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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

成田から羽田

成田発着便がどんどん減ってますね。大多数の人にとっては羽田空港のほうが便利だし,羽田空港は夜間の発着ができますから,成田発着が羽田発着に移行していくのは,仕方ないといえば仕方ありません。が,つくばに住んでいる私にとっては,成田空港のほうが圧倒的にアクセスしやすいので,なんとも残念な気持ちです。成田空港としては,滑走路をガンガン増やして国際線のためのハブ空港化できなかったのが痛いですね。あと,個人的には,羽田空港の国際線ターミナルは保安検査場がいっつも混んでいる印象があって好きではありません。まあ,外国の空港ほど待たされるわけではないので,あくまで比較の問題ではありますが。

保安検査といえば,今回,CERNに来るときの経由地だったロンドンは大変でした。ヒースローの手荷物検査場ではいっつもイライラさせられる,ということを何度か書いているかと思いますが,今回もまたイライラしました。手荷物の中に液体あるいは怪しいものが入っていると中を開けて客と口頭で話をしながら一々確認するのですが,まあ,これはどこの空港でも同じです。今回,ある意味運が悪かったのは,私の何人か前のイタリア人家族(?)が無茶苦茶だったことです。家族全員のスーツケースの中に大量の液体があって,係員はそれら全てを何かの機会で確認するという作業をやってたため,私自身は金属探知機を問題なくクリアできたのですが,手荷物が一向に来ないのです。

日本の空港ではそうなってない気がしますが,外国の空港によくあるのは,手荷物検査のベルトコンベアの出口が2つに分かれています。乗客が自分の荷物をベルトコンベアに置くと,問題なければ乗客のほうに出てきて,問題があると中身を確認する係員のほうに出てきます。通常だったら,問題のある荷物が何個かあっても出口にバッファがあるので,問題のない荷物はすんなりと出てきます。ところが今回は,そのイタリア人家族の大量の荷物全てが問題のある荷物として仕分けられてしまい,分岐点まで彼らの荷物で溢れかえってしまい,その荷物が減らない限りはベルトコンベアが動かない状態になってしまったのです。

検査する係員が気を利かせて,イタリア人家族の荷物を脇に除けてくれればベルトコンベアは動きますが,当然,ヒースロー空港の係員はそんなことしてくれません。国際線をよく利用する方ならわかると思いますが,ダメダメ係員は誰が何を言っても言うことを聞かず,むしろ客と喧嘩になります。私もたまになるので,今回はもう諦めてひたすら荷物が出てくるのを待ちました。その時間約15分。驚きの長さでした。。どのベルトコンベアを選ぶかは,ヒースローの乗り継ぎではあまり選べなくて,係員にどこに行けと指示されるので今回もそれに従ったのですが,今回の場合は,並んだ時点ではまだ荷物が流れていたので,まさかそんな罠があるとは思ってもみませんでした。

しかし,外国の空港の手荷物検査だと,規定を超える液体を持ってると遠慮なしに捨てられることがよくありますが,どうもヒースローではそれをしてないみたいで,毎回流れが悪いのは,あまり物を捨てずに一々チェックしているからなのかもしれません。今までは,成田空港を使いたくてヘルシンキ経由を選んでいたのですが,これから成田発着がなくなると,ヘルシンキを選ぶ強い動機がなくなってしまうので,ますますヒースロー経由が増えてしまうかもしれません。

あ,ちなみに,ヘルシンキの手荷物検査および入国審査も時間がかかることが多いです。こちらはヒースローと違って係員の対応がタコ過ぎて遅いわけではなく,単に混み過ぎです。アジアからの便の中継地点として利用がどんどん増えているみたいで,中国人と思われる人で溢れかえっています。

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物理解析のミーティングにて思うこと

今週はまたCERNに来ています。そのついでと言ってはなんですが,ATLASグループの物理解析に関するワークショップをやってるので,それにも顔を出しています。この手のミーティングに出るのは久しぶりですが,私が普段出ているミーティングと違って,物理の話なので楽しいですし,気が楽です。

内容は,新しい解析手法を考えて測定精度や探索感度の向上をしましょう,というものです。ATLASはたくさん人がいて,物理解析に関しては人があふれているので,色々な話題があります。そんなこと言われなくても当たり前だよ,という発表もあれば,そんなこともできるんだ,と感心するアイデアもあります。でも,実際にはアイデアそのものが凄いわけじゃなく,大抵は,検出器の性能の向上のおかげ,あるいは加速器のおかげで高統計のデータが得られているおかげ,あるいは計算機の演算能力の劇的な向上のおかげ,のことが多くて,結局は,実験物理屋としては,物理解析にとってどういう要素が重要で,どういう技術革新が必要なのかを考えることが一番重要なんだよなぁ,という感想に至ります。学生や若いポスドクに口を酸っぱくして言ってることの再確認の連続です。

一昔前だったら,思いついても検出器的に無理と諦めてしまうことをできてしまってたり,できてるとまでは言えないまでもやれそう,というテーマがあるのを見ると,技術革新の凄さに驚きます。って,まあ,だからこそ,個人的にはシリコン検出器開発をやってるわけですが,そういう検出器開発が役に立つんだということを実感できるのは重要です。検出器開発をやってる学生もそういう認識を肌を持って感じることができると,検出器開発のモチベーションがより高くなれるのですが,そういう感触を持てるようになるにはかなりの経験が必要なのも事実で...難しいものです。

