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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

異動の時期

年度末を迎え,異動の時期ですね。4月から新天地に異動する人々は,今頃引っ越しで忙しいことでしょう。頑張ってください。また,研究者には組織内での部署の異動というのはありませんが,事務方の人々にとっては部署異動の季節でもあります。KEK内でも文科省内でも異動人事が公表されつつあります。お世話になった人々には感謝の気持ちでいっぱいです。

一方で,研究者にも定年退職はありますので,そういう意味での異動はあります。また,定年後も延長雇用される方々もいて,そういう人たちは部署はほとんど変わらなくても,オフィスの移動はあります。新しく入る人のために部屋は早く空けてもらわないとなりませんので,出ていく人に催促するという嫌な役回りも私の職務の一つです。KEKに私が異動してきてから,何人かの人にこの催促をしてきたのですが,人によって対応が千差万別である意味興味深いです。実験物理屋として腕がいいなぁと思っていた人は,物を片付けたり移動させるのも非常に手際が良く,つい最近もある人の片付け具合を見ていて感心していました。こう書いているからには当然逆の人もいて,私の頭痛の種の一つとなっています。

以前いた人は,自分のごくわずかな私物以外は,ぜーんぶ一切合切なんにも片付けない,という飛び抜けた人もいました。書類,ゴミ,さらには処分に困る薬品類まで全部そのまま。何度も片付けてくれと言ったのですが,KEKの金で買ったものだから自分のものではない。ゴミも薬品もKEKのものだから我々が片付けろ,という屁理屈をこねられて,本当に往生しました。家まで行って捕まえてきて片付けさせることもできないので,結局泣き寝入り。辛い思い出の一つです。今回,そのデジャブにならないかと心配中。

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VIPのCERN訪問

今朝は,偉い政治家がCERNを訪問されたので,その対応でした。科学技術に興味を持っておられて,英語も堪能。カッコいい人でした。紆余曲折があり,通訳という肩書でCERN訪問の最初から最後までご一緒させていただいたのですが,英語がペラペラなので通訳の必要は全くなく,通常のVIP訪問と同様,日本人研究者からの補足説明をするだけの役目に徹しました。

というわけで,今週はCERNです。こちらに来る便は,新型コロナ騒ぎでガラガラではないかと密かに期待していたのですが(かつ,今はオフシーズン),普通に混んでいてガッカリでした。一方で,各省庁から下々に向けて,コロナ対策に関するお触れがあり,学校関係は様々な行事がどんどん中止になっているようです。子供が楽しみにしていた行事も中止になり,残念無念。

誰が空気を作っているのか知りませんが,今の世の中は,その空気を読んで行動しないとマスコミ等(というよりはインターネット上で公開される罵詈雑言?)に抹殺されてしまうので,みな横並びの行動を強いられる,そんな世の中で非常に恐ろしいです。ちょっと変じゃない?ということを言えない世の中は本当に怖いです。
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J-PARCハドロンホール近況

今日明日は,J-PARCのPACです。とはいえ,PACの委員でなくなったので私自身はPACへは出席しません。それでも,KOTOの結果の更新とか,J-PARC全体の動きとか,色々気になることがあるので,Indicoをちょっと眺めてみたところ,幾つかマイルストーン達成的なことがあったということを知りました。特にハドロンホール関係。

まずは,ターゲットの交換が無事終わったみたいです。大きな刷新です。これで,遅い取り出しの際のビーム強度をさらに上げることができるようになるはずです。

次にhigh-pラインと呼ばれる,主に原子核の人が実験に使うビームラインが完成して,今まさにコミッショニングを開始しようというそういうタイミング。原子核の人にとっては長らく待ち望んでいたビームラインで,いよいよ2020年からは物理の成果を出し始めることができるのですかね。他分野とはいえ,こういうマイルストーン達成を見るのは嬉しいものです。あ,運転時間が心配ではありますが。

日本中どこでも予算が厳しいのに提案されている研究計画が数多いため,それぞれの研究計画だけを見るとなかなか進んでいないように見えてしまうかもしれませんが,こうして眺めてみると,様々なプログラムがゆっくりではありますが,着々と進んでいることを感じます。KEK機構長の年頭の挨拶でも,ここ2年は雰囲気が若干上向いている感じがしましたし,各プロジェクトの状況も一時の最悪気を脱しつつあるのかな,という印象を受けます。

2020年度以降の計画ですが,J-PARCは主リングの電源交換の作業のために,2021年度はまるまるシャットダウン(スライドを眺めたところ,シャットダウン開始時期が少しだけ後ろに動きそうですが)。2022年度からは,電源交換の恩恵で,早い取り出しも遅い取り出しもより高いビーム強度で走れる予定。さらに,2023年度初めくらいには,COMETにもビームを出せそうとのこと。高エネルギーコミュニティが長ーーーい間待っていた幾つかの案件がようやく片付きそうです。楽観かもしれませんが,そうなるとよいなぁ,という私の願望です。

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夜空に潜むダークマター

これまでに何度か紹介しているプラネタリウム企画が,今度名古屋であります。

「夜空に潜むダークマター」というタイトルで2020年2月18日に名古屋市科学館で開催されます。名古屋大のTくんが企画を立てたもので,彼が解説も行います。私は残念ながら見に行けないのですが,プラネタリウムを使った映像の素晴らしさは何度も繰り返している通りです。また,Tくんはアウトリーチに非常に熱心な人なので,楽しい企画になると確信しています。中京地区の方はぜひ足をお運びください。

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研究会連発

先週の木曜と金曜は,東工大でATLAS日本グループ内の研究会でした。グループとしてどういう方向へ進むか,そのためには,みんなでどういう分担で研究を進めていくか,などを議論しました。LHCの高輝度化に向けた新たな検出器開発は佳境を迎えていて,今は,難題である大量の実機製造を進めていくための準備が主なテーマです。

実機の製造は非常に大規模で困難なので,グループ全体で協力しあうことが必須です。そのためにはグループ内の結束力が非常に重要で,ここ何年間かは結束力が高まるための努力を続けてきました。今回の研究会では,研究分担やお互いの連携について,中堅研究者だけでなく,若手の助教やポスドクが主体的な議論をしてくれて,グループ内がいい雰囲気で研究を進めていることを強く感じました。数年前は,予算だけでなく,大規模な建設を技術的人的に進められるのか非常に不安でしたが,今回の研究会では,大規模建設を進めていけるという道筋が見えてきた気がしました。非常に充実した心持ちになれました。

でもって,明日明後日は東大でまた別の研究会に参加します。こちらは,測定器開発関連で今年立ち上げた新たなアクティビティで,ATLASグループとは独立した動きです。今まであまり交流のなかった研究者と交流できるのを楽しみにしています。

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