があるようです。


研究 | コメント:2 | トラックバック:0 |

シミュレーションデータの解析

今日は久々に物理解析をしました。大量のモンテカルロシミュレーションを走らせて、そのシミュレーションデータから、実際の実験での超対称性ヒッグスという未知の粒子の探索性能を見積もる、というのが一言での研究テーマです。我々のグループのポスドクの人がこのテーマに挑んでいて、私自身はシミュレーションデータの作成等、裏方作業を通常やっています。ところが、その解析途中で予期しない問題が発生し、その原因が特定できないため、私自身でも少し解析してみたというわけです。やっぱり、物理に近い解析というのは面白いです。

解析と言えば、予想はしていましたが、今我々のグループで持ってるストレージでは容量が全然足りなくなり、ハードディスクの増設と、将来に備えてディスクアレイの購入を計画していました。発注していたものが今日納品され、合計7TBほど増やせることになりました。RAIDの組み替えとかやらないとならないので、すぐに使えるわけではありませんが、これでしばらくの間(来年度まで?)は一安心です。

そうそう、大学では高額製品を購入する(いくら以上か忘れましたが)場合、自分では発注できず、大学のなんちゃら調達センターという部署を通さないとなりません。しかも納品されると、事務の人がいちいちやって来て、注文した製品が本当に納品されたのか確認します。納品書を提出しただけでは信じてもらえない、というか、不正を防ぐ為のシステムなのですが、お互い(=事務の人も研究者も)面倒です。なんでもそうですが、ズルいことする人がいなければ、面倒なチェックとかルールとか必要ないのに、少数のズルい人のためにその他大勢の人が面倒くさいルールに縛られる、という悪循環には常々頭にきてます。


研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |

新幹線

盆休みその他で久しぶりの更新です。

昨日実家のある埼玉から大阪に戻って来ました。お盆に新幹線を利用するのは久しぶりでしたが、やはり込んでるものですね。下りなのでまだマシでしたが、それでも自由席は座れない人がかなりいました。ただ不思議なのは、東京から乗って立ってる人というのはみんな1分1秒を争うような忙しい移動なのかな、ということ。自分の場合1本見送っただけで、自由席を待つ人の最前列になりました。ちなみに1本見送ったための遅れは20分だけです。もし座れなかった場合、最低名古屋までは座れないわけですから、1時間半から2時間近く(?)立ちっぱなしになることを考えると、自分なら迷わず1本見送ります。

逆に始発の東京以外から乗って来る人は可哀相ですね。品川の人には同情しませんが、名古屋あたりの人は可哀相です。列の最前列くらいでないとほぼ座れませんからね。微妙なのは新横浜。品川から自由席に乗るくらいなら迷わず東京まで行きますが、新横浜だと東京まで行くのは…なんてことを考えていたのですが、よく考えると自分なんて埼玉の山の中から東京駅へ行くまでに3、4時間すでに費やしているわけで、新横浜近辺の人に比べたら自分の実家のほうがよっぽど不便でした。

話題は完全に変わりますが、実家にいたとき、盆踊り大会というかお祭りがあって、私の子供と姪が金魚すくいをして、合計16匹くらい捕まえてきました。金魚すくいの金魚はすぐ死ぬというイメージがありましたが、やっぱりその通りで、連日3、4匹づつくらい死んで、あっという間に半分くらいになってしまいました。なんであんなに早く死ぬんでしょうかね。


日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

ビーム入射予定日

読んでる人なんていないだろうと思っていたこのブログですが、1ヶ月ちょい前にトラックバックされてるのに気づいて、奇特な人もいるもんだと思っていました。ところが、一週間くらい前にこのブログの存在を知っているという学生に会って、さらに今日また別のトラックバックがあるのに気づいて、奇特な人の多さに驚きました。しかも、そのトラバ先は我々がやっている実験関係のニュースを紹介。最新ニュースです。私も負けられないので(?)たまには実験のニュースです。

