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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

総研大オンライン説明会

最近はなんでもオンライン化という風潮で,大学院の説明会もオンラインだそうです。総研大の説明会は7月3日(金)に予定されていましたが,それもオンライン開催ということで,zoomでやるそうです。それに参加するには申し込みが必要とのことで,興味のある方はここをご覧ください。6月30日までにメールで申し込むようです。

そういえば,毎年9月の初旬に行われるKEKの一般公開も今年は人を集めることはせず,オンラインによる開催が濃厚です。ATLASグループも出し物を企画中。もともとCERNでやっている実験で,過去にも現地からの中継を一般向け講演会でやったことが何回かあるくらいで,オンライン企画は私たちにとっては実は目新しいものではありません。そもそもテレビ会議については,新型コロナ騒ぎの遥か以前から,人がどこかに集まることなしのオンライン会議がCERNでは日常茶飯事だったくらいですので。そんなわけで,現地からの中継もできればということで,調整中です。

大学 | コメント:0 | トラックバック:0 |

アクシオン?トリチウム?

こんなプレスリリースをみつけました。XENON1Tで,低エネルギー電子散乱事象の過多が見えているそうです。

可能性としては,トリチウムバックグラウンド,アクシオン,あるいはニュートリノの磁気モーメント。たぶん,アクシオンだったら面白いなと思う人が多いのだと思いますが,今後の進展が楽しみです。XENONnTが動けばすぐに決着がついちゃうんですかね。

しかし,こういうニュースを目にすると,脊髄反射的にバックグラウンドじゃないのか?と思ってしまうのはよくないですね。予算を取るため,同じことかもしれませんが,他分野の人に説明するときに,理論からの面白げなアイデアに乗っかりたくなってしまうのですが,今の素粒子物理の現状を鑑み,また自分が実験物理屋であることを考えると,理論のバイアスを排除して虚心坦懐に新物理探索の位相空間を拡げることが重要だと思うのですが,だから,こういう事象過多についても心を無にして結果を見なければならないのに,なかなかそういう目で見るのは難しいもんです。

研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |

またも将棋ネタ

連続で将棋ネタです。

1週間ほど(もっと?)前になりますが,将棋界で多分一番話題の藤井七段がタイトル戦に初登場しました。藤井七段が対局してるところを観戦したことなかったのですが,先週初めて見ました。あ,もちろんウェブの中継です。相手は渡辺棋聖。強敵です。

結果は藤井七段が勝ったのですが,私が驚いたのは勝ったことではなく(これまでの成績やレーティングからして勝つこと自体は全然不思議ではない),中終盤の指し手がコンピューターの推奨値をほぼトレースしていたことです。今やコンピューターの方が人間よりも圧倒的に強いことは皆さんご存知かと思います。で,最近のウェブ中継では,コンピューターの評価値と候補手が表示されることがあります。今回私が見ていた中継では,評価値と候補手がほぼ表示され続けていて,候補手を4つくらい上げてそれぞれの評価値を表示します。

本当に最終盤,詰むか詰まないかというところまで来ると候補手が限られてくるので人間の指し手もコンピューターの示す最善手に近くなります。でも,終盤の入り口,まだ詰むか詰まないかは人間ではわからないような局面では,プロの指し手が必ずしもコンピューター推奨手と一致するわけではありません。実戦では,その辺で最後にミスをしたほうが負けになるのが人間の将棋です。あ,もちろん,それ以前に大差になっていなければ,です。また,形勢を大きく損なうほどのミスではなくても,コンピューターの候補手の中の上位幾つかを選び続けることはいかにプロといえどもかなりレアなのですが,先週の藤井七段の終盤ではコンピューターが挙げた候補手を外すことがほぼありませんでした。

