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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

梅雨ですね

近年の梅雨は,曇ったり雨が降ったりという私が子供の頃にイメージした梅雨ではなく,暑い日が続きときたま豪雨,という感じでしたが,今年は,子供の頃のイメージ通りの梅雨になっています。私がやってる数少ない家事の一つが洗濯なのですが,ここ数週間家干しが続いており,乾かすのに苦労しています。子供が2人いるので,家族4人ですが,大人8人分くらいな量の時もあり,余計に苦労しています。

天気もどんよりしていますが,仕事の内容もどんよりしています。予算獲得に苦労しているのはずっとですし,これからも定常的に続いていくのだと思いますが,その予算関連の仕事が,今この時期です。各省庁への概算要求の締め切りがこの時期なのでそれに関連した書類作りやら,偉い人からの無茶振り対応がここ数週間で優先してやってきた仕事でした。それに加えて,ATLAS内部のプロジェクトの進捗に関連する議論やら,私たち日本グループが強く関与している研究内容,もう少し言うと,実機製造の際に想定していたベンダーがやっぱり量産はやりたくないと言い出して,その対応に追われたり,もともとそれなりに高額の発注案件だったのに,私が当初聞いていたよりも価格が4倍になると聞かされ卒倒しそうになったり,と,どんよりした梅雨というより豪雨のような案件が続出していて,スリリングな日々を過ごしています。

でも,この状況が永遠に続くわけではありませんので(よく言いますよね,歴史上やまなかった雨はないって),晴れの日がやってくるのを楽しみにして,物理屋とは思えない業務をこなしています。最近,高エネルギー委員会の選挙のための意見表明を書かなければならなかったのですが,その中で,ATLAS以外にもやりたいことがあると書きました。後から思ったのは,ATLAS以外にもやりたいことがあるのは確かなのですが,ATLASでも,今やってるようなマネージメントっぽい仕事だけでなく,研究らしい研究もやりたいということでした。複雑な解析ツールを使いこなせるかは大いに謎ですが,物理解析やってみたいです。。

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ディベートの技術

今回のCollaboration meetingでは,前回も書いた通り,物理の解析結果については大きな議論・ニュースはありませんでした。幾つかの検出器アップグレード計画の進捗が遅い,ということが最近クローズアップされていて,中でも一つのプロジェクトは続けるのをやめて中止にするというオプションをATLAS代表が提示したため,非常に熱い議論が巻き起こっています。

それともう一つ,非常に熱い議論が交わされたのがATLAS代表を決めるための選挙のルールというか仕組みの変更についてです。何回か前のCollaboration meetingから議題にはなっていて,今回は,その提案vs現行ルールのどちらがよいか投票があったのですが,その投票前の議論はむっちゃ活発でした。語学力のない私なんて口を挟む余地がないのですが,語学以上に感じたのは,その場にいる人たちがディベート慣れしてるなぁ,ということでした。物理のことならまだ議論できますが,今回のように,ほわっとした議題を与えられてそれに対するディベートをする,また,そのディベートの技術を磨くという機会は普通の日本人にはほとんどないので,出た意見に対する反対意見の出し方とか,非常にうまいなぁと感心ばかりしていました。

あ,投票の結果は,現状維持になりました。でも,得票数は拮抗していて,熱い議論の結果を反映したものでした。

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今週はATLAS collaboration meeting

久しぶり,といっても2ヶ月ぶりですが,ATLASのCollaboration Meetingのために今週はCERNにいます。昨日,今日といい天気で爽やかな暑さ。たまたまかもしれませんが,ホントいい天気で,部屋の中でミーティングをやっているのがもったいないです。