ここに詳しく(英語で)書いてありますが、LHCという円周約27kmの巨大加速器にビームを入射する日が9月10日に決定したとプレスリリースがありました。(なので、新聞のニュースにまでなってるわけですね。)その日はスイスの研究所に報道陣を読んで、リアルタイムでビーム入射の様子を各国に配信するんだそうです。この予定はずーっと前から決まっていたのですが、予定が遅れに遅れて、その日がいつになるのか長い間未定でした。そのX-dayがようやく決まったわけですね。

とは言うものの、本格的に実験が開始されるのはまだだいぶ先の話です。9月10日に行われるのはLHCの前段階の加速器から(高エネルギーの加速器では加速器1台で最高エネルギーまで加速するのではなく、幾つかの加速器を繋げて徐々に加速していきます)0.45TeVというエネルギーのビームをLHCに入射するという作業です。最初はうまく入射できるかどうか、次にLHCの一部分を通過させることができるかどうか、そして次に27kmの周長のリングを一周させることができるかどうか…というテストを徐々に行っていくことになります。さらに安定してビームを周回させることができるようになって初めてビームを加速させます。設計値では0.45から7TeVまで加速させますが、現状の加速器の磁石の性能ではとりあえず5TeVまで加速させることになっています。来年の春先に磁石のtuningを行って7TeVまで行くのが現在の計画です。

ちなみに、TeVというのは10の12乗eV(エレクトロン・ボルト)の略です。エレクトロン・ボルトというのはその名の通り一個の電子を1ボルトの電位差上昇させるエネルギーです。なのでTeVというのはとんでもないエネルギーです。でもって、7TeVの陽子同士を正面衝突させて14TeVのエネルギーを生成するというのが我々の実験計画なわけです。現状の世界最高エネルギーが2TeV弱なのですが、その実験で発見できなかったヒッグスボソンと言われる粒子など、これまでに未発見の現象を探すのが我々の実験の目的です。


研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |

ビアパーティー

昨日は、物理学専攻・宇宙地球科学専攻合同ビアパーティーというものがありました。100人弱の参加者だったのですが、なんとその準備係が私を含めた3人。まあ準備と言っても例年の基準に従ってケータリングを頼むだけなので、全然大変ではないんですけどね。今日はその代金を支払いに行って、これに関連した雑用が全て終了。ちょっとほっとしました。

我々の大学の物理学科は構造が少しややこしくて、学部では全員が物理学科所属なのですが、大学院になると物理学専攻と宇宙地球に分かれます。スタッフは大学院に所属してることになってるので、物理学科と宇宙地球では普段は交流がありません。昨日は、その交流のない専攻間での合同飲み会だったので、普段話をしたことのない宇宙地球の人とも話ができて面白かったです。

というのも、前々から聞いていた、肌で感じていた(?)ことなのですが、物理と宇宙地球のスタッフの姿勢というか、雰囲気というか、ノリというか、そういうのが結構違うんですね。一言で言うと物理学科はクソ真面目。私みたいなユルい人間にはあまり居心地がよくありません。上から言われることに全部応えようとする人たちばかりです。例えば、細かいことでは、スタッフ全員が研究履歴みたいなものをウェブ上にまとめ、数ヶ月に一回アップデートしなさいとお上から言われたとしましょう。というか、実際言われてます。すると、物理学科ではそれが本当に徹底されます。ところが、宇宙地球のスタッフはそういうことあんまりやってないようです。もうちょっと大きなとこでは、高校生、高校教師、一般人向けのセミナーやら何やらをやりなさいと言われたとしましょう。それも1つや2つではありません。宇宙地球の人たちは、そんなにやれないよと言いますが、物理学科の人たちは全部こなそうとします。とまあ、例を挙げてみましたが、とにかくノリが違うんですね。今まではそう感じてただけなわけですが、昨日は、そういうことを宇宙地球の人にも言われました。
…やっぱりなぁ。