自分の好きな棋士に肩入れしつつ見てると,あー,評価値が大きく下がった,とがっかりする手がそれなりに出てくるのですが(相手もまた同様なのでいい勝負になる),そういう手が皆無に近いのには本当に驚きました。人間か?と思う正確な指し手の連続でした。それでも人間が見ると最後まで接戦でしたから,相手の渡辺棋聖が強いのも間違いないのですし,たまたま藤井七段の出来がよかったのかもしれませんが,とにかく,これほど正確無比な終盤を見たことはありませんでした。

中学生でプロになった5人目ですから,将来が約束されているのは間違いとは思っていましたが,指し手を見てさらにその思いが強くなりました。今度は将棋会館ではなく,通常のタイトル戦のような保養地で雰囲気のいいところで対局してもらいたいです。って,調べれば次どこかわかるのか。

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NHKありがとう

ごく稀に出てくる将棋ネタです。

日曜の午前中にNHK杯将棋トーナメントというのが毎週放送されています。5月後半から7日までは,コロナの影響で対局が滞り,通常の対局が放送されませんでした。その代わり,将棋アーカイブと銘打って過去の対局を4週連続で放送しました。その4局というのは,1988年度の対局で,デビュー間もない羽生九段が過去の名人経験者4人を連続で倒して優勝した,という伝説的なもので,対局内容が伝説なだけじゃなく,解説もまた将棋ファンにとっては伝説的な人で,レコーダーに4局とも録画して,上書き禁止のプロテクションを速攻でかけました。

ほとんどテレビは見なくて,この将棋トーナメントで注目のカードだと見るくらいしか,テレビのお世話になっていないのですが,この4週は本当に楽しませてもらいました。しょっちゅうこういう企画をしてくれたら,もっと気前良く受信料を払いたくなります。って,払う金額を増やすわけないですけど。ははは。

それに比べて,昨日の放送は泣きたくなりました。対局自体は好カードだったし,内容も熱戦で非常に面白かったし,解説もよかったのですが... 役に立つとは思えないアクリル板に椅子での対局。何だか泣きたくなりました。

再開された他の対局では,密を防ぐようにしつつ,普通に和室で指しています。NHKはNHKなだけに,自粛警察の標的にならないための止むを得ない処置であったのだろう,と推測するし,関係者のご苦労は理解できるのですが,とにかく,残念です。私みたいなミーハーなファンは,将棋の内容だけじゃなく,和服姿だったり,様式美も楽しみにしてるので。それに比べて,タイトル戦じゃないのに,大山15世名人も中原16世名人もアーカイブの中で和服だったのは印象的です。でもって,いつも和服姿の大山15世名人が解説の時だけはスーツだったのも興味深かったです。

いつもと全然違う,マニアックな内容でした。

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単位には気をつけましょう

学生,特に学部学生に対する講義や説明では,単位には気をつけましょう,ということを口を酸っぱくして言い続けていましたが,そういう自分自身が単位を正しく使えていなくて計算にひどく苦労してしまいました。

ある人の表現を借りると,哀れな物理屋の末路を突っ走っている私には,自分で物理量の計算をする機会が極めて少なくなっています。ですが,ちと気になることがあって,ある計算を自分でやってみました。計算と言っても世間で知られている式に数値を代入するだけなのですが,得られる値があまりにも不自然。元の式があっているのか確認をしてみましたが,どうも間違いなさそう。電磁気だったので,自分が思っている単位系で正しいのかどうかを確認しますが,それも正しそう。計算を繰り返してみますが,単純な計算ミスもなさげ。ということで昨日から悩んでいたのですが,先ほど解決。冒頭にあるように,やっぱり単位を間違えていました。MKSA単位系を使うところまではよかったのですが,エネルギーの単位としてジュールを使うべきところと電子ボルトを使うべきところが混在していて,そこを全て正しく入力できていませんでした。自分がよくやる間違いとして,自然単位系をどこかで使ってしまっているのかと思ってそればかりチェックしていましたが,もっと基本的なところで間違っていました。

確かに,哀れな末路を突っ走っているかもしれませんが,自分で計算してみて,納得の値を得られると気持ちのいいもんです。いやー,すっきりした。

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