CERNに来たら来たで,色々な人と話ができて物事が進むからいいのですが,Collaboration Meetingに関しては,ニュースになるような出来事がなく静かです。今年と来年の2年間はLHCはシャットダウンで,ATLAS側は今はせっせとメインテナンス。あるいはPhase-Iアップグレードをやっています。相変わらずTRTのガス漏れがひどく,量があまりに多くてXeの代わりにArを使うとか使わないとか,そういうマニアックな話はありますが,多くの人にわかりやすいニュース性のあるものはなさそうです。

そんな中,私個人にとってのプチニュースは,T大のIさんにCERNの中で会ったことです。なんでも今年からSPC(Scientific Policy Committeeと呼ばれる,CERNの科学政策を外部委員を読んで議論する場です)のメンバーだそうで,しかも驚いたのは,宿舎の前にたくさんの人と一緒にボーッと立っているのを見かけたからです。日本以外ではよくありますが,宿舎の火災報知器が鳴ったために,館内から一時全員避難していたとのこと。偉い人でも火災報知器のアラームには逆らえませんね。

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KEKの組織はややこしい?

多くの人からKEKは,組織がどうなっているのかわからない。ややこしい,とよく言われます。かく言う私も,大学にいた頃はほとんど全然わからず,KEKに異動してからもわからないことだらけ。昨日も,ある組織というかグループの構造について初めて学びました。

KEK内のあるグループが今年から始める新たな活動の纏め役として,いくつかの研究コミュニティに案内を流しました。活動内容がまだぼんやりとしているので,それについての質問が来るのは当然なのですが,同じような活動を別の組織もやっていたりするので,案内を流された側としては,何がどう違うのだろうという疑問を持つ方も多いようです。言われてみると当然なのですが,ここ数年で,KEK内の組織構造を大学の人よりはだいぶ把握してしまったので,そういう疑問が起こることはあまり想定できていませんでした。

それにしても,KEKの組織って非常にややこしいですよね。機構という枠組みが一番大きくて,その中に,私たちの所属する素核研などの研究所や諸施設がありますが,そういう研究所や施設に属しているグループもあれば,機構の直轄で研究所や施設横断型の活動グループもあります。さらに,外から見ると(つまり,研究者の活動内容を見ただけでは)どういう組織に属しているのかわからないグループもあります。あまりにややこしいので,今度,スライドを何枚か作って学会で発表でもしたいくらいです。けど,秋の学会の一般講演は締め切りが過ぎていました。残念。

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事務方人事異動

毎年のことですが,年度が変わると事務方では人事の配置移動があります。この3月から4月にかけては,私が直接お世話になっている人の中でも最もお世話になっている何人かの人がごそっと配置変換になりました。お役所では通常のことですし,KEKも事務方はお役所ですので,配置変換は仕方のないことなのですが,たまたま,お世話になってる複数の人が同時に配置変えになったので,今回はちょっと動揺しました。

ただまあ,配置変換は仕方なのないことですから,これからお世話になる方々との信頼関係を築いていくのが私の仕事の一つとなります。そんなわけで,今日も主計課の人々と予算執行の技術的なことに関して打ち合わせをしました。予算はなければもちろん困るものですが,予算があっても,その予算の性質によって執行できるものできないものがありますし,執行するにしても色々クリアしなければならない手続きがあるので,今日打ち合わせをした主計の人たち以外にも,多くの部署の人にお世話にならないと大きなプロジェクトは進められません。

そして今日はもう一つ,管理局長という事務方のトップの人にHL-LHCの説明をしてきました。この4月に着任された方なのですが,いや,驚きました。何に驚いたかって,非常に熱心に話を聞いてくださるし,科学技術関係に詳しく,最後には一般向け講演のようなものがあればそれも聞きに行きたいのでぜひ声かけして欲しいとまで言われて。もしかするとリップサービスなのかもしれませんが,受けた質問やコメントも熱意に満ちたもので,一般講演等で聴衆が熱心に話を聞いてくれたときと同じような嬉しい気持ちになりました。講演でも授業でもなんでもそうですが,聴衆がよい反応をしてくれると元気になります。

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