どっちが言いのかはもちろんわかりません。できるならやったほうがいいに決まってますが、あんまり時間を取られれば、本業の研究と学生への指導がおろそかになってしまいます。(って、研究をする時間のある教授がいるのかどうか知りませんが。)なんてことは、全ての人がわかった上での行動なので、物理と宇宙地球の違いは、まさにノリの違いなんでしょうね。どっちのグループも、頑張ってない人が何人かいるにしても、グループ全体としたら一生懸命やってるんでしょうから。

どんどん脱線しますが、我々の大学の宇宙地球科学というネーミングはちと誤解を生みやすいです。宇宙と付くと、宇宙物理を想像しますが、我々の大学には宇宙物理っぽいグループはほとんどありません。大多数が地学(地球以外の惑星も含みます)、プラス天文学というのが実情です。自分のやってる素粒子物理は、宇宙物理と近い分野で、お互いが刺激を及ぼし合うようなジャンルです。なので、宇宙物理のグループが少ないのは残念です。


大学 | コメント:0 | トラックバック:1 |

暑さの積分

いやー、昨日に引き続き暑いです。昨日からじゃなくて、ずっと暑いのかもしれませんが、昨日帰国した私にとっては、昨日からです。しかし、大阪の暑さを説明しようとするといつも思うのですが、どっかに気温を積分した統計ってないんですかね?例えば真夏日連続何日とか、猛暑日の回数とか、熱帯夜の回数とか、似たようなデータはどこかで見ますが、気温を時間で積分したものを見てみたいです。これだと大阪の暑さがよく伝わると思うのですが…、そんなのないですよね。きっと。

でも、瞬間暑いのって耐えられるじゃないですか。1日2日猛暑だったり、昼間は暑くても夜涼しいとか、そういうのだったら体力的にキツくないですけど、毎日最低気温27℃とかだと体力的に(精神的にも?)キツいと思うんですよね。そのキツさを表現しようと思うと、単に最低気温の高さを比べるだけじゃなくて、刻一刻と変化する気温を積分したものが一番いいんじゃないか、と。私の実家は埼玉県で「日本一暑い」というのをフレーズにした市があります。確かに内陸なので夏の最高気温は高いです。統計的なことはわかりませんが、瞬間値だったら確かに大阪より暑いのかもしれません。でも大阪ほどしんどくないんですよ。全然。その理由を考えると、やっぱり積分した時の差なのかなって。

あと考えられるのはやっぱり湿度ですが、これに関しては世の中にはすでに不快指数というのがありますね。ただ、その定義が本当に不快度に比例してるのか謎です。ちなみにグーグると、定義は0.81T+0.01U(0.99T-14.3)+46.3だそうです。Tが気温でUが相対湿度。よくわからない式ですが、75を超えると1割が、80を超えると全員が不快になる指数だそうです。もちろん全ての人の感覚にあてはまるわけではありませんが、湿度と温度の両方を考慮した指数としては、各都市同士の値を比べるのに意味はあるかもしれませんね。不快指数の積分、見てみたいです。

書いててさらに思ったのですが、風の影響もありますよね。同じ温度湿度だったとしても。暑さだけじゃなくて、寒さの時も。アメリカでは、例えば、特に冬になると気温だけじゃなくて、wind chill (スペル合ってるか知りません)という風速と気温から算出した指数を天気予報なんかではよく使います。体感温度に合わせようとしてるらしいです。そういうのって日本にはないんですかね。あるけどあまり使われてないのか、単に私が知らないのか…。


