FC2ブログ

ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

またも将棋ネタ

連続で将棋ネタです。

1週間ほど(もっと?)前になりますが,将棋界で多分一番話題の藤井七段がタイトル戦に初登場しました。藤井七段が対局してるところを観戦したことなかったのですが,先週初めて見ました。あ,もちろんウェブの中継です。相手は渡辺棋聖。強敵です。

結果は藤井七段が勝ったのですが,私が驚いたのは勝ったことではなく(これまでの成績やレーティングからして勝つこと自体は全然不思議ではない),中終盤の指し手がコンピューターの推奨値をほぼトレースしていたことです。今やコンピューターの方が人間よりも圧倒的に強いことは皆さんご存知かと思います。で,最近のウェブ中継では,コンピューターの評価値と候補手が表示されることがあります。今回私が見ていた中継では,評価値と候補手がほぼ表示され続けていて,候補手を4つくらい上げてそれぞれの評価値を表示します。

本当に最終盤,詰むか詰まないかというところまで来ると候補手が限られてくるので人間の指し手もコンピューターの示す最善手に近くなります。でも,終盤の入り口,まだ詰むか詰まないかは人間ではわからないような局面では,プロの指し手が必ずしもコンピューター推奨手と一致するわけではありません。実戦では,その辺で最後にミスをしたほうが負けになるのが人間の将棋です。あ,もちろん,それ以前に大差になっていなければ,です。また,形勢を大きく損なうほどのミスではなくても,コンピューターの候補手の中の上位幾つかを選び続けることはいかにプロといえどもかなりレアなのですが,先週の藤井七段の終盤ではコンピューターが挙げた候補手を外すことがほぼありませんでした。

自分の好きな棋士に肩入れしつつ見てると,あー,評価値が大きく下がった,とがっかりする手がそれなりに出てくるのですが(相手もまた同様なのでいい勝負になる),そういう手が皆無に近いのには本当に驚きました。人間か?と思う正確な指し手の連続でした。それでも人間が見ると最後まで接戦でしたから,相手の渡辺棋聖が強いのも間違いないのですし,たまたま藤井七段の出来がよかったのかもしれませんが,とにかく,これほど正確無比な終盤を見たことはありませんでした。

中学生でプロになった5人目ですから,将来が約束されているのは間違いとは思っていましたが,指し手を見てさらにその思いが強くなりました。今度は将棋会館ではなく,通常のタイトル戦のような保養地で雰囲気のいいところで対局してもらいたいです。って,調べれば次どこかわかるのか。

趣味 | コメント:0 | トラックバック:0 |

NHKありがとう

ごく稀に出てくる将棋ネタです。

日曜の午前中にNHK杯将棋トーナメントというのが毎週放送されています。5月後半から7日までは,コロナの影響で対局が滞り,通常の対局が放送されませんでした。その代わり,将棋アーカイブと銘打って過去の対局を4週連続で放送しました。その4局というのは,1988年度の対局で,デビュー間もない羽生九段が過去の名人経験者4人を連続で倒して優勝した,という伝説的なもので,対局内容が伝説なだけじゃなく,解説もまた将棋ファンにとっては伝説的な人で,レコーダーに4局とも録画して,上書き禁止のプロテクションを速攻でかけました。

ほとんどテレビは見なくて,この将棋トーナメントで注目のカードだと見るくらいしか,テレビのお世話になっていないのですが,この4週は本当に楽しませてもらいました。しょっちゅうこういう企画をしてくれたら,もっと気前良く受信料を払いたくなります。って,払う金額を増やすわけないですけど。ははは。

それに比べて,昨日の放送は泣きたくなりました。対局自体は好カードだったし,内容も熱戦で非常に面白かったし,解説もよかったのですが... 役に立つとは思えないアクリル板に椅子での対局。何だか泣きたくなりました。

再開された他の対局では,密を防ぐようにしつつ,普通に和室で指しています。NHKはNHKなだけに,自粛警察の標的にならないための止むを得ない処置であったのだろう,と推測するし,関係者のご苦労は理解できるのですが,とにかく,残念です。私みたいなミーハーなファンは,将棋の内容だけじゃなく,和服姿だったり,様式美も楽しみにしてるので。それに比べて,タイトル戦じゃないのに,大山15世名人も中原16世名人もアーカイブの中で和服だったのは印象的です。でもって,いつも和服姿の大山15世名人が解説の時だけはスーツだったのも興味深かったです。

いつもと全然違う,マニアックな内容でした。

趣味 | コメント:0 | トラックバック:0 |

埼玉県勢初

めでたいです。花咲徳栄高校,夏の甲子園制覇。はい,私は埼玉県出身なのです。

埼玉県の高校は,春の選抜では優勝したことがあるけど,夏の甲子園では優勝したことがなかったのを知っていたので,花咲徳栄は強豪で期待はしていましたが,今回もベスト8かベスト4止まりかなと思っていました。それが優勝。いやー,よかったです。しかし,広陵高校も残念です。準優勝が何回もあるとか。

