FC2ブログ

ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

本日の進展

大学、あるいは研究所のスタッフと聞くと、毎日朝から晩まで研究に没頭していると多くの人は思っているかもしれない。博士課程の学生、あるいはその次のステップのポスドクと呼ばれる人たちは、そういうイメージに近いと思うし、そうでなければならない。しかし、それより上の立場になると、なかなか研究に時間をさけない。大学なら、授業を含めて教育は研究と並ぶ大事な両輪の一つなので、それに時間をさくのはある意味当然(この点については私見があるので、それについてはまた後日書いてみたい)。しかし、それ以外の雑用にまで追われているのが大学のスタッフの実情です。

そんなわけで、なかなか集中して研究する時間が取れないのだが、今日は久しぶりに進展があった。一つは、実験で使う検出器の一つをモニターするプログラム関連。ここ数日、何が問題で動作しないのかわからなくて、やさぐれていたのだが、今日ようやく問題解決。1週間ぶりくらいに晴れ晴れとした気分。これでさらにプログラム開発が進む。

もう一つの進展は…説明が難しい。我々の実験は、陽子と陽子をほぼ光速になるまで加速しそれらを正面衝突させる。それによって非常に高いエネルギーを作り出し(=宇宙の初期状態に近づけようとしてると思ってもらってもよい)、未発見だった粒子を探したり、あるいは、その高エネルギー状態でしか存在しない粒子の性質を探るのが目的である(なぜそんなことして面白いのかも追々説明したいと思う)。実験と一言で言っても、今説明したようにただ陽子と陽子を衝突させるだけでなく、シミュレーションで色々調べて実際のデータと比較したり、やることはたくさんある。そういうわけでシミュレーションを使って(ちなみに、我々の実験は今準備段階なので、実データはまだ存在しない)ある特定の問題の研究をしていたのだが、これまたここ数日進展がなかった。それが今日はどうやら解決。明日はそれをさらに確認してみるつもり。

やはり、まとまった時間をさけると研究がはかどる。総和で同じ時間でもぶつ切りの時間を足し合わせたのと、一塊の時間では集中度が全然違う。集中度をあまり必要としないルーティンワークに近い仕事なら、ぶつ切りの時間を効率良く使えるが、何か問題があってそれを解決しないとならない場合は、やはり一塊の長い時間が欲しい。
研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| HOME |