日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

帰国

スイスを現地時間の月曜早朝発って、日本時間の今朝8時半頃関空に着きました。荷物を家においてすぐに大学に来ましたが、いきなりピンチの連続です。まず、オフィスの鍵を忘れてオフィスに入れませんっ。合鍵を持ってる秘書さんは今日たまたま休み。その秘書さんの部屋の合鍵を持ってる教授も出張中。それではと、学生部屋で仕事しようとしたのですが、自分のラップトップの電源もオフィスです(1つは家にあるのですが、それは置いてきた)。そういうわけで、今日はラップトップのバッテリーがなくなったら帰ろうかと思ったのですが、学生部屋に転がってる学生のラップトップのうちの1機種だけが、私のラップトップの電源として使えることがわかりました。今日は、彼と電源をシェアです。

いやー、それにしても大阪は暑いです。最高気温25℃前後、最低気温15℃前後というスイスから帰って来ると、風呂にでも入ってるような感覚です。サウナではなくて蒸し風呂。東に移動したので、そもそも時差ボケも相当あります。それに加えてこの暑さなので、元々ボケてる私だったら、今日くらいの小ネタはできて当然かもしれませんね。


日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

研究所でのある日の出来事(その2)

モヒカン頭のまま、照明もなく一夜を過ごした翌朝。まず考えることは、床屋へ行くべきか、新しいバリカンを買うべきか、その選択でした。この恥ずかしい頭をなるべく一目から避けるには床屋。それに新しいバリカンだと220V仕様なので、日本で使えるかどうかわかりません。というわけで床屋に決定。朝イチで宿舎の管理人のところ行き、最寄りの床屋の場所を聞きました。ここでも前の晩のセキュリティの人たち同様、自分の頭に大ウケされてしまいました。まあそれは仕方ない。早く床屋へ行こう、と雨の中車を飛ばします。

床屋に着いたのは8時半くらい。他の店はもうやってるし、その店にも営業時間が書いてあります。よし、8時半ならもうやってる。そう思って店に入ろうとしますが、ドアは開かないし、中に人のいる様子がありません。フランス人だから時間にルーズなんだろう、と思ってしばらく待ちます。なにしろレンタカーを借りに行った時も、朝9時に来いと言われて行ってみると、だーれも人がいなくて、実際に見せの人が来たのは10時近かったのです。なので、まあそんなもんかな、と思って店先でしばらく待ちます。

10分くらいたったでしょうか。ふと営業時間をもう一度確認します。確かに朝8時にはオープンとあります…が、日曜は何時から何時まで、月曜は何時から何時まで、、、という風に毎日の営業時間が書いてあるのですが、それがなぜか6通り。わからないフランス語ですが、想像を働かせて何曜日か考えます。すると、その日は月曜だったのですが、なぜか月曜がありません(フランス語なので100%の自信はありませんでしたが)。おーっ、そういうことか。

仕方ありません。恥ずかしい頭を人にさらしても、もうバリカンを買いに行こう。そう決心します。どこに行くかですが、電気バリカンなんてどこでも売ってる物ではありませんから、なるべく大きな店に行くことにします。車で10分ちょいくらいのところにフランスの巨大スーパカルフールがあったのを思い出して、そこに行くことにしました。また雨の中車を飛ばします。

そのスーパーの大きな駐車場に車を停めて、階段を昇り、店を目指します。バリカンを入れたのは右側なので、なるべくそっちを人に見られないように、自分の右側に壁があるように
壁の近くを歩きます。そして、大きな店内へ足を踏み入れ…たはずなのですが、そこにあるのはなーんにもない巨大な空間。「へっ?」意味がわかりません。前の晩と違って酔ってるわけではありませんでしたが、自分の脳味噌がハングアップしたのを感じました。

カルフールってフランス最大のチェーン店なのですが、どうやらその店は潰れてしまったことを後から知りました。その時は、まさか潰れてるとは思わなかったので、改装工事かな、どっか近くに仮店舗でもあるのかな、なんて考えつつ、往生際悪く建物の中をうろついたのですが、結局何にもありません。
…昨日の時点では、自分ってなんて面白いんだろうと思えていましたが、ここまで不運が重なると、さすがに凹みました。もう他にバリカン売ってそうな店知らないし、万策尽きた感じです。

もうアイデアがないので、仕方なくカッコいいままの頭で研究所に行くことにしました。誰かに別の床屋を教えてもらうなり、他の店を教えてもらうなりしよう、と。

車で研究所に向かう道中に、今までは存在すら気付いてなかったショッピングモールに目がとまります。「へー、こんなとこにモールあるんだ。床屋くらいないかな。」そう思って、あまり期待はせずにモールへ入りました。車を降りると、相変わらず壁の近くを右側から人に見られないように、やや怪しく歩きます。

館内を隅から隅まで探します。色んな店は入っていますが、どうやら床屋はありません。やっぱないか。半ば諦めた時に目に入ったのが電器屋です。そんなに大きな店ではありませんが、もしや、と思って入ってみます。相変わらず壁際を歩きつつ、電気ひげ剃りとか、ドライヤーとか、そういう系統の物が置いてある場所を探します。すると…
ありました!素晴らしいことに3、4種類の電気バリカンを売ってます。しかも1つは、コンセントから電源を取るのではなく、旅行用の電池で動くタイプです。これなら日本でも使えるし、また長期滞在の時にも使える。そう思って速攻でそれを買います。前の晩のトラウマで、途中止まると困ると思って、必要以上に電池もまとめ買いしました。

…と、これで「ある日の出来事」はおしまいです。バリカンを買った後は、宿舎の自分の部屋に直行して、めでたく散髪をすることができました。しかし、これほどの不運続きというのはなかなか経験したことありません。カルフールがなくなってた時は、ホントに頭の中が真っ白になりましたもん。しかし、そのお陰で、みんなで集まって酒を飲むときなどのネタになりました。このブログにもこうしてネタになりましたし。


日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

バス

「ある日の出来事」の続きを書こうと思っていたのですが、その前に、書きたいことが1つできてしまいました。。

今住んでいるのは研究所内の宿舎ではなく、歩くと35分くらいかかる、一般のアパートです。歩いても通えないことはないのですが、基本的にはバスで通勤しています。バスと言っても、1時間に1本か、せいぜい朝晩の通勤時間帯だけ2本、というローカルバスです。大抵、時刻表に書いてある時間よりも、2、3分から5分遅れくらいなのですが、なにしろ1時間に1本のバスなので載り逃がさないように、5分くらい前にはバス停に行きます。

昨日の夜も、いつも通り5分ほど早くバス停に着き、バスがくるのを待っていました。いつもそれなりに利用者はいて、4、5人から10人程度がそのバス停からバスに乗ります。昨日もそうでした。ここまではいつも通りだったのですが、定刻の10分を過ぎてもバスは来ません。バス停で待っていた人たちの中にも、バスを諦めて(?)歩き始める人がちらほらいます。そうこうしてるうちに、また1人、さらにまた1人、といなくなっていき、気付くとバス停に残っているのは私一人。時計を見ると、定刻からすでに20分近く経っています。

そういうわけで、昨日の夜はアパートまで歩きました。その道すがら、バスに抜かれるのではないかと一応気をつけて歩きましたが、結局、バスに抜かれることはありませんでした。
…そう、こういうことは日本以外ではそれなりの頻度で起きます。その頻度は国によってだいぶ違うようですが、スイスはそれなりにまともなほうだと思います。それでも起こるんですね。私自身がこういうことに遭遇したのも初めてではありません。