埼玉県勢初優勝は置いておくとして,高校野球のレベルが上がっているのには驚きます。私たちが子供の頃だったら,怪物と呼ばれるようなピッチャーしか投げることができなかった速い球を投げるピッチャーが毎年複数現れますし,さらに驚くのは,それで三振の山にならずに,普通に打つバッターが多いことです。バッティングマシンの普及で,強豪校の選手は速い球に慣れてきているのですかね。この夏は,ここ何年かで一番長い時間高校野球を見たと思うのですが,バッティングの向上には本当に驚きました。
趣味 | コメント:0 | トラックバック:0 |

新竜王

PACがようやく終わったところですが,今日はPACのことではなくて将棋の話題です。

タイトルにあるように,糸谷(いとだに)七段が森内竜王を4-1で破って新竜王になりました。将棋観戦が趣味なのですが,このブログを見てる人が将棋に興味を持ってるというわけではないので,普段はあまり話題にすることありませんが,今回は私たちの研究室が世界に誇る秘書の人に勧められた(?)ので,話題にしてみました。

というのは,糸谷新竜王は大阪大学の学生なのです。大学生をやりつつプロの棋士というのはそれだけでも相当珍しいのですが,学部から阪大でさらに大学院にまで進学しています。ちなみに文学研究科の哲学専攻。阪大に入ったときから,その強さと,国立大学の学生ということで注目していましたが,ここ数年強いながら周りが期待する活躍には至っていませんでした。十分強いのですが,タイトルを取ってもいいと多くの人が期待していたので,その期待ほどの活躍には至っていなかったということです。

ところが,今期の竜王戦でタイトル初挑戦。初挑戦だけでなく,18世永世名人資格保持者の森内竜王を破るという快挙を達成しました。阪大は旧帝大でありながらノーベル賞受賞者を輩出してないなど,今ひとつパッとしない大学という印象があったのですが,将棋ファンにとってはノーベル賞受賞者が出たくらいの嬉しさです。何にしても明るい話題が飛び出してよかったです。

趣味 | コメント:0 | トラックバック:0 |

将棋で単位

今さっきウェブサーフィンをしていたら,T大学教養学部で将棋の授業を開講するというニュースを見つけました。別にそれだけだったら(私にとっては)それほどのニュースではないのですが,その授業の客員講師として,プロの将棋指し+女流棋士が招かれているというのは,(私にとっては)大ニュースです。大学教員としてではなく,単なるミーハー将棋ファンとして羨ましい限りです。

私たちの大学でも同じような企画(?)やってくれないですかね。というか,企画の主体は将棋連盟なのでしょうか。普及の一部として有名大学に声をかけたら,大学側がそのアイデアを飲んだのでしょうか。それとも逆なのかな。まあいずれにせよ,私たちの大学でもそんな授業があれば,潜りで授業を受けにいきたいものです。って,私が授業を聴きに行ってたら,あまりに目立ち過ぎて「潜る」ことはできないかもしれませんけど。

単位はどうやって認定するんですかね。試験代わりに詰め将棋を解く,とかなんでしょうか。いや,きっと,そんなわけないですね。将棋の文化的側面を議論するというのが講座の趣旨だったとしたら,レポートでも書くのでしょうか。いずれにせよ,羨ましいことこのうえなしです。

しかし,将棋だったら,やっぱり,プロの棋士がどんな考え方で次の手を決めているのか,そのアルゴリズム的な部分が一番興味深いです。コンピューターがプロの棋士に勝って話題になっていましたが,私自身は,いずれはコンピューターのほうが強くなると思っていたので,その事実にはあまり驚きはありませんでした。ただ職業柄,コンピューターのアルゴリズムみたいなものには興味があるので,プロの考え方をどのように実装すればよいのか,そういう部分に物凄く興味があります。

終盤だったら読みによる決断になるので,そこをアルゴリズム化するという部分はわりと自明(私にはできませんが)のはずで,そうではなくて,中盤の読みだけでは指し手を判断できないときに,強い人はどうやって判断をしているか,そこを深く質問攻めしてみたいです。とはいえ,結局は「なんとなく」という判断の積み重ねで,そこをアルゴリズムとして記述するのは物凄く大変なんでしょうね。

そういえば,私たちの大学には現役の学生でありながらプロの棋士がいるはずです。私の記憶が正しければ,哲学科の学生だったはずで,学部を卒業した後修士課程に進学したと聞いたような気がしますが,今もまだ学生やってるんでしょうか。だとしたら彼に講義をしてもらえば...って,そういうわけにはいきませんかね。ははは。

趣味 | コメント:1 | トラックバック:0 |
| HOME |NEXT