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見慣れない単語ばかり

前回のエントリーでも書きましたが,最近は,研究推進のために事務の人たちと一緒に仕事をする機会が多いです。たぶん多くの方がすぐに想像するのは,予算獲得のための手続きやら相談やら書類書きやらではないかと思います。確かにそういうことも多いのですが,KEKに来て初めてやるようになり,測定器の建設を控えて増えているのが,契約書関連です。

たとえば,日本が建設のどこを分担するのかを定めた覚書(MoU)に始まり,共同研究を進めるためには,国内外の研究機関とagreementやらcontractを結ばなければならない案件が結構たくさんあります。国内のは日本語だからまだしも,外国の研究機関との間に締結するものは,単語からして見たことのないものが多い上に,輸出入の段取りなどを細かく規定する場合もあり,事務の人におんぶにだっことはいえ,自分自身でもかなり苦労しています。これまでに知らなかった概念が英語で書かれていると本当にちんぷんかんぷんで,今日も,あるagreementの草稿を試みていたのですが,英和辞典とgoogle先生のお世話になりっぱなしでした。

しかも,国が違うと法律や予算執行のルールも異なり,やりたいこと,大枠は合意できても,細かいところで文章の調整に時間がかかります。さらに面倒なのは,私もKEKに来る前そうだったように,こういうことがないとお金を送金できないことや,この手のことに時間が物凄くかかることを多くの物理屋が理解していないことです。実際,物品調達にCERNでは膨大な時間がかかっていて,それをプロジェクトが遅れてしまうことの言い訳にする人がたくさんいます。各プロジェクトを任されているコーディネーター的な立場の人だったら,そういう事情を踏まえた上で計画を立案して,かつ,事務手続きを数ヶ月,半年あるいは1年オーダーで前もって準備を進めてもらわないと,大きなプロジェクトはなかなか進みません。

かく言う私も,先に書いた通り,KEKに来る前はこういうことを全く知らず,KEK事務の各部署にお世話になりっぱなしだったくせに,最近になって,こんな偉そうなことを言うようになりました。で,わかったのは,この手の事務遂行能力がKEKは高いということです。経験豊富だということが一因ではありますが,本当に各方面にお世話になり頭が上がりません。先週出たミーティングの一つでも,海外との協定の類の話題が出て,面倒なことを言っていつも迷惑をかけている一人としては感謝の気持ちでいっぱいでした。予算係にも相当無理を言ってますし。ありがたいことです。

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昔書いていた記事

日曜日に大阪市立科学館でのイベントを終えた後,学芸員のEくん,一緒に講演をしたNくん,手伝いをしてくれた学生のYくんと一緒に軽く飲みに行きました。そのときにEくんが話題として出したのですが,私は,大阪市立科学館が毎月発行している冊子に,2010年から2014年まで毎月記事を書いていました。毎月1ページをきっちり埋めるというタスクなのですが,Eくんにお願いされたら断ることはできません。当時もプラネタリウムを使ったイベントでお世話になりましたし,何しろ大学時代の同級生で当時も非常にお世話になりましたので。

数えてみると,というか,最終回の記事中に書いてあったのですが,全部で50回。4年強の間,毎月よくも記事を書けたものだと自分ながら驚いています。同時に,振り返ってみると,当時は記事になるネタが今よりも圧倒的に多かった気がします。研究のこと,学生とのやりとり,大っぴらに書いても問題ないし,科学に興味を持っている人に向けてのネタがそれなりにありました。とはいえ,流石に毎月同じ分量の記事を書くには,ネタを思いつたらメモをしておくネタ帳を作るなどの努力はしていましたが。。そんなわけで,当時はこのブログについても今よりも圧倒的に高い頻度で更新できました。

ところが,今は,記事にできないようなことだったり,記事にしても面白いとは思えない業務ばかりです。たとえば昨日は8回の打ち合わせがありましたが,研究に直接関連しているものは1個だけ。シリコン検出器開発のミーティングだけでした。が,ダブルブッキングのため,それも途中から参加,中途退席。残りの打ち合わせは,法人の評価,備品の取り扱い,国外輸送の際の税金対策,予算,その他諸々。。打ち合わせの相手は研究者よりも,事務方との方が最近は圧倒的に多いです。打ち合わせだけでなく,メールのやりとりも事務方相手のほうが多くなりつつあります。

こんな生活だとネタがないんですよね。出張すると,なぜかトラブルに見舞われてネタができてしまうのですが,そういうトラブルではない良いネタを仕入れたいものです。

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盛況

今日の大阪市立科学館でのイベントは非常に盛況でした。土地柄なのか,学芸員のEくんの人徳なのか,それとも他の要因があるのかわかりませんが,お客さんが優しくて(?),バンバン質問をしてもらえました。質問の多さは,盛り上がりの指標なので,講演をやらせてもらった側としては責任を果たせた感があります。ご来場のみなさん,ありがとうございました。

この企画は,今までもそうでしたが,プラネタリウム側の全面的なサポートがないとやれない企画なので,こういう企画をやらせてもらえて本当にありがたいです。加えて,直前のお願いだったにもかかわらず,宣伝をしてくださった方々にもお礼申し上げます。

しかし...くどいですけど,この映像は何回見ても迫力満点です。機会をうまく作って,全国津々浦々を回ってみたいと思っています。

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