書いてて思い出したのですが、日本に来たことのないスイス人はスイスの国鉄の時間の正確さを自慢します。確かに、イタリアの電車なんかに比べると遥かに高い精度で時刻表通り運行しています。イタリアだと20、30分遅れが普通みたいですが、それに比べたら確かに正確です。せいぜい5分遅れくらいですから。でも日本人の私からしてみると、全然凄くないんですね。まず第一に、やっぱり日本の鉄道ほど正確ではないです。スカスカの時刻表(つまり込み合ったダイアではない)なのに、2、3分遅れるのは普通です。2つ目の理由は、ダイヤの組み方が日本とは全然違います。上でも書いたように本数そのものが非常に少ないですし、駅での停車時間がむちゃくちゃ長いんですよ。例えばジュネーブから1時間くらい電車に乗ったとします。それもインターシティと呼ばれる特急です。途中3カ所くらい駅に止まるのですが、その停車時間の長さといったらハンパではありません。場合によっては1カ所に10分以上停車します。そうです。走ってる時間よりも停車してる時間のほうが長いくらいなんです。それだけ余裕のあるダイヤならどうやっても定刻通り運行できるよ、と思ってしまうわけですね。まあ、それも含めて定刻通りなんだ、と言われればそれまでですが、日本の過密ダイヤを正確に運行する鉄道に慣れた日本人としては、ヨーロッパの鉄道網にはストレスを感じてしまいます。観光で旅する人には、それもまた面白いのでしょうが…。

話はどんどん脱線しますが、同じようなことを感じたのが洗濯機です。
今使ってるやつだと1回2時間近くもかかってしまいます。で、動きをよく見ると…
洗濯機って服が絡まないように、ある一定時間ある方向に回転して、その後、今度は逆回転をする。でまた、さらに元の方向で回転…ということを繰り返しますよね。日本の洗濯機だったら、その回転の方向が変わるインターバルって凄く短いですよね。気にしたことありませんが、1秒くらいですかね。ところが、ここフランスの洗濯機(研究所はスイスですが、アパートはフランス側です)は、回転してる時間が3秒くらい。で、逆回転するまでの院ガーバルが10秒か15秒くらいあるんです。最初使った時は壊れているのかと思ったのですが、どうやらそれが仕様。いやー、驚きました。普通に動き続けたら20分くらいで終わりそうです…。

とまあ、今回は、時間に対する感覚の話を長々と書いてしまいました。


日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

研究所でのある日の出来事(その1)

前回スイスの研究所に滞在したときの出来事を何回かに分けて書きます。

私は髪の毛を非常に短くしていて、自分でバリカンで刈っています。研究所滞在が1ヶ月以上になると伸びてしまうので、日本製の電気バリカンを持って来ていました。だいぶ伸びたので宿舎で自分で刈ろうとしたときの話です。

電気バリカンを出し、新聞紙を広げて準備万端。いやまてよ。スイスも含めてヨーロッパではコンセントの電圧が200V以上、220Vだったかな。日本の2倍以上あります。ということは、消費電力だと4倍以上になっていまいます。中学生か高校生の頃の理科を思い出して下さい。消費電力は電流×電圧。今は使うバリカンの内部抵抗が一定なので、電流=電圧÷抵抗。よって消費電力は(電圧÷抵抗)×電圧=電圧×電圧÷抵抗ですね。電圧の二乗に比例するわけです。なんてことを偉そうに書いてますが、その時は酔っぱらっていて、まーったくそんなことは考えませんでした。

とりあえず試しに使ってみて、もしダメならブレーカーが落ちるだろう、くらいに暢気に構えてました。そして、コンセントにプラグを差し込み、様子を伺いながら電源のスイッチをオン。すると、いつも通りにバリカンは動きます。日本で使っているときよりは多少勢いがいいかな、くらいで、問題なく動いています。大丈夫じゃんと思い、バリカンを自分の頭にあてます。ウィーンという快調な音を立てながら、自分の手の動きに合わせて髪の毛が落ちていきます。1回、2回、そこまではよかったのですが…、
3回目か4回目にブチッという音とともにブレーカーが落ちてしまいました(と、その時は覆った)。

やっぱ、ダメか。じゃあ研究所のオフィスにある変圧器を使おう。なんてことを考えながら、部屋のブレーカーを上げます。パッと灯りがつくかと思いきや(髪の毛切ろうとしてたのは夜の10時くらいです)、部屋にある3カ所の照明のどれもつきません。
…ちょっとだけパニックです。その宿舎には夜は管理人みたいな人がいなくて、修理を頼むことできません。でも照明無しではつらいし、何しろ今の自分の頭はかっちょいい虎刈りになってますし、、、ということで、恥ずかしいのを覚悟の上で夜でも人が詰めている研究所内の消防署というかセキュリティの人のところに行ったわけです。

最初は怪しげなヤツが来たという警戒感一杯だったのですが、事情を説明したら、みんな私の頭を見て大爆笑。うーん、やはりそんなに面白いのか、自分の頭。でも、その恥ずかしさを解消するためにも、今は部屋の電源を修理してもらうことが肝心。そういうわけで、詰め所にいた人に、宿舎の緊急の連絡先に電話してもらいました。これで一安心と思いきや…
電話での会話が短いなーと思ったら、彼らが持ってる連絡先に電話すると間違い電話になってしまうんだそうです。「うーん、なんていい加減な緊急連絡先なんだ。」なんてことを思ってる場合ではありません。今一番のピンチは自分の頭です。

彼らは一生懸命連絡先を調べてくれましたが、結局、連絡を取ることはできませんでした。まあ仕方ない。とりあえずオフィスで頭を刈って、夜は照明無しで寝よう。そう思ってオフィスに戻って、バリカンのプラグを変圧器経由でコンセントに差し込みます。そしてスイッチオン。ウィーン…と、言いません。えっ?

酔っぱらってることもあって状況が飲み込めません。あれ、ブレーカー飛んだだけじゃなくて、バリカンが壊れてる?なんてことに気付くのに数秒。脳味噌がしばらくフリーズです。うーん、何て面白んだ俺。これはネタになるぞ、なんてことを考える第三者的な自分と、焦りまくってる自分がいて、不思議な気分でした。でも熟慮数十秒。今できることは何もない。とりあえず照明なしでも我慢して、明日の朝、床屋に行くなり、新しいバリカンを買いに行くなりするしかない、そう判断して宿舎に戻り、真っ暗だと流石につらいので、廊下の灯りが漏れてくるように、ドアを少し開けてその夜は寝ました。

(今日はここまで。その2へ続きます。)


日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

python script

今自分がやっているプロジェクトの1つに、検出器のパフォーマンスをモニターするということがあります。もっと具体的に言うと、検出器の挙動をモニターし続けて、その結果をデータベースに書き込む。必要があれば(例えば、ある日の検出器の振る舞いと、また別のある日の検出器の振る舞いを比べる)データベースに蓄えられたデータを逆に引き出す、ということをやっています。データベースのテクノロジーは置いておくとして(自分が詳しくないので。ははは。)、データベースにアクセスする為には色んな方法があるわけですが、今自分はpythonを使ってアクセスしようとしています。

と、偉そうに書いていますが、pythonを使った経験がそんなにあるわけでもなく、スクリプトを書こうと思ったら、グーグルに頼りっぱなしです。今日もグーグルで文法を調べていたら、非常にわかりやすいサイトがあったんですね。「おー、このサイトすげーわかりやすい。」と心の中で呟きながら、そのサイトを見ていると一番下に"update 2008 XX YY by ZZZ"と書いてあるわけです。それだけならよくある話ですが、そのZZZというのが…
自分の研究室の教授でした。よく見ると、URLも自分が使っている(自分もウェブにアップロードするのに使っている)計算機のものなんですよ。もう笑いが止まりませんでした。グーグる前に、自分とこの教授に聞けばよかったんですね。

ちなみに、この教授というのは、人の為に便利なツールを作るのに生き甲斐を感じている(?)神様のような人で、LaTexのマクロを作ったり、グーグるとトップでヒットするようなMacのtutorialを作っていたり…とにかく我々の業界の人は、この教授に非常にお世話になっています。私もお世話になってます。ありがとうございます。


研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